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ステップ4:名詞の格変化

定冠詞 der〔デア〕, das〔ダス〕, die〔ディー〕 (英語のthe) 

  男性名詞 中性名詞 女性名詞 j 複数
1格()  der Vater das Kind     die Mutter   j die Kinder    
2格( des Vaters des Kind[e]s der Mutter j der Kinder
3格( dem Vater dem Kind der Mutter j den Kindern
4格( den Vater das Kind die Mutter j die Kinder

発音

  男性名詞 中性名詞 女性名詞 複数
1格  〔デア ァーター〕  〔ダス キント〕    〔ディーッター〕   〔ディーンダー〕  
2格 〔デス ァータース〕  〔デス ンデス〕 〔デアッター〕   〔デアンダー〕  
3格 〔デム ァーター〕  〔デム キント〕 〔デアッター〕   〔デンンダーン〕  
4格 〔デン ァーター〕  〔ダス キント〕 〔ディーッター〕   〔ディーンダー〕  


不定冠詞 ein〔アイン〕, eineイネ〕 (英語のa, an)

  男性名詞 中性名詞 女性名詞 複数
1格( ein Vater ein Kind eine Mutter
2格( eines Vaters eines Kind[e]s einer Mutter  
3格( einem Vater einem Kind einer Mutter
4格( einen Vater ein Kind eine Mutter

発音 

  男性名詞 中性名詞 女性名詞 j 複数
1格  〔アイン ァーター〕  〔アイン キント〕    イネッター〕   j
2格 イネス ァータース〕 イネス ンデス〕 イナーッター〕 j
3格 イネム ァーター〕  イネム キント〕 イナーッター〕   j
4格 イネン ァーター〕  〔アイン キント〕 イネッター〕   j
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<ポイント>
●基本的に1格と4格の形が同じでペアになる(紫の部分)
●男性名詞と中性名詞の2格と3格がそれぞれペアになる(水色と黄の部分)
●女性名詞の3格と4格がペアになる(ピンクの部分)



 ここでは、名詞についてお話したいと思います。ドイツ語の名詞はちょっとめんどくさいですね・・・。上の2つの表を見てください。まず、der〔デア〕, das〔ダス〕, die〔ディー〕やein〔アイン〕, eineイネのような文字が見当たると思います。これをドイツ語ではそれぞれ定冠詞、不定冠詞と言います。英語のtheにあたるのを定冠詞(der〔デア〕, das〔ダス〕 die〔ディー〕、英語のa, anにあたるのを不定冠詞(ein〔アイン〕, ein〔アイン〕, eineイネ)と言います。その定冠詞や不定冠詞のあとに「Vaterァーター〕(父)、Kind〔キント〕 (子供)、Mutterッター(母)」という単語がきていますね。これは英語の「father, child, mother」にあたる名詞です。このように、「定冠詞(不定冠詞)+名詞」の型が基本的な型になります。英語でも「a child (不定冠詞+名詞)」という型になるのと一緒ですね。ただしドイツ語では名詞の文頭は大文字で(der ater〔デア ァーター〕)書くことに注意してくださいね。

  ドイツ語の名詞は3種類に分けられます。それは、男性名詞中性名詞女性名詞という3つの「性」です。
  定冠詞の男性名詞の基本(表の1格にあたるのを「基本」と呼んでいます)は「der〔デア〕」で、中性名詞は「das〔ダス〕」、女性名詞は「die〔ディー〕」という定冠詞になります。
  不定冠詞も同じように、男性名詞の基本は「ein〔アイン〕」、中性名詞も「ein〔アイン〕」、女性名詞は「eineイネ」になります。ドイツ語は例えば「Vaterァーター〕」という単語があったら、この名詞の前にどんな冠詞がくるかというのは、知ってなきゃ書けません。この「Vaterァーター〕」は男性名詞だから、「der〔デア〕」がくるというのは、知識として知ってるか知ってないかの問題なのです。でも必ずしもめちゃくちゃなわけではないということも頭にいれておいてください。ドイツ人だって単にめちゃくちゃだったら困ってしまいます。

