韓流ドラマ超初心者入門講座




 授業が進んでいる頃、職員室にて。

醍醐ソウジ「……1つ聞いていいか?」
神凪羽常「何ですか?」
醍醐ソウジ「最初の予定では韓流『歴史』ドラマの楽しみ方ということになってたじゃないか。どうして話題が急に変わってしまったんだ?」
神凪羽常「理由ですか? このテキストの作者によると、韓国歴史ドラマの資料があまり集まらなかったことが原因らしいですけど?」
醍醐ソウジ「……集まらなかった? このテキストの作者は韓国の歴史ドラマを見たことは無かったのか?」
神凪羽常「歴史ドラマは殆ど見たことが無かったようですね。子供の頃、文禄・慶長の役を扱った韓国のドラマをちらっとだけ見たことがあるそうですよ。確か、加藤清正が当時の李氏朝鮮国王の王子だったか親戚筋の人をひっ捕まえたシーンだったそうで、どういうわけかそのシーンだけが記憶に残っているんだとか」
醍醐ソウジ「……よりによってそのシーンだけか?」
神凪羽常「そういうことらしいですけど?」
醍醐ソウジ「授業で出ていた宮廷医者のドラマ(作者注:『宮廷女官・チャングムの誓い』のこと)や、明成皇后のテレビドラマを見たことは無いと?」
神凪羽常「どちらも無いって言ってましたね……いや、厳密には違うみたいですよ。明成皇后の歴史ドラマについては、インターネット上に公開されていた主題歌のビデオクリップをちょっとだけ見たんだとか」
醍醐ソウジ「ほう……で、その感想は?」
神凪羽常「僅か1分の視聴だったけど、ツッコミどころはあったそうですよ。最初のほうで、伊藤博文と思われる男性が閣議を主宰し、その中で明成皇后の写真に短刀を突き立てるという印象的なシーンがあったのですが、その時の伊藤博文の衣装が紋付袴というものだったんです」
醍醐ソウジ「…………マテ。モーニングとかタキシードの姿じゃないのか?」
神凪羽常「ええ、格好は江戸自体の武士そのものでした」
醍醐ソウジ「……まさか、ちょんまげが残っていたってことは無いだろうな?」
神凪羽常「作者曰く『怖くて確認する気力がありませんでした』とのことです」
醍醐ソウジ「……………………」



