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ステップ6:人称代名詞の格変化


人称代名詞の格変化

  jjj 1人称 2人称    3人称
単数 1格(〜が) ich du er es sie
2格(〜の:所有代名詞 mein dein sein sein ihr
3格(〜に) mir dir ihm ihm ihr
4格(〜を) mich dich ihn es sie
複数 1格(〜が) wir ihr sie
2格〜の:所有代名詞 unser euer ihr
3格(〜に) uns euch ihnen
4格(〜を) uns euch sie
敬称 1格(〜が) jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjSie
2格(〜の:所有代名詞 jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj    jjIhr
3格(〜に) jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj jIhnen
4格(〜を jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj jjjjjjjjjSie

 

男性名詞 中性名詞 女性名詞 複数
1格( ein Vater ein Kind eine Mutter
2格( eines Vaters eines Kind[e]s einer Mutter
3格( einem Vater einem Kind einer Mutter
4格( einen Vater ein Kind eine Mutter

 



 このステップでは「人称代名詞の格変化」について説明したいと思います。このステップはとても大切で、例えば説明1の表を覚えれば「私は車を持っている、私の車、誰かが私に車をくれる、誰かが私を車で家まで送る」などの表現ができるようになります。つまり英語の「I, my, me, mein」のような「人称変化」を頭にいれるのと同じことをドイツ語でするということです。これは確かに覚えなきゃならないんですが、やっぱりコツがありますので、それについてお話したいと思います。

 また、なぜ「1格」の次に「2格(所有代名詞)」と書いてあるかというと、すでに不定冠詞類でお話したように、細かくいうと、ほかに正式な2格という形が存在します。でも最近ではあまり使わないし、ここでは重要ではないので、表には日本語の「が、の、に、を」の順番に合わせて「所有代名詞(〜の)」が2格の部分に入れられているということでしたよね。だからここでは「所有代名詞」を2格と呼ぶことにします!下の説明2の表を思い出してみてください。これが説明1の2格の部分に入るんです。

  所有代名詞 〜の
単数

ich
du

mein
dein
[イン]
[イン]
私の
君の
er
sie
es
sein
ihr
sein
[イン]
[ーア]
[イン]
彼の
彼女の
それの
複数 wir
  ihr
sie  
unser
euer
ihr
[ンザー]
[イアー]
[ーア]
私たちの
君たちの
彼ら/彼女ら/それらの
敬称 Sie  Ihr [ーア] あなた/あなたたちの


 では、説明1の表の覚え方を考えていきましょうか。まずは、これまでやってきた「ich, du, er, es, sie, wir, ihr, sie, Sie」の順番を思い出します。そしたらこの表をもう一回見てみます。いろいろ色がついていますね。それにはちゃんと意味があるんです。まずは「ich」と「du」の列を見てみましょう。これらが同じ色になっているのは、変化の規則が一緒だからです。よ〜く見てください。1格はもうすでに習っているので省略して、2格、3格、4格は頭文字を除けば「ich」の列と「du」の列は同じ規則のもとで変化をしていますね。だから同じ規則なのを頭に入れておいて、「ich, mein, mir, mich, du, dein dir, dich」と一気に覚えてください。

 そして次の難関は「er, es, sie」です。これもよ〜く見てみると、ただ乱雑に1格、2格、3格、4格が並んでいるのではなく規則があるのに気がつくと思います。これを下の説明3と照らしあわせてみてください。特に色使いに注目してみてください。そうすると、名詞の格変化のステップで習った、定冠詞の格変化の表と同じ色使いですね。そうです、この定冠詞の表の色使いと、上の表の「er, es, sie」の色使いを比べてみると同じなんです。つまり「er(彼)」が男性名詞にあたり、以下「es(それ)」が中性名詞、「sie(彼女)」が女性名詞にあたります。そして「er」を除いた、1格と4格(緑の部分)は形が一緒で、「er」と「es」の2格と3格がそれぞれペアになり形が同じで、「sie」の3格と4格がペアになり、形が同じになります。これを頭に入れて置くだけで、覚えるスピードが変わってきます。これを頭にいれてこの部分「er, sein, ihm, ihn, es, sein, ihm, es, sie, ihr, ihr, sie」を覚えていきましょうね。

 ちょっと大変でしたでしょうか?でもこれって誰もすぐには覚えられません。だから少しずつでいいんです。この表を見ながら問題集を解いたりしていれば、そのうちほとんど見ないでも問題を解くことができるようになります。

 次は複数の部分「wir, ihr, sie」についてお話します。ここも色分けされていますね。ここでも「ich, du」の「私、君」の変化の規則が同じであったように、「wir, ihr」の「私たち、君たち」の変化の規則も同じです。特徴は「wir, unser」と「ihr, euer」が最後「r」で終わっているので、音の連続性がよく、覚えやすいことです。それに3格と4格の形はそれぞれ同じになるのでこれまた覚えやすいと思います。これらの特徴を踏まえて「wir, unser, uns, uns, ihr, euer, euch, euch」と一気に覚えてしまいましょう。そして複数の最後は「sie(彼ら、彼女ら、それら)」です。これは単数の「er, es, sie」が複数になると一つにまとめられて「sie」になるということを示しています。これまた定冠詞と同じ特徴ですね。「der, das, die」も複数となると「die」という定冠詞1つにまとめられました。それと同じなんです。「sie(彼ら、彼女ら、それら)」の人称変化は単数の「sie(彼女)」の格変化と似ていますが、3格の形が違うのに注意です。「ihr」ではなく「ihnen」になります。 

 同じように、敬称の「Sie」も複数の「sie」と同じ変化になるので覚えやすいですね。いろいろ書きましたが、要は上の表の色使いを頭の中に入れていけば、これまでの活用の知識を無駄にせず、早くこの表を覚えることができます。頑張ってくださいね。

説明2 男性名詞 中性名詞 女性名詞 複数
1格 ein Vater ein Kind eine Mutter
2格 eines Vaters eines Kind[e]s einer Mutter
3格 einem Vater einem Kind einer Mutter
4格 einen Vater ein Kind eine Mutter



 最後に注意する事は、この表を覚えたとしても油断してはいけないということです。例えば「ich, mein, mir, mich」の「ich, mir, mich」、つまり2格以外は、確かにいつもこの表に書かれた通りに書けばよいのですが、2格の「mein」は「〜の+名詞」(例:私の+車)なので、「mein(私の)」のあとに続く名詞が男性名詞、中性名詞、女性名詞、複数などでmeinの形が変わってきます。これは不定冠詞類のところで説明しているのでもう一回見てみてくださいね。



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