金山沢中間尾根・剣ヶ峰・大キギ・八丁尾根(両神)

date 2007/12/1 晴
コース 落合橋〜1389P〜金山沢中間尾根〜東岳南コル〜剣ヶ峰〜東岳南コル〜大キギ〜八丁峠〜上落合橋
実働 東岳南コルまでの登り:1h48m、剣ヶ峰・大キギ往復:1h31m、東岳南コルからの下り:1h53m、計:5h12m。
概要 金山沢中間尾根を踏査し、大キギ再登、八丁尾根周回。
メンバー すうじい(単独)
使用装備 登山靴、ヘルメット、μ725SW、飲料1L
不用装備 アイスハンマー、細引
行程 →:山道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、車:=。
【12月1日】 晴
自宅5:20=花園IC 6:25=7:05影森コンビニ7:20=8:20落合橋8:50→1389P 9:25→藪尾根取付9:33\\岩場下9:45\\岩場上9:55\\1590M枝尾根ノ頭10:17\\10:28トラバース開始点10:33\\10:43東岳南コル10:48→11:08剣ヶ峰11:18→11:38東岳南コル11:55\\大キギコル12:07\\12:21大キギ12:27\\大キギコル12:43\\12:52東岳南コル12:55→12:58東岳13:00→西岳13:42→14:22八丁峠14:32→15:00上落合橋15:10=花園IC 17:00=18:35自宅
記録  この夏の引っ越しで、両神山域も、5月の辺見岳バリ尾根周回以来である。今回は、落合橋からの周回で、金山沢中間尾根(前東岳西尾根)〜八丁尾根縦走をして来た。剣ヶ峰と大キギも踏んだ。

【12月1日】 晴
 金山志賀坂林道が通行止との情報があったので、取り敢えず、中津川側からのアプローチで、車が入れるところまで行くことにする。中津川大橋手前でR140を離れ、中津川沿いの道を北上する。この道は、段々と快適になって来ている。持桶トンネルを抜けて神流川出合までの間に、道路が半分崩れ落ちている所が2ヶ所あった。中津峡は、紅葉が結構残っていて、美しい。

 出合から、トンネルを抜け、神流川沿いの狭い道に入る。いきなり、ダンプカー2台と擦れ違う。少し戻ってやり過ごす。小倉沢から先は、通行止となっていたが、慎重に進んでみた。何とか、落合橋まで入ることが出来た。

 八丁沢(金山沢左俣)に架かる落合橋とその数十m先の上落合橋との間に、金山沢中間尾根末端付近を削った、駐車スペースがある。この日は、先客無しであった。尾根末端付近を削った法面に、いつの間にか、吹き付け工事が施されている。

 落合橋の袂に、中間尾根の取付があるのだが、通行止の札が掛かったロープが張られている。ここから登り始める。始めは、痩せ尾根の急登である。両側とも切れていて、落ちるとヤバイので、岩角や木の根に掴まり、慎重に行く。以前ここで、下りに転倒し、怪我はしなかったもののメガネを紛失した経験があるのだ。

 やがて少し尾根が広がり、歩き易くなる。登り始めて30分強で、1389Pに至る。一帯は、ヒノキの類に覆われている。1389Pから急降下し、1380M鞍部の平坦な尾根を進む。

 尾根が再び登りになる1400M付近で、杣道は右手へとトラバースを始める。この辺りから、藪尾根に取り付くことになる。始めのうちは少し藪っぽかったものの、すぐに藪の無い尾根となる。ただし、獣道程度の踏まれ方でしかないので、落ち葉の積もった斜面は、やや不安定である。

 殆ど藪の無い尾根を登って行くと、1460M付近で、岩場に突き当たる。ここは、正面やや左手から取り付き、少し登ってバンド状に乗る。木の根など、ホールドには事欠かない。そのまま左前方へとトラバースして行く。バンド状をトラバースして行くと、岩尾根のギャップがあり、そこから容易に尾根上へと乗ることが出来る。

