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【0】 そのパーティは戦闘中だ。 「ぐふっ、後は頼んだ。」 「モンクがやられた!誰か、リザレクション!」 ブゥーン、ピカッ。[リザレクション] 「ありがと〜助かったよ!」 「どういたしまして〜。」 「前衛戻って!」 「ラジャー」 ザシュッ、ザシュッ、ドォーン。ドドドン。 「ぎゃーやられたー。すみませんが、お願いします。」 ブゥーン、ピカッ。[リザレクション] 「すみませ〜ん、回復お願いしま〜す。」 「う〜い。」 「誰かマジックポーション持ってませんか〜?」 「ありますよ〜、どぞ〜。」 「サンクス〜。」 んぐんぐ。 「ごめんっ!やられちゃった、回復お願いします。orz」 「回復plz」 ブゥーン、ピカッ。[リザレクション] ブゥーン、ピカッ。[リザレクション] 「つか、なかなか敵死なないねぇ。」 「(´Д`)」 「どうしますか、場所変えますか?」 「え〜、とりあず倒しましょうよ〜。ここまできたんだし。」 「まぁあと少しですし、それから考えましょうよ。」 「そうですね〜。あはは〜。」 「w」 「(笑)」 「(゚∀゚)」 ・ ・ ・ ・ ・ ブゥーン、ぺカッ。[リザレクション] 【1】 金属と金属がぶつかる音に焼けた肉の匂いが漂う。 「喰らえ紅蓮の炎!エクス・プロディカル・フレイム!」 腕を十二本持つ魔王と戦い始めて何十分が経過しただろうか。 数メートル先を通過する仲間の魔道士の炎を牽制に、私は敵の真下へと踏み込んだ。 下から構えていた剣を思い切り振り上げる。ガキッと硬い皮膚にぶつかった剣から 衝撃が腕に伝わる。傷はつくものの、深手には至らない。かくいう私は長い時間の 戦いで意識が朦朧としてきていた。日ごろの鍛錬と今までの経験が無駄な動きを 自然と減らし、無我夢中で敵を倒す為に剣を振るう。私の戦士としての本能だ。 自分よりも3メートルは高い身長を持つ魔王を相手に、私たちは善戦している。 12本ある腕には盾や剣、斧や矛といった様々な武具が備わり、私たちを一薙ぎに しようと振るい回されている。たった唯一の救いは魔法を使わないことだ。 敵の魔法使いは全員倒した。しかし敵は桁違いに強い。しかし、負けるわけには いかない。自分達は選ばれた7人の勇者達なのだ。 ものすごい風を伴い、私の腕の僅か数十センチ先に斧が振り下ろされる。 轟音と共に石が敷き詰められた地面が割れ、私の体を掠めて飛んでいくのを感じた。 一瞬の油断が命取りになる。雄たけびをあげ、振り下ろされた腕に剣を振り下ろす。 「キぎゃアああああああああっ!」 確実に増えていく傷に怒りを抑えきれない化け物が咆哮を上げた。 勝つんだ。このままの調子で、勝って帰るのだ。勝利に向けて俄然勇気がわく。 しかし直後、私はあまりにも敵の懐に留まりつづけている自分に気が付いた。 ・・・まずい。そう思った次の瞬間、左からものすごい勢いで迫るものが視界に入る。 咄嗟に剣を向けるが、若干間に合わず、私は熱さを感じながらくの字になって壁に叩き つけられた。切った口から血を吐き出す。くわんくわんと回る世界を必死になって 睨みつける。かなりの距離を飛ばされたらしい。幸い頭を強打したようではないが、 とにかく体が熱い、損傷個所は他に・・・・・左腕が、無い。やられたか!? 「スーフッ!」 大声で仲間の僧侶を呼ぶ。早いうちに腕をつけなければならない。気付いてから 信じられない痛みが私を襲ってきた。以前にも骨が見えるほど深い傷を負ったことは あるが、取れたのは初めてだ。流れ出る血に気が動転している。