醍醐ソウジ「……じゃあ、話を少し戻すが、他の韓国産ドラマはどれくらい見ていたんだ?」
神凪羽常「韓国ドラマとして最も有名になった『冬のソナタ』は、NHKが地上波で放送していた時に2回ほど見たことはあるそうです。他のドラマは皆無だそうです」
醍醐ソウジ「反応はどうだったんだ?」
神凪羽常『恋愛ドラマとしては面白そう』というのが感想でしたね。でも、作者自身は恋愛ドラマを基本的に見ない人間ですので、最初の2回で雰囲気を味わった後は1回も見ていないそうですよ」
醍醐ソウジ「だとすると、良し悪しを判断できるほど長く見ていなかったというわけか」
神凪羽常「そうですね。このテキストの作者は、そもそも恋愛ドラマを見ない人間ですから、『韓流ドラマ』として騒がれる以前に、『恋愛ドラマ』と言われた時点で『アウトオブ眼中』(死語)になってしまったんだそうです。地上波で『冬のソナタ』が放送される前にNHKで放送されていた“THE WEST WING”──邦題『ザ・ホワイトハウス2』のほうはほぼ毎回見ていたんですけどね」
醍醐ソウジ「毎回? そいつは凄いな」
神凪羽常「ホワイトハウスの内側に繰り広げられる人間模様やテンポ良い展開、ウィットに富み思わず笑ってしまうオープニングなど、見所満載のドラマでした。最終回に放送されたワシントン大聖堂での大統領の独白……というか愚痴は圧巻でした。この“THE WEST WING”は、アメリカで優れたテレビ番組に選ばれるエミー賞で、2000年から2003年まで4年連続で最優秀ドラマシリーズ賞を受賞し、2004年にも最優秀ドラマ賞にノミネートされました」
醍醐ソウジ「そいつは凄いな……」
神凪羽常「この“THE WEST WING”の5連覇を阻んだのは、“Sopranos”──邦題『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』でした。ニュージャージー州を縄張りにするイタリア系マフィアの面々とその家族を描いた作品で、日本では今のところWOWOWだけで公開されています」
醍醐ソウジ「ふむふむ……」
神凪羽常「この他に、最近日本で大ヒットした有名な外国ドラマとして挙げられるのが“24”です。緊迫感とスピード感の両方に溢れるストーリー展開が最大の持ち味で、シリーズの2作目では核爆弾、3作目ではバイオテロを取り上げるなど、時事問題にもちょっとばっかり敏感な作品です。作者は“24”第2シーズンの1回目の冒頭シーンを20分間だけ見ましたが、それだけで残り23時間40分を全部見たくなったそうです。こちらはフジテレビが深夜に放送していたこともありましたね」
醍醐ソウジ「……………………」
神凪羽常「他にも、2004年のテレビドラマは色々と面白いものがありましたね。『白い巨塔』とか『大奥』とか『黒革の手帳』とか」
醍醐ソウジ「…………ちょっといいか?」
神凪羽常「はい?」
醍醐ソウジ「韓流ドラマとは全然関係ない話題に流れていないか?」
神凪羽常「いいんです。韓流ドラマ以外にも素晴らしいドラマは山ほど放送されていることを説明したかっただけですから」
醍醐ソウジ「おい」
神凪羽常「作者の会社では、韓流ドラマの話は1回も出ていませんでしたよ。その代わり、『“24”中毒症患者』が複数人いましたけどね。で、作者自身は『ザ・ホワイトハウス2』と『白い巨塔』を全部見て、『冬ソナ』はあまり見ないという状態でしたから、韓流ドラマなんてどこぞ吹く風だったんです。ところが、実家に帰ってから状況が一変するんですよ」
醍醐ソウジ「何があった?」
神凪羽常作者の両親が韓流ドラマの世界に両足を突っ込んだ状態になってしまったんです」
醍醐ソウジ「……世界史コンテンツの読者が見たら悶絶しそうなだな」
神凪羽常「どうなんでしょう? それはともかく、経緯だけは説明しておきますね。最初は、実家の母親から『いいドラマがあるよ〜』ということで作者に『冬のソナタ』の紹介があっただけなので、作者も親が韓国のドラマに両足を突っ込むとは思ってもいなかったそうですよ」
醍醐ソウジ「実際にはどうなったんだ?」
神凪羽常「2004年の年末に実家に帰ってCDのラックを覗くと、『冬のソナタ』のサントラが置いてあり、その隣には韓国人歌手が日本で発売したCDが置いてありました。その数は合計で10枚
醍醐ソウジ「音楽CDが10枚……ふむふむ……」
神凪羽常「その後、実家のリビングに行ってみると、NHKで放送中の『冬のソナタ』完全版(字幕版)がテレビで流れていて、父親がソファに腰を下ろして楽しんでましたね。で、テレビの横を見ると『冬のソナタ』の卓上カレンダーが飾ってありました」
醍醐ソウジ「グッズが並んでいるというわけか……」
神凪羽常「その後、親に話を聞いたところ、『冬のソナタ』だけじゃなく、同じ韓国ドラマの『美しき日々』も見ているそうです。で、どっちかのドラマで主役か準主役を張っていた男性俳優の写真集を買ったとも話していました。『ヨン様』ことペ・ヨンジョン氏の写真集は高くて手が出なかったんだとか」
醍醐ソウジ「確か、ヨン様の写真集は14700円だったっけか。かなり高い買い物になるな」
神凪羽常「ただ、実家の韓流ブーム狂想曲はまだ続きがあったんです。このテキストの作者の祖母も『冬のソナタ』にどっぷり浸かっていたんですね。祖母の自宅にも『冬のソナタ』の卓上カレンダーが置いてありました。で、祖母から直接聞いたところによると、最終回が放送された12月30日の夜は、最終回のせいで夜寝たのが午前2時とか3時とかいった時間になったそうです。でも、次の日は元気に大晦日の準備に明け暮れていましたよ」
醍醐ソウジ「…………ちなみに、御年は?」
神凪羽常「正確な年齢は伏せておきますが、80歳を越えていたのは確かですね」
醍醐ソウジ「…………確か、今年の年末年始(2004年〜2005年)は、日本列島は寒波に襲われていたはずだろ? 大丈夫なのか?」
神凪羽常「ええ、何事も無く元気でしたけど、それが何か?」
醍醐ソウジ「…………『冬ソナ』、恐るべし」
神凪羽常「その評価は微妙に間違っているような気がしますけど……。ちなみに、両親が最初に『冬のソナタ』を見たのは、2003年にこのドラマがNHKの衛星放送で始めて紹介された時だったそうですよ」
醍醐ソウジ「作者の両親は『宮廷女官〜』は見ているのか?」
神凪羽常「見ていないそうです」
醍醐ソウジ「だとすると、『韓国ドラマに飛び付いている』というより、『気に入った恋愛ドラマがたまたま韓国ドラマだったから、後発の韓国ドラマにも期待している』といったほうが正確なのか?」
神凪羽常「そうだと思いたいんですけどねえ……先日の『NHK紅白歌合戦』でも、イ・ビョンホンさん(作者注:『冬のソナタ』で準主役だった男性俳優)の登場を目当てにしていたようですし、正月明けてからも韓流ドラマの特集番組を見ていましたからね」
醍醐ソウジ「……………………」
神凪羽常「作者は『紅白はマツケンサンバだけ見れれば十分』なんて言ってましたけどね」
醍醐ソウジ「……『マツケンサンバ』は『冬ソナ』と関係無いだろ?」

