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謹んで新年の御祝辞を申し上げます。
旧年中はひとかたならぬお世話になり、
ありがとうございました。
本年も家庭、地域との絆を大切に教育に邁進して参りますので、よろしくお願いいたします。
四季折々に美しさを魅せる前山にも新年がやってきました。ピンと張りつめた精気が正月の山あいに宿っているようです。 昨年十月、ブータン国王夫妻が来日し、爽やかな笑顔を残し帰国していきました。ブータンは、人口の九割が農業に従事し、工業化とは無縁の暮らし振りですが、世界一幸せな国と言われています。ある調査によると日本の幸せの指標は一二五位(一七八カ国中)。国民総生産は、世界第三位です。いったい我が国は、何を追い求めてきたのでしょうか。幸せを求めてきたのではなかったのでしょうか。
未曾有の大震災は、その答えの一つをいつ終わるともわからない復興の中で、教えてくれているようにも思えます。被災によりあまりに多くのものを失いました。その惨状を見るにつけ、今まで暮らしてきた普通の暮らしがいかに幸せだったのかということに、私たちは気づき始めました。被災という暗闇になって初めて、ほのかに明るい幸せの灯が浮かび上がって見えてきたのです。
『山のあなたの空遠く幸い住むと人のいう』幸せは、追い求めるものではなく、澄んだ瞳によって見ることができるものかもしれません。日本中が、力を合わせ踏ん張っていかなければならない年にこそ、たくさんの幸せが見つかればと思うのです。
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