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室生犀星の作詞した校歌

『定本室生犀星全詩集 第3巻』(冬樹社、1978年)および『犀星校歌集』(室生犀星記念館、2008年改訂版〔初版2006年〕)を参照。
・統廃合、名称変更などにより、現在歌われていないものもある。


   海南市立日方小学校校歌    益山鎌吾作曲

一、よせてはかへす大海《おおうみ》の
  波の音《と》清き文の舎《や》に
  一生懸命たゆみなく
  学びの道にいそしまん

二、業《わざ》をつとめて家を興《おこ》し
  人をば救ひ身を立てし
  二宮翁を範《のり》として
  自彊《じきよう》つくさん国の為


   名無草(金沢医科大学附属薬学専門部学生歌)   弘田龍太郎作曲
※現在の金沢大学薬学部。

深雪《みゆき》のしたの名無草
けふは匂はむ はるは来ぬ
鐵《くろがね》いろのとびらさへ
打ちくだかれむ汝《なれ》が日に
汝が日に
はるのとびらよひらかれむ


   普連土学園校歌    川村信義作曲

一、春秋すぎてまたかへる
  学びの庭の日のひかり
  夏冬きたり去りゆけば
  学べるひとは育ちゆく

二、主のみこころに添いゆかば
  学べる胸も清まらん
  正しき道をゆくときの
  ひとの瞳のうつくしき

三、わが学園に咲く花は
  甍のうえの月のごと
  匂いは永遠《とわ》に充ちゆきて
  ひかりあふるる希望《のぞみ》なれ


   花園小学校校歌    弘田龍太郎作曲
※中国のハルビンに設立された日本人学校

一、霊場近く、陽は高く
  健児の抱ける魂は
  忠孝一徹くろがねの
  哈爾浜の空に燃ゆるなれ

二、楊柳けぶる春夏の
  われらのうたふ歌高く
  秋冬来れば学業の
  身に沁みわたり学ぶなれ

三、名も花園の健児等は
  偉人の道の遙けさを
  いつかは越えて行きつかむ
  楊柳けぶる春夏に


   東京都大田区立馬込小学校校歌    弘田龍太郎作曲

一、東海見ゆる 馬込校
  富士の白妙 朝やけに
  教えのみず葉 香ぐわしく
  空にうつろい 光あり

二、友垣結ぶ 朝なさな
  もろとも学べ 心もて
  永き未来の しるべをぞ
  きずきうたいつ 進むかな

三、春夏秋冬 うるわしく
  花は色かえ もろもろに
  みがきさえいる 道のべに
  母校ひのごと 栄えのあれ


   東京都北区立滝野川第一小学校校歌    弘田龍太郎作曲
※現在は藤浦洸作詞、渡辺浦人作曲によるものが使用されている。

一、教へのもとる 大君の
  勅語深く 心にをさめ
  いざや学ばむ 日本の
  健児ぞわれら ひたすらに

二、教への庭の 八千草に
  あした筑波根 仰ぎつつ
  日毎に通ふ 楽しさよ
  学びの道の 遠きかな

三、教へのまもり 友愛の
  ちから恊せて 進みなむ
  世界にほこる 日本の
  健児ぞわれら 勇ましく


   金沢高等師範学校校歌    弘田龍太郎作曲

一、泉湧く まさごの
  おのづから みがかれ
  おのづから 光りて
  珠となり 湧くを見よ

二、白峰越ゆ 北の国
  まごころを きたへる
  わかうどの われらに
  学びこそ いのちなれ

三、北つ海 わきたち
  天うてる 波なみ
  ゆるみなき われらは
  みちびき いさまむ


   金沢市立小将町中学校校歌    山田耕筰作曲

朝はやき
町の景色に
やまかわをうしろに
甍《いらか》は見ゆる
わが母校の
おしえみちびきの
あさつゆ清き道のべに
人は人よりまなび
人は人をみちびく
有難きかな
みちびきの奥処《おくが》に
やまかわの栄を見出でむ
ふるさとに
生ひたちたるわれら
わが母校よ 友よ
よろこびをささげむ
よろこびをうたはなむ