※作者注:ネタと思われるかもしれませんが、実家での『冬ソナ』を巡る逸話の数々は全て実話です。

醍醐ソウジ「…………さて、愚痴なのかネタなのか分からない雑談が続いた後、ようやく本編に入れるな」
神凪羽常「今回のお題は、韓国歴史ドラマ──」
醍醐ソウジ「いや、いわゆる韓流ドラマ全般の楽しみ方……と言えばいいのかな、そんな記事になると思う。ただ、世界史コンテンツの読者の中に、韓流ドラマの視聴者がどれくらいいるのか全然分からないし、『冬のソナタ』を最終回まで見た読者って結構少なさそうな気がするからな、初心者にも分かりやすく説明することにするぞ」
神凪羽常(それって偏見なのでは……)
醍醐ソウジ「……何か言ったか?」
神凪羽常【ぷるぷると首を横に振る】
醍醐ソウジ「では、話を本筋に戻そう。もう1つ注意しておくことがあるとするなら、説明する人間やこのテキストの作者は韓国ドラマに関して全くの門外漢だということだな。だから、説明は大雑把なものに留めておくし、『ヨン様』ことぺ・ヨンジュン氏を除く韓国のテレビドラマ俳優については、名前すら触れられない可能性がある」
神凪羽常「初心者向きの説明だからって、それははしょりすぎです!」
醍醐ソウジ「俳優の名前も含んだ細かい事柄に興味がある人は、『韓流Now!』といういいサイトが見つかっているので、そちらを見てくれ。俺達の説明よりもよっぽど有意義な情報が得られるはずだ」
神凪羽常(私達の立場って一体……?)

