バンコククラブで会いましょう



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ずっしりそびえ立つサトーンシティタワー。この28階に Bangkok Club はあります。バンコク銀行の経営するこの会員制クラブは、昼夜を問わず、会員が打合せや接待に使ってるようです。会員制などと言われると、想像があれこれふくらむのが人の常。夜になると New York Minute みたいなオカマショーでもあるんでしょうか?VIPルームではここでの紹介をはばかられるような秘密のパーティーが...そんなわけないですね。

今日はさすがのMIT隊長も、すりきれたスニーカーは履き替えてきました。すっかり政財界の大物になった気分です。専用エレベータでいっきにあがると、背後の扉が開きます。乗り込んだ時の反対側が、エレベータから降りる扉になってるんですね。扉が開くと、いきなりにこやかな女性が待ち構えています。予約の有無を尋ねられるので堂々と返答しましょう。間違ってもカオサンのゲストハウスから来ましたとか、スリゥオンの和食レストランでバイト中ですとか言ってはいけません。今日はMr. P の名で個室がおさえられているはず。Mr. P はバンコク銀行の顧問弁護団の所属する弁護士事務所の所長さんです。なんか緊張しておしっこちびりそうですが、慣れた素振りでさんさんと陽の注ぐ窓辺の階段を、さらにもう1階上りましょう。

向かいのエンパイアタワーを望む個室に通されると、おお、往年の伴淳三郎を彷彿とさせる温厚な感じの初老の紳士が。派手めな蝶ネクタイがとてもよくお似合い、Mr. P です。

このクラブでは食事もできて、いろんな国の料理が食べられるみたいですが、今日のビジネスランチはフレンチになりました。メニューを見せてもらうと、意外にリーズナブル。内容、価格とも、ルアムルディのリヨン程度です。味のほうは、リヨンより落ちるような...。あっ、Mr.P がタバスコを持ってくるようウエイトレスさんに頼んでます。「私はタイ人だからね。」と、こちらにウィンクしつつ、ドバドバっとムニエルにかけてます。流暢な英語に、気さくな人柄。おっかない人でなくてよかったよかった。

さて、そろそろ本題に入りましょう。Mr.P 、早速ですが、例の件いかがなりましたでしょうか?こんなにEメール署名が集まってるんですけど...

「ところで Mr.Watanabe は元気かね?」
「はあ?」
「アジア開発銀行の立ち上げの時は、一緒にアラブ諸国を回ったものだよ。」
「あのう、もしかしてミッチーの事ですか?あの方なら、もう...。」
「おお、そうか。随分昔の事だからなあ。」
「失礼ですけど、弁護士事務所を開く前は、どんなお仕事されてたんですか?」
「ニューヨークに住んどった。国連大使しとったからな。」
「......」

自分がいかに場違いな存在か、この時初めて気がついたMIT隊長。食後のコーヒーも早々に切り上げ、逃げるようにバンコククラブを後にしたのでした。


→ ビビアン救出作戦 "Phase 2" へと続く。