泙川小田倉沢(足尾)

MR233 泙川小田倉沢(足尾)

date 1985/05/18-19 
コース 沼田=切通し〜奈良〜小田倉沢〜1110M左岸枝沢〜1200M付近〜1110M左岸枝沢下降〜小田倉沢下降〜奈良〜切通し=沼田
実働 第一日:3h30m、第二日:9h15m、計:12h45m。
メンバー すうじい、Ad君
概要 アプローチで蝮、岩魚・山椒魚・川虫等、春の沢。
行程 =:バス・タクシー・車・鉄道、→:山道、:溯行、\\:藪漕ぎまたは詰め
【5月18日】 快晴
上野5:12=8:00沼田8:05=切通し9:00→10:30小田倉沢出合11:0011:35大ゼン下12:1513:40 888二俣BP(泊)

【5月19日】 曇
888二俣7:001110M枝沢出合9:109:45 1200M付近引返点10:101110M枝沢出合10:5013:40 888二俣14:2515:55小田倉沢出合16:25→奈良16:45→切通し17:55=18:50沼田=上野
記録  足尾の泙川流域において、最もポピュラーであり、アプローチも楽だし、結構楽しめる沢で、皇海山へのバリエーションルートとして白眉の小田倉沢。イワナを釣ろうというスケベ根性丸出しで出掛けたのが悪かったのか、釣果は、Ad君が一尾、すうじいは坊主。

 でも、やっぱり足尾は良い。シーズン始めに、いきなり沢の下降をやって、少々緊張した。それにしても、小田倉沢の釣師は、気合が入っている。我々より、はるかに沢慣れしているぜ。

【5月18日】 快晴
 朝少し寝過ごして、タクシーで上野へ向かう。始発に乗り、またひと寝入りしよう。切通しのバス停で降りるのも、久しぶりだ。Ad君は、昨年、泙川本流三俣沢宿堂沢を溯行したそうだが、その時タクシーは、奈良の先のゲートまで入ったそうだ。すうじいは、いつも歩きだぜ。やっぱ、社会人と学生の差は、この辺に現われるのかな?

 奈良から、例の踏跡を辿って、泙川本流まで下降する。途中、マムシに出逢う。それからは、おっかなびっくり下る。川原で、溯行準備。眠い。本流徒渉は、膝までで、予想外に容易だ。山菜採りの兄ちゃんもいる。一昨年の溯行で作成した「完璧な溯行図」もあるし、バンバン行けるかと思ったが、寝不足とトレーニング不足で、なかなか捗らない。

 やっと、大ゼン2段20mスダレ状の下に来た。大きな釜だ。水線左・右にそれぞれ、「釣師のロープ」が下がっている。Ad君は、大釜の左岸をW級のヘツリで行く。すうじいは、下半身裸になって、「チベテェ・・・」とベソをかきながら、大釜を突っ切る。腰ぐらいまでの深さだ。

 大ゼンは横幅も広く、台形であり、左は傾斜はあるがホールドが多く、右は傾斜が緩い。右を半分ほど登ったところで、ザイルを出す。どうと言うこともないのだが、すうじいが先に行って、上で確保する。

 大ゼンの落口より上は、滑床になっていて、沢幅いっぱいに、なめるように水が流れている。よく見ると、無数の小さな川虫が、ナメを滑っていく。これじゃイワナもいるわけだ。平凡な流れを行くと、再びナメが復活し、美しい。ゴーロ状の川原でも、注意していると、イワナが遊んでいる。

 イワナが逃げ込んだ石の間に、手を突っ込んで、Ad君が頑張る。「2〜3尾、指に触れるんだけど、捕まんない。」すうじいが代わって試みる。「確かにヌルヌルしたイワナの腹に触れるなあ。」イワナさん達も必死だ。諦めて、先を急ぐ。

 長い川原地帯を歩いて、やっと888二俣に至る。さて、釣りの用意でもするか。右俣の流れを変えて、干上がった沢床をのたうつ川虫を集める。Ad君のエコサイド方式で、山椒魚君達も良い迷惑だ。最後に、流れを元に戻そうとしたが、完全には復元出来なかった。「一度失われた自然は、元には戻せません。」

 ツェルトに戻ってから、釣りに行く。上流では釣れなかった。Ad君が、下流で粘って、「意地で」1尾釣ってきた。20cmくらいか。枯れ枝が多いので、焚火は容易だ。イワナ汁で、炊き込み飯を腹一杯食って、梅酒を少し飲んで寝る。

【5月19日】 曇
 すうじいは、朝マズメを狙ったが不発。朝食後、サブ行動で、連瀑帯まで行くことにする。30m壁が右岸に現われ、6m滝を越え、やや悪い左岸のバンドをトラバースする。12m滝は右を登るが、上部のホールドが外傾気味で、ちょっとビビる。上でAd君を確保。滝上で、下降してきた先行パーティと遭う。矢板山岳会の釣師二人組だ。

 核心部ゴルジュ帯入口の6m滝は、右岸を巻く。単独の釣師が先行する。出口3m滝下のトロは、左壁をヘツる。これを越えれば、1110M左岸枝沢出合である。

 釣師は本流を行ったようなので、左岸の枝沢に入る。出合の3mトヨを越え、小滝を過ぎると、ゴルジュになって沢は右に折れ、15m滝が現われる。傾斜は緩い。左を登る。続く4mは、右岸の草付混じりを登って、ゴルジュ出口の3mトヨは落口でシャワーを浴びる。あとは、流木の多い平凡なゴーロとなる。

 1200M付近で引き返す。ゴルジュの4m、15mは、まとめて右岸の立木から懸垂20mで下降。本流のゴルジュ帯で、1時間弱釣り糸を垂れるが、釣果無し。12m滝は、木の根を支点に、懸垂17mで下降。888二俣のサイトに戻って、撤収する。

 小田倉沢を下降して行く。美ナメから大ゼンに至る。右岸側の「釣師のロープ」を使って、懸垂下降する。Ad君が下っている間、ロープは落口の岩角でこすれて、粉が散っていた。恐ろしい!ここは、「プルージックでクライムダウン」が正解だったようだ。後続の単独釣師は、時々ロープに手をかけながら、上手にクライムダウンしていた。

 出合で本流を渡り、川原で身支度をして、奈良の段丘へと登る。往きと同じく、バスで沼田へ出る。

溯行図

アルバム

大ゼン2段20mスダレその1
これは帰りの写真だが
登りでは右を登った
大ゼン2段20mスダレその2
我々は左側のロープで懸垂下降
釣師がクライムダウンしている

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