脈拍があがる。 このままでは。 「スーフッ!」 さらに声を上げ、叩きつけるようにもう一度呼びつけた。やっと気付いたのか、別の 場所に落ちている腕を拾うと駆けつけてきた。自分の腕が運ばれてくる、血を 滴らせながら。未だ止まらない自分の出血を見て、一瞬気が遠くなる。 「待っててください、今、くっつけます。」 腕を元の場所にくっつけながら、回復の呪文を唱えている。顔面蒼白だ。 自分もくっつけと言わんばかりに腕を押さえつける。淡い光に包まれたかと思うと、 腕は元の位置に戻っていた。神の奇跡というやつは本当に凄い。 「行くっ!」 休んでいる猶予はない。労いに彼の肩に手を軽く載せると、再び全速力で敵の懐へ 駆けつける。手前に落ちた炎の熱で顔がすこし焼けるのを感じた。 「とおおおおおおりゃあああ!」 一時間ほど戦っているのではないだろうか。敵の腕も四本程減った。詳しい数を 数えている暇があったら、攻撃をしている。息も上がりっぱなしで、正直休みが 欲しいところだがそうも言っていられない。休憩を挟んで交代をしながら戦っては いるものの、決して楽はしていられないのだ。聞いていた程に、間違いなく強い。 気を抜いたら一瞬で真っ二つにされてしまう。とその時、牽制の炎が途切れた。 慌てて振り返る。どうやら疲労を回復するアイテムを落としてしまったが為に、 もたもたとしているようだ。別の一人は休息をとって瓦礫の影に身を潜めている。 ・・・まずい。ひやりとした汗が背中を流れるのを感じる。慌てて正面を向いた。 予感は的中した。やっこさんと目が合う。かけ離れた位置に存在する四つの目が 一斉に私を捕らえると、間髪いれずに腕が四本振り下ろされた。剣を盾にし、 思い切り後ろに飛ぶ。しかし限界もある。衝撃をモロに喰らい、鈍い音と意識が もがれるような全身の悲鳴を聞きながら、私は地面に叩きつけられた。体全体が 心臓になったかと錯覚するほどの鼓動がズクズクと耳を支配する。真っ白になり 始めた視界と、あまりの痛みに寒さだけが感覚を支配しはじめた。 やばい、やばい、やばい、やばい、やばい。 死の未知なる恐怖が私を襲う。 「・・・さんっ!しっかりして!目を・・・たら・・・目だッ!」 誰かが顔を覗き込んでいる。昔登って遊んだ木の上に、幼い頃からの馴染みの奴ら が笑っている。顔が真っ黒で表情が見えない、と思うとその暗闇の中に、今まで出会っ た様々な人たちが流れ込んでいった。本格的な走馬灯か・・・。 「・・・・・ション!」 だが急激な、目が眩むほどの光にそれらは中断された。はっと目を覚ます。 跳ねるように起き上がると左右を見渡した。これは、・・・復活の呪文。 「休んでいる暇はありません!後少しです、少しなんです!行きますよっ!」 先ほどとは別の仲間が、一瞬混乱に陥った私を揺り動かした。そのまま敵へ向かっ て駆けてゆく。そう、私も敵を倒さねば。 カシャン。 剣が手から落ちた。ガタガタと、痙攣が止まらない。いまさらだが、浮かんだ疑問が 頭にこびりついて離れない。私は確かに死ぬところだったのだ。何故生きている? 何故、跳ねるように立ち上がれるんだ。足、腕、顔、体の前面は全てにヒビが入った 感触を確かにあじわった。ぶよぶよの顔は・・・指を触れると硬い。確かな弾力が そこにある、血すら手に付かない。俺は一体誰なんだろうか。流した血やさっきまで の俺はどこにいったのか。まるで分からない。震えが止まらない。 体の震えが、止まらない。 「何してるんだ、戦えっ!くそったれめ!手一杯だ!」 リーダーの声が私を正気に引き戻す。そう、確かに今は敵を倒すべき状況だった。 不思議なことに体の震えが止まっていた。 