動物絵画 佐藤潤

京都に住み始めて20年以上が過ぎました。僕は絶滅危惧種と生物多様性についてばかり考えて制作をしています。今、「Do you Kyoto?」という言葉が「環境に良いことをしていますか?」という意味で使われています。京都在住の画家である僕が作品を通して、世界へ発信するものをつくりたいという気持ちはますます強くなっています。 

鳥獣画の世界

方舟路図(はこぶねじず)

この作品に描かれている動物たちはすべて絶滅危惧種の動物たちです。
すべて雄と雌のペア(つがい)で描きました。
列をなして方舟に向かう路を描いたものです。
僕が普段よく描いている動物たちの他に、よく知られている動物たち、
ゴリラ等も描いたのは、人々が親しみを持っている動物たちの多くが絶滅危惧種だということを知ってもらいたいからです。



樹花鳥獣図(じゅかちょうじゅうず)

この作品は構図を若冲の「樹花鳥獣図屏風」(右隻)の構図をあえて、
絶滅危惧種の動物に置き換え、江戸時代の博物画風に描き、
作品の中央下には、動物たちの世界で安心して眠っている人物も共に描くことで
「人と動物が良い関係になりますように」との強いメッセージと願いを込めた僕の中で
重要な作品となりました。

樹花鳥獣図 作品解説

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この作品は伊藤若冲「樹花鳥獣図」(左隻)を意識して描いた作品です。
中央に描いたのは空想上の鳥の王、鳳凰です。その他の鳥たちはすべて絶滅した鳥です。
鳥は古来より人の身近にいる生き物ですが、その役割はあまり知られていません。
しかし鳥の存在は自然保護や生物多様性を考える上で大変重要です。
僕はこの作品で鳥の美しさや魅力をもっと伝えたい、そういう気持ちで描きました。

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「birds」のなかで描かれた絶滅種の鳥、と絶滅した年代。(正確な年代が不明ものも有)

Birds 作品解説

Interview
アジアの自然と動物たちの魅力について

━━━なぜアジアの動物たちなのか?

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  • なぜアジアの動物たちなのか?
  •  動物を描く画家としてこれまでずいぶん沢山の動物たちを描いてきました。
  • 個展会場に来られるお客様の中には「ジャングル大帝」みたいですね、とおっしゃる方もおられて、様々な動物が集まっている群獣図の作風をこれからも続けてゆきたいと思っています。
  •  しかし僕の絵が「ジャングル大帝」とまったく違う点は描いている動物たちの多くがアジアの動物たちだという点です。ライオンを描く際にもインドライオンを描いています。
  •  なぜアジアの動物たちなのか、というと僕自身がアジア人だからです。肌に合うというのでしょうか、描いていてしっくりくるからです。
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