自殺予防対策の学習の目次

第1節 自殺予防の一次予防、二次予防、三次予防

 自殺予防には一次予防、二次予防、三次予防が考えられる。

<第1> 一次予防

 一次予防は住民が自殺を考えずに心の健康を維持するためにはどのような要因が大切なのかを調査研究し、その結果をわかりやすく住民に還元していく方法である。

<第2> 二次予防

 二次予防は住民の中に自殺との関連が強いうつ病を早期に発見し、早期に治療にのせていく方法である。地域でうつ状態の者をスクリーニングし、ハイリスク者を把握したうえで、継続的に健康管理を行う手法がさまざまな地域で実践されている。  自殺予防としては、「治療」も重要である。二次予防にうつ病の「治療」が含まれる。治療できるのは医師とは限らない。うつ病の心理療法をよく訓練された精神保健関係職員、カウンセラーや地域住民の活動も可能であろう。精神科医の数が限られることや薬物療法で効果がない人には精神科医以外の人の支援が必要になる。

<第3> 三次予防

 三次予防は地域で実際に自殺が起こってしまった場合に、同じ事態を防ぐための取り組みをおこなうことを指す。自死遺族支援がその重要な事業である。