読書感想文の書き方1 書く前に

山椒のこつぶっこ読書ノート,国内児童文学読書感想文の書き方>読書感想文の書き方1 書く前に

このページでは、本の選び方、読書感想文を書く前に確かめておくこと、注意することについて説明しています。



本をえらびましょう

読書感想文を書くための本は、むずかしいテーマの本や、課題図書ではなくてもいいのです。あなたにぴったりの本をえらびましょう。あなたがきょうみを持っているテーマや内容の本で、思ったことや考えたことがたくさんある本がいいです。「この本の感想なんてないよ」という本は、あなたにあっていないかもしれません。

スポーツが好きな人は、「イチロー」「中村俊輔」「高橋尚子」などのスポーツ選手の本(「シリーズ・素顔の勇者たち」旺文社)は、きょうみ深く読めるかもしれません。これらの本は、アスリートたちの小さいころの話、選手になってからの努力や信念、人とのかかわりなどが書かれています。あなたがスポーツ選手だったら、自分とかさね合わせて考えることができるかもしれません。

生き物が好きな人、科学や歴史が好きな人もいることでしょう。そんな人たちは、物語の本よりも、ノン・フィクションとよばれる事実を書いた本の方が、向いているかもしれません。

たとえば、昆虫をつかまえたり、飼ったりすることが大好きな人がいるとします。そんな人は、昆虫の生態について説明された本をえらぶと、楽しく読むことができるでしょう。新たな発見も多いことでしょう。「初めて知ったこと」「なるほどと思ったこと」「自分が昆虫を飼うときに生かしたいこと」などを感想文に書けばよいのです。

きょうみを持っている人物や分野があれば、伝記もよいかもしれません。たとえば、環境にきょうみがあれば、環境のために活動した人物が書かれている伝記をえらぶこともよいでしょう。

十数年前から、多くの資料や新しい歴史解釈をもとに書かれた、むかしの伝記物語とはひとあじちがった伝記が数多く出版されています。(「伝記 世界を変えた人々」シリーズ/偕成社/などがあります。このシリーズはおすすめです。キュリー夫人、キング牧師、マザー・テレサ、ツツ大主教、ナイチンゲール、ワレンバーク、チャップリン、アインシュタイン、ヘレン・ケラー、夏目漱石などの人物がとりあげられています。)

あなたの体験に合わせて本を選ぶこともよいでしょう。修学旅行などで、語り部さんから戦争体験の話を聞き、「戦争についてもっと知りたい」と思った人もいるかもしれません。そんな人は、戦争について書かれた本を読むと、感想文に書きたいことが、たくさん思いうかぶかもしれません。

本をえらぶ時に、次のふたつのことに気をつけてください。

ひとつ目は、 応募規定 ( おうぼきてい ) に反しない本をえらぶことです。

読書感想文コンクールによっては、ざっし、教科書、副読本、パンフレット類は 審査 ( しんさ ) の対象外となることもありますので、注意をしてください。

ふたつ目は、あなたの年れいにふさわしい本をえらぶことです。たとえば、小学校5年生の人が、1・2年生が読むような絵本を読んで、感想文を書いたとします。すばらしい内容の感想文を書いても、ひょっとしたら、高く 評価 ( ひょうか ) してもらえないかもしれません。

だからといって、小学校高学年以上の人が絵本を読んではいけない、ということではありません。絵本の中には、「木を植えた男」「きいちゃん」のように、高学年以上の人のための、内容が深い絵本もあります。じっくり考えることができる本、たくさん感想が書ける本をえらびましょう。 05.8.3

本のえらび方〜まとめ

  • おうぼきていに反しない本をえらびましょう。
  • あなたがきょうみを持っているテーマや内容の本をえらびましょう。
  • あなたの年れいにふさわしい本をえらびましょう。
  • 読んだあとに、思ったことがたくさんある本をえらびましょう。
  • 物語、小説ではなくてもいいのです。スポーツ選手の本、科学や生きものの本、歴史の本、伝記などでも感想文は書けます。
  • 絵本、短編小説(たんへんしょうせつ)でも感想文は書けます。

ページ頭にもどる  読書感想文の書き方にもどる


応募規定を守りましょう

コンクールに出品するときは必ず 応募規定 ( おうぼきてい ) をよく読み、決まりを守って書きましょう。規定からはずれていると、せっかくよい感想文が書けても、受賞しないことがあります。

本のえらび方に気をつけましょう。コンクールによっては、「教科書、副読本、ざっし、読書会用テキスト、パンフレット類は 審査 ( しんさ ) 対象 ( たいしょう ) 外」となっているものもあります。(青少年読書感想文コンクールがそうです。)

原稿用紙のまい数は守りましょう。青少年読書感想文コンクールでは、小学校3〜6年は原こう用紙3枚以内となっています。では、1枚や2枚でもよいのかというと、そうではありません。自分の感想をしっかり書くためには、やはり2枚半以上は書いた方がよいでしょう。 05.8.3

ページ頭にもどる  読書感想文の書き方にもどる


してはいけないこと

人が書いた感想文をそのまま書き写して、自分の感想文として、学校に出したり、コンクールに応募したりすることは、やめましょう。本の紹介サイトやブログなどで、人が書いた文を見つけて、コピーして自分の感想文にはりつけることも、もちろんいけません。また、本の解説文をそのまま書き写したり、引用文が長すぎたりしてもいけません。このような行為(こうい)を盗作(とうさく)、剽窃(ひょうせつ)といいます。後で問題になり、多くの人に迷惑をかけることもあるので、絶対にしないで下さい。

また、人を差別する表現、人の悪口は書いてはいけません。自分ではそのようなつもりがなくても、差別表現となってしまうことがあるので気をつけてください。

ほかのコンクールに出した作品(特に入賞した作品)は、出してはいけません。 05.8.3

ページ頭にもどる  読書感想文の書き方にもどる


感想文と意見文、生活文とのちがい

読書感想文を書くときに、意見文、生活文にならないように気をつけてください。

たとえば、戦争やいじめなど重いテーマをあつかった本の感想文を書くとき、本の内容からはなれすぎないようにしてください。本の内容にはふれず、戦争やいじめについての自分の考えだけを書くと、「感想文」ではなく、「意見文」になってしまいます。

本を読んで、深く考えること、自分の意見を持つことは大切です。しかし、本のテーマにそって「感想文」を書くように心がけてください。

おなじように、本の内容についてではなく、自分の経験だけを書くと、「感想文」ではなく、「生活文」になってしまいます。本の内容と、自分の気持ちや生活とをくらべて、自分のことを書くこともだいじです。けれども、自分のことを書きすぎないようにしてください。 05.8.3

ページ頭にもどる  読書感想文の書き方にもどる

Copyright©2004-2010 MORI. All rights reserved.