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ステップ12:完了形


habenseinは難しく言えば完了助動詞

完了助動詞 haben支配:他動詞全部と自動詞のほとんど→つまり、ほとんどhabenを使えばよいということである
sein支配 :自動詞のうちの次のもの
sein支配

1)場所の移動をあらわす自動詞→「行く・来る」型

・gehen, kommen, fahren

2)状態の変化をあらわす自動詞→「なる・起こる」型

・werden, sterben

3)その他

sein, bleiben




現在完了形 haben/sein ------------------- 過去分詞(文末)
過去完了形 hatte/war ------------------- 過去分詞(文末)
→ドイツ語の枠構造
j haben sein jj hatte war
ich habe bin hatte war
du hast bist hattest warst
er
sie
es
hat ist hatte war
wir haben sind hatten waren
ihr habt seid hattet wart
sie haben sind hatten waren
Sie haben sind hatten waren
ge―t」が基本!




 このステップでは「完了形」についてお話したいと思います。「ドイツ語に「過去形」と「完了形」があるけど、これって英語と同じように使うの?」という質問が聞こえてきそうです。これについてお答えします。答えは「ノー」です。ドイツ語の完了形は英語のそれとは違い、過去のことを「話す」ときに使います。つまり英語の過去と同じで、ドイツ語では「過去形」と「完了形」の両方を使って過去を表すことができます。でも一般的には「完了形」は「会話」の時に使われます。ドイツ語でいう過去形は話す時に使うのではなく、「書く」ときに使われます。あくまでも目安ですけどね・・・。一般の文法書にはそう書いてありますよ。
 まず初めに重要になるのは上の表にも書いてある、「自動詞」と「他動詞」です。簡単に言うと自動詞は、それ自体で動作が完結している動詞をいいます。「えっ、全然簡単じゃない。」・・・笑。では、例を使って説明したいと思います。「私は走る」という時を考えてみてください。この場合、特に相手を必要せず、「私は走る→じゃあいってらっしゃ〜い」って感じで、それ自体で意味がわかります。。これが自動詞なんです。これでもまだわかりにくかもしれないので、次に他動詞について説明したいと思います。他動詞は自動詞と違い、必ず相手が必要な動詞のことをいいます。例えば「私は好きだ」という文章は完成していません。「誰を(好きなの?)」と聞きなおさなきゃならないですよね。だから、「〜を(好きだ)」の部分が欠けていて、文章が完成していないと言えるんです。だから例えば、「私はトミーを好きだ」の場合、「トミーを」という部分が必要になってきます。これが目的語といいます。だから、他動詞は目的語が必要なんです。だからドイツ語では、動詞の後ろに4格にあたる「〜を」という目的語があれば他動詞、そうではなかったら自動詞になります。 
 さて、具体的に完了形についてお話したいと思います。まず英語では完了形といえば「have + 過去分詞」ですよね。同じようにドイツ語でも英語のhaveにあたる「haben +過去分詞」という形になります。でもこれで終わりではなく、ドイツ語には英語のbe動詞にあたる、「sein + 過去分詞」という形もあるんです。それぞれ前者をhaben支配、後者をsein支配といいます。
じゃあどうやって使いわけるの?って感じですよね。それを上の表に示しました。まず上から説明すると、完了形には2種類の形があることを説明してあります。それがすでに説明した、haben支配とsein支配でしたよね。上の説明の通り、「他動詞とほとんどの自動詞はhaben支配である」と書かれているように、ほとんどの動詞はhaben支配なんです。だから現在形の文章を完了形を使った過去形に書き換えなきゃならない時、ほとんどの動詞はhaben支配なので「haben + 過去分詞」の形になります。でもこれ以外に、他動詞ではなく自動詞の中にはhabenで表さず、seinを使って表さなきゃならない動詞もあります。これが「sein支配」のところに3つに分けて書かれています。もちろん普通に会話をしていて、本当はsein支配なのに、間違えてhaben支配を使ったとしても通じます。だからそんな心配しなくてもいいですが、ここにのせておいたsein支配の動詞はとても重要なので、「この動詞はsein支配だから「sein + 過去分詞」の形を使うんだなって」徐々に頭にいれていってください。
ではこの分けられた3つにを見ていきましょうか。ここでは基本的な動詞を覚えましょうね。まずは場所の移動を表す自動詞は「sein + 過去分詞」になります。これは「行く」とか「来る」とか、ある点からある点に「移動」しますよね。そういう移動をあらわす動詞にこの「sein + 過去分詞」が使われます。ここではgehen(行く)、kommen(来る)、fahren((乗り物に)乗って行く)という重要な自動詞をあげておきました。次は、状態の変化を表す自動詞は「sein + 過去分詞」の形になります。これはどういう事かというと、ここにあげた動詞を例にして話した方がわかりやすいと思います。まずはwerdenですが、日本語訳だったら「〜になる」ですね。これは「黄色の自転車が汚れて茶色になる」、つまりある色からある色に変わっていますよね。これが状態の変化です。だからwerdenの時は「sein + 過去分詞」の形を使います。sterbenもsein支配で、これは「生きている状態から、死んでいる状態に変化する」ということで、「sein + 過去分詞」の形が使われます。わかっていただけたでしょうか?3つ目はその他です。ここでは二つあげていますが、sein(ある、いる)とbleiben(とどまる)です。これは普通に覚えてください。この2つは意味的に「ある場所にある(いる、とどまる)」という感じで比較的似ています。例えばこのseinを完了形(もう一回言いますが、完了形は過去をあらわしますよ)にする時「sein + seinの過去分詞」ということになります。でもすでに説明しましたが、ほとんどはhaben支配ということで、「haben + 過去分詞」の形を使うことを頭にいれておいてください。
 次に文章の中で、このhaben(sein)と過去分詞をどのように置くかをお話します。英語だったら、habenの直後に過去分詞がきましたよね。でもドイツ語は違います。ドイツ語は最重要動詞の現在人称変化のところでもお話したように、動詞は2番目にくるので、動詞の一種の完了動詞であるhaben(sein)は文章の2番目に置かれます。そして過去分詞は英語と違い、haben, sein(完了助動詞といいます)の直後に置かれるのではなく、文章の一番最後に置かれます。これはドイツ語の文構造において大切なことです。つまり、haben, seinが文章の2番目にきて、そのあとは色々な言葉が続いて、ようやく最後に過去分詞がきます。ドイツ語には「文の2番目に動詞を置かなければならない」とう決まり以外にも、このような、「過去分詞を最後に置く」のように、確かに英語ほど規制はないですが決まりがあります。だから基本的に文章の最後まで聞かないと文章を完全に理解できないということですね。「え〜、めんどう」という人もいるかもしれませんが、最後に過去分詞の形で、文章の中で重要な動詞を言ってくれることは、もしその動詞を前のほうで言われいたら忘れてしまうかもしれないという事態をを防いでくれます。だからいい点でもあるということです。
 前の方に完了助動詞がきて、文末に過去分詞がきているということは、構造上この二つの言葉でその間にくる情報を挟んでいますね。これは英語の現在完了の、habeのあとにすぐ過去分詞がくるのとは違いますね。この構造はドイツ語に特徴的なもので、これを枠構造といいます。この二つの言葉で他の情報を挟んでいるから、枠構造といいます。
これで完了形の使い方についての説明は終わりました。でもまだお話していないことがあります。「過去」を表す場合はもちろんふつうの「過去」も使いますが、話す時は一般的に「完了形」を使うとお話しましたね。でもこの「完了形」というのは正確にいうと、「現在完了」のこと、つまりこれまでお話した「haben(sein) + ………+ 過去分詞」のことです。。でもこの「現在完了」のほかに、「過去完了」というのもあるんです。これはどのような時に使うのでしょうか。
この「過去完了」の完了助動詞にはhaben, seinではなくその過去の形である、hatten, warを使います。あとは完了形の基本的な枠構造の形をとるので、これまでお話してきたとおりになります。だから「hatten(war) + ………+ 過去分詞」という形になるということです。何が現在完了と違うのかというと、この過去完了は過去のある時点にたって、それより以前に起こったことを表します。
 「へぇ?!どういうこと」て感じですよね。そこで下の例文を使ってお話したいと思います。