 上の表でも3つの名詞が登場しますが、男性名詞の「der Vater 〔デア ァーター〕 」は「父」を表します。そして中性名詞の「das Kind〔ダス キント〕」は「子供」、女性名詞の「die Mutter〔ディー ッター」は「母」という意味です。「父」は明らかに「男」、母も「女」で、その間から生まれた「子供」は真ん中の「中性」と考えれば、そんなに性(男性〔中性・女性〕名詞のこと)もめちゃくちゃではありませんね。これが必ずしもめちゃくちゃなわけではないと言った理由です。でもこの性は必ずしも性格に覚える必要はありません。こればっかりを気にしていたら会話ができません。ドイツ人だって時々間違えます。だから、もちろん性を覚えるためには多少の努力はするし、基本単語の性を頭にいれるのは大切ですが、自然に覚えていけばいいです。会話でも適当にまずは使って、徐々に正しい性を扱えるようにしましょうね。

 最重要動詞の現在人称変化で少しお話しましたが、ドイツ語は英語と比べて語順の束縛が緩やかなんです。英語だったら「第3文型」とか色々ありましたね。でもドイツ語にはこの決まりはありません。でも英語だったら語順によって、それぞれの言葉の役割が決まっていたのに、ドイツ語にはその語順はそんなに重要ではない。どのようにドイツ語では語順以外の方法によって、言葉の役割を決めなければならいのか?そこで「格変化」というものがドイツ語では重要になりました。そこで、ここでは「名詞の格変化」についてお話します。つまり、名詞の前につく「der〔デア〕, das〔ダス〕, die〔ディー〕」の変化とその後ろに続く名詞の多少の変化についてのことです。名詞の格変化には日本語の「が・の・に・を」にあたる「格」が4つあります。この活用は覚えなきゃなりません。でも徐々に覚えてください。会話で間違えたとしても、だいたい通じますし。この辺で嫌になってドイツ語をやめてしまう人も多いですからね。

 ここで、覚え方のコツを紹介します。まず、男性・中性・女性の3種類があること、それぞれ「が・の・に・を」にあたる格と呼ばれるものがあることを頭に入れておいてください。
 それではまず、「定冠詞」からいきますか。まず1格の「が」にあたる男性名詞、der〔デア〕中性名詞はdas〔ダス〕女性名詞はdie〔ディー〕というのが基本の形になるので頭にいれておいてください。まず男性名詞の変化からみてみると、「der〔デア〕, des〔デス〕, dem〔デム〕, den〔デン〕」ですよね。これって、1格は基本として覚えるとして、男性名詞の2格と3格は中性名詞の2格、3格と同じ形(それぞれ「des〔デス〕, dem〔デム〕」)になります。これを水色と黄色で色をつけてみました。1格が「der〔デア〕」、2格が「des〔デス〕」、3格が「dem〔デム〕」そして4格は、ちょっと強引ですが、1格の「der〔デア〕」の「r」を下にもう少し伸ばして「den〔デン〕」になると覚えます。

 そして中性名詞も同様にまず基本である1格の「das〔ダス〕」は覚えます。そして、中性名詞の変化をみてみると、「das〔ダス〕, des〔デス〕, dem〔デム〕, das〔ダス〕」となります。これはさっきも言ったように、2格と3格は男性名詞のそれと同じ形であり、まとめて頭にいれましょう。そして、中性名詞の4格は中性名詞の1格の形と一緒であるので、「das〔ダス〕」となります。ちなみに、男性名詞以外、1格と4格は同じ形になるのを頭にいれておいてくださいね。男性名詞も「der〔デア〕」の「r」を少し伸ばして、「n」になるので、そんなには変わらないですけど・・・笑。

