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針穴写真21/ステレオ写真24

一眼レフあれこれの四

モノ−ステレオカメラ

製作撮影


1.モノ−ステレオピンホール

 Kマウント用のモノ−ステレオピンホールについては<モノ−ステレオピンホールカメラ(デジ一眼)>で取り上げたが、CCDサイズの小さい*istDL用であるためフルサイズには使えない。
 ここではフルサイズ用のモノ−ステレオピンホールを作るが、前回までの経験を生かして出来るだけ広角に、具体的には投影距離43mmで撮れるように工夫した。




2.製作

 前回に倣ってピンホールを切り替えるシャッターの位置をカメラ内部のフィルム側とし、三つのピンホールをフィルムから約43mmに置く設計にした。その結果ピンホールとフィルムの間にステレオ写真用の遮光マスクを設置するスペースが無くなったので、遮光マスクは写真と電気剃刀さんの「立体ピンホールカメラ」のようにピンホールの前方に付けることにした。

 まず厚さ2.5mmのMDFと9mm間隔で三つのピンホールを開けたアルミ板を使って図21−1に示した部品Aを作る。



図21−1 2.5mm厚のMDF板とピンホールを開けたアルミ板で部品Aを作る(黒く塗っておく)

 ペンタックスのKマウントボディキャップはロゴを削って表面を平らにし、図21−2(左)のように四角い横長の穴を開ける。さらにやや厚手の黒色フィルム(紙でも可)を同図(右)のようにカットして遮光マスクを作る。



図21−2 ボディキャップを加工し、黒色フィルムで遮光マスクを作る

 遮光マスクには最初10×20mmの四角い穴を開け、最後に少しずつ広げて(+α)エッジを調整する。

 切り替えシャッターBは1mm厚のミューズボードを図21−3のようにカットし、可動部を挟むように三枚の円板を張り合わせて作る。



図21−3 ミューズボードを使ってシャッターBを作る

 これらを図21−4のように組み立てるが、遮光マスクは最初粘着テープ等で仮止めしておく。



図21−4 モノ−ステレオピンホールの組み立て

 部品A、シャッターBとボディキャップを写真21−1に、出来上がった三視点ピンホールを写真21−2に掲げる。
 
部品A(左)とシャッターB(右)の張り合わせる面 穴を開けたボディキャップ(左)と
A , Bを張り合わせたもの(右)

写真21−1 組み立てる前の部品



写真21−2  製作したモノ−ステレオピンホール 表(左)と裏(右)

 使用するピンホールとシャッター位置の関係を写真21−3に示す。可動部を左いっぱいにすると真ん中のピンホールのみが現れ、逆に右いっぱいに動かせば左右のピンホールが現れて中央のピンホールが隠れる。

モノ ステレオ
写真21−3 単一写真(モノ)時とステレオ時のシャッター位置

 最後に遮光マスクの調整を行う。シャッターをステレオの位置にしてカメラボディにはめ、明るい電灯などを向けてファインダーを覗くと中央に縦の黒い帯が見えるので、この幅を小さくするように遮光マスクの穴の横幅を広げてゆく。遮光マスクをはずして左右を少し削り、また仮止めしてチェックする。これを繰り返してそこそこ満足できるようになったら、最後に強めの両面テープかG17のような接着剤で貼り付けて完成となる。その際はファインダーを覗きながら、境界が中央に位置するように微調整しながら固定する。




3.撮影

 製作したモノ−ステレオピンホールをペンタックスの一眼レフSF7に取り付けた様子を写真21−4に示す。モノ、ステレオいずれを選択しているか外観からはわからない。



写真21−4 PENTAX SF7に取り付けた三視点ピンホール

 単一写真(モノ)の撮影例を写真21−5に、同じ場所でステレオに切り替えて撮影したものを写真21−6に掲げた。撮影にはミニ三脚とケーブルスイッチを利用している。



写真21−5 単一写真の撮影例1 (PENTAX SF7, ISO100 , 露出4秒)




写真21−6 ステレオ写真の撮影例1 (PENTAX SF7, ISO100 , 露出4秒)

 ステレオ写真の境界には黒い縦線が残っているが、この程度なら画面のロスも少ないので良しとした。もしAEなどカメラの測光機能を使うならば、黒い縦線が誤差の元になるのでもう少し遮光マスクを広げて消しておいた方が良い。すでに説明したとおり、ここで使用するペンタックスのカメラでは、ピンホールは暗くて測光可能範囲外なので関係ない。

 写真21−6をトリミングして、平行法の配置に並べ替えたものを写真21−7に表した。


写真21−7 撮影例1をトリミングして平行法の配置に並べた

 カメラから1m弱の距離に最も近い被写体が位置するようにカメラを置き、遠景をバックにした構図とすると深度の深い針穴らしいステレオ写真となるが、<モノ−ステレオピンホールカメラ(デジ一眼)>のように画角が狭いと奥行きを感じさせる背景を入れるのは難しい。
 今回のピンホールでは投影距離が43mm程と短く、フィルムサイズが大きくなったことで画角が広がったため撮影例のようなステレオ写真が撮れるようになった。さらに他の撮影例を写真21−8〜写真21−10に示した。



写真21−8 単一写真の撮影例2 (PENTAX SF7, ISO100 , 露出4秒)




写真21−9 ステレオ写真の撮影例2 (PENTAX SF7, ISO100 , 露出4秒)



写真21−10 撮影例2をトリミングして平行法の配置に並べた





モノ−ステレオピンホール製作撮影

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