醍醐ソウジ「では、『専門家お断り』の韓流ドラマ講座の始まりだ」
神凪羽常「はい」
醍醐ソウジ「『韓流ドラマ』の定義は『韓国で製作され、韓国人の俳優が主役を張っているドラマ』といったところだ。日本国内での火付け役となったのが『冬のソナタ』であることは改めて指摘するほどのことじゃないだろう。日本における韓流ドラマの『本家』は、『冬のソナタ』を放送したNHKであるが、最近では他の民放各局もデジタル放送を活用して韓国ドラマの放送を開始している
神凪羽常「どうしてNHKが最初だったんですか?」
醍醐ソウジ「NHKは、昔から海外のテレビ番組やドラマを日本国内に持ち込むことに熱心だったからな。今はテレビ東京系列に放送権が移ってしまった『SESAMI STREET』も、最初はNHK教育テレビでの放送だった。他にも、NHKは医療ドラマの傑作とも言える『ER』シリーズや、『名探偵シャーロックホームズ』『名探偵ポワロ』の各シリーズのドラマ版、海外のドキュメンタリー番組など、質の良い海外の番組を大量に日本へ持ち込んでいる実績がある。羽常の話にあった“THE WEST WING”もNHKが紹介した番組だ。多分、『冬のソナタ』も、そんな海外のいい番組を日本に紹介するという、NHKのいつもながらの活動の一環で行われたんじゃないかと思うぞ」
神凪羽常「『JSA』や『シュリ』をはじめとする韓国映画の日本上映など、韓国のドラマが日本でも受け入れられる複線はあったと思いますよ?」
醍醐ソウジ「それは確かにそうだな。ただ、映画に関連して注意が必要な箇所が1つある。最初日本で紹介されていた韓国映画はアクション色の強い作品など、『男性向き』の作品が多かったじゃないか。それに比べ、今日の韓流ドラマブームで紹介される作品は、恋愛物など『女性向き』の作品が多い。韓国の恋愛映画も日本で上映されたそうだしたな」
神凪羽常『誰にでも秘密がある』のことですね?」
醍醐ソウジ「そうだ。韓流ブームでキャーキャー騒いでいる人間の多くが女性であるという点も、恋愛ドラマが韓流ブームの中心を占めているようになったことに起因しているのだろうな」

醍醐ソウジ「で、続いて韓国ドラマの特徴を解説するのだが、韓国ドラマにはいくつかの『定番アイテム』が存在するらしい」
神凪羽常「『定番アイテム』?」
醍醐ソウジ「『アイテム』という単語が適切なものかどうかは知らんが、韓国ドラマのキーポイントとなる単語として、こういったものが知られているぞ」

  (1) 交通事故
  (2) 記憶喪失
  (3) 出生の秘密
  (4) 難病
  (5) 貧富の格差


神凪羽常「…………」
醍醐ソウジ「……どうした?」
神凪羽常「このリストを見ていると、『主人公を不幸にして下さい』と言ってるようにしか見えないのですが、気のせいでしょうか?」
醍醐ソウジ「……いや、多分気のせいじゃないと思うぞ。どうしてこの5要素が韓国ドラマで大きなウェイトを占めているのかどうかについてはよく分からん。最初、このテキストの作者は、上に列挙した韓国ドラマの定番イベントを見ていて、『韓国のドラマってギリシャ悲劇の影響を強く受けているのか?』と疑ってしまったくらいだぞ。無論、専門家じゃないのでこれは憶測というか妄想に過ぎないのだがな。それに、同じ影響元なら、別の候補が存在する」
神凪羽常「何なんです?」
醍醐ソウジ東海テレビ平日の午後1時30分から放送している連続ドラマ日本における『元祖ソープオペラ』と言っても良いシリーズだが、隠れた名作が多い。ヒロインが悲劇に見舞われるところが結構似ていて、2005年1月1日の朝日新聞上で、東海テレビのスタッフが『冬ソナ』に真似をされたのかと思ってしまったと語っている。ちなみに、歴史は東海テレビのドラマのほうが古いぞ」
神凪羽常「うーん……」
醍醐ソウジ「あと、日本に持ち込まれる韓国のドラマは、純愛物で悲劇的なストーリーが多いな」
神凪羽常「韓国の恋愛ドラマで喜劇ってあるのでしょうか?」
醍醐ソウジ「探せば見つかるんじゃないか。ただ、日本の恋愛ドラマと比較したら、その数は少なそうな気がするけどな」

