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ピンホールカメラ5

ステレオピンホールカメラ1

モノ/ステレオ ピンホール交換カメラ

図面と製作の実際撮影例


1.概要

 針穴写真5針穴写真8/ステレオ写真13で使用したモノ/ステレオ両用ピンホールカメラの製作について説明する。下に外観を示すが、フィルムは9cm×13cmの印画紙を使用する。

単一写真 ステレオ写真
写真9−1 モノ/ステレオ ピンホール交換カメラ 単一写真を撮る時(左)とステレオ写真を撮る時(右)

 単一写真を撮る形態を使って使用法を説明する。写真9−2に示すように前蓋を外し、さらに側板を外すとフィルムを出し入れできる状態となる。

前蓋をはずす 側板をはずす
写真9−2 前蓋と側板をはずす様子

 暗箱内部には例によってフィルムホルダーと二つのフィルム室がある。これらの使用方法はこれまでのカメラと同じなので説明は省略する。このカメラでは同右のようにピンホールが付いた板(以下ピンホールパネルと称す)を外して交換できるようにしており、交換するステレオ写真用のピンホールパネルとマスクは、フィルム室の後にスペースを作って収納している。

暗箱の内部 ピンホールパネル
写真9−3 単一写真撮影時の暗箱内部(左)とピンホールパネル(右)

 ステレオ写真撮影時には、写真9−4のようにステレオ写真用のピンホールパネルをセットし、さらに左右像が重ならないためのマスクも加える。

暗箱の内部 ピンホールパネルとマスク
写真9−4 ステレオ写真撮影時の暗箱内部(左)とピンホールパネル(右)

 本体と全てのパーツを写真9−5に掲げる。なお写真上左の背板はフィルムの大きさ9cm×13cmに切ったミューズボードで、フィルム(印画紙)を安定させるために添えるものである。

前蓋・側板・背板 ピンホールパネルとマスク
本体
写真9−5 カメラを構成するパーツ一式



2.図面と製作の実際

 単一写真撮影時のカメラの斜視図を示しておく。


図9−1 製作するピンホールカメラ


 本体、ピンホールパネル、側板、前蓋を外した様子を図9−2に示した。以下それぞれについて説明する。



図9−2 カメラを本体、ピンホールパネル、側板、前蓋に分けた様子


2−1.本体

 本体は下図のようにA〜Fの部材と長方形の板とからなる。材料は厚さ2.5mmと4mmのMDF(東急ハンズで購入)で、接着には木工用ボンドを使用する。


図9−3 本体の分解図

 まず部材A〜Cの図面を図9−4に示す。図中の数字の単位は全てmmである。それぞれについての説明はこれまでのカメラと同様なので省略する。


A



B C
図9−4 部材A〜Cの図面

 さらに部材D〜Fの図面を示す。

D
部材 寸法
a 10×94×4t
b 45×94×4t
c 27.5×94×4t
d 7.5×94×4t
e 7.5×94×4t
F (Eは鏡面対称)
部品 (中)
f 10×132×4t
g 10×132×4t
h 10×132×4t
i 45×132×4t
j 27.5×132×4t
k 7.5×132×4t
l 7.5×132×4t
m 10×10×4t
n 10×80×4t
o 10×27.5×4t
図9−5 部材D〜Fの図面



2−2.ピンホールパネル

 単一写真用ピンホールパネルを図9−6に示す。厚さ2.5mmのMDFに穴を開け、ピンホールとシャッター(図面は後記)を付けて製作する。


図9−6 単一写真用ピンホールパネル

 ステレオ写真用ピンホールパネルを図9−7に示す。取り付けるピンホール、シャッターは共に二つになる。


図9−7 ステレオ写真用ピンホールパネル

 さらにステレオ写真撮影時には必要となるマスクの図面を図9−8に示す。材料は同じく2.5mm厚のMDFである。


図9−8 ステレオ写真用マスク



2−3.側板

 側板の図面を以下に示す。qは取っ手なので幅は適当でよい。

部材 寸法
p 7.5×94×4t
q 10×94×4t
図9−9 側板の図面 qは裏側に付ける



2−4.前蓋

 前蓋の図面を以下に示す。厚さ2.5mmのMDFを四角く切り抜き、細く切った板rを貼って作る。

部材 寸法
r 10×102×4t
図9−10 前蓋の図面



2−5.シャッター

 単一写真用のシャッターを下図に示す。画角が大きい分やや大きめとした。



図9−11 単一写真用シャッターの図面


 ステレオ用のシャッターはやや小さめで、隣同士邪魔にならないように上下にスライドさせるようにした。ゆるいと勝手に落ちてしまうので、動かすときやや強めの抵抗があるくらいにきつめに作る。



図9−12 ステレオ写真用シャッターの図面



3.撮影例

 単一写真の撮影例を写真9−6に、ステレオ写真の撮影例を写真9−7に示した。ステレオ写真は針穴写真8/ステレオ写真13で説明したとおり交差法の配置で撮れている。



写真9−6 単一写真の撮影例 露出時間5分 ネガ・ポジともにゲッコーVR2, ネガ現像:D-76 (1:3希釈), ポジ現像:セレクトールソフト




写真9−7 ステレオ写真の撮影例 露出10分, ネガ・ポジともにゲッコーVR2, ネガ現像:D-76 (1:3希釈), ポジ現像:セレクトールソフト



概要図面と製作の実際

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