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この資料に関するコメント

 旧約聖書から抜粋(3)



3 レビの書(Leviticus・レビ記) 全


第一章


【主がモーセへ供え物の指示をする】

01 主は、出会いの幕屋から、モーセを呼んで言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。あなたたちのうちの誰かが、家畜の供え物を主に捧げるときは、牛または羊を供え物としなさい〉

【牛を全焼の供え物とする】

03 〈牛を全焼の供え物とする場合には、無傷の雄を捧げる。捧げる人は主に受け入れられるように、出会いの幕屋の入り口にそれを引いて行く。
04 供え物とする牛の頭に手を置くと、その人の罪を贖う儀式を行うものとして受け入れられる。

05 捧げる人が、その牛を主の前で屠る。アロンの子ら祭司たちは、その血を出会いの幕屋の入り口にある祭壇の回りに注ぐ。
06 捧げる人は、供え物とする牛の皮をはぎ、その体を各部に分割する。
07 祭司アロンの子らは、祭壇に薪を整えて並べ、火をつける。
08 そして、分割した各部を、頭と脂肪とともに祭壇の燃えている薪の上に置く。
09 捧げる人が内臓と四肢を水で洗うと、祭司はその全部を祭壇で燃やして煙にする。これが全焼の供え物であり、燃やして主に捧げる宥(なだ)めの香りである〉

【羊・山羊を全焼の供え物とする】

10 〈羊または山羊を全焼の供え物とする場合には、無傷の雄を捧げる。
11 捧げる人が、それを主の前にある祭壇の北側で屠ると、アロンの子らである祭司たちは血を祭壇回りに注ぐ。
12 捧げる人が、その体を各部に分割すると、祭司は分割した各部を、頭と脂肪とともに、祭壇の燃えている薪の上に置く。
13 捧げる人が、内臓と四肢を水で洗うと、祭司はその全部を捧げ、祭壇で燃やして煙にする。これが全焼の供え物であり、燃やして主に捧げる宥(なだ)めの香りである〉

【鳥を全焼の供え物とする】

14 〈鳥を全焼の供え物として主に捧げる場合には、山鳩または家鳩を供え物とする。
15 祭司はそれを祭壇に捧げ、祭壇で燃やして煙にする。まずその首をもぎ取って、血を祭壇の側面に絞り出す。
16 次に、餌袋とその中のものを取り除き、祭壇の東側の灰捨て場に捨てる。
17 それから翼を持って胴を引き裂くが、祭司はこれを裂き切らずに、祭壇の燃えている薪の上で煙にする。これが全焼の供え物であり、燃やして主に捧げる宥めの香りである〉


第二章


【供え物】

01 〈穀物を捧げるときは、上等の小麦粉を供え物としなさい。捧げる人が、それにオリーブ油を注ぎ、さらに乳香を載せる。
02 それをアロンの子らである祭司たちのもとに持って行く。祭司の一人が、その中からオリーブ油のかかった上等の小麦粉一つかみと乳香全部を取り、しるしとして祭壇で燃やして煙にする。これが、燃やして主に捧げる宥めの香りである。
03 供え物の残りの穀物は、アロンとその子らのものである。これは、燃やして主に捧げられたものの一部であるから、神聖なものである。

04 供え物をかまどで焼いて穀物の供え物とする場合は、酵母を使わずに、オリーブ油を混ぜて焼いた上等の小麦粉の輪形パンか、オリーブ油を塗った酵母を入れない薄焼きパンとする。
05 供え物を鉄板で焼いて、穀物の供え物とする場合は、酵母を使わずに、上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜる。
06 それを幾つかに分け、その上にオリーブ油を注ぐ。これが穀物の供え物である。
07 供え物を平鍋で蒸して穀物の供え物とする場合は、上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜる。

08 こうして作った穀物の供え物を主のもとに携えて行き、祭司に手渡すと、祭司はそれを祭壇に供える。
09 祭司は、この穀物の供え物から一部を取り分け、しるしとして祭壇で燃やして煙にする。これが、燃やして主に捧げる宥めの香りである。
10 穀物の供え物の残りは、アロンとその子らのものである。これは、燃やして主に捧げられたものの一部であるから、神聖なものである。

11 主に捧げる穀物の供え物は、酵母を入れて作ってはならない。酵母や蜜のなどは、燃やして煙にしてはならないからである。
12 それらは、初物の供え物として主に捧げてもよいが、宥めの香りとして祭壇に捧げてはならない。

13 穀物の供え物には、すべて塩をかける。あなたの神との契約の塩を、供え物から絶やしてはいけない。
14 初穂の供え物は、麦の初穂を火で炒ってひき割りにしたものを供えなさい。
15 さらに、オリーブ油を注ぎ、乳香を加える。これが穀物の供え物である。
16 祭司はオリーブ油のかかったひき割り麦の一部と乳香全部を、しるしとして燃やして煙にする。これが燃やして主に捧げる物である〉