神凪羽常「韓国ドラマの定番要素をリストアップしたところで、他の特徴も説明して頂けませんか?」
醍醐ソウジ「ああ。次に挙げるべきは韓国ドラマの放送時間だ。これは、作者が実家で韓国ドラマの案内本を見て初めて知ったことなのだが、韓国のドラマは放送時間が一定ではないんだ」
神凪羽常「それってどういう意味です? まさか、ある日は70分だったドラマが、次週には65分になっていたとか?」
醍醐ソウジ「そう、まさにそれだ」
神凪羽常「……日本だと信じられないですね」
醍醐ソウジ「日本で最初に放送された『冬のソナタ』は60分だったんだが、これは長さがバラバラだった韓国版──というか元々の『冬のソナタ』を、NHKが監督に頼んで60分に編集してもらった作品だった。2004年の年末に放送された『冬のソナタ』は、本当の意味での『完全版』ということになる」
神凪羽常「なるほど……」
醍醐ソウジ「他にも、韓国ドラマの中には、放送回数が週2回になるものもある。本編のほうで取り上げた『明成皇后』も週2回の放送だったぞ」
神凪羽常「日本だと、土曜日の夜と日曜日の夜の同じ時間帯に大河ドラマを放送するようなものですね」
醍醐ソウジ「そういうことだ。日本だと、絶対に飽きられそうだがな」
神凪羽常「他に何か付け加えることってありそうですか?」
醍醐ソウジ「これは男優に限った話なのだが、韓国ドラマに関する話題としては兵役の問題を欠かすことはできないぞ」
神凪羽常「兵役……って、韓国の成人男性が軍隊に入るって話ですよね? ドラマの題材に取り上げられているのですか?」
醍醐ソウジ「ドラマの題材という話ではないんだな。実は、2004年に、韓国のトップスター数名が兵役逃れを行っていたことが発覚し、大騒ぎになったという事件がある

兵役逃れの韓国人気俳優、徴兵が確定

 プロ野球選手らとともにブローカーを通じた兵役逃れが発覚した韓国俳優ソン・スンホン(28)が4日、ソウル地方兵務庁で徴兵のための身体検査を受けた。

 韓国メディアによると、高血圧症だが兵役に支障はないとの判定を受け、今月中の入隊が確定、「入隊したら誠実に服務する」と述べたという。

 ソンはドラマ「夏の香り」に主演するなど日本でも人気の俳優。今回の兵役逃れ発覚で、予定されたドラマ「悲しい恋歌」への出演も取りやめていた。

[2004/11/4/19:15]

出典:日刊スポーツ2004年11月4日付記事(http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-041104-0019.html

神凪羽常「兵役逃れ? 韓国の兵役って芸能人も例外じゃないんですか?」
醍醐ソウジ「そうだ。身体的障害や外国籍など特段の事由が無い限り、韓国の全ての成人男子は兵役に参加しなければならないことになっている。これは芸能人だけじゃなくプロ野球選手も同様で、同じ2004年には、韓国ではプロ野球選手の大量兵役忌諱が発覚し大きな社会問題となった。日本のプロ野球1リーグ化なんて霞んで見えてしまうほどの大問題で、一時は『韓国球界存亡の危機』という穏やかならざる表現も飛び出していたぞ」

