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レンチキュラー写真8

レンチキュラー画像作成ソフト

LenticularPhotosJ 1.0

サンプル画像操作手順トリミングソフトとして


1.レンチキュラー用フリーソフト

 レンチキュラー写真のためのトリミング作業を行うフリーソフト Triming_1.0 は、フリーの開発環境WideStudioを使って製作したものであるが、残念ながら扱う画像の画素数が300万を越えると不具合が起きるなど不安定な面があった。その後開発環境をDelphiに変えて作成した StereoPhotosJStereoViewerJ などには目立った不具合は起きておらず、画像データを扱う際の安定性は悪くない。そこで Triming_1.0 のプログラムをDelphiに書き換え、さらにレンチキュラー画像の作成まで行えるソフトを作ってみた。これを使えば単独で全ての作業が実施できるため、striper のような他のソフトを使う必要もない。

 インストールは以下のアイコンをクリックして圧縮ファイルをダウンロードし、適当なフォルダに解凍するだけで良い。

 
LenticularPhotosJ 1.0 , 556KB圧縮ファイル(lzh)


 本ソフトで扱える画像ファイル形式は.bmpと.jpgであり、Triming_1.0 に合わせて最大10コマの画像からレンチキュラー画像を作成出来る仕様とした。使い勝手も Triming_1.0 に合わせてあるので、そちらも参考にされたい。




2.サンプル画像

 Nishika N8000で撮影した写真を使って作業の手順を説明する。サンプル画像を以下に掲げる。


写真8−1 サンプル画像1(Nishika N8000 , ISO100)

 撮影した写真はEPSON GT-9700を使い、ネガを1200dpiの解像度で読み取った。サンプル画像1は色彩が乏しいが、対照的に色鮮やかな例としてサンプル画像2を加えておく。


写真8−2 サンプル画像2(Nishika N8000 , ISO100)





3.操作手順

 実行ファイルのアイコン をダブルクリックして起動すると以下のウィンドウが現れる。

 

図8−1 LenticularPhotosJ 1.0の起動画面

  をクリックするとファイル読み込みウィンドウが開くので、ファイル名を指定して最初の画像を読み込む。

 

図8−2  をクリックして一枚目の写真を読み込む

 右側の表示領域に読み込んだ画像が表示され、No.1のファイル名とSIZE(画像のサイズ)、OFFSETが表示される。デフォルトではこれ(最初の画像)が参照画像になるためOFFSETは(0,0)となっている(図8−2参照)。基準とする被写体(点)にマウスカーソルを合わせ、クリックすると左上の枠にその周辺が表示される。

 

図8−3 基準となる被写体をクリックする(赤丸)と左上にその部分の像が現れる

 さらに をクリックして次の画像を読み込むと画像枠の画像が変わり、参照画像の右に画像にも一部分が表示される。No.欄でボールド+下線が参照画像であることを示し、ファイル名欄のボールド+下線が選択(オフセットを調整する)画像であることを示している。このまま微調整に入っても良いが、参照画像と指定画像のずれが大きいことが多いので、通常は再び基準とする被写体(点)をクリックして選択画像の表示部分を変えておく。

 

図8−4 二枚目の画像を読み込んだ後、同じ被写体をクリックする(赤丸)

  をクリックすると「オフセットの微調整」ウィンドウが開く。参照画像と選択画像が重なって表示されるので、矢印ボタンで選択画像の位置を変え、基準点の像が一致するように合わせる。

 
 
 

図8−5 「オフセットの微調整」ウィンドウでは矢印ボタンを使って基準点の像を一致させる


表示モードの選択  

 デフォルトでは赤−シアンのカラーアナグリフ像が表示されるが、例えばサンプル画像2で赤い花に基準点をとると、ずれが目立たないのでわかりにくい。こんな時のために単純二重像とポジ−ネガの表示モードを用意した。



図8−6 サンプル画像2で赤い花に基準点をとると、赤−シアンでは合わせにくい

 単純二重像は明るさを半分にして二つの像を重ねたものなので、被写体の色合いによって見易さが変わることはあまりない。


図8−7 単純二重像を選択すれば被写体の色に関係しない

 さらにポジ−ネガでは両画像の差がエッジのように表示され。このモードでは二つの像がずれなく重なった部分では像が消えるので、正確に合ったことを確認するのに役に立つ。


図8−8 ポジ−ネガでは両画像の差を見ながら調整する



 OKボタンをクリックするとウィンドウが消え、調整結果がOFFSETに反映される。

 以上の手順を繰り返し、全ての画像を読み込んでOFFSETを調整したら、メニューバーから[実行(E)]→[画像の合成(M)]を実行する。

 

図8−9 全ての画像を読み込み、オフセットの調節を実行する

 すると以下のウィンドウが現れるので、ここで必要な条件を入力・確認する。

 

図8−10 レンチキュラー画像の合成条件を設定する

 デフォルトではサンプリングインターバルは画像数に等しく、一画像あたりの幅は1、レンチキュラーレンズは3Dフォトフレームに合わせて60 lpiになっている。

 レンチキュラー画像の作成では、元画像の縦ラインを「サンプリングインターバル」おきに抽出して合成画像に並べる。合成画像ではレンズの1ピッチ内に全ての画像のラインを順次並べてゆくが、各画像は「一画像あたりの幅」で決めたライン数づつ並べられる。この様子を以下に示した。

 

図8−11 合成条件の各パラメーターが意味するもの

 「合成される画像の情報」には「合成条件」と「レンチキュラーレンズ」から計算した画像サイズと解像度が表示されるので、これを見ながら合成条件のパラメーターを調整する。

 合成画像のドットサイズ(横)はトリミング画像の(画像数/サンプリングインターバル)倍になる。図8−10では印刷サイズが85mm弱とやや小さい(3Dフォトフレームは約100mm)が、サンプリングインターバルを3にすると図8−12のように112.8mmとなるのでこの条件を選択することにする。余った分はカットすればよい。なお「縦倍率を横に一致」をチェックしておけば縦のドットサイズも比例して拡大される。

 

図8−12 サンプリングインターバルを3にして画像サイズを変える

 ちなみに一画素あたりの幅を増やすと、解像度がこれに比例して細かくなり、印刷サイズは反比例して小さくなる。これをいじると一気に倍半分になり、変化が大きいのでここでは変えないでおく。このように飛び飛びの値ではあるが、合成条件で合成画像のサイズを変えることができるので元画像のサイズをあまり気にする必要がない。

 条件を決めてOKボタンをクリックすると合成画像が生成され表示される。あとは[ファイル (F)]→[合成画像の保存(S)]でファイルに保存すればよい。サンプル画像1の合成画像を以下に掲げる。



写真8−3 サンプル画像1から生成した合成画像

 さらに作業を続けるなら[ファイル (F)]→[クリア (C)]で画像ファイルを削除して最初の状態に戻す。サンプル画像2の合成画像も掲げておく。



写真8−4 サンプル画像2から生成した合成画像

 写真8−3、写真8−4はダウンロードし、240dpiの画像として印刷すれば3Dフォトフレーム用のレンチキュラー写真となる。本ソフトには印刷機能はないので、プリントにはフォトレタッチなど他のソフトを使用されたい。




4.トリミングソフトとして

 レンチキュラー画像の合成に striper など他のソフトを使用したい方のために、本ソフトは Triming_1.0 と同様にトリミング画像を作成することもできる。オフセットを調整した後[ファイル (F)]→[トリミング (T)]を実行すればよい。面倒であるがファイル名はいちいち指定しなければならない。





レンチキュラー用フリーソフトサンプル画像操作手順

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