   東京都北区立田端中学校校歌    平井康三郎作曲

一、母校の土をよく見れば
  親しきかなや土さえも
  はなやぎにつつ静まれる
  母校の土は美しきかな

二、君に従く日も
  学業卒えて去らん日も
  苦きわれ等に守りあれ
  永き栄えの祈らるる

三、教えの明りさしそいて
  文はきらめく遠ち方に
  永きのぞみを誓うかな
  われらの田端中学校


   東京都大田区立馬込第三小学校校歌    平井康三郎作曲

幼年の日をおくる
まなびや馬込第三、
幼年の日よ しづまれ
みどり野に永くとどまれ。

そのかみの貝塚よ
そのかみはわだつみ
いにしへは魚《いお》あつまり
魚もうたひけむ。

われら何を記《しる》すべき
われら何をまなぶべき
われらの行くべきところに
師よみちびきをあたへてよ。


   金沢市立中村町小学校校歌    佐々木宣男作曲

一、教への庭に百草の
  とりどり匂ふ春なれや、
  友らつどひてあふぐ山
  秋はよそほひきらめきて。

二、人はわすれじふるさとの
  母校のつくえ古びゆき、
  手づれのあともなつかしく
  けふの朝日につやめけり。

三、われら学びてゆくみちの
  かぎりもあらず遙かなる、
  みちびきあつき師の君も
  もろともにみなうたへかし。


   富山県立砺波高等学校校歌    弘田龍太郎作曲

一、はるかなる砺波野に
  学びの夜は明けそめぬ
  まだ静謐《しじま》の波
  めぐみは深く母校を浸す

二、天地《あめつち》にあふるるものよ
  我等《われら》の若さよ
  若さのかがやきよ
  尋ねゆき 学び励まん

三、立山の鋒立ちそひ
  歴史は栄《は》えを翳す
  われらまなざしを挙げ
  師と母校とをたたへん


   金沢市立金石町小学校校歌    平井康三郎作曲

一、海原は われらの旗
  旗は日の光をあびて
  ふるさとのみどりをたたえ
  あめつちに 波をあぐる

二、海原は われらの心
  ひようびようとして遙かに
  いにしえもいまもなお
  麗わしく かわりなし

三、海原も われらの母校
  睦じくみちびきを呼び
  師ともろともにもろともに
  愉しき 朝をうたわん


   金沢市立野町小学校校歌    平井康三郎作曲

一、春もいつしか庭先に
  年は過ぎゆく窓よりぞ
  ぬれし瓦をかぞえしが
  われら育ちし師のおしえ

二、まなびの言葉いや栄ゆ
  われらが胸を張り添えて
  信愛の心相擁《あいいだ》き  ※
  うたいいそしめわが友ら

三、母校の土の幾とせを
  踏みしめにける希望《のぞみ》より
  白山嶺《しらね》加賀野《かがの》に百千年《ももちとせ》
  耀よう未来仰ぎ見よ


   金沢大学教育学部附属高等学校校歌    下総皖一作曲

一、山をあふがぬ日もなきは
  山の奥処《おくが》にきびしさの
  極まりてゆくそらのいろ
  母校をつつみ白妙に

二、われらの若さとどめゆく
  市街の北なるあら海は
  しらなみ立ててけぶるかな
  窓によりそふ友や我

三、学びて去らば顧れ
  学び来らば不変の自然
  野田のみちみち謙虚の
  わかきわれらは歌ふかな


   金沢美術工芸大学学歌    平井康三郎作曲

そそり立つ 奥がの山
苔《こけ》むす 巌《いわ》が根に
文もて きざめる ごとき
芸術《たくみ》のちかい
きたぐにの古都《ふるきみやこ》に
わかき叡知を かなでいそしむ

いにしえの 迥《はる》かなるしらべ
あやなす近代の業《わざ》を研ぐ
わかうど われら
いまは解《と》かなむ
わだつみの 吼ゆるがごとく
かがやける 芸術の
彼方《あなた》へ


