炎天下の行列、ロティボーイ 



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かれこれ3、4ヶ月になるか…シーロム通りのど真ん中、セントラルデパート左隣の小さな店 「Roti Boy」に、1日中ずっとこんな行列ができている。大人気のコーヒーパン(1個25バーツ)を買うために、みんな炎天下に排気ガスを浴びつつ、30分から1時間も、辛抱強く並んでいるのだ。

それにしても、隣の「Coffee World」、よく文句言わないな…行列のせいで営業時間中ずっと完全に入口をふさがれているのだが…さすがマイペンライの国。



そもそも、タイでは、特定の食いもののために行列するなんて、極めて珍しいことだ。有名なラーメン屋のなんたら麺を食べるために、真冬に寒風吹きすさぶ店の前で1時間半行列…マゾ体質の日本人はそういうのが大好きだが、こらえ性のないタイ人にはありえない話である。

ところが最近は、タイでも食べ物に対する日本人的なこだわりがでてきたようだ。写真は、サイアムスクエアの「ソムタムヌア」というカジュアル・タイ料理レストラン。ここも、地元の若い衆に人気で、有名な行列スポットである。太古の昔、ハーゲンダッツが日本に初上陸したとき、電通のアルバイトがわざとらしく東京の1号店前で行列して煽ったという都市伝説(?)があるが、ふとそんな話を思い出した。



で、ブームのロティに話を戻すと…直径12センチの半球体の中にはしょっぱいバター、外には甘いコーヒークリーム。焼き立てアツアツを買ったその場でほおばれば、中はしっとり、外はサクサクで、ものすごくおいしいもののような気もしないではないが、家に持ち帰って冷めたやつを冷静にかじると、どこにでもある普通の菓子パンに思える。なぜこれほどバンコクっ子にウケているのか…ナゾだ。


そもそも昔からあるタイのロティといえば、こんなやつである。グラニュー糖とコンデンスミルクの犯罪的に甘いハーモニーが魅力の屋台菓子。バナナとか入れると高くなるが、プレーンは1本7バーツほどで買える。


道端でこんな感じで生地を伸ばして焼いている。その名の示すとおり、インド系の人がやっていることが多い。味はすばらしく下品だが、これはこれで作るの見てるとおもしろいんだけど…。


さて、2006年3月7日のBangkok Postによると、"マレーシアの菓子パン製造販売チェーン「ロティボーイ」が昨年12月にタイに進出、コーヒーパンが爆発的にヒットして以来、同種のコーヒーパン販売店が急増している。なかでも、シンガポールの「ロティマム」が運営する「コーヒードーム」は、フランス系スーパー・カルフールのラマ4世通り店や、ザモール百貨店などに出店。他にも、「パパロティ」「ブレッドトーク」「ミスターバン」など、7ランド以上が参入している。"とのこと。

本家「Roti Boy」は、現在シーロムやサイアムスクエアなどに店舗があるのだが、記事にあった似たくさい店「Coffee Dome」のほうもチェックに行ってみた。こちらもやはり行列ができているが、ショッピングセンター内にあるため、エアコンの効いた環境で涼しく待っていられるのがミソだ。


一次発酵
  ↓
二次発酵
  ↓
生地の上にコーヒークリームをとぐろ状に手絞り
  ↓
オーブンで焼き上げ
  
全ての製造プロセスが、行列の客から見える場所で行われるのは、「ロティボーイ」も「コーヒードーム」も同じ趣向。味も似たようなものだ。


それはともかく、「ロティボーイ」の故郷がマレーシアだなんて…。こんなどうってことないコーヒーパンが、彼の地でも本当にそんなに人気なのだろうか?

というわけで、ヒコーキに乗って、本家マレーシアのクアラルンプールまで確認に赴いた。とりあえず、KLCC・ペトロナスツインタワーの地下にある店舗をチェックする。



「KEDAI ROTI」…おおっ!確かに並んでいる!バンコクより短くはあるが、クアラルンプールでも「ロティボーイ」に行列はあった!バンコクの店舗と違って、商品の種類が多いが、ロティ以外のパンを買っている人はゼロ。ベール姿の女の子も、落ち着きのないガキンチョも、みんなひたすらロティを買いこんでいる。

味のほうはというと、バンコクとほぼ同じ。いや、クアラルンプールのほうが、ちょい甘さ控えめかな?んじゃ、とりあえず確認して気がすんだから、バンコクに帰るか…。


※2008年の哀しいお知らせ

 ブームは見事に去り、本家も類似店も全滅。
 既にことごとく閉店に追い込まれておりますです。
 タイ人の飽きっぽさに脱帽! 
 マスコットのロテイ小僧に合掌!