「うおおおおおお!」 拾い上げた剣を手に、切っ先を相手の足に向け突進をかける。 『援護ぉ!』 私の声と私の行動に気付いた仲間の声が重なる。一気に貫く。足ががらあきだっ! 「ああああアああああアあああああああああ!」 この世で聞いたこともない、絶望を呼び起こす声が耳に突き刺さる。私の剣は 確かに肉を断ち、魔王の足に深く突き刺さった。硬い皮膚についた無数の傷跡、 そこに丁度入り込んだ私の剣から魔王の鮮血が滴り落ちる。すかさず離脱をする。 だがその試みは成功しなかった。 「剣っ!」 剣が抜けない。そして一瞬の気の迷いが命取りとなった。ハッとなって上を仰ぐ。 目の前に鉄の切っ先が迫っている。 「NO!のぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 情けない声をあげている私。次の瞬間、地面に真っ二つになって叩きつけられるはずの 自分は、何故か数メートル離れた場所に横たわっていた。魔道士の力で救い出された らしい。めまぐるしく変わる状況にパニックに陥る頭は、しかし再び感じた焼けるような 熱さに急速にはっきりと意識を取り戻す。右肩から足の付け根にかけてぱっくりと傷が 開いていた。赤黒い鮮血が、泉のように湧いては心臓の音に合わせて流れていく。 「はっ、はっ、はっ、はっ」 自分でもどうしようもない程に息が上がっていく。頭が真っ白になりそうだった。 「リムさん!傷口を焼いてくださいっ!」 傍に駆け寄ってきたスーフが、敵に向かって詠唱を続けている魔道士に向かって叫んだ。 キッとこちらを睨むと、握りこんだ左手を私に向かって振り払う。一メートル程の火の玉が ゴウッと音をたてて放たれた。咄嗟にスーフが飛びずさる。止まることの無い血が飛び散り、 私はパチパチと自分の体が焼けるのを感じた。体の変化に痛覚が追いつかない。 威力は抑えてあるのだろうが、洒落にならない程熱い。いっそ意識が途絶えてくれれば いいのだが、一段と強い痛みにむしろ意識がはっきりしてしまった。黒ずさみ、溶けた皮膚 を目の辺りにする。というよりも、皮をやぶって突き出た一本の肋骨を見た瞬間、私の意識 は途絶えた。 「ぐふっ。」 変に漏れた空気をおまけに。 そして、私はまた立ちすくしている。手には剣、数メートル先には動きもそこそこに囲む 仲間達を睨みつける化け物、魔王。私はまた生き返っていた。剣を握った左手とは 反対の右手で顔からお腹の辺りまでさすってみる。傷一つない状態。むしろ体毛すら 感じられず綺麗に無駄毛の処理までされた体。さっきまでの生きた私は、一体どこへ 行ってしまったのか。疲れすら無くなった体に得も言われぬ不信感がこみ上げる。 しかしそんな私に、魔王を取り囲んだ内の一人が戦列に加わるよう怒鳴りつけた。 自分の体なのに私ではない様な感覚を引きずりながら、私はゆっくりと戦列に加わった。 「両サイドから挟み込んで腕をもうニ三本切り落とす。お前が一番体力あるな。 正面から相手の注意をひきつけてくれ。深入りするなよ。いくぞっ!」 最後を一際強く言うと、周りの人間がいっせいに動き出した。私も戦士としての本能で 走り出す。命令に従わなければ周りの人間が死ぬのだ。 一斉に攻撃を仕掛けたため、正面から斬りかかった私の相手は二本の腕だけだった。 間合いに気をつけていれば、剣技に長けたわけでもない化け物の相手は簡単だ。 傷をつけるよりも避けることに専念する。近づきすぎず、離れすぎず、絶妙な間合いで 相手を苛立たせる。苛立たせれば大ぶりの攻撃が目立ち、結果、隙も大きくなる。 