第三章


【和解の供え物】

01 〈牛を和解の供え物とするときは、雄でも雌でも無傷の牛を主に捧げる。
02 捧げる人が、供え物とする牛の頭に手を置き、出会いの幕屋の入り口で屠ると、アロンの子である祭司たちは、血を祭壇の周りに注ぐ。
03 捧げる人が、この牛を燃やして主に捧げる和解の供え物とする場合は、内臓を覆っている脂肪、内臓に付着する脂肪、
04 二つの腎臓と付着する脂肪、および切り取った肝臓の小葉を取る。
05 アロンの子らは、これを祭壇の燃えている薪の上の全焼の供え物とともに煙にする。これが燃やして主に捧げる宥めの香りである。

06 羊・山羊の群れから取って主に和解の供え物をする場合は、雄でも雌でも無傷のものを捧げる。
07 羊を供え物とする場合は、捧げる人はそれを主の前に引いて行き、
08 手を、供え物とする羊の頭に置き、出会いの幕屋の前で屠ると、アロンの子らは血を祭壇の周りに注ぐ。
09 捧げる人が、この羊を燃やして和解の供え物とする場合は、尾骨のところで切り取った脂肪全部、内臓を覆っている脂肪、付着するすべての脂肪、
10 二つの腎臓とそれに付着する脂肪、および腎臓とともに切り取った肝臓の小葉を取る。
11 祭司は、それらを祭壇で燃やして煙にする。これが、燃やして主に捧げる食物である。

12 山羊を供え物とする場合は、捧げる人がそれを主の前に引いて行く。
13 そして、手をその頭に置き、出会いの幕屋の前で屠る。アロンの子らは、その血を祭壇の周りに注ぐ。
14 捧げる人が、この山羊を燃やして主に捧げる供え物とする場合は、内臓を覆っている脂肪、内臓に付着する脂肪、
15 二つの腎臓とそれに付着する脂肪、および腎臓とともに切り取った肝臓の小葉を取る。
16 祭司は、これを祭壇で燃やして煙にする。これが、宥めの香りとして、燃やして捧げる食物である〉

【脂肪と血】

;-- 〈脂肪は、すべて主のものである。
;17 脂肪と血は決して食べてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである〉


第四章


【償いの供え物】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に告げて言いなさい。これは、過って禁じられていることを行って、主の戒めに違反たときの規定である〉

【大祭司の場合】

03 〈油を注がれた祭司が犯した罪のために、その責めが民に及んだ場合には、償いの供え物として無傷の若い雄牛を主に捧げる。
04 牛を出会いの幕屋の入り口に引いて行き、主の前に立ち、その頭に手を置いて牛を屠る。
05 油を注がれた祭司は、牛の血を取って出会いの幕屋に入る。
06 そして、指を血に浸して、聖なる垂れ幕の前で、主の前に七度血を振りまく。
07 次に、血を出会いの幕屋の中にある香をたく祭壇の周りに塗る。残りの血は、出会いの幕屋の入り口にある全焼の供え物の祭壇の下に流す。

08 そして、供え物とする牛から脂肪をすべて切り取る。内臓を覆っている脂肪、内臓に付着する脂肪、
09 二つの腎臓とそれに付着する脂肪、および腎臓とともに切り取った肝臓の小葉を、
10 和解の供え物の牛の場合と同じように切り取って、全焼の供え物の祭壇で燃やして煙にする。

11 雄牛の皮・肉・頭・四肢・内臓・胃の中身は、
12 すべて外の清い場所にある焼却場に運び出し、燃える薪の上で焼き捨てる。それらは、焼却場で焼き捨てねばならない〉

【イスラエル全体の場合】

13 〈イスラエル全体が過ちを犯した場合、そのことが会衆全員の目にとまらなくても、禁じられている戒めを一つでも破って、
14 そのことに気づいたときは、会衆は若い雄牛を償いの供え物として捧げ、それを出会いの幕屋の前に引いて行く。
15 共同体の長老たちは主の前に立って牛の頭に手を置き、主の前でその牛を屠る。
16 油を注がれた祭司は、牛の血を出会いの幕屋に携えて入る。
17 そして、指を血に浸して、垂れ幕の前で主の前に七度血を振りまく。
18 次に、血を出会いの幕屋の中の主の前にある祭壇の周りに塗る。残りの血、出会いの幕屋の入り口にある全焼の供え物の祭壇の下に流す。