 痩せた藪岩稜を進むと、再び殆ど藪のない尾根となる。再び尾根が広くなり、次第に傾斜が増す。右手に顕著な枝尾根が見えてくる。落葉樹の幹に掴まりながら、高度を稼ぐ。キツイ斜面を登って、枝尾根との合流ピークに到達する。

 この1590M枝尾根ノ頭から下る場合、顕著な枝尾根の方に、引き込まれ易い。登って来た中間尾根は、肩状の直下が急である。

 枝尾根ノ頭の先は、痩せた尾根だが、やがて広い尾根となる。尾根筋がハッキリしなくなるので、下りは要注意だろう。林の中に、瓦礫を踏むような場所もある。歩き易い広い斜面を進んで行くと、正面の斜面が少し急で藪っぽくなる。1640M付近が、東岳南コルへのトラバース開始点のようだ。

 何となく、踏跡のような獣道状に沿って、トラバースを開始する。ecosさんの白テープも見られる。トラバースルートは、殆ど等高線に平行か、僅かに登る感じであった。1645M東岳南コル直前は、斜面が急で藪っぽく、ちと不快だったが、特に問題無く縦走路に到達する。

 さて、東岳南コルにザックを置いて、先ずは剣ヶ峰を往復する。1690M金山沢中間尾根ノ頭(金山岳と呼びたい)に登り(実際にはピークは踏まない)、もう一つの1690M前東岳の西側を巻いて行くと、縦走路の日陰には霧氷のかけらが落ちている。見上げれば、融けかけの霧氷が着いた枝もある。

 東岳南コルから20分で、1723.0三角点剣ヶ峰に着いた。山頂には、単独男性が二人。御座山を挟んで、北八ツと南八ツが並んでいる。富士山を探すと、例によって、奥秩父連峰の雁峠越しに、頭を出している。独特の形状をした赤岩岳も、目に入る。剣ヶ峰を後にし、往路を引き返す。帰りも20分で、東岳南コルに戻る。

 東岳南コルからは、太い木が生えた小尾根状の「大キギ尾根」を目指し、ほぼ水平にトラバースしてから、「大キギ尾根」沿いに下る。途中、小さな崖状が出てくるので、右から適当に巻く。10分ほどで、痩せた大キギコルに至る。

 大キギコル北側は、急峻なルンゼになっている。大キギの痩せ尾根北側は絶壁なので、痩せ尾根を少し登って、岩稜が現れると、岩根の南東側沿いに踏跡を辿る。その先の斜面状で左へと登り、ゴジラの背中状の岩稜の隙間から北西側へ乗越す。

 北西側バンドに降り立つと、枯葉が積もっており、立木が生えているものの、その下は絶壁なので慎重に進む。一ヶ所、1mほどの段差を登る。この岩角には、うまい具合に横向きに木が生えているので、大切にしたい。これを越えて、シャクナゲの薄い藪を突っ切り、再び岩尾根に乗れば、あとは楽である。

 痩せた岩尾根を登って行き、ブッシュ混じりの岩壁を越えれば、岩屑ノ肩に出る。岩屑が浮いているので、ブッシュに引っ掛かってバランスを崩さぬよう注意する。間もなく、ちょっと藪っぽい大キギ山頂に至る。東岳山頂方面から、人の話し声が聞こえてくる。少し戻った、岩屑ノ肩近くから、東岳東壁が目に入る。まさに壁である。

 帰りも、岩屑の浮いた岩屑ノ肩の通過に気を遣う。ブッシュ頼りに岩壁を下り、痩せ岩尾根を下って、北西側バンドへと向かう。例の段差を慎重に下り、ゴジラの背中状を今度は南東側斜面へと乗越す。大キギコルから、再び「大キギ尾根」を登り返し、往路を辿り東岳南コルへとトラバースする。

 ザックを背負って、東岳へ登れば、山頂のベンチに数人の登山者が休んでいた。先程その声を聞いた人々であろうか。東壁の断崖上に立つと、大キギ北西壁が迫る。振り返れば、金山沢中間尾根ノ頭(金山岳)を明瞭に確認出来る。少し下った稜線からは、大キギ北西壁が、さらに迫力を増す。

