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ピンホールカメラ9

インスタントカメラ1

針穴写真16で使用したカメラ

図面と製作の実際撮影例


1.概要

 針穴写真16で使用したピンホールカメラの製作について説明する。インスタントホルダーPA-145を使ったインスタントカメラで、構造や使用法については針穴写真16で詳しく説明しているのでそちらをご覧いただきたい。

写真13−1 インスタントホルダーPA-145を使ったピンホールカメラ




2.図面と製作の実際

 カメラの斜視図を以下に示す。本カメラは本体とインスタントホルダーを固定するストッパーからなる。


図13−1 製作したピンホールカメラの斜視図

 本体の分解図を図13−2に示す。A〜Fの部材とシャッターとからなり、各部材の材料は厚さ2.5mmと4mmのMDFで、シャッターには厚さ1mmのミューズボードを使用する。



図13−2 本体の分解図

 以下それぞれの部材について説明する。

 まず部材Aの分解図を図13−3に示す。A-1のみ厚さ4mmのMDFを使用し、他は全て2.5mmのMDFを使う。図中の数字の単位はmmである。


図13−3 部材Aの分解図

 構造はピンホールカメラ3のものと同じで、A-3はA-2を保持するようにA-1に接着し、またA-5はA-4を保持するようにA-2に接着する。こうすることではA-2は左右に可動になり、A-4はA-2上で上下に可動になる。さらにピンホールをA-4に取り付れば、その位置を上下左右に動かすことができるわけである。

 部材Aを構成する部材A-1の図面と、 A-2, A-4をパーツに分解したものを図13−4に示す。A-2, A-4は左のパーツの上に右のパーツを重ねるように貼り付ける。貼り付けには両面テープを使い、ピンホールが傷んだときにはここを剥がして取りはずせるようにした。A-1の斜線部にA-3を接着し、A-2の斜線部にはA-5を接着する。ここは剥がれては困るので木工用のボンドを使う。

 なおA-1の図面中にある165(160)や22(17)のように括弧付きの数値を伴っているものは、作った後設計ミスに気が付いたもので、実際に製作した値に加えてかっこ内に推奨値を記したものである。以降の図面に見られる括弧付きの数値は同じ意味であるが、この設計ミスについては後に説明する。

A-1



A-2



A-4



図13−4 部材Aを構成する各部品の図面

 ピンホールは15mm角にカットし、A-4の内側から20mm角の穴に入るように貼りつける。適正ピンホール径は0.28mmであるが0.3mmとしても大差なく、問題はないだろう。

 次に部材Bの分解図を図13−5に示す。厚さが2.5mm及び4mmと異なる板を貼り付けていることに注意願いたい。4mmの方には同図右のように、インスタントホルダーの出っ張りが当たる部分に3mmほどの切り込みを入れておく。



図13−5 部材B(インスタントホルダーが当たる部分)の分解図

 さらに部材C , Dを図13−6に示す。これらは厚さ4mmのMDF二枚を張り合わせたもので側面になる部材であるが、Dのエッジはインスタントホルダーに当たるため図示したように斜めに削っておかなければならない。実はここが設計ミスによる弊害で、部材A-1 , B , E , Fの図面中で括弧内の数値を採用すればこのように削る必要はない。

C D

図13−6 部材C , Dの図面

 加えて部材E , Fを図13−7に示す。これらは上下の部材にあたり、いずれも厚さ4mmのMDFに二枚の板を張り合わせて作る。上の部材Eのみにストッパーが入る穴が必要になる。ここで細長い板a , bはインスタントホルダーを把持するもので、図では本体を組み立てる前に接着しておくように見えるが、実際には付けずに組み立て、最後に実際にインスタントホルダーをセットし、がたつきが無いように取り付けると良い。

E



F


図13−7 部材E , Fの図面 (*13は調整が必要)

 本体の内面は黒く塗らなければならないが、部材Bなど組み立てた後では塗装しにくいものは組み立てる前に塗っておくと良い。

 最後にシャッターを図13−8に示す。いつものように厚さ1mmのミューズボードで作る。



図13−8 シャッターの図面




3.撮影例

 製作したインスタントカメラによる撮影例を下に示した。水平面(地面)にカメラを置いてピンホール位置を上いっぱい(15mm)にずらし、上向きの視線で撮影している。



写真13−2 横長の構図で撮影  FP-100C 露出15秒



概要図面と製作の実際

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