菅野雪虫

菅野雪虫さんは、1969年生まれの児童文学作家です。「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞してデビューしています。

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天山の巫女ソニン1 黄金の燕


天山の巫女ソニン1 黄金の燕

ネタバレをかくしています

絵:アーサ 講談社 高学年から 2006年

本書は、アジアンなファンタジーです。物語に出てくる国が「巨山」「江南」「沙維」の三国ですし、登場人物の人間関係もそう入り組んでいないので、シンプルでわかりやすいです。敬体で書かれていることや、主人公ソニンの素直さも、この物語をソフトな読みやすいものにしています。

落ちこぼれ巫女だったソニンは、天山から里に帰されてしまいます。一見屈辱的なことのようですが、感情を押し殺して修行を積む巫女のくらしより、豊かな人間関係が築ける下界のくらしの方が、ソニンにとってはよかったのかもしれません。

親元にもどったソニンでしたが、すぐに、イウォル王子の侍女になります。七人兄弟の末のイウォル王子は、口がきけませんでした。

王宮のソニンは、巨山とのいくさ、王子のハンデキャップ、格差や社会のなかの諸悪など、天山では直面しなかったはずの問題や困難につきあたります。さらには、陰謀に巻きこまれてしまうのです。しかし、ソニンはねばり強く困難に立ち向かい、ソニンに課せられた難事を解決するのです。

以下ネタバレ

・イウォルの叔父ヤンジンとその妻レンヒは、王子たちを眠らせ、その罪をソニンになすりつけます。

・レンヒは、もと天山の巫女でしたが、心根の悪さから天山を追われていたのでした。2010.6.21

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