あさのあつこ

あさのあつこさんは、1954年生まれ、岡山県在住の児童文学作家です。あさのさんの代表作バッテリーのあらすじを紹介します。(ネタばれありです)

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バッテリー1

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 1996年

ねたばれありです

原田巧の一家が、岡山県と広島県の県境にある新田市に引っ越してきたところから物語は始まる。

巧は、小学校を卒業したばかり。天才肌の投手で、自分の投球に絶対の自信を持ち、野球に打ち込んでいる。ストイックで、誇り高い少年である。

巧のことを正しく理解している人はほとんどいない。巧がどれほどストレートに野球のことを考え、たゆまず上を目指しているか。野球に年齢は関係ない。野球人として、子どもという枠でくくられたくないと思っている。それゆえ、周りのおとなたちの無理解にいらだちを覚える。

巧は、新田市で、高校野球の監督をしていたという祖父、巧の球を受けることができる捕手である永倉豪と出会う。

豪は、巧の投げる球と、ひたむきさにふれ、中学校入学と同時にやめるはずだった野球を続けることを決意する。

巧の弟の青波も、巧にあこがれて野球を始めようとする。

全6巻の「バッテリー」の序章というべき作品である。07.9.24

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バッテリー2

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 1998年

あらすじを紹介していますねたばれありです

新田東中に入学した巧と豪は、たがいに、このバッテリーならば勝てる、上を目指すことができると信じている。

しかし、規則ずくめの生徒指導、威圧的な野球部監督の戸村の方針に、巧は反発する。巧は、ただ純粋に野球がしたいと願う。自分らしくあるために、納得がいかないことには従わない。

一方、豪は中学生活という現実に折り合いをつけていこうとする。

巧と豪のスタンスの違いは、ふたりの衝突を生む。だが、本音でぶつかり合うことで、たがいの理解が深まる。

戸村は、完成された巧の投球にふれ、野球と指導者としての自分のあり方について、思いを新たにする。

巧と豪のバッテリーが県大会の第一試合で先発起用されたことや、自分の信念を貫く巧の態度に対して、三年生の展西らは反感を抱く。それが暴力事件を引き起こしてしまう。 07.9.27

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バッテリー3

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 2000年

あらすじを紹介していますねたばれありです

暴力事件は、戸村先生の事故という形で、真相が明らかにされぬまま、穏便に解決の方向へむかう。だが、野球部は活動停止となる。

野球をしたいがため、自分に暴力を振るった展西を告発しなかった巧は、学校側の決定に不満を持つ。野球は自分のものなのに、新田東中の教育の一環ということで、野球を奪われたことに、納得がいかない。

巧の、野球に対するストレートな思い、投球に対する絶対の自信は、威圧的だった戸村と、自分を押し殺し、戸村に従っていた展西らを変えていく。戸村は、自分の指導方針を見直し、自分に100%従おうとしない巧を、ある程度巧の主張を聞きながら、育てていこうとする。展西は、巧に反感を持つことで、それまで抑えていた本音を戸村や校長にぶつける。

野球部の活動停止が解けると、戸村は、野球部をアピールするために、レギュラー対一、二年の紅白試合を持つ。さらに、強豪横手第二中との練習試合を実現させることで、これまで野球に打ちこんできながら、活動停止になった三年生へのはなむけとし、新田東中の野球が横手第二中と十分わたりあえることを証明しようとする。

キャプテンの海音寺、巧と豪らは、校長の反対を押し切り、横手第二中との試合に向けて動き出す。07.9.30

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バッテリー4

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 2001年

あらすじを紹介していますねたばれありです

冒頭は、横手との試合の一ヶ月後。

この一ヶ月間、巧は投球練習をしていないことが、次第に明らかになる。

横手第二中の試合で、巧と豪のバッテリーはくずれたのだ。

横手のスラッガー門脇に対し、巧は全力投球した。毫も、全神経を集中させて、巧をリードし、捕球した。しかし、その後、豪の駐中力がきれ、巧は、豪に引きずられるようにして、投球が乱れ、打たれてしまった。

豪は、巧の球を捕る力が、自分にないと思い悩む。巧は、自分の球を捕球できるキャッチャーがチームにいないため、マウンドから遠ざかってしまう。

一方、巧に力負けした門脇は、もう一度巧と勝負したいと願う。

横手の五番、瑞垣は、巧の100%の投球を打っていないので、再試合を設定する。07.10.1

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バッテリー5

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 2003年

あらすじを紹介していますねたばれありです

練習試合の二か月後、豪は、巧のキャッチャーに復帰する。

三月になり、すでに野球部を引退した海音寺は、卒業を間近に控えている。野球部の、通常の練習日、海音寺は、久しぶりにバッターボックスに立ち、巧の球を打つ。初めはバッティング・ピッチャーとしての巧の球を、そして、全力投球した球を。

横手の町で、海音寺は、瑞垣と門脇に会うが、瑞垣に挑発された門脇は、瑞垣をなぐる。巧を打ち取りたいと言う瑞垣を、海音寺は、新田東の私的な練習に誘う。

新田東の練習で、瑞垣は、巧と豪のバッテリーに再会する。 07.10.4

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バッテリー6

あらすじを紹介していますねたばれありです

絵:佐藤真紀子 教育画劇 高学年から 2005年

巧は、キャッチャーが豪であれば、全力投球することができる。豪は、巧の速球を捕球することを喜びとしていた。

しかし、巧も、毫も、依存し合ったバッテリーから抜け出そうとしていた。

豪はゆるぎない捕球を目指し、巧は、豪以外のキャッチャーに対しても投げることで、投手として成長しようとしていた。

三月。海音寺は卒業し、横手との練習試合に向けて始動する。戸村から、巧・豪のバッテリーをあずかる。選手としてだけではなく、いわば監督として、横手との試合に臨もうとしていた。

それは、横手の瑞垣も同じだった。瑞垣と門脇は、巧を打ち崩すことを目標に掲げる。

そして、練習試合当日、巧は門脇と対峙する。決着と試合の行方が明かされないまま、物語は終わる。 07.10.8

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