映画館 ハイ&ロー


◆日刊サイゾー『特集記事』

※2010年春の新刊 『バンコクで外こもり!』〜あなたにもできるユル気持ちいい海外逃避生活
※2011年春の新刊 『バンコク裏の歩き方』〜地獄テーマパーク、刺青寺、奇形見世物村……etc.

           (よいこのお友達のためのオマケ その1: タイの死体パン屋さん写真集
           (よいこのお友達のためのオマケ その2: 韓国ソウルの拷問博物館レポート



タイが日本より進んでいるものに、映画館があります。全席指定で、チケット購入時にコンピューターの座席表画面を見ながらじっくり席選び。内装も座席も日本の一流劇場より、はるかに豪華でゆったり。しかも、ハリウッド最新作が日本の6分の1ぐらいの料金で、日本より早く見れてしまいます。唯一かつ致命的な欠点は、日本語字幕じゃなくてタイ語字幕だということですね。あと、映画の始まる前にプミポン国王をたたえるイメージフィルムが流れますので、必ず起立して下さい。これをやらないと不敬罪になります。他に、タイならではの映画鑑賞作法として、本編終了後のクレジットは絶対見ないというのもあります。お話部分が終わるや否や、みんな出口目がけて一目散にダッシュ。監督や役者の名前なんかには鼻もひっかけないという、その心意気やよし。従って、「ワイルドシングズ」など、本編終了後のクレジットに「しかけ」がある映画は、タイでは通用しないのでした。





料金は、普通の劇場はB100、エンポリウム等高級感で勝負してる所はB120、プルンチットセンターみたいになんとか客を集めたい所はB80、って感じですが……。ミドルクラスの中では、Major Cineplexがタイの若者に人気でお勧めです。ケンタにマックにMKスキなんかが入ってるショッピングセンターみたいな感じのシネコン。私がタイの若者の熱気にうだりつつ「タイタニック」を見たのも、ピンクラオのMajorでした。ここは英字紙バンコクポストのコラムで、設備に関して97年度バンコクNo1映画館に選ばれた所です。そのあとエカマイにも同様の系列館がオープンしました。こっちの方が空いてます。ラチョヨティンにも系列館がオープンしましたが、ここは巨大スクリーンを備えたI-MAXシアターが併設されています。通常はB120、3DものでもB150で、ここがI-MAXシアターとしては世界最安です。

●MAJOR CINEPLEX (HomePage)
SUKHUMVIT 61 (TEL:02-511-5555)



ハイクラス映画館としては、99年8月にオープンしたばかりのサイアムディスカバリーセンター内の Grand EGVをご紹介しましょう。40席限定、豪華なソファがまるで個人試写室のように並ぶゴールドクラスでは、B300の入場料の中に、ウェルカムドリンクまでついています。この入場料でも日本の半額くらいですね。リクエストに応じて、向かいのHOTELノボテルからケータリングまでしてくれるそうですが、こんなところで「オースティンパワーズ」や「学校の怪談」なんかを見てみたいものです。


●GRAND EGV THEATER (HomePage)
SIAM DISCOVERY CENTER, 345/6 RAMA 1 (TEL:02-658-0454)



サイアムディスカバリーセンターの筋向い、トレンドからおいてけぼりをくっているにもかかわらずティーンズに根強い人気のマーブンクロンショッピングセンターも負けてはいません。7階に、やはりつい最近、シネコンをオープンさせました。深夜までやってるそうですが、結構はいってるとか。ここのハイクラスサービスには、通常の入場料よりB50高い「ルナーシート」があります。右の写真見て下さい。どうです、リッチでしょう。背もたれには電動あんま機がついてるんですよ、というのは嘘ですが、わずか500円ほどでこんな座席に座ってロードショーが見れちゃうんです。しかし、何も映画館の入り口に、「どうだまいったか」と言わんばかりに、座席の見本を並べなくたって……。


●S.F. CINEMA CITY (HomePage)
MAH BOONKRONG CENTER, 444 PHAYA THAI (TEL:02-611-6444)



さて、問題のロークラス映画館ですが、このクラスの場合、なぜか看板に「○○戯院」と中国語表記があります。入場料B40。一体120円位でどんな映画が見れるんでしょうか?それにしてもロケーションからしてちょっと違うような……なぜか場末の市場の奥みたいなとこで……まあいいや。細かい事は気にせず入ってみましょう。……うっ、暗い。いくら上映中とはいえ、あまりに暗い。自分が目をあいているのか、つぶっているのかもわからないぞ。しかし、劇場そのものは結構広いしまずまずだ。椅子がギシギシいって、館内がアンモニア臭いのを除けば、上野世界傑作劇場よりよっぽどいいぞ。しかし、スクリーンに雨が降ってる20年以上前の新東宝スケベ映画や、カビのはえたような香港エロ映画のタイ語吹き替えばっか。しかも編集されズタズタ。なんとも中途半端な……鼻息荒くするほどでもなし、かといって両親と一緒に見に来れる内容でもなし。たまにポロっと見えちゃうズサンさがまた……それにしても若いカップルが多いな。なぜだ?うっ、制服姿のオマワリさんが入ってきた。取り締まりか?いや、席に座った……客だ。制服のままこんなもん見にくんなよな……。あっ、オマエ、こんなに空いてるのになんでオレの隣にわざわざ……ちょっ、ちょっと待った。あふん。