19 脂肪はすべて切り取って、祭壇で燃やして煙にする。
20 その方法は、祭司の場合と同じである。祭司がこのようにして罪を贖う儀式を行うと、彼らの罪は赦される。
21 雄牛の残骸は外に運び出して、さきの祭司の雄牛の場合と同じ仕方で焼却する。これが、会衆の償いの供え物である〉

【代表者の場合】

22 〈共同体の代表者が罪を犯し、禁じられている神の戒めを一つでも破って責めを負い、
23 犯した罪に気づいたときは、供え物として無傷の雄山羊を引いて行く。
24 その頭に手を置き、主の前にある全焼の供え物を屠る場所でそれを屠る。これが、償いの供え物である。

25 祭司は、雄山羊の血を指につけて、全焼の供え物の祭壇の周りに塗り、残りの血はその祭壇の下に流す。
26 脂肪は、和解の供え物の脂肪の場合と同じように、祭壇で燃やして煙にする。祭司が、彼のために罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される〉

【一般人の場合】

27 〈一般の人の誰かが過って罪を犯し、禁じられている主の戒めを一つでも破って責めを負い、
28 犯した罪に気づいたときは、供え物として無傷の雌山羊を引いて行く。
29 供え物の頭に手を置き、全焼の供え物を屠る場所で償いの供え物を屠る。

30 祭司は、その血を指につけて、全焼の供え物の祭壇の周りに塗り、残りの血は全部、祭壇の下に流す。
31 捧げる人は、和解の供え物から脂肪を切り取ったように、雌山羊の脂肪を切り取る。祭司は、主を宥める香りとしてそれを祭壇で燃やして煙にする。祭司が、こうして彼のために罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。

32 羊を償いの供え物とする場合は、無傷の雌羊を引いて行く。
33 捧げる人が供え物の頭に手を置き、全焼の供え物を屠る場所で償いの供え物として屠ると、
34 祭司は、供え物の血を指につけて、全焼の供え物の祭壇の周りに塗り、残りの血は全部、祭壇の下に流す。
35 捧げる人は、和解の供え物の羊から脂肪を切り取ったように、脂肪を全部切り取る。祭司は、それを祭壇で燃やして、主に捧げる物に載せて煙にする。祭司がこうして彼の犯した罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される〉


第五章


【罪を償う場合】

01 〈見たり、聞いたりした事実を証言できるのに、呪いの声を聞きながらも、なおそれを告げずにいる者は、罰を負う。
::02 野獣・家畜・爬虫類の死骸などに気づかずに触れたならば、その人は汚れて、その責めを負う。
03 いかなる汚れであれ、人体から生じる汚れに気づかずに触れたならば、それを知ったときに責めを負う。
04 悪いことでも、善いことでも、どのような事柄についてでも、すぐに誓いが立てられるようなことに関して、軽はずみな誓いを立てたならば、それを知ったとき、責めを負う。

 以上のいずれかに関して、
05 責めを負うときには、その罪を犯したことを告白しなければならない。
06 そして、犯した罪の代償として、群れのうちから雌羊または雌山羊を取り、償いの供え物として主に捧げる。祭司は、彼のために犯した罪を贖う儀式を行う。
07 貧しくて羊や山羊が得られない場合には、犯した罪の代償として二羽の山鳩または二羽の家鳩、すなわち一羽を償いの供え物とし、もう一羽を全焼の供え物として、主に捧げる。
08 彼が、それを祭司のもとに携えて行くと、祭司は初めに償いの供え物の鳩を祭壇に捧げる。その首をひねり、胴から離さずにおく。
09 次に、償いの供え物の血を祭壇の周りに振りまき、残りの血を祭壇の下に絞り出す。これが、償いの供え物である。

10 もう一羽の鳩は、全焼の供え物として規定どおりに捧げる。祭司がそのようにして、その人のために犯した罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。
11 貧しくて二羽の山鳩にも、二羽の家鳩にも手が届かない場合は、犯した罪のために供え物として小麦粉十分の一エファを携えて行き、償いの供え物とする。それにオリーブ油を注いだり、乳香を載せたりしてはならない。それは、償いの供え物だからである。
12 彼が、それを祭司のもとに携えて行くと、祭司はその中からしるしとして一つかみ取り、祭壇で燃やして煙にする。これが償いの供え物である。

13 誰かが罪を犯した場合、以上のいずれかに従って、祭司が彼のために罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。残りは、穀物の供え物の場合と同じく、祭司のものである〉

【賠償の供え物】

14 主は、モーセに言った。
15 〈主に捧げるべき供え物を捧げず、主を欺いて罪を犯した場合、その償いとして、聖所で定められた支払額に相当する無傷の雄羊を群れから取って、主に捧げて、賠償の供え物とする。
16 彼は、捧げるのを怠った供え物に、五分の一の割り増し分を加えて、祭司に渡す。祭司が、その賠償の供え物の雄羊をもって、彼のために罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。

