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ステレオ写真32

(zoom280p × 2) & (zoom90WR × 2)

リモコンを使って二台のシャッターを同期する(2)

zoom280p 二台による撮影zoom90WR 二台による撮影


1.横長フォーマット用の撮影冶具

 前報の冶具は縦長フォーマットの写真を撮影するものであったが、さらに横長のフォーマットで撮影する冶具も制作した。使用するカメラはPENTAXのzoom280pとzoom90WRで、下図に側面透視図を示すようにリモコンの赤外LEDはカメラ台に付け、反射板を使ってその光をセンサーに導く構造とした。



図32−1 赤外LEDを下に置き、その光を反射板によってセンサーに導く

 制作した冶具を写真32−1に示すが、横幅は308mmでカメラの取り付け間隔(ステレオベース)は150mmになる。zoom280pとzoom90WRでは取り付けネジの位置が異なるので、それぞれの取り付け穴を用意した。

 

写真32−1 PENTAX zoom280p, zoom90WR 用の撮影冶具

 下から見た冶具の内部を写真32−2に示した。ESPIOのリモコン基板を使った構成は前報の冶具と全く同じで、電源には単三電池二本を使用している。

 

写真32−2 冶具内部の配線状況 電源は単三電池2本

 LED基板には写真32−3左のようにLEDと抵抗器(100Ω)を取り付け、小さな木ねじで固定して同右のように穴から覗かせる。


写真32−3 赤外LEDを付けた小基板(左)とLEDが覗く穴(右)

 底蓋は側面から挿入する(下図左)。反射板はMDFの板に三角材を貼り付けて作った(同右)。


写真32−4 底蓋は側面から差し込み(左) LED光を反射する部品(右)を付ける

 冶具に反射板を挿入した状態を写真32−5左に示した。これにカメラ二台を取り付けて準備完了となる。写真32−5右はzoom280pを取り付けたものである。


写真32−5 反射部品を挿入した状態(左)とさらにzoom280p二台を取り付けた状態(右)





2.zoom280p 二台による撮影

 冶具にzoom280pを取り付けた状態を前から見たものを写真32−6に掲げる。

 

写真32−6 zoom280pを取り付けたものを前から見る

 前報と同様、冶具のズームボタンを押すごとにレンズの焦点距離は 28 mm → 80 mm → 50 mm と変わる。これを使って撮影した例を写真32−7に掲げた。

28mm(L) 28mm(R)
50mm(L) 50mm(R)
80mm(L) 80mm(R)

写真32−7 ズーム位置 28 mm , 50 mm , 80 mm での撮影例(NEOPAN400, トリミング済み)

 ステレオベースが150mmと大きめなので、風景に近い写真でもそこそこ立体感を持って撮影することができている。





3.zoom90WR 二台による撮影

 ズーム域や機能からして恐らくzoom90の後継機と思われるが、zoom90WRは生活防水の機能を持った特徴あるカメラで、zoom280pほどではないがかなり多機能なモデルである。

 

写真32−8 PENTAX zoom90WR レンズは38〜90mm, F3.5〜7.5

 zoom280pと同様、左側面に取り外し可能なリモコンがあり、これを外すことでリモコン撮影モードになる。このリモコンもセルフタイマーの補助機能ではなく、ボタン操作で即時シャッターを切れるのでこの方法が使える。


写真32−9 側面に付属するリモコン(左)とこれを外した状態(右)

 リモコンのズームボタンで焦点距離が三段階に変わるのは、この頃のペンタックス製カメラに共通する機能のようで、このカメラではボタンを押すごとに 38mm → 90mm → 60mm と切り替わる(写真32−10)。


写真32−10 ズームボタン(緑)を押すたびに焦点距離が 38mm→90mm→60mm と変わる

 いずれもzoom280p(28mm→80mm→50mm)より10mmづつ長く、やや望遠重視の設計と言えるだろう。いずれにせよ、このように簡単な操作で広角−標準−望遠の三つの画角でステレオ写真が撮れるのはありがたい。撮影例を写真32−11に示した。

38mm(L) 38mm(R)
60mm(L) 60mm(R)
90mm(L) 90mm(R)

写真32−11 ズーム位置 38 mm , 60 mm , 90 mm での撮影例(ISO100, トリミング済み)

 一般的にカメラは横長フォーマットで撮影するのを標準として作られているため、前報よりこちらの方が使い勝手(操作性)は良い。一方縦長フォーマットに比べてステレオベースが長く、装置の幅も長くなるが、これはカメラの形状によるのでやむを得ない。ステレオ写真の撮影では当たり前のことだが、常にカメラによって異なるステレオベースを意識して、撮影距離や構図を決めることが重要である。





横長フォーマット用の撮影冶具zoom280p 二台による撮影zoom90WR 二台による撮影

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