Nachdem er Deutsch gelernt hatte, fuhr er nach Deutschland. 彼はドイツ語を習得したあと、ドイツへ行った。
a) Er hatte Deutsch gelernt.
b) Er fuhr nach Deutschland. (fuhr: fahrenの過去形)


 ちょっとまだ習っていない文法事項がたくさんありますが、そこは気にしないでください。それより日本語の訳を見てください。上の文章で青文字で書かれたドイツ語と日本語の訳は同じ部分ということです。この文章はa)とb)で表したように、分解すると2つの文章から作られているんです。その2つのうちの青文字で示した文章が「過去完了」になっています。順番は他のステップでお話する接続詞の"Nachdem"(〜のあとに)が使われているので、ここでお話したhabe(sein)と過去分詞の順番がおかしいですが、本来の語順はa)で示した形になります。でもこの青文字の文章もしくはa)の文章にはhatte(habenの過去形です)とlernenの過去分詞gelerntが書かれていますね。だからこれを基本どおりの形になおすと、a)で示した「hatten........gelernt.」という形になります。そしてfuhrはfahrenの過去形です。だから後半の文章、つまりb)で示した文章は過去形の文章であるということですね。ここまでくればわかった人もいるかもしれません。まず青文字の文章は「ドイツへ行った」という後半の文章よりも前に行われた事になりますね。。つまり「彼がドイツ語を習得した」のは「ドイツへ行く」より前であり、「彼がドイツ語を習得たあとに、ドイツへ行った」ということになります。だから「ドイツへ行った」を表すために使われている「過去」より、「ドイツ語を習得した」のはその「過去の前」(大過去といえるでしょうか)なので、青文字の文章は過去完了が使われています。表の最後には確認のためにhaben, seinの人称変化をのせておいたので、確認しながらゆっくり覚えていきましょうね。


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