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ステップ2:現在人称変化

→「エ・スト・テン・テン」について覚えよう!

  基本語尾変化
単数 ich      [イッヒ]        私は   
du      [ドゥー]       君は
er/sie/es [ァ/ズィー/ス]  彼/彼女/それは 

st
複数 wir      [ヴィーア]      私たちは
ihr      [ーァ]        君たちは
sie      [ズィー]        彼ら/彼女ら/それらは
en
t
en
敬称 Sie     [ズィー]        あなたは/あなたたちは  en

 

 



 このステップでは、「現在人称変化」について説明したいと思います。ドイツ語の動詞って語尾変化します。語尾変化とは、動詞の後ろの方が「私」とか「君」とか「彼」とか、「人(これを人称という)」によって形が変わる(語尾変化する)ことを言います。英語の現在形ならば、三人称単数「―s」の時に語尾が変化(He loves her.のように)するくらいなのに、ドイツ語はそれぞれの人称によって語尾が変化します。一見覚えるのめんどくさく思えますが、頭に入れてしまえば便利なものです。文を正確に把握できたりしますからね。

 ここで動詞「lernen [レルネン]」を使ってこの語尾変化について考えていきましょうか。「lernen [レルネン]」は「習う、学ぶ」(英語のlearn)という意味です。この「lernen」という形が、ドイツ語の辞書にのっている基本の形で、この形を不定詞といいます。この不定詞は二つの部分からできていて、「lern + en」にわけられます。前のステップでも少し触れましたね。下の書かれている表からもわかるように、前を動詞の語幹といい、後ろの「−en」を語尾といいます。「-en」が語尾にきた形が先ほども説明したように、辞書にのる基本的な形(不定詞)であるということです。そしてこの語尾が「人」によって変化していく、これが語尾変化といものなんです。

 もう一度下の表を見てください。二つの例文がありますね。基本の形は「lernen」なのに、主語の人である「私(ich)」は「語幹+語尾」で「lern + e」になってます。つまり語尾は「en」から「e」に変わったわけです。これが語尾変化です。
同じように語尾に注目してみると、「君(du)」になると「en」から「st」に変わります。この規則を説明したのが上の表です。「lernen(不定詞)」を例にとると、「私(ich)」の場合は「lerne」、「君(du)」は「lernst」、「彼(er)/彼女(sie)/それ(es)」は「lernt」、「私たち(wir)」は「lernen」、「君たち(ihr)」は「lernt」、「彼ら/彼女ら/それら(sie)」は「lernen」、最後に敬称の「あなた/あなたたち(Sie)」は「lernen」となります。

 これって、すごくややこしいですね・・・。もちろん頭に入れなければならないんですが、簡単に覚える方法をお教えします!直前の赤い文字を左から順番に読んでみてください。わかりますかね・・・。実は、「エ・スト・テン・テン」って覚えればいいんです。この意味は上のの表に書いてある、語尾のところを上から読めばそうなるんです。つまり「e・st・t・en・t・en」(エ・スト・テン・テン)です。こうやって頭に入れましょう。。そうすれば「du(君)の時は「エ・スト・テン・テン」だから語尾はスト(st)だな」って感じでわかります。でも「エ・スト・テン・テン」の「テン・テン」あたりの区切り方に気をつけてくださいね。この「エ・スト・テン・テン」を使って「lernen」の語尾変化について説明してあるのが、一番下の表です。

 あっ、そうそう忘れてました。そういえば「君(du)←キミ」っておかしいと思いませんか?普通日本語で「君(キミ)」なんか使わないですよね。でもこれには理由があるんです。一番上の「敬称」のところを見てください。ここには「あなた(あなたたち)(Sie)」と書いてあります。この違いは、「くだけているか丁寧か」という違いがあります。例えば友達、家族、子供などとは、難しく言うと「親称」というくだけた言い方である「君(du)」を使い、ごく普通の人に対しては「敬称」の「あなた(Sie)」という丁寧な形を使うと頭に入れておいてください。「君」の複数の形である「君たち(ihr)」も同じで、親しい間柄では「ihr」を使い、普通の人には「Sie」を使います。だからこの「敬称 Sie」といのは、「du」(あなた=単数)、「ihr」(君たち=複数)に対する敬称なので、敬称になると単数と複数は同じ言葉(Sie)であらわされるという事になります。

 でも日本語でふつう友達に「君、君たち」と言わないように、これは敬称の「Sie(あなた)」と区別するために、「君、君たち」といっているだけで、実際は日本語の「君、君たち」のような軽蔑した意味はありませんのでご心配なく・・・。「何で敬称なんてめんどくさいものがあるの?」と怒る人もいるかもしれませんが、例えば日本語にだって、「俺、自分、わたし、わたくし」など同じ「人称」(「人」のこと)でもたくさんの言い方がありますよね。だからドイツ語でもこういう「敬称」があるのは不思議じゃありません。でも覚えるのが一つ増えて大変だけどね 笑。

 覚えるコツとして、敬称の「Sie」の時の動詞の語尾変化は、複数の「彼ら/彼女ら/それら(sie)」や「私たち(wir)」と語尾変化は同じで、語尾は「−en」となります。でも敬称では、最初の「S」を大文字にすることをお忘れなく!です。ちなみに、3人称単数では、「彼(er)/彼女(sie)/それ(es)」と、それぞれ「er・sie・es」と分かれていますが、3人称複数になると「sie」一語であらわします。


lernen(lern + en) [ルネン] ←これが不定詞語幹+語尾
Ich lerne. [イッルネ] 私は勉強する。
Du lernst. [ドゥルンスト] 君は勉強する。


  不定詞 lernen「学ぶ」 語尾
単数 ich     
du    
lerne

lernst
[イッルネ]

[ドゥルンスト]
私は学ぶ 

君は学ぶ 


st
er

sie

es 
lernt [エァ ルント]

[ズィ レルント]

[ レルント]
彼は学ぶ

彼女は学ぶ

それは学ぶ 
複数 wir     
ihr    
sie       
lernen

lernt

lernen
[ヴィーア ルネン]

[ーァ ルント]

[ズィルネン]
私たちは学ぶ

君たちは学ぶ

彼ら(彼女ら/それら)は学ぶ
en

t

en
敬称 Sie lernen [ズィルネン]
あなたは(あなたたちは)学ぶ en



人称・・・ ich, wirのように自分自身を示す単語を1人称といい、du, ihrのように相手を示すのを2人称といい、それ以外のer, sie, es, sieを3人称という。また、ich(私), wir(私たち)の場合、ichを1人称単数といい、wirを1人称複数という。
基本語尾変化・・・ 動詞の語尾変化である、「e・st・t・en・t・en」(エ・スト・テン・テン)のことをいう。
不定詞・・・ 「語幹+en」の形で辞書にのっている基本的な形をいう。英語では「動詞の原型」という。語幹語尾に分かれる。
敬称・・・ ごく普通の人に使う比較的丁寧な形(例えば、あなた(Sie))をいう。また基本的には、友達・家族・子供などとは、「親称」というくだけた言い方(例えば、君(du))を使う。

 


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