 これで、男性と中性名詞が解決しました。次に女性名詞です。女性の1格「die〔ディー〕」は覚えてください。女性名詞の変化をみてみると、「die〔ディー〕, der〔デア〕, der〔デア〕, die〔ディー〕」ですね。そして、女性の1格と4格は一緒の「die〔ディー〕」になります。そして、男性名詞と中性名詞でも黄色・黄色・水色・水色で横同士ペアになったのに対し、女性名詞では1格と4格の「die〔ディー〕」にはさまれた、女性名詞の2格と3格がペアになります。それが「der〔デア〕」です。ピンクで表してみました。

 また、定冠詞には複数形の形もあります。これは男性名詞でも中性・女性名詞でも複数になればみんな同じ形になります。複数形の覚え方はこれも1格と4格は同じ形になります。また基本の形は「die〔ディー〕」になり、女性名詞の1格と4格の形と同じになります。1格と4格の間の冠詞の変化はそのまま覚えてもらったほうが、いいと思いますが、よ〜く見てください、実は遠い遠い親戚の男性名詞の1格と4格の形と一緒なんです。もし余裕があったらこのように覚えてくださいね。

 長々と説明して頭がこんがらがっている方もいらっしゃると思いますが、これまで説明したことを下の表にまとめてみました。まとめると、名詞の格変化についてはペアが多いのでまとめてどんどん覚えていきましょう。まず基本の形der〔デア〕, das〔ダス〕, die〔ディー〕, die〔ディー〕を覚える。そして、それぞれ1格から4格と縦に覚えますが、男性名詞を抜かして、中性・女性・複数形の1格と4格の形は同じです。そして、男性・中性・女性の2格、3格は水色・黄色・ピンクで示したとおり、ペアになっています。もしも複数形の2格3格についてもペアで考えたいなら、男性の1格と4格とペアが作れます。整理するためにも、下に表で覚える順序を示しておきました。

「名詞の格変化」覚える順序(定冠詞)  →ペアをつくってまとめて覚えることが重要!
1、基本になる1格の型 der(男性), das(中性), die(女性), die(複数)を覚える
2、縦に覚える(1格→4格)
→この時、
@男性・中性名詞の2格と3格がそれぞれペアになること(水色と黄色の部分)
A女性・中性・複数の1格と4格がペアになること(紫の部分)
B女性名詞の2格と3格のがペアになること(ピンクの部分)
を考慮にいれる。
3、名詞の語尾にも注意する(男性・中性名詞の2格と、複数3格の名詞語尾)


 このように覚えれば、真面目に端から覚えていくより、効率よく覚えられると思います。ここで一つ注意です。もちろんこの定冠詞「der〔デア〕, das〔ダス〕, die〔ディー〕」の変化をはじめに覚えるのが大切ですが、よく見ると、男性・中性の2格「des〔デス〕」と、複数形の3格「den〔デン」の名詞の語尾にそれぞれ-s,-nがついています。厄介ですね・・・。でもこれも「des〔デス〕」の「s」に合わせて、「des〔デス〕」の名詞の後には「―」をつけると覚え、複数の3格「den〔デン〕」の「n」に合わして、「den〔デン〕」の名詞の後には「―n」をつけると覚えればいいんです。

 次に「不定冠詞」について効率のいい覚え方を披露したいと思います。まず不定冠詞とは英語の「a, an」にあたるので、複数形がないと覚えてください。英語の「a, an」自体の複数形はないのと同じです。だから、複数形の変化を覚えなくていいからラッキーですね。では格変化をみていきましょうか。これも色をつけてみたので、よーく見てください。色の配置は定冠詞と同じではないですか??そうなんです、定冠詞の格変化を覚えれば、不定冠詞もすぐに覚えられるんです。
まず、それぞれの1格にあたる男性名詞の不定冠詞は「ein〔アイン〕」、中性名詞も「ein〔アイン」、女性名詞は可愛らしく、「ein〔アイン〕」の後ろに「e」をつけて「eineイネ」とします。「eineイネ」という形も、女性名詞の定冠詞が「die〔ディー〕」で、最後「e」で終わっているのと似ているでしょう?そうなんです、何かしら特徴を残しているんです。このように不定冠詞の基本の形となる1格は、二種類(ein〔アイン〕, eineイネ)しかありません。

