
エッシャーの「物見の塔」1 エッシャーの「物見の塔」2 正常に見える位置から見たもの
福田繁雄「三次元のエッシャー」(1982年)
現実的な立体空間ではあり得ない構造を世界で初めて木工模型で復元した作品。この作品では、エッシャーの「物見の塔」を3次元で表現している。現実空間であり得ない構造をどうやって3次元で再現するのか。もちろん、まともには不可能である。ある1点から見たときだけエッシャーの「物見の塔」に見えるように作ってある。それ以外の視点では、でたらめな見え方をする。
福田繁雄「三次元のエッシャーNo.2」(1985年)
エッシャーの「滝」を3次元で表現した作品。水路を3分割し、隠れた3個の小型モーターで水流を作っている。
福田繁雄「消えた柱」(1985年)
「不可能立体を描く(図と地のごまかし、悪魔のフォークのバリエーション)」の項で紹介した図形(ここでは、3本の柱が床では2本の柱に見えるという不可能立体を採用)を、3次元の世界で表現した作品。
福田繁雄(大阪「花と緑の博覧会」)
あんなところに馬が、と思って駆け寄ると、マグリットの作品「白紙委任」に変身するという仕掛けになっている。
ペンローズの三角形 立体の3本の角棒をばらばらにしたもの 正常に見える位置から見たもの
杉原厚吉
ペンローズの三角形を3次元で表現した作品。画用紙を組み立てて作られている。
杉原氏は、ロボットの目に物を見せて立体の形を理解させる方法を研究している。この研究の中で、ロボットの目を混乱させる原因の1つに、不可能立体を描いた図があることに気づいた。このような図は、私たちの目には立体を正しく表していないように見える。ところが、このような図の中には、ロボットに見せると、立体を表しているという答えが返ってくるものもあった。それが、このような作品を手掛けるきっかけになったという。
杉原厚吉
黒の細い線は山折り線、黒の太線は切りはなし線、薄い緑の面はのりしろである。まず、展開図にしたがって3本の角棒を組み立て(同じアルファベットのついている部分を貼り合わせる)、最後に、AとA、BとBの部分を貼り合わせれば出来上がり。
シカゴのコクラン博士による
この木枠のように見えるものは、実は2つの別々の部品からできていて、ある特定の位置から眺めたときだけ、このような立方体形に見えるようになっている。
ペンローズの階段を3次元で表現した作品。石膏模型で作られている。
杉原厚吉
ペンローズの階段を3次元で表現した作品。画用紙を組み立てて作られている。
上記の作品(立体)の展開図1 展開図2 展開図3 組み立て方
杉原厚吉
黒の細い線は山折り線、緑の線は谷折り線、黒の太線は切りはなし線、薄い緑の面はのりしろである。同じアルファベットのついている部分を貼り合わせて組み立てていくが、小さいと作業が非常にやりにくいので、この図を拡大プリントして使用することをお奨めする。
オランダ・ユトレヒト市
うまくできてはいるが、立体に付き物の影が見えるのが少々残念である。