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↑で水草に対する最適な波長のバランスについて論じましたが、水槽に住み着く植物は我々が入れた水草だけではありません。そう「藻」が居ます!!=(アクアリウムでは「コケ」とも呼ばれます)。
藻には様々な種類が存在し、そもそも藻とは言えないようなものもあるので、ひとくくりに言うには語弊があるのですが。。。まぁそれは置いときましょう。とにかく、水草水槽をする上で藻をいかに発生させないかは重要な課題であり、テクニックの見せ所?です。
我々が育てている水草(種子植物・シダ植物・苔=モス等)と、藻と呼ばれるものとでは光の受容体である色素体の種類に大きな違いがあります。
上記にもあったように、我々が育てる水草(種子植物・シダ植物・苔=モス等)の有する色素体はクロロフィルa及びbが主です。それに対し、コケの有する色素体は下の図のようになっています。
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主なコケの種類
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代表的なコケ
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色素体 |
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クロロフィル
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カロチン
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キサントフィル |
フィコビリン |
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a
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b
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c
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藍藻類
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のり状藻
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○
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○
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◎
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緑藻類
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アオミドロ
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◎
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○
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紅藻類 |
黒髭コケ
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○
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○
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◎
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珪藻類 |
茶コケ
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○
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○
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○
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◎
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褐藻類
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○
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○
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○
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○
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※1 ◎は主な色素体。 ○は、◎に比べると総量が少ない色素体。 ※2 コケの種類、写真をご覧になりたい方は、「コケ対策.com」様のHPを参照されると良いと思います。
※3 あくまで代表的な例であり、同類の藻であっても、種によって有する色素体は異なる場合がある。
さらに、これら色素の吸収波長は・・・・(種によって異なるため、大体の数値)
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色素体
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吸収波長の特徴
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備考
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クロロフィルa
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0.43 μm付近と0.663
μm付近にピーク |
水草(種子植物・シダ植物・苔=モス等)は、主にこの二つの色素体を有している。
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クロロフィルb
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0.46 μm付近と0.645
μm付近にピーク |
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クロロフィルc
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(現在調査中)
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カロチン
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(現在調査中)
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キサントフィル |
0.4〜0.5μ位
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光エネルギーの吸収というより、クロロフィルが吸収しすぎた光エネルギーの放散を担っている。
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フィコビリン
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0.5〜0.6μm位 |
他の色素体では吸収が難しい緑色波長(0.5〜0.6μm位)を、効率よく吸収できる。
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これらの表を見ればわかるように、、クロロフィル以外にも色素は色々あるのですが、その中でも色素体としてフィコビリンを有する 藍藻類や紅藻類(黒髭藻)のみ0.5〜0.6μmの波長(緑色)を効率よく利用することが出来ることがわかります。
水草水槽をやられている方は身を持って感じていると思いますが、黒髭藻(Audouinella
sp)は付着性が強く、水質が安定している環境下でも発生し、胞子で増えるため撲滅は難しく、水流が強いと水槽全体に増えてしまう、さらには生物兵器(エビや貝、オトシンクルス等)による完全な封じ込めができない、水草水槽の最大の敵ともいえます。
よって、
0.4〜0.5μmの波長(青色の光)は水草に有効だが、多くの藻も利用する
0.5〜0.6μmの波長(緑色の光)は可能な限り無いほうが好ましい
0.6〜0.7μmの波長(赤色の光)は水草に最も有効で、藻の発生リスクも少ない
ことがわかります。
ただ、光環境より養分環境の方が藻の発生を引き起こす主要な要因であることは明白です。藻で悩まされている方は、まず養分環境を見直した上で(肥料やりすぎ・偏り、水替え不足、等)、スパイスとして光環境に目を向けてみてください。肥料については、同HP内、「植物の必須元素」をご覧下さい。
とわいえ、アクアリウムは観賞用である点を考えると、考えるべき問題が発生してきます。
赤色の光ばかりでは非常に暗く感じ、本来観賞用であるアクアリウムの意義を見失ってしまいます。
一方、青色の光は藻の発生リスクはあるものの、清涼感を与え、観賞用としては良い性質を有しています。
ちなみに、ADAの「NAランプ」は青色の光を強化したもので、藻の発生リスクには目をつぶり、光合成と清涼感を求めた商品といわれています。
私は、スドー「トロピカルレッド」を3灯と、家庭用蛍光灯である
ナショナル「パルック(クール色)」を手前に1灯という組み合わせで管理しています。トロピカルレッドの特徴は、黒髭が利用する0.5〜0.6μmの光を強く抑えた上で、光合成に有効な波長を放出します。また近赤外線を放出するため、エマーソン効果による光合成効率の向上も期待できる素晴らしい商品です。一方、トロピカルレッドの欠点として赤色の光が強く、人の目には非常に暗く見えます。その欠点を解決するため、一番手前に青系の光を強く出す ナショナル「パルック(クール色)」をセットし、観賞用としての価値を失わず、高効率の光合成を求める環境を作っている・・・・・・・・・っと、自分では考えています。
このように、波長から藻の発生リスク、光合成効率、そして見た目を両立した環境を作ることが重要と考えます。
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