二胡との出会い

 

1. 序

二胡という楽器を始めて意識したのは、映画ラストエンペラーを見たときだったと思う。
その時は、これは胡弓という楽器で、見た目一本の弦を弓で弾く変わった楽器だなくらいの認識でした。
しかし、その強烈なビブラートともの悲しい旋律は大変印象的でした。

 そんな事も忘れ去った数年後、たまたま「徹子の部屋」を見ると。
今では有名なチェンミンがゲストで出ていました。

 30分くらいの番組で、今まで胡弓だと思っていた楽器が、じつは「二胡」であり、
一本だと思っていた弦が実は2本張ってある だとか、弓は2本の弦の間に挟まっている
など、「へ〜」っと思いながら見ていたのでした。

 その中で チェンミンの ミニライブ があり 「燕になりたい」という曲を弾いたのですが、

その物悲しくふと漏らすため息のような音の響きに 完全にノックアウトされてしまったのでした。

また トークの中で、二胡がどうして日本に伝わらなかったか。について 話ていたのですが。

 私も、日本の楽器に擦弦楽器がほとんどない事は以前から疑問に思っていました。
まあ日本は農耕民族だから、馬の尻尾を使う楽器はないのかしら なんて 勝手に理解していました。
農耕民族でも 農耕馬をつかうのにね、、

 チェンミンの話では、日本に伝わった中国の楽器は宮廷音楽を奏でる楽器が主で、
二胡は庶民の楽器だった為日本には伝わらなかったとの事でした。

なるほど、と思ったと同時に 「庶民の楽器」かあ ヴァイオリンよりも敷居がひくそうだなあ〜
とおもったのでした。

もちろん、さっそくCDを買いに行ったのですが、まだそれほど有名でなかったのか、
大きなCD屋さんで やっと見つけたことを記憶しています。

 このCDを聴くにつけ、二胡を弾いてみたいという思いがふつふつと、沸いてきたのです。

2. 二胡を買いに行く

いつかは二胡を弾いてみたい、と思ってはいたものの、さてどこで買えるのかしら。とか
ヴァイオリンは下手な人が弾くとキーキー聴くに堪えないらしいから二胡も近所迷惑に
ならないかしら、などと思っているうちに数年たってしまいました。

その間ウクレレに出会ってしまったので、しばらく忘れかけていたのです。

2003年のゴールデンウィークに友人と食事をする機会があったので、早めに梅田に出かけ
楽器店でもひやかすか、とある楽器店に入ったところ。

壁に吊り下げられた二胡が目に入りました。しかも ¥18,000 と超格安!!
ではあったものの、 ここで買ったら呑み代が心配だし、「担いで呑みに行くのもな 」と後ろ髪引かれながらも
そのままにしてしまいました。

それから2ヶ月くらい「やっぱりどうしても欲しいぞ〜」 って我慢できなくなって買いに行ってしまいました。

 ところが、この間の楽器店の中を3周くらい探したのですが、二胡はみつからない。
店員さんに「二胡ありませんでしたっけ?」ときいたところ。

「あ〜売れちゃったんですよ」 とのこと、 ついてない
でもせっかく梅田まで来たのだから、心斎橋の楽器店まで行ってみるか。

 心斎橋の楽器店では 3本も吊り下げてあった さすが 「○○楽器店」
そのうち一番安いのが ¥18,000

店員さんに「これ頂戴」 
店員さんが箱やらを出している隙に、隣のウクレレコーナで目に付いた中西を
ぽろんぽろんとやっていた。

すると、バタバタと店員さん「お客様すみません大変なことがおきまして。」
「なになにたいへんなことて?」
「じつは、頭の部分がとれちゃいまして。」
「えっ 」
見ると頭の先端の白いところが取れていた。
「でもこれって飾りでしょ音に関係なければいいよ くっつけてくれれば」というと
「そうですか。」とアロンアルファなんぞをだしている。

こりゃしばらくかかるかなと、また中西をぽろんとやろうとしたら
また 店員さんがバタバタ 「お客様 またまた大変なことが、、、」
「なになに今度は」
「さらに別の所がとれちゃって」
というのでみると、飾りの部分は三段くらいになっているのだが、
さっきの隣もはがれたらしい。

 店員さんもとうとう 「申し訳ありませんがこれはちょっとお売りできません、明日にでも取り寄せて、、、」
とか言っている。
 「そんな、明日もこれないし」
 「いえ、発送しますから」
 「発送っていったてねえ」
 「もしくは、ひとつ上の二胡はいかがです?」 ってこの商売上手!

 ひとつ上の二胡、4万円近くするじゃない、でも ¥18,000のにくらべると、明らかに違う。
¥18,000のは まさに合皮プリントだがこちらはどうやら本皮みたい。
「でもこんだけ出したら結構いいウクレレかえちゃうよ」
「いや〜これは教則ビデオに松脂がついてお得なんですよ、でもまけさせてもらいます。」
と1万円近くまけてくれると言うので 清水の舞台からバンジー で「決めた!!」

またまた 少々お待ちくださいとのこと
ちょっと立場が強くなったので、憧れのカマカを弾かせてもらおっと。

「あの〜ちょっとカマカ弾いてもいい?」
「はいはい、どれですか」
上のほうに下がっているスタンダードを取ってもらった。

これが カマカか つるつるぴかぴかだな〜 コアの虎目も鮮やか
ポロンと弾いてみる 「あれ」 コア材のウクレレってもっとカリカリカランコロ〜ン てな音がすると思っていた。

違うどっちかっていうと プリプリプリ〜ン て感じだななんてやっているうちに、二胡もケースに収まってお勘定
となったのでした。

かくして 二胡が我が家にやってきたのです。