
アラビア語書道 - カリグラフィー
アラビア語について | アラビア語カリグラフィーについて | "Salam"の壁紙について

↑アッラーは全知全能の神である↑
おねがい: カリグラフィーやモスクの画像をイスラームとは関係のないもののデザインに用いたり、改ざんすることはおやめください。
| *アラビア語について まずアラビア語についてですが、アラビア語には大きく分けてフスハーとアンメイヤの2つがあります。フスハーとは正則アラビア語のことです。これはアラビア語の標準語みたいなもので、アラブ諸国で共通に通じるものです。それはクルアーンに基づく伝統的な文法に裏付けられたもので、フォーマルな話し言葉としてテレビやラジオ、政治の演説などで使われています。新聞、本などもすべてフスハーで書かれています。それに対してアンメイヤは方言で、それぞれの国や地域によって、文法や語彙が違っています。アンメイヤは日常的な会話として使われるだけで、文字として書かれることはあまりありません。たとえばカイロ方言とアルジェリア方言では語彙が全然違って理解できないほどです。しかしカイロ方言はエジプトの音楽、映画、テレビなどが他のアラブ諸国にも流通しているため、比較的理解されやすいみたいです。 たとえば、ご機嫌いかが?と(男性に)聞くとき、 エジプト方言では「イッザイヤック?」 フスハーでは「カイファ ハールカ?」 アラビア半島、イラクなどの方言では「イーシュ ローナック?」です。 その返答、元気ですと(男性が)言うとき、 エジプトでは「クワイエス」 フスハーでは「ビ ハイリン」 イラクでは「ゼーン」 「バッス」という単語はカイロ方言ではしかし(but)という意味になりますが、チュニジアではバッスは「おならをする」という意味になるそうです。だからbutだと思ってチュニジアでバッス、バッスと言ってたらすごい意味不明ですよね。(笑) しかしエジプシャンの友だちにフスハーで話してもあまり通じないらしいです。フスハーはかたい、よそよそしい感じを相手に与えるみたいです。フスハーを話すにはアラブ人でも勉強が必要で、フスハーを話せる人は知識人としても見られるみたいです。奥が深いでしょ。 アラビア語を勉強するに当たり、まず思ったことは、自分の名前があのアラビア文字で書けたらステキ!と思いました。わたしは日本にいるので、アンメイヤ(地域の方言)の会話を本から勉強するというのは難しいことだったので、まずアラビア文字から勉強することにしました。1週間ほどですべての文字を覚えることができ、アリフバー(アルファベットの順)も覚えました。物忘れのひどいわたしですが、よほど書きたかったのか思っていたより結構難なく覚えられました。それからはアラビア語のテキストの文を意味も分からずガンガン書き写して楽しんでいました。自分が書けるようになると、アラビア文字を見たときにその書体をよく観察するようになりました。それがわたしのカリグラフィーに興味を持ったきっかけだと思います。このページではカリグラフィーはもちろんですが、その他のユニークな書体もカリグラフィーと呼んでいます。 *アラビア語カリグラフィー(書道)について クルアーンには「読誦するもの」という意味があり、そもそも暗記し、唱えるものでした。クルアーンの美しさはまずその音の美しさにあります。けれどもクルアーンが保存のために一巻の本としてまとめられてから、アラビア語の美しいカリグラフィーによる、目で見る美としてのクルアーンの文化も発展しました。偶像崇拝に厳しい態度でのぞむイスラーム(特にスンニー派)では、人間や動物の絵を描くことも制限されます。その代わりに、カリグラフィーによる意匠、形を模すことが広く行われています。カリグラフィーは文書や著述に用いられただけではなく、磁器や金属細工の装飾にも用いられ、絨毯や織物、貨幣、そしてなによりも建築的装飾として用いられました。 以上のようにアラビア語カリグラフィーは、単に文字を美しく書こうとする人間の美術的指向に加えて、もっと深い宗教的動機から発しているものです。イスラーム教徒にとって神(アッラー)から下された言葉を記録したものが『クルアーン』です。アラビア語カリグラフィーはクルアーンをいかにアッラーの言葉にふさわしい最も美しい文字で書くかという一点から発しているといえます。 イスラームは短期間のうちにアジア、アフリカからヨーロッパの一部にまで広範に伝播し、それぞれの地域の文化と混ざり合い、そこから新たに地域独自の文化が生み出されました。カリグラフィーもイスラームが普及したさまざまな地域で発生し、各地域の独自の美意識を織り込んだいろいろな書体が考案され、さらに各時代で数多くの書体が生み出されました。 アラビア語カリグラフィーの発展にもっとも偉大な貢献をなしたのはオスマン・トルコの書家たちです。彼らはイスタンブールを中心に活動し、現代までに伝えられている主要なアラビア語カリグラフィーの書体の礎を築きました。アラブではこんな言い伝えがあります。「クルアーンはマッカ(メッカ)で啓示され、エジプトで朗唱され、イスタンブールで書かれる」 ![]() エジプトにいると、街の看板広告やお店の看板、新聞の見出し、本のジャケット、モスクの中(写真上)など、すべてアラビア語ですからやはり目に付きます。ほとんどがユニークな書体や美しい書体で書かれています。最初はあ゛ー読みにくい!ちゃんと書けよ!ヽ(*`Д´)ノゴルァと思ってたのですが、いつの間にか美しい書体だわ、と思うようになりました。 ちなみに上の写真はモスク内部のドームで、中央に"アッラー"と書かれているのが確認できます。その周りの黒地に白抜きで書かれているナニカも、もちろんアラビア語カリグラフィーですよ。いや〜このモスクも美しいですね。 カリグラフィーというジャンルになると、クルアーンのアーヤの一部が書かれていることが多いですが、もちろんそのほかの言葉が書かれているのもあります。以前habibyにこれなんて書いてあるの?とカリグラフィーを指さして聞いたことがあったのですが、そのカリグラフィーは複雑すぎたらしく、隣の人に聞いていました。(笑)アラブ人でも複雑なデザインのものになると読めないときがあるみたいです。ここではその一部を紹介していきたいと思っています。が、もうしばらくお待ちください。 *"Salam"(このサイト)の壁紙について このサイトの壁紙にも様々なアラビア語カリグラフィーを使用しています。もちろんこのページの壁紙もカリグラフィーですし、その他のページもアラビア語で"Pen", "Thank you", "Mother", "Hope".. などなどが美しいデザインで書かれております。 |
| *Sarah的おすすめの本* 『アラビア語のかたち』 師岡カリーマ・エルサムニー著 白水社 2002年 『アラビア文字を書いてみよう読んでみよう』 本田孝一、師岡カリーマ・エルサムニー 著 白水社 1999年 |