TOP PAGE
春夏秋冬フォントについて
 「清風明月」は、平成27年1月に、公開・配布を開始しました。「花鳥風月」を作り終えたときには、あまりの大変さに、二度とフォントを作ることはないだろうと思っていたのですが、ちょっとしたきっかけから作り始めてしまい、ぼつぼつ作業して1年計画でと思っていたのに結局4か月でできてしまいました。
 「清風明月」は見ての通りかなり角ばったやや横長の文字です。僕が今普段書く字は「春夏秋冬」や「花鳥風月」に近いものなのですが、実は学生時代くらいまではこの「清風明月」のような字を書いていました。(そのころの字は、もっと下手な感じでしたが。)今回、フォント化するにあたって、気持ちとしてはほんの少し隷書の雰囲気を出そうと意識しながら、いくつかの約束に従って書いていったので、手書き文字と言いながら活字っぽさが強いフォントになりました。。まあ、こんな字の方が似合う場面もあるのではないかと思っています。
 「春夏秋冬」は平成20年に、初めて作ったフォントです。以前からフォントには少し関心があったのですが、自分の字のフォントがあればいいのにな、という思いが強まり、作ってみることにしました。
 作り出してみると、予想していた以上に大変な作業で、日々の生活のいろいろな部分を結構犠牲にしながら、とにかく勢いで作りあげましたという感じです。せっかく作ったのだからと、フリーフォントとして公開を始め、その後平仮名と漢字1000字程に修正を加えたものが、現在公開している「春夏秋冬U」になります。
 「春夏秋冬」は細目の水性ボールペンで書いた字をイメージし、一画一画丁寧に書いた手書き風の楷書フォントです。ほぼ枠いっぱいを使ってできるだけ大きく書こうとしたのですが、四角にはめ込もうとすると、はらい等本当はもっと伸ばしたいところが伸ばせず、やや窮屈な字になってしまったなと思います。
 
  フォントを作っていて結構難しいのが、文字のサイズです。全く同じ大きさの枠の中に、はみ出さないようにいっぱいに書いたのでは、出来上がった字の見た目は相当おかしなものになってしまします。典型的な例としては、「くにがまえ」や「もんがまえ」の字は、かなり小さめに作らないと、見た目として大きすぎて変な感じになってしまいます。逆に「くさかんむり」の字などでは、ある程度基準の枠をはみ出すくらいにしないと字として小さく見えてしまします。素人ながら、そのあたりのバランス感覚には相当気をつかってフォントを作っています。本当を言えば、隣にくる字によってサイズを変えた方がいい場合が多いのですが、そこはフォントの限界なのだろうなと思います。
 「春夏秋冬」と「花鳥風月」は、手書き感を出すために、漢字と仮名のサイズを思い切って変えています。これも全ての場面で当てはまるわけではないですが、基本、仮名よりも漢字が大きい方が自然な感じがすると思っています。
  同じく手書き感を強調したくて「春夏秋冬」と「花鳥風月」は、例えば「う」「し」「り」など、思い切って字幅を狭く作っています。なのでこれら2つのフォントについては、等幅フォントよりもPフォントを使った方が自然な感じになると思います。ただ、Pフォントの字幅の設定もとても難しく、字の並びによって全然違った印象になってしまうので、本当にベストな字間を求めるなら、使う場面で1字ずつ調整するしかないと思います。公開しているPフォントは、最大公約数的に妥協したものと思っています。「清風明月」は他の2つのフォントに比べ、もともとの字幅が割と均等なので、等幅フォントを使って、さほど字間に関して違和感はないと思います。

花鳥風月フォントについて
文字のサイズと字間について
清風明月フォントについて
 「花鳥風月」は平成23年に「春夏秋冬」の姉妹フォントとして公開を始めました。「春夏秋冬」を作ったときに感じた窮屈さを解消して、より手書き感の強いフォントを作ってみようと思って作り始めたものです。「春夏秋冬」よりも一回り小さい枠をベースにして、その分周囲に枠からはみ出せるスペースを作りました。直線部分をできるだけなくし、「春夏秋冬」と比べると全体的にのびのびと優しい雰囲気のフォントになったと思います。
 欠点としては、1行の文字数を最大にとっても、やや字と字の間の隙間が広くなってしまうことと、通常よく使う10.5ポイントの文字では小さ過ぎることかな、と思います。自分は、このフォントは最低でも12ポイントで使うようにしています。
 好き嫌いはあるでしょうが、自分自身としては「花鳥風月」の方が普段書く字に近くて気に入っています。