しかし、神の奇跡を何度も受けたこの体は何故か神に見放されてもいるようだった。 突如大きく開かれた魔王の口から緑色の液体が吐き出され、私の剣に絡みつく。 剣は黒ずんだかと思うと、液体が付着した場所から溶けて地面に落ちた。溶解液だ。 甲高い音を響かせて落ちた切っ先を視界にいれながら、またか、と諦めにも似た感覚 を覚える。ここに来て敵は今まで見せなかった奥の手を使ってきた。しかも、この私に 向かって。最悪の事態を予想しながら半分になった剣から、悪魔の口へと目を向ける。 例によって、口は私に狙いを定めていた。思わず涙が瞳を濡らす。乾ききった喉では声 すら出てこない。 「ゲッ」 嫌な音をたてて、液体は逃げることも適わない私の顎から下に付着した。猛烈な 熱さで皮膚が伸び、顎がとけていくのを感じる。 『なんで俺だけ!』 心の中で叫び声を上げる。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」 頭を抱え、私は地面を転げまわった。地面の石が体に突き刺さり痛い、しかし叫び声 すらでない程に体が溶けて熱い。膝を突いて天を仰ぐように仰け反った腹に、重い衝撃 を感じた。緑の軌跡を目の当たりにしながら私は何度目かわからないが吹き飛ばされ、 柱に叩きつけられた。頭上から石やほこりが舞い落ちて目が霞む。そしてけむたい視界の 先から駆けつけるスーフの姿を見つけるのだ。まるですべてがゆっくりと感じられる。 駆けつける神の使者はスローモーションで迫りくる、純白の悪魔に感じられた。 声にならない叫びと、悲しくてやるせない思いで、私は地に崩れ落ちた。 『たのむから、もう、勘弁してくれ・・・・・・。』 【2】 「ありがとうございます。ありがとうございます。本当にありがとうございます!」 私の手を掴んで一心にお礼を言う品のいい女性は、涙を浮かべながらこう言った。 私は修行を積んだ聖職者であり、どんな人間でも死後数時間以内でさえあれば 蘇らせる奇跡を授かった人間である。ただし実際には、神の定めた天寿を何か 自然ならざる原因によって曲げられて死んだ場合にのみ、生き返らせる制約が 科せられている。だから私は頼まれた該当者を救い、寄付によって生計を立てていた。 今日も悲痛な声の電話に呼ばれ、駆けつけた。わりと裕福に見えるその家には すでに十数人ほどの人が集まり、静かにベッドに横たわる家の主と思わしき人を 囲んでいた。状況を聞くと、夫婦で犬の散歩をしていた際に十字路から出てきた 犬に吠えられ、反応した飼い犬にバランスを取られ、よろめいた先に落ちていた柿に、 足を滑らせて、通りかかった際に急停止した車に頭を強く打ち付け、そのショックで 患っていた心臓が停止してしまったそうだ。まぁ、聞くだけでなんと長い理由か。 私はまずその状況を理解した上で、男が本当に死ぬべきだったのかを天に仰ぎ尋ねた。 死ぬべき人間であるのなら、何も啓示は得られない。 だが、この時は「呪」といった悪意が吠え掛かった犬にかけられていたようだった。 どす黒い影が私の脳裏をふっとよぎる。それだけで十分。自然にあらざる影響で 死んだ人間はその天寿をまっとうするためのチャンスが与えられる。それ以上に 寿命が決して延びることはないにしても。 「私がやったことも、気休めでしかないことをしっかりと心に留めておいてください。」 男の残る寿命はそう長くはなかった。しかし、あまりの理不尽な死に心を痛めて いた友人、そして家族は生き返らせることを強く望んだのである。私の仕事は そういった人達を救うためにある。喜んでその仕事を行い、お礼をもらった。 そうして、私はまた別の依頼を受けた。 