自動車運動力学~気持ちよいハンドリングのしくみと設計~の私お勧めする読み方

 自動車運動力学~気持ちよいハンドリングのしくみと設計~の執筆方針の一つは,読破のしやすさです.そのために,大事なことをなるべく前の方に書き,極力平易に書きました.したがいまして,類書の読破を試みて挫折された方には読破が可能かと思います.とは言え,読者の皆様全員がそうであるとは思えません.そこで,読者の方のご意見をお伺いして,私なりの通読法を考えてみました.ぜひお試し頂ければと思います.

全員へのお願い

   「先を急ぐ方は・・・に飛んで頂きたい」の類のサインが各所にあります.このサインから・・・までの箇所は,本流から外れているところ(大学の講義用か最上級者向け解説)ですので,特にお読みになる必要がない限り「・・・に飛ぶことをお勧めします.また,同じ理由で「なお・・・・から始まる文章等も一見して役に立ちそうもなかったら,飛ばすことをお勧めします

 

この種の本を通読した経験をお持ちでない方へ私のお勧すめ

  完璧主義は通読の大敵です.一周目は結論だけを広く浅く二,三周目は要点だけを広く浅く読みになることをお勧めします.一章ずつ完璧に仕上げていくやりかたは挫折への近道だと思います(私の場合だけかもしれませんが)・

 ★一周目の読み方

  第12.1節に沿って読みます.

  前輪等価コーナリング係数を例にご説明します.まずタイトルである前輪等価コーナリング係数(なるべく初出の)説明(のうち皆様が大事と思われる部分を)を読みます(索引が役に立つことおあります)次に出てくる速応性ζωn」の説明(のうち皆様が大事と思われる部分を)を読みますその次に出てくるフォースコントロールB説明(のうち皆様が大事と思われる部分をを読みその後に出てくる操舵系の固有振動数ωa速応性ζaωa説明(のうち皆様が大事と思われる部分を)を読みます.さらにその後の手で感じるハンドルの動き」の説明として第9章の冒頭部を読みます.この要領で第12.1節を読んでいきます.

 ★二周目の読み方

  第1~12章の文章中の太文字だけに注目して読みます.太文字に関係ない部分は読んではいけません.

 ★三周目の読み方

  第1~12章の幹の部分だけを読みます.枝葉を読んではいけません.一,二周目で結論と要点をつかめているでしょうから,幹か枝葉かの判断は容易でしょう.式については,幹と関連するものだけを眺めて頂ければ結構です.

 

ある程度車両運動をご存じの方へ

   ヨー共振周波数やスタビリティーファクターをご存じの方は,第2部⇒第1部⇒第3部の順でお読みになるのが良さそうです(この順で講演したら好評でしたので).

 

実務で切羽つまっている方へ

   実務でお困りの章からお読みください.なお,操舵過渡応答でお困りの方は,該当する章のほか10.4.2項も必ずご覧ください.ドライバーが感じている平面運動が錯覚によるものかもしれませんので.

 

制御に興味のある方へ

  発展編からお読みください.

 

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