   新潟県湯沢町立湯沢小学校校歌    由起しげ子作曲

一、北国《きたぐに》のよきゆざわに
  めぐりくる
  けふといふあたらしき日よ
  けふよ
  けふこそ学ばめ
  かがやけるけふをとらへよ。

二、天つ雪のみねみね
  根雪むすぶ
  ゆざわはゆきのみやこ
  ゆざわよ
  まなびの旗かかげ
  いさましうたごえあげつ


   金沢大学教育学部附属小学校校歌    信時潔作曲

一、おさなき日日は
  心うるわしく
  心はげめば
  かしわばはまねくよ
  みどりてをささげ
  かしわばはうたうよ

二、よみかきはあかるく
  桜さくはる
  よきふみつづり
  よきことばをまもり
  やまべうみべに
  われらそだたん


   富山県立有磯高等学校校歌    平井康三郎作曲

一、山脈《なみ》なみをかさね  ※
  なみはなみを呼び
  山々みねをつらねて
  わだつみに手をさしのべ

二、海なりなりをこめて
  波しづかなるところ
  山と海とは手をかはし
  母校をささへめぐりぬ

三、母校よいましとある日
  いましとはげむ日
  うたごゑたかく興りて
  幸と光栄《はえ》を祝《ほ》ぎ讃へ


   金沢市立菊川町小学校校歌    信時潔作曲

一、菊のかをりを名に持ちて
  かをるがごときおさなさを
  けふはうれしよ学び舎に
  師もわが友もみな揃ふ。

二、学びてひとは名をのこし
  学びはげみて日を迎ふ
  けふはよき日ぞ犀川も
  川なみあをく山に栄ゆ。

三、朝ゆくみちよ日もうらら
  川べのみちよいと永く
  こころにおぼえ励まなん
  けふも学び舎たのしさよ。


   長野県軽井沢高等学校校歌   信時潔作曲

一、大き信濃の めざめには
  大き日は出づ 燃ゆる如く
  百鳥の絃 鳴りわたり
  野づらきらめく はるかには
  千草きそひて 綾なせり

二、山は老ゆれど ひとはわかく
  まなびきびしき 日を迎へ
  大き信濃に 人となり
  山魂野魂 あひ招き
  はれやかに けふをうたはなん


   日体荏原高等学校/桜華女学院中学校・日体桜華高等学校校歌    芥川也寸志作曲
※日体荏原高等学校(当時は荏原高等学校)の創立50周年記念として1955年に制定。その3年後に桜華女子高等学校(現:桜華女学院中学校・日体桜華高等学校)が創立されたのをきっかけに校歌を桜華女子に譲渡した。以後、荏原高校では40年もの間にわたり、川路柳虹作詞によるものが歌われていたが、1998年に室生版が再び同校の校歌に制定された。

永き歳月の学びは
われらのいのちとなりて
明日への教へを仰がしむ
教へ教はる諸声《もろごえ》の
奥処《おくが》も深きに
われらの歩みは辿る
われらの歌もうたはる
永く歳月を亘りて限無く


   石川県中能登町立久江小学校校歌    供田武嘉津作曲

一、われら学びて
  大き世に
  出でゆかん
  大き世のため

二、ちちははのもと
  よき師の
  かたわらに
  学びいそしみ

三、われらの母校
  久江なる
  朝ぼらけに
  仰ぎうたわん


   東京都大田区立萩中小学校校歌    大中寅二作曲

一、学びいそしむ
  きようの日に
  こころとどめて
  わすれじとこそ
  ちかいあわなん

二、師のいつくしみ
  きようの日に
  われらがうたに
  ひかりあれよと
  うたいたたえて

三、萩白き母校の庭
  めには見えねど
  われらの足あと
  永くのこらん


   金沢大学校歌    信時潔作曲

天うつなみ けぶらひ
天そそる 白ねの
北方のみやこに学府のありて
燦たる灯《ともしび》をかかげたり。

人は人をつくるため
のろしをあげ
慧智の時間《とき》を磨く
光栄《はえ》ある人間《ひと》をつくらむと。

新風文化の扉は開かれ
あたらしの人 世代にあふれ
手はつながれ 才能は結ばれ
こぞりてわが学府につどへり。
こぞりてわが学府につどへり。


   川崎市立南加瀬小学校校歌    信時潔作曲

一、日の照る校庭《には》に書《ふみ》は照り
  書《ふみ》の山々 遠くして
  分け入るわれらのうたごえの
  はるかにひびけ山の上《うへ》。

二、しら雪を踏み雲を分け
  教へは人をつくらむと
  けふも生ひ立つわれらなり
  教へは永き母のごと。

三、あふべばけふもゆくみちに
  成人の旗かがやきて
  生ひ立つわれらもろびとと
  ともに行かなん書《ふみ》の山。

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