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イラクの現状とアフガニスタン 2008/09/19 はじめに 『イラクは食べる―革命と日常の風景』(酒井啓子著 岩波新書)を読んで、イラクの人々の動きを参考にアフガニスタンで起こっていることを整理しようと思った。もちろん「イラクの惨状=アフガニスタンの行く末」ではない。イラクを参考にするなんて安易すぎる考えかもしれないが、試してみる。 1.権力を握るもの 最低限の経済水準・最低限の治安が確保されないところで力を持つものとは何か? @知識・資産を持つ者 @はよりよい生活を求めて、また武力による弾圧を怖れて、国外へ流出する。学力・知識を培う機会のない者が力を持とうと考えるなら、その手段は武力・暴力しかない。結果、国内に残された人々は暴力にしか、依るすべがない。 ⇒国内の人々は、自分の居場所を確保するために、早急に何らかの力を必要とする。そこで、安易に暴力へ流れる傾向が生まれる。 2.混沌から生まれた政治勢力 治安が確保されないところで力を持つ各軍閥が、米ブッシュ政権による民主化というきっかけを得て、そのまま政権を握る。 様々な軍閥が政治組織としてアフガン政権を構成する。 一方、治安機関に組み込まれなかった軍閥は武装解除を要求され、アフガン政権に不満を持つ。 ⇒治安機関を牛耳る者 VS 武装解除を強要された者 政争のかたわらでは・・・ ⇒貧困層が、宗教ネットワークに基づいた集金・配分(寄附を元手として慈善活動を行う)能力を持つ者を頼りにする。 3.米軍に対するアフガン国民の不信 米軍は、治安回復もできないばかりか、民間人へ誤爆。 ⇒米軍に対する反感だけでなく、米軍の攻撃を容認しているアフガン政権に対する不信も生まれる。 4.組織を構成する様々な要素 力を持つ組織は、地域、民族・部族、宗教・宗派・・・など様々な要素が絡んでまとまっている。 米軍やアフガン復興にたずさわる人々が、治安回復・治安の確保のために、アフガニスタンの部族社会という側面ばかりを重視しているとしたら・・・ ⇒比較的民族・部族単位でまとまっている旧軍閥にばかり、眼を奪われている可能性がある。 復興支援が、部族単位で行われていたとしたら・・・ ⇒部族指導者あるいは軍閥の有力者に治安確保の面で頼る見返りとして、彼らに優先的な雇用・優先的な事業実施を恩恵として与え 政権内部に残る部族単位のまとまりに、人々がうんざりしているとしたら・・・ ⇒旧軍閥がひしめき合い争いを続けるアフガン政権に対する不信が人々を宗教という異なる要素で構成されたターリバーンに傾倒させ おわりに 強引すぎたかもしれない。イラクと同様に考えてみようなんて、やはり安易な考えか。。。その他にもイラクにおける政党と近隣諸国との結びつきなど、アフガニスタンにも置き換えられるような事例があったが。。。
参考文献 『イラクは食べる―革命と日常の風景』 酒井啓子著 岩波新書 2008年4月22日発行
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