ホーム>>話法の助動詞
ステップ13:話法の助動詞


不定形 können(〜できる) müssen(〜しなければならない) jj möchte(〜したい)
ich kann muss jj möchte
du kannst musst
→注意
jj möchtest
er
sie
es
kann muss jj möchte
wir können müssen jj möchten
ihr könnt müsst jj möchtet
sie können müssen jj möchten
Sie können müssen jj möchten
過去基本形 konnte musste j wollte (<wollen)
過去分詞 können müssen j wollen

<話法の助動詞の特徴>
1)単数の語幹は特別な形を持っている
2)単数1人称・3人称には語尾がなく、同形である(過去の1人称と3人称の関係と同様)

過去基本形 konnte musste jj wollte 基本語尾変化
te
ich konnte musste jj wollte te
du konntest musstest jj wolltest test
er
sie
es
konnte musste jj wollte te
wir konnten mussten jj wollten ten
ihr konntet musstet jj wolltet tet
sie konnten mussten jj wollten ten
Sie konnten mussten jj wollten ten



 ここでは話法の助動詞についてお話したいと思います。「話法の助動詞」と、「話法の」と「助動詞」の前についていますが、普通の「助動詞」のことと考えてくださいね。代表的な話法の助動詞は7つありますが、まずは会話をする場合に、とても大切になる3つの助動詞についてお話したいと思います。
 まずは上の表を見てください。3つの助動詞が書かれています。これらが話法の助動詞といわれるものです。話法の助動詞とは、英語でも「〜できる」の表現をしたい場合に「can + 動詞の原型」のように、動詞にcanのような助動詞をくっつけますが、ドイツ語でもこの話法の助動詞を動詞にくっつけることによって、「〜できる」などの意味をだすことができます。この方法は英語と同じですね。ドイツ語も「助動詞+不定形(文末)」なので、これも英語と大差ありません。ただ不定形(英語でいう原型)は文末にいくることを頭の中にいれておいてください。完了形では文末に不定形ではなく、過去分詞をもってきましたが、話法の助動詞では、不定形が文末にきます。これを枠構造と言いましたよね。下図を見てください。まずは完了形の構造をのせましたが、これはすでにお話したように「haben(sein)+………+過去分詞(文末)」でしたね。助動詞の構造も下表のように、枠構造になっていて、「助動詞+ ………+不定形(原型)」となります。

現在完了形 haben/sein ------------------- 過去分詞(文末)
話法の助動詞 助動詞 ------------------- 不定形(文末)

→Ich kann Deutsch sprechen. (私はドイツ語を習うことができる。)