51選手出場停止処分決定−韓国プロ野球兵役逃れ問題

【ソウル21日共同】韓国プロ野球の兵役逃れ問題で、韓国野球委員会(KBO)は21日、警察の捜査対象となった51選手に対し、今年のポストシーズンまでの出場停止処分を決定した。公式戦は各チーム残り6−12試合。同日現在、上位3チームが勝利数で並び、プレーオフ進出に向けた4位争いもし烈。51人は全選手の1割以上に当たり、各チームの主力選手も含まれるため、優勝争いにも大きな影響を与えるのは必至だ。

出典:サンケイスポーツ2004年9月22日付記事(http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200409/bt2004092212.html

神凪羽常「特例ぐらい作ってあげてもいいのに……」
醍醐ソウジ「俺もそう思うのだが、韓国には韓国なりの事情があるからな。ちなみに、ヨン様は視力が悪すぎて兵役を免除されたそうな」



醍醐ソウジ「以上、素人専用ということで韓国ドラマの非常に大雑把な解説を試みたけど、どうだったか?」
神凪羽常「大雑把過ぎます」
醍醐ソウジ「やっぱりそうか……。韓国のドラマをほとんど見ていない人間が解説を試みるというのには、無理があったか……」
神凪羽常「ところで、ソウジ先生はこの韓流ブームをどう考えてます?」
醍醐ソウジ「あまり深いことは考えてないな。韓国のドラマが日本のドラマと比べて優れていたら、このままブームでは終わらずに定着するだろうし、大した物じゃなかったらブームで終わってしまう……それだけのことだろう。日本の視聴者だってある程度の審美眼を持ってるだろうし。一視聴者としては、良質のドラマが見られるんだったら、それが日本のドラマだろうが韓国のドラマだろうが関係無いと思ってる。ただ……」
神凪羽常「ただ、何です?」
醍醐ソウジ「ぺ・ヨンジュン氏が来日した際の騒動については、正直言って首をひねらざるを得ないな。産経新聞のアンケートでもこんな結果が出ている」
Q 中高年女性がペさんを追いかけた騒動を理解できますか?
YES 12%
N O 88%

Q ペさんには日本人俳優にない魅力があると思いますか?
YES 16%
N O 84%

出典:産経Web『YES? NO? 私も言いたい』VOL86 ヨン様騒動(http://www.sankei.co.jp/edit/anke/kekka/041206byj.html

神凪羽常産経新聞って、何かとつけて韓国にいちゃもんを付ける癖のある新聞でしょ? その新聞社がWebでアンケートを実施した時点で、投票結果に偏りが出ることは自明だと思いますけど?」
醍醐ソウジ「でも、あの騒動はどうなる? ヨン様を追い掛ける群集は、明らかに他の通行人の邪魔となっていた?」
神凪羽常「私だって、40代や50代の奥様がヨン様を追っかける光景には驚きましたし、街中で追っかけの群集が様々な騒動を引き起こしたことに不快感を覚えたのは同じですよ。でも、今回の騒動って、『●●萌え〜』とか『××タンハァハァ(*´д`;)』とか言ってるオタクがイベント会場前で徹夜して、イベント主催者とトラブルを起こして警察沙汰になったことや、ワールドカップの試合後に一部のサポーターが渋谷や新宿の街中を『占拠』して往来を妨害したことと、どこがどう違うんです? 騒ぎを起こしていない大多数のマニアやファンは礼節を守っているわけですから」
醍醐ソウジ少数の熱狂的なファンが残りの穏健なファンに迷惑を掛ける構図はどこでも一緒、ということか……」



醍醐ソウジ「さて、このままだとまとまりが悪いな」
神凪羽常「上の台詞で十分綺麗にまとまったじゃないですか!」
醍醐ソウジ「いや、オチが無い」
神凪羽常「そういう問題じゃないでしょ!」
醍醐ソウジ「というわけでだ、オチもかねて、1つこんなことを考えてみないかね?」
神凪羽常「何ですか?」
醍醐ソウジ「韓国でドラマにしたらヒットしそうなギャルゲー」
神凪羽常「……………………」
醍醐ソウジ「…………何か問題でも?」
神凪羽常「いや、いいです……」
醍醐ソウジ「とりあえず、18禁ゲームの中では、純愛物の作品に限定するって考えたほうがいいな。そして、上のほうに記した5点の条件をより多く満たしている作品を選んでみると、この辺りの作品が候補に上がるな」

