ワニ園 with ホルマリン漬け



『クロコダイルファーム』訪問記メールをいただきました。
きれいな写真付きで臨場感たっぷり。楽しませてもらっちゃって大感謝です。




先日「クロコダイル・ファーム」へ行った。
B級好きを自認する俺にとって
帰国前に一度は行っておかなくてはならない所と常々思っていた。

俺はタイに2年もいながら、プーケットにもパタヤにも行っていないのだ。
毎週ボラチャックでの客周りの後、
7月22日ロータリー公園でジュライ・ホテルという廃墟をオカズに
レッドブルを2本空けるのが至福の時、という俺だから、
プーケットやパタヤのようなリゾートはどうもピンと来なくてね。

残り少ないタイ滞在期間に行ける所として、
同じくまだ行っていないパタヤ・ビーチと天秤にかけもしたが、
やっぱりこういううらびれた所のほうが心ときめく。
「クロコダイル・ファーム」という名前にも“三流”感が堂々と漂っているし。


『成金趣味からいっきに日本的情緒世界へ……エントランス』

エントランスの成金情緒溢れる豪華さとは対照的に、
一歩に園内に入ると同時に“わび・さび”の世界に引きずり込まれる。
冷え切ったワニ肉入りのスープなんかが売店に並んでいたりして
うらぶれた雰囲気がグーだ。


『肉に群がる……ワニづくし』

いきなりワニのオンパレード。
入園して2、3分後には早くもゲップが出そうになる。
タイお得意の“質より量”の法則はここでも証明されている。

比べるものが写ってなくて大きさの比較がしにくいが、
中央のデカいワニは6mは軽くあったと思う。
頭の部分だけで小学生位の大きさと言ったら
雰囲気が少しでも分かってもらえるだろうか。
目の前で見るとまさに恐竜だね。
ワニってこんなに大きかったっけ?
今までの認識を三流動物園に覆され、心地よい敗北感を味わった。

エサ(鶏肉)を20Bで買って投げ入れると、
ワニが瞬時に反応し、あっという間にたいらげてしまう。
1、2年前にここで投身自殺した女性がいたそうだ。
もちろん、あっという間にワニに食いつかれて即死。


『人として口に出せぬ期待……クロコダイル・ショウ』

“もしかしたら決定的瞬間が見れるかも?”という口に出しては言えない
観客の淡い期待を一身に背負って“頭入れ”。
見事成功したその後も依然張りぼてのように口を開けっ放しにしたままのワニが
ショウの緊張感を見事に払拭していて面白かった。


『フツーに立ってる……着ぐるみ疑惑』

クロコダイル・ファームにいるのはワニだけではない。
“お手ごろ動物園”といった感じで犬や猿、熊、らくだなんかも檻にいたりする。
さりげなくたたずむこの熊。
あまりにもフツーに立っているので、
タイ人の学生アルバイトが着ぐるみに入ってるのでは?と疑ってしまったほどだ。

なぜか孔雀なんかもいて、オスはみなこれでもかとばかりに羽根を全開。
日本の動物園ではタイミングが悪くて滅多にお目にかからなかかった孔雀の羽根。
ここではずっとおっぴろげ状態なので、ありがたみ感ゼロだ。


『グロの群れ突進……亀』

50〜60cm級の水ガメがウヨウヨいた。
パクブーンチンを見せるとうじゃうじゃ集まってくる。
「風の谷のナウシカ」に出てくる突進するオームの群れを想像してしまった。
大型のカメの甲羅にはコインがのせられて...ご利益があるのか?
しかしグロいね。


『小さすぎないか?……猿』

そのカメ地区で、なぜか放し飼いにされている小猿。
あまりの可愛さに手を出したくなるが、努めて無関心を装った。
この手の可愛さを売り物にしている小動物は、
甘い顔すると図に乗り、必ず悪さを始めるというのが世の常だ。


『淋しくても決行……エレファント・ショウ』

クロコダイル・ファームとはいえ、そこはやはりタイ。象はしっかりいる。
客席ガラあき。お客さんの入りが淋しくたって、ショウは決行だ!

客から参加者を募っての芸。
カミさんに「参加しなよ」と言われたが、「絶対にイヤだ!」と真剣に拒否。
そのマジな嫌がり方が周囲に気まずい雰囲気を作ってしまったほどだ。
他人を笑うのは好きだが、笑われるのは我慢ならんからさ。

ステージに敷かれたゴザと枕を見ながら
「ああ、あんな汚い枕に頭つけるハメになったら象どころじゃないだろうな」
などとふと思う。

肝心のショウの方は、
象が寝ている男性客の股間に鼻をつけて嗅ぐという古典的なギャグで
観客の笑い(薄ら笑い含む)を取っていた。
あ〜つくづく参加しなくて良かったと思ったよ。


『容赦ないお子様向け……ホルマリン漬け』

小犬、小鳥、猿など、親しみやすい小動物コーナーに、
なんの脈絡もなく現れる埃まみれのホルマリン漬け。

ほのぼのとした雰囲気の中、
突然冷水をぶっかけられたような鬱な気分にさせられる。
明らかにお子様向けのこのコーナーに、
こんなグロなモノを置く必要性があるだろうか??
動物園側に悪意が有るんじゃないかと勘ぐってしまう。
死体写真満載の新聞に慣れてるタイの子供達は、この程度じゃ何ともないのかな?


『クロコダイルの終着点……売店』

やっぱりね。ここのワニのなれの果て。このベタさがタイの魅力。

おしまい。






バンコクにはいくつかワニ園があって、
一番有名なやつはワニ4万匹・世界最大ってことになってるんですが……
おい、ほんとかよっ!

それにしても、『ホルマリン漬け』から『売店』へとなだれこむクライマックス、
TDLやUSJなんか足元にも及ばない緻密な演出にもうメロメロです。


(メール・写真は、転載了承いただいたものです)




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