 まず男性名詞からみていきます。男性名詞は上から見てみると、「ein〔アイン〕, einesイネス〕, einemイネム〕, einenイネン〕」です。これも定冠詞の「der〔デア〕」の変化、「der〔デア〕, des〔デス〕 dem〔デム〕, den〔デン〕」の特徴を残しています。よ〜く見てください。2格と3格は「einesイネス〕, einemイネム〕」ですが、定冠詞の「des〔デス〕, dem〔デム〕」の特徴を残しています。そして4格は「ein〔アイン〕」ですがこれも、定冠詞の男性4格「den〔デン〕」の特徴を残しています。また水色と黄色であらわされているように、これまた男性名詞の2格・3格は中性名詞の2格・3格とペアになります(「einesイネス〕, einemイネム〕」)。これも定冠詞の特徴と同じですね。

 次に中性名詞をみてみます。格変化は上から、「ein〔アイン〕, einesイネス〕, einemイネム〕, ein〔アイン〕」です。中性名詞の基本である1格は、男性名詞の1格と仲がよく「ein〔アイン〕」という形で、男性と中性名詞の1格は同じかたちになります。そして定冠詞と同じように、中性名詞の1格と4格が同じかたち「ein〔アイン〕」になり、その間の2格・3格も男性名詞とペアになり、それぞれ「einesイネス〕, einemイネム〕」となります。これで中性名詞の変化も完璧です。

 最後に女性名詞ですね。ちょっとお化粧をしているのでしょうか、男性・中性の「ein〔アイン〕」にお化粧をして、「ein+e」になっています。上からみていくと、「eineイネ, einerイナー〕, einerイナー〕, eineイネ」になります。これも1格と4格が一緒の形になり「eineイネ」となります。その間の2格と3格もペアになっていて、「einerイナー〕」という形になります。あと忘れてはいけないのが、定冠詞と同じように、男性・中性名詞の2格の名詞の語尾に「―s」がつくことです。これも2格の不定冠詞「einesイネス〕」の「―s」からきていると覚えれば簡単ですね。

 これで定冠詞と不定冠詞の変化は完璧です。でもこれは初めから完璧に覚えるの大変ですよね・・・。私も大変でした。でもこれはいつもこの表を手元において、無理しない程度に徐々に頭にいれていくことが大切です。この格変化について問題集を何回もやるという方法もいいと思います。とにかく「使って覚えろ」です。最後に定冠詞とほとんど同じですが、不定冠詞の覚え方のコツを表にしておきますね。

「名詞の格変化」覚える順序(不定冠詞) →ペアをつくってまとめて覚えることが重要!
1、基本になる1格の型 ein(男性), ein(中性), eine(女性)を覚える(複数形はナシ)
2、縦に覚える(1格→4格)
→この時、
@男性・中性名詞の2格と3格がそれぞれペアになること(水色と黄色の部分)
A女性・中性の1格と4格がペアになること(紫の部分)
B女性名詞の2格と3格のがペアになること(ピンクの部分)
を考慮にいれる。
3、名詞の語尾にも注意する(男性・中性名詞2格の名詞語尾)


格変化・・・ 文の中で他の言葉との関係を示すため、単語の形が変わること(名詞の場合は冠詞の使い形を変え、時には名詞の後ろに語尾をつける。)。日本語の「が・の・に・を」に相当する。

単語帳 日本語訳 英語
der Vater  〔デア ァーター〕  father
das Kind 〔ダス キント〕    child
die Mutter 〔ディーッター〕   mother
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