 また話法の助動詞も動詞のように人称変化します。ということは、話法の助動詞の人称変化も頭に入れなければならないといういうことでしょうかねぇ?確かにそうですが、これもコツです。なるべく効率よう頭に入れましょうね。
 まず表の左のkonnenについてみてみましょうか。konnenは「〜できる」という意味を表します。英語の「can」にあたりますね。このkonnenという形が、英語の原型にあたる不定形となります。この不定形の下に示されているのは、この話法の助動詞konnenの現在人称変化です。簡単に覚えていきましょうか。まず表の下に「話法の助動詞の特徴」について書いておきました。まず単数にあたる「ich, du, er (sie, es)」の時は特別な語幹(形)を持っているということです。つまり不定形のkonnenとは少し形が違いますね。だから特別な形を持っているということになります。そして2つ目の特徴は、単数1人称と3人称には語尾がなく、これらは同形であると書かれています。この単数の1人称と3人称が同じ形というセリフ、どこかで聞きませんでしたか?そうです、きっと過去人称変化のステップで聞いたと思います。過去人称変化の基本語尾って「-te + 現在人称変化の基本語尾(単数1人称・3人称の時はこのピンクの部分の語尾なしで-teのみ)」でしたよね。それと同じで、上の表にもピンク文字で表したように、話法の助動詞の語尾は「-te」の後ろのピンクの文字と同じという事になります。これは同時に1人称単数と3人称単数を除けば、現在人称変化と同じ人称変化語尾ということになるとお話したと思います。ちょっとくどかったですね。ここではっきりさせておきます。「話法の助動詞の語尾は単数1・3人称を除いて現在人称変化基本語尾と同じである」と言うことができます。
 これをふまえて、1人称単数からみていきたいと思います。まずichの場合kannになります。これはこのまま覚えてください。話法の助動詞の特徴でも書いたように、単数の語幹は特別な形になります。つまり現在人称変化の単数のichはkonnenの「o」が「a」にかわり、それに加えて語幹なしということです。これは3人称単数の際も同じ形になります。次に2人称単数はkannstになります。これもkonnenの「o」が「a」にかわり語尾の「en」が人称の影響で「en →st」と、現在人称変化の基本語尾変化にあわせてかわりました。3人称単数はすでにお話したので、次に1人称複数のwirについてお話します。単数と違い複数は、不定形が人称変化した形になるので、比較的簡単ですね。これまた現在人称変化のように、変化させていけばいいんです。だからwirは「語幹+語尾」なので「konn + en」になりkonnenになります。次の2人称複数ihrも「konn(語幹) + t(語尾)」でkonntになります。3人称複数のsieと敬称Sieはwirと同じ語尾で「konn + en」でkonnenになります。これでkonnenの現在人称変化をわかっていただけたと思います。
 konnenの現在人称変化についてお話しましたが、これは「〜できる」という意味でしたね。では「〜できた」ということを表すためにはどうしたらいいのでしょうか?・・・。そうです、過去形を使えばいいんですね。もちろんこの話法の助動詞には現在形だけではなく、過去形、さらには過去分詞形があります。
 ではkonnenの過去形についてお話ししたいと思います。これについても上に表を作っておきました。まず過去基本形はkonnteです。「-te」ということで過去人称変化の基本語尾と同じですね。でも「konnen」ではなく「konnte」になっているところに注意してください。これは現在人称変化単数では「konnen」の「o」が「a」に変わったように、過去人称変化では「konnen」の「o」がウムラウトのない「o」にかわります。それに加えて語尾は「-en」から過去の基本語尾変化「-te」にかわります。よって「konnte」になります。それにならって、2人称単数はこの「konnte + st」でkonntestになります。3人称単数のer(sie, es)は1人称単数と同じ形であるので、konnteとなります。次に複数ですが、1人称複数wirは本来だったら「話法の助動詞過去の基本形konnte + en」ですが、「ee」が2つ重なってしまうので、「konnte + n」になり、konntenです。2人称複数ihrでは、「konnte + t」でkonntetになり、3人称複数のsieと敬称Sieはwirと同じ形になるので、konntenとなります。
 最後にkonnenの過去分詞についてお話します。上の表を見ていただければわかりますが、不定形と過去分詞形は同形ですね。。覚えやすい!やった!(笑)だから、不定形konnenの過去分詞はkonnenです。これでkonnenについて一通りお話しました。
 次に話法の助動詞mussenについてお話します。意味は基本的に「〜しなければならない」です。この人称変化はkonnenの仕組みと同じなので、簡単に説明しますが、まず不定形がmussenです。そしてこの話法の助動詞の現在人称変化では、konnenでも説明したように、単数(ich, du, er, sie, es)では不定形とは違う特殊な形になるということでしたよね。。mussenの場合は「mussen」の「u」が「u」にかわり、ich, du , er(sie, es)の順に「muss, musst, muss」になります。この時もちょっと注意が必要ですね。ichとer(sie, es)つまり1.3人称単数の場合に語幹がとれること、またduの2人称単数では、本来規則どおりだと「muss + st」で「mussst」になりますが、これも「sss」と続くので「muss + t」になりmusstになることです。mussenの複数についてもkonnenでお話したとおりで、不定形にならって「wir, ihr, sie」の順に「mussen, musst, mussen」となります。そして敬称のSieはwirやsieの語尾変化と同じなので、mussenになります。
次にmussenの過去基本形についてですが、これまたmussenの「u」が「u」にかわり「musste」となります。この過去人称変化もkonnenでお話したとおりで、過去の基本語尾変化の規則にならっています。だから「ich, du, er(sie, es), wir, ihr, sie, Sie」の順に、「musste, musstest, musste, mussten, musstet, mussten, mussten」になります。過去分詞形は不定形と同形のmussenとなります。
 最後に少し変わった話法の助動詞mochteについてお話したいと思います。本来これはmogenの接続法という特殊な形ですが、「〜したい」という意味で、きわめてよく使います。難しいことを考えずに、これもkonnenなどと同じ話法の助動詞の一つとして覚えてください。まず現在人称変化ですが、これは特殊といったように、形がちょっと違いますね。基本形のmochteの語尾が「-te」で終わっているのをみると何となく現在形なのに活用は過去形っぽいですね。それでいいんです。このmochteの現在人称変化は過去形と同じ語尾変化をします。だから過去形の基本語尾変化と同じように、「ich, du, er(sie, es), wir , ihr, sie, Sie」の順に「mochte, mochtest, mochte, mochten, mochtet, mochten」となります。ちょっと形は違いますが、この話法の助動詞は過去形のように変化するだけです。
 次にmochteの過去形についてですが、mochteの過去形はこのステップではとりあげませんでしたが、これとは別の助動詞「wollen」(〜しようと思う)からきています。そのwollenの過去基本形にあたる、「wollte」が使われます。これで「〜したかった」という意味になります。これもkonnenなどの過去形と同じように変化します。だから「ich, du, er(sie, es), wir, ihr, sie, Sie」の順に、「wollte, wolltest, wollte, wollten, wolltet, wollten, wollten」になります。
 過去分詞形は不定形と同じ形であるwollenの過去分詞wollenです。
 これで3つの重要な話法の助動詞についてのお話は終わりました。ぜひ会話で使ってみてくださいね!


前へ<<戻る>>次へ