沈痛な声で呼ばれた家は、住宅街の一角にある平素な家であった。 薄暗い家に招かれて上がると、布団の上に静かに横たわる年老いた男性がいた。 その手を握り、すっと横に寄り添う妻らしき人の姿が窺える。 「それで、どのような状態でお亡くなりになられたのですか?」 静かに語りだした主婦とみられる女性は、義母が普段の様に起こしたところ、 立ち上がったまではいいがそのまま崩れるように倒れてしまったと述べた。 そして落ち付かないのか、主人が出張中であることを告げた。どうにも不明瞭な ことがあるものの、それは確かめれば済むことである。私は天を仰ぎ、祈りを ささげる体勢に入ると、女性はとんでもないことを言い出した。 「あの、実はまだ生命保険に入っていないんです。このまま死なれると、お金が 無いんです。だから死ぬんだったらお金を残してくれる状態で。」 真剣そのものの顔で話す。お義母様には私のことを話しましたかと尋ねると、 朝からあの調子で耳を貸さないとのことで、どうやら何も知らされてはいないらしい。 私はどうにも不信感を拭えないまま天を仰いだ。だが驚いたことに、この男の人も 「呪」の影響で唐突にその人生に楔を打ち込まれたようであった。インターネット でも手軽に呪具が買えるこの世の中で、責任を持たずに行われた儀式の矛先が この男性に向いたようである。本来あるべきではない力による、突然の死は 救わなければならない。私はその年老いた男を蘇らせることにした。 「我らが神、全智全能なる我らが主よ、小さき我の報告に耳を傾けたまえ・・・ リザレクション・・・。」 その場に立ったままの体勢で、私は使命を果たすために祈りを始めた。その声を聞き、 私の存在に初めて気がついたように、男に寄り添っていた老婆がこちらを振り向く。 静かに口を閉じ、私はそんな彼女の向こうに眠る男をみやった。祈りは届き、 目を開いた男はゆっくりと体を起こす。その物音に気がついた彼女は驚いて振り向き、 両手で口を覆うと、 「まぁ、まぁ、まぁ!」 と、息を大きく吸い込みつづけた。かっと見開かれた彼女の動きが不意に止まる。 はっとした私が動き出した瞬間、彼女は胸に手を当てると床に音をたてて崩れ落ちた。 混乱したのは一部始終を私の後ろで見ていた主婦である。空いた口が塞がらない のか、そのまま首をいやいやと横に振ると後ずさり、何処かへと駆け込んでいった。 私は腰をあげ、すぐさま倒れた老婆の元へと近づく。心停止、死んでいる。 これはあるべき事ではない。起きた男に顔を向けると、どうやら寝起きの状態で ぼうっとしているらしく、異変に気が付いていないようである。このまま気付かせず 事を運んだほうが正解だろう、ということで私は祈りの体勢に入った。 そしてまた老婆が息を吹き返したのを確認すると、物音がした背後を首だけ振り 返って確認した。きっと先ほどの主婦が戻ってきたに違いない。この女性について、 私は彼女に・・・。 「もう、終わりだわ。終わりよ。二人分のお金なんて、払えないわ。もう、終わりよ!」 包丁をしっかりと握り、震えた手で胸元に抱える主婦。あまりの出来事に、一瞬私は 全ての思考が停止してしまう。慌てて向き直り落ち着かせようとする。しかし、 それより先に、動こうとした私を見て突進してきた彼女に、背中から包丁で刺されてしまう。 ひゅうひゅうと呼吸が漏れる音が、私の喉から痙攣したうめき声と共に漏れる。 手を伸ばして畳を這うように先へと進む。 私は、私は・・・・・。 自分を復活させることはできない。 ―完―
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