=>B級ネタを羅列した目次はこちら…メイドインタイランドHOME

=>3D・IMAXシアターからシネコン事情まで…バンコク在住者BLOG

=>タイ外こもり族のための現地生活情報裏表…皿井タレーDIARY




※こりゃ便利!日々の更新怠りないタイのシネコン総合サイト。お出かけ前のチェックにどうぞ。
    映画館別に上映時間をチェックしたいとき
    タイトル別に上映館をチェックしたいとき



【追記】

◎July 2000
映画館大手メジャー・シネプレックスは、都内中心部の大型ショッピングセンター、ワールドトレードセンター(WTC)内に5番目の映画館を3億5千万バーツかけて6館オープンする。ボーリング場(32レーン)とショッピングプラザを併設、11―12月のオープンを目指す。WTC内には現在11の映画館があり、メジャーが予定通りオープンすれば17館を擁する巨大映画コンプレックスが誕生する。メジャーは6年前に事業開始、都内ピンクラオ、スクムウィット、ラチャヨーティンなどに大型映画コンプレックスを次々とオープンし、現在では国内市場で40%のシェアを持つ最大手に成長。稼ぎ頭のラチャヨーティン館は今年上半期150万人の動員数を記録した。


◎June 2000
タイの映画館の客席数は合計2万2千席。タイ人の年間映画鑑賞回数は1人あたり3.5回。タイ国内の映画館数は昨年の280館から230館にまで減少している。従来の単館式映画館が次々と姿を消しているためで、新設のほとんどはショッピングセンター内にオープンしている。


◎Apr 2000
映画館最大手、エンターテイメント・ゴールデン・ビレッジ(EGV)は市場シェア拡大を目指し、1億バーツをかけて映画館の改装を行う。快適さとサービスを重視した設計で稼働率をこれまでの30%から45〜50%に引き上げたい考えだ。都内シーナカリン通りシーコンスクエアの映画コンプレックスに5千万バーツを投資した改装がこのほど完了。カップルや家族連れ向けにひじかけをはね上げることができる新型シートを導入するほか、通路の幅を広げるなど快適さを最優先した設計を採用した。チケット料金は改装前と同額。このほかデラックスラウンジで飲み物とスナックのサービスを受けられるプレミアシート(200バーツ)も新設する。年内にセントラル・デパート・ピンクラオ店の映画コンプレックスでも同様の改装を行う。また、ライバル業者に差をつけるため、人気映画を通常の封切りより1週間早く上映する方針で、現在コロンビアなど大手映画配給会社と交渉している。EGVはショッピングセンターの複合娯楽施設9カ所で合計80カ所の映画館を経営している。8月にはナコンラチャシマ県のザ・モールデパートに映画コンプレックスをオープンする。投資額は1億バーツ。同社の昨年の売上高は10億バーツ。今年の売り上げ目標は11億バーツ。


◎Nov 1999
『バンコク都民を対象とした娯楽に関するアンケート』
映画鑑賞や音楽テープ・CD購入などの出費は、1カ月当たり1千バーツ以下と答えた回答者が全体の70%を超えた。1千〜1500バーツが22%、1500バーツ以上は8%にとどまった。自宅での音楽鑑賞は、ラジオの音楽番組(65%)、カセットテープ(22%)、CD(7%)、テレビ(5%)、ビデオ(1%)と続いている。15歳〜24歳はテレビの音楽番組を見ることが多く、25歳〜34歳はラジオ、35歳以上は音楽もののビデオテープを購入することが多い。映画や音楽の鑑賞のほか、ゲームやスポーツを楽しむと答えたのは全体の10%、「ステッカー」(プリクラ機)を娯楽として楽しむという回答者は7%いた。年齢別の調査では、映画を見る回数は15歳〜24歳の若者が1カ月当たり4回以上、35歳以上になるとほとんど見ないという回答だった。人気ジャンルは、欧米映画ではアクションおよびスリラーもの、タイ映画ではロマンスものがトップ。今年に入ってタイのロマンス映画「ナーンナーク(ナーク夫人)」が「タイタニック」に続く空前のヒットとなった。

(参考:NewsNetAsia)