 東岳からの下りで、竜頭山にある竜頭神社奥社の赤茶色の屋根が、チラと見える。竜頭山の岩峰は、西側を巻くように進む。再び稜線の岩峰に乗り、赤茶色の屋根の奥社が現れる。奥社の前を通って行くと、北東側の尾ノ内沢道の急降下に引き込まれてしまうので、注意が必要だ。八丁峠へは、西側の岩場に鎖場があり、風穴・西岳を目指して下って行く。

 風穴キレットからは、急峻な風穴ルンゼが見下ろせる。このルンゼの下部を、尾ノ内沢道が横切り、キンササゲと呼ばれる難所になっているのだ。西岳へは、再び急登を強いられる。西岳山頂からは、金山沢中間尾根と中間尾根ノ頭(金山岳)の姿が、判り易く展望出来る。

 西岳からは、西へ行蔵坊を目指し、一旦下降する。再び木の根頼りに登り返し、行蔵坊に出る。行蔵坊からの下りでは、西岳から北へ伸びる西岳新道の尾根、舟ヶババと1490MPが望まれる。下りに少し飽きてくる頃、傾斜が緩み、八丁峠に至る。

 峠近くの展望ベンチで、小休してメールを送る。あとは下りのみだし、岩場も無いだろう。峠の道標に立て掛けてあった棒切れを、杖として拝借する。落葉樹林の浅い窪状斜面を、ジグザグに下って行く。枯葉の降り積もった道は、浮き石が多くて滑り易いので、この杖は重宝した。

 20分強下ると、八丁沢右岸に出る。やがて、木の梯子を下って、上落合橋横の登山口に降り立つ。駐車スペースには、もう一台、車が停められていた。八丁尾根縦走の人であろうか。東岳で休んでいたパーティかな。

 この日は、秩父夜祭の前日で、秩父市内は準備の真っ最中。帰りに知って、一日の違いで渋滞に巻き込まれずに済んだことを、幸運に思った。

金山沢流域概念図(ブログにLINK)

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両神山」に連載中です

アルバム

大きな画像やこの他の画像は、ブログでご覧下さい。

落合橋の中間尾根取付
ヒノキ林の1389Pの登り
1400M付近で
右へ離れる杣道を見送り
藪尾根を忠実に登る
尾根上に踏跡は無いが
藪は気にならない
1460M付近で岩場下に出る
やや左手に取り付いて
中段バンド状を左前方へ
岩の隙間下から
バンド状を振り返る
隙間から乗越し
岩稜に乗る
岩稜を少し行って
岩の隙間を振り返る
1590M付近枝尾根ノ頭から
顕著な枝尾根
枝尾根ノ頭から
中間尾根を振り返る
枝尾根ノ頭を過ぎて少し登ると
細かった尾根が広がる
1640Mトラバース開始点から
正面の藪斜面を見上げる
1640Mトラバース開始点から
登って来た幅広尾根を振り返る
1640Mトラバース開始点から
トラバースする方面
到達した東岳南コルから
東岳方面への縦走路
剣ヶ峰から御座山・八ヶ岳方面
剣ヶ峰から雁峠越しの富士
剣ヶ峰から赤岩岳方面
大キギコルから北ルンゼ俯瞰
大キギコルから痩せ尾根
南東側岩根下の踏跡
乗越南東側斜面
斜面を登って北西側バンドへ乗越す
北西側バンド
北西側バンドの核心部
再び岩尾根に乗る
岩屑ノ肩
藪っぽい大キギ山頂
大キギから東岳東壁
大キギコルから
登り返す「大キギ尾根」
東岳から金山沢中間尾根ノ頭(金山岳)
東岳稜線から大キギ北西壁
東岳の下りから竜頭山と西岳
風穴キレットから風穴ルンゼ俯瞰
西岳から
東岳と金山沢中間尾根ノ頭(金山岳)
行蔵坊の下りから
西岳新道の舟ヶババと1490MP方面
八丁峠
上落合橋登山口

MR581. 日向大谷から剣ヶ峰・大キギ'06-12

MR615. 八丁尾根・大キギ・剣ヶ峰・金山岳西尾根下降'08-12

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