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宮田三郎。十七歳。男。血液型A型、現在付き合っている女の数、五人。 付き合って別れた数、二十四人。 とここまで紹介すればわかるように俺はモテる。なぜかって?それは当然の事だな。 何故なら俺は全てにおいて完璧だからだ。成績はつねにトップ。ルックスもいい。 スポーツもエースにしかなった事がない。他にも音楽、ゲーム、デート。全て完璧にこなす。 こんな俺だが一つだけ完璧にいかない事がある。それは女だ。一つ勘違いしないでほしいが、 俺は完璧だ。しかし女の方が俺についてこれないのだ。 こんな俺の悩みを解決できる唯一の方法がある。それは博士でもある父のある薬を女にのませ るのだ。なんでもこの薬を女に飲ますとその女が自分の好みになるのだそうだ。その薬の完成 度を父に聞くと、 「ああ、あの薬か。あれは完璧だ。当然だろう。」 と、言った。だから盗んだこの薬を女に飲ませる事にした。今、付き合っている女のなかでも 特別にかわいい奴に飲ませると最初から決めていた。その女の名は川口優子。学校ではマドン ナ的な存在で、芸能界からも誘いの話が絶えない。しかし奴は俺にメロメロだ。この薬さえ飲 ませればまさに「完璧」なのだ。 実行の時が来た。俺は優子との待ち合わせにオシャレな喫茶店を選んだ。この薬は水に入れる とすぐ溶けるからだ。そこで話こと三十分。優子はトイレに行くと言い、席を離れた。その時 に彼女のコーヒーに薬を入れ、何事もなかったようにトイレ帰りの優子と話した。そして、 彼女がコーヒーを飲むのをハッキリと確認したのだ。 それから半年、優子は完璧な女となった。成績もいいし、料理も出来る。話もおもしろい。 ルックスも申し分ない。まさに何から何まで俺の好みだ。これは付き合っていたら本当に結婚 してしまうかもしれない。そんなある日、デートの帰りに優子が言った。 「私、半年前から、完璧な人間になりたいと思い始めたの。そして付き合っている人も完璧な 方がいい、そしてあなたは私にピッタリだわ。でも人間って変わりやすいからいつかあなたが 完璧じゃなくなるかもしれない。だから...」 気が付くとナイフが腹に突き刺さっている。ナイフを伝って血がポタポタと落ちていくのが見て とれる。そして次の瞬間、視界が真っ暗になり、自分のがj地面に倒れている事しかわからな くなった。遠ざかる意識の中で優子の声が聞こえた。 「心配しないで。私もすぐ行く。これで「完璧」よ。」 |