韓流ドラマに使えるかもしれないギャルゲー一覧
作品名製作元満たす条件(※)
『kanon』key/VisualArts(1)(3)(4)
『CLANNAD』key/VisualArts(2)(3)(4)
『君が望む永遠』アージュ(1)(2)(4)
『水月』F&C FC01(1)(2)(3)(4)
※各条件に対応する数字は以下の通り。
  (1) 交通事故
  (2) 記憶喪失
  (3) 出生の秘密
  (4) 難病
  (5) 貧富の格差

醍醐ソウジ「登場人物の年齢層やストーリーの展開を考えると『君が望む永遠』がベストだな。他に候補としては『kanon』も良さそうだ。登場人物のうち1人が明らかに小学生であるなど、メインヒロイン5人の精神年齢の平均値がどれくらいになるか怖くて計算できないが、奇跡でヒロインが尽く復活する部分を除けば、『アイゴー』と号泣することのできる、韓国人の涙を誘う悲劇的なドラマとして完結するぞ。……もっとも、このテキストの作者は『kanon』では泣かなかったそうだがな
神凪羽常「それじゃお勧めできないでしょうが」
醍醐ソウジ「映画だと陵辱・鬼畜系の18禁ゲームも視野に入るのだが、今回の記事は韓国ドラマ限定だから、こんなところで止めておくとするか」
神凪羽常「ちなみに、『君が望む永遠』のドラマ化……って、どのシナリオに基づいた作品がいいと思います?」
醍醐ソウジ「そうだなあ……意表をついてマナマナ辺りで──」
神凪羽常「彼女のシナリオをメインにしたらダメですっ!」

  すぱぱぱーんっ

醍醐ソウジ「ぐはっ!?」




2005年1月23日付追記

神凪羽常「ちょっといいですか?」
醍醐ソウジ「どうした?」
神凪羽常「上のほうで話が出ていたドラマ『明成皇后』の主題歌のビデオクリップなんですが、このテキストの作者が入手に成功したそうですよ」
醍醐ソウジ「……どうやって手に入れた? まさか、買ったってことは無いだろうな?」
神凪羽常「作者によると、Googleで検索したら、どこぞの掲示板の過去ログが見つかって、その中にとあるサーバへのリンクが張られていたので、そこから確認できたんだそうです。ちなみに、ビデオクリップは23MB以上の大きさがありストリーミングで配信されていました。韓国か中国のサーバだったので法的な問題は分かりませんが、日本でしたら確実に違法となりますね」
醍醐ソウジ「うぉい」
神凪羽常「で、問題の『伊藤博文のちょんまげ』疑惑ですけど……」
醍醐ソウジ「どうだったんだ?」
神凪羽常「問題の人物はちょんまげではなかったんですけど、頭の後ろで長く伸ばした髪をまとめていました。当時の明治政府高官の髪型としては、少々違和感がありますね。しかも、衣服はやっぱり紋付袴でした」
醍醐ソウジ「うーん……」
神凪羽常「それと、1つ謎が出てきたんですよ」
醍醐ソウジ「何だ?」
神凪羽常「作者が伊藤博文ではないかと推測した人物ですが、実はビデオクリップ内で明成皇后の殺害現場に居合わせていたんです
醍醐ソウジ「……チョットマテ。それだと、作者が勘違いしているか、または韓国の歴史ドラマが盛大に歴史を歪曲しているのかのどちらかになるじゃないか」
神凪羽常「ええ。作者としては自分の勘違いだと思いたいらしいんですが……」
醍醐ソウジ「まだまだ謎が残っているな……」




目次



Copyright (c) APRIL FOOL all rights reserved.