The Difference
発泡性ワインとの違い 



発泡性ワイン(スパークリングワイン)とは、発泡性のあるワインの総称です。製造工程中に生ずる炭酸ガスを液中に包含しているワイン、または、炭酸ガスを加えて発泡性を持たせたワインのことです。

元々ワインは発酵の段階で炭酸ガスを放出しますが、これを発酵が終わりきらないうちに瓶詰めすると、瓶の中で発酵が続き、発生した炭酸ガスはワインの中に溶け込んで発泡します。 瓶中の炭酸ガス圧は高いので、栓を抜いて常圧の下に晒すと、ガスが発散して、泡立ちを発生させます。

1気圧以上のガス圧を持ったワインを指しますが、通常は3気圧以上をスパークリング・ワインとし、それ以下の気圧のものは微発泡性ワインとされます。なお、スパークリングワインの製造方式には以下のパータンがあります。

(1) シャンパーニュ方式(Methode Champenoise / メトード・シャンプノワーズ)
瓶内二次発酵方式。最初の発酵に続き、2度目の発酵も瓶内でさせる製法。トラディショナル方式とも呼ばれる。
(2) シャルマ方式(Methode Charmat / メトード・シャルマ)
タンク内二次発酵方式。密閉タンク方式(Methode Cuve Close / メトード・キュヴェ・クローズ)とも呼ばれる。スティル・ワインをタンク内で二次発酵までさせてから瓶詰めする製法。一度に大量に造ることが出来るので、コストを抑えることが出来る。シャルマは発案者の名前。
(3) トランスファー方式(Transfer Methode / トランスファー・メトード)
一旦瓶内二次発酵させた炭酸ガス含有の発泡性ワインを加圧下のタンクに空け、冷却・濾過してから新しいボトルに詰め替える方式。シャンパン方式のルミュアージュとデゴルジュマンを簡略化したもの。
(4) 炭酸ガス注入方式(Gazeifie / ガゼイフィエ)
瓶詰めしたスティル・ワインに炭酸ガスを注入する製法。
(5) 田舎方式(Methode Rurale / メトード・リュラル)
発酵途上のワインを瓶に詰め、密閉して、残りの発酵を瓶内で行う。

こうしたスパークリングワインは、各国で様々なスタイルがあり、以下のように色々な呼称で呼ばれています。

カバ(Cava)
スペイン産の発泡性ワイン。シャンパンと同じくらい古い歴史を持つ良質の発泡ワイン。フレシネが有名です。日本に輸入されているスペインのスパークリングワインは、ほとんどがカバです。またカバの90%はカタルーニャ地方ペネデス地域の中心地「サン・サデュルニ・ド・ノヤ」とその周辺でつくられています。
エスプモーソ(Espumoso)
スペインでのガスを含むスパークリングワインの総称で、シャンパーニュ地方に似た土質で良質な葡萄が採れるカタルーニャ地方で多く作られています。シャンパンと同じように瓶内二次発酵を行う伝統的な造り方をする“カヴァ”とは明確に区別されています。
スプマンテ(Spumante)
イタリア語で「発泡性の」という意味で、イタリアでシャンパン等を含んだ発泡性ワイン全般を指して言うが、日本では特に発泡性イタリアワインの意味で使用されている。ほとんどがシャルマー方式によって作られています。アスティ・スプマンテなどが有名。
プロセッコ(Prosecco)
スプマンテ同様イタリアの発泡性ワインで、ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジュリーリア州でのみで生産される、プロセッコ種という葡萄だけを用いて作った発泡性ワインの総称。一般にプロセッコと言うと、スプマンテのDOC(正式にはDOCプロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ)のことを指しますが、実際にはスティルワイン、フリツァンテ、スプマンテもプロセッコと呼ばれ、その味わいもセッコ(辛口)、アマービレ(やや甘口)、ドルチェ(甘口)など多岐にわたります。ニーノブランコ、マダミ、ルッジェーリが3大プロセッコの生産者と言われます。
フリツァンテ(Frizzante)
スプマンテ同様イタリアの発泡性ワインで、微発泡性のもの。
シャウムヴァイン(Schaumwein)
ドイツのスパークリングワインの総称。その中で、シャンパーニュ方式やシャルマ方式により造られるものはゼクトと呼ばれます。ゼクトを含むシャウムヴァインの正式な呼称は、高級とされる順に、

 ・ ドイッチャー・ゼクト・ベーアー
 ・ ドイッチャー・ゼクト
 ・ クヴァリテーツシャウムヴァイン/ゼクト
 ・ シャウムヴァイン

と呼ばれます。他に白ワインに炭酸ガスを注入する方式もありますが、これはシャウムヴァイン・ツーゲゼッター・コーレンゾイレと呼ばれ、シャウムヴァインにしか用いられません。
ゼクト(Sekt)
ドイツの発泡性ワインのうち、比較的高級なもの。アルコール度数は10度以上必要で、ワインの二次発酵による炭酸ガスでなければならず、シャンパーニュ方式の場合は最低9ヶ月、シャルマ方式の場合は最低6ヶ月の熟成期間と、3.5気圧(20℃)以上の炭酸ガスを含有することが規定されています。また、ドイツ国内で生産され、公的機関の検査に合格しその検査番号も表示することが必要です。