17 過ちを犯し、禁じられている主の戒めを一つでも破った場合、それを知らなくても、責めと罰を負う。
18 彼は、相当額の無傷の雄羊を群れから取り、祭司のところに引いて行き、賠償の供え物とする。祭司が彼のために、彼が過って犯した過失を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。
19 これが、賠償の供え物である。彼は、主に対して賠償の責めを負っていたからである〉

20 主は、モーセに言った。
21 〈主を欺き、友人を偽る罪を犯した場合、預り物・共同出資品・盗品を着服して横領したり、
22 紛失物を着服してしまって事実を隠したり、罪となることについて偽証をしたり、
23 そのような罪を犯すならば、その責めを負って盗品・横領品・共同出資品・紛失物などや、
24 彼が偽り誓ったものを、すべて返却しなければならない。彼は、それらを完全に賠償し、その五分の一を追加する。責めを負ったならば、すぐに所有者に支払わねばならない。
25 さらに、彼は償いとして相当額の無傷の雄羊を群れから取って、主に賠償の供え物を捧げる。
26 祭司が、彼のために主の前で罪を贖う儀式を行うと、彼が責めを負ったことに赦しが与えられる〉


第六章


【全焼の供え物】

01 主は、モーセに言った。
02 〈アロンとその子らに命じて、言いなさい。全焼の供え物についての指示である。それは祭壇の炉の上に、夜通し朝まであるように、祭壇の火を燃やし続ける。
03 朝に、祭司は亜麻布の衣服とズボンで肌を隠し、祭壇の上で燃やした供え物の燃え滓(かす)を祭壇の端に掻(か)き寄せる。
04 それから、別の衣服に着替えて、燃え滓を宿営の外の清い場所に運び出して捨てる。

05 祭壇の上の火は、絶やさずに燃やし続ける。朝ごとに薪をくべ、その上に全焼の供え物を並べ、さらに上に和解の供え物の脂肪を置き、燃やして煙にする。
06 祭壇の上の火は、いつも絶やしてはいけない〉

【供え物】

07 〈穀物の供え物に関する指示。アロンの子らは、それを祭壇に捧げる。
08 穀物の供え物の上に置いたオリーブ油のかかった上等の小麦粉一つかみと、乳香の全部を祭壇で燃やし「主を宥める香り」とする。
09 残りの分は、アロンとその子らが食べる。小麦粉は酵母を入れないパンにして、出会いの幕屋で食べなければならない。
10 そのパンは、酵母を入れて焼いてはならない。なぜならば、それは燃やして捧げた残りであって、私が彼らの分け前として与えたもの。したがって、償いおよび賠償の供え物と同じく、神聖なものであるからだ。
11 アロンの子らのうち男子は、皆それを食べることができる。この燃やして主に捧げる物の残りは、永久に彼らに与えられた分である。これに触れる者は、すべて聖なるものとなる〉

12 主は、またモーセに言った。
13 〈アロンが油注がれて職に任ぜられる日、アロンとその子らが主に捧げる供え物は次のとおり。上等の小麦粉十分の一エファを日ごとの穀物の供え物とし、半分を朝、残り半分を夕方に捧げる。
14 それは、鉄板の上でオリーブ油を使って作る。よく練って、何個かに分けて焼き、供え物として捧げ、主を宥める香りとする。
15 油注がれたアロン家の祭司が、これを捧げる。これは不変の定めであり、それを完全に燃やし尽くして煙にする。
16 祭司自身の穀物の供え物は、すべて完全に燃やし尽くすべきであり、それを食べることは許されない〉

【償いの供え物】

17 〈主は、さらにモーセに言った。
18 アロンとその子らに告げなさい。償いの供え物についての指示は、次のとおり。償いの供え物は、全焼の供え物を屠る場所で屠る。神聖なものだからである。
19 この償いの供え物は、それを捧げる祭司が出会いの幕屋で食べる。
20 供え物の肉に触れる者は、すべて聖なるものとなる。この供え物の血が、これを振りまく祭司の衣服にかかったならば、衣服は聖域において洗い清めなければならない。
21 供え物を煮た土鍋は、打ち砕きなさい。しかし、青銅の鍋で煮る場合は、鍋を磨いて、水で洗う。

22 祭司の家系である男子は、皆これを食べることができる。それは、神聖なものである。
23 しかし、出会いの幕屋で行う「罪を贖う儀式」のために、血を捧げられた動物の肉を食べることはできない。それらは、焼き捨てなければならない〉


第七章


【賠償の供え物】

01 〈賠償の供え物についての指示は、次のとおり。これは、神聖なものである。
02 賠償の供え物は、全焼の供え物の場所で屠る。血は、祭壇の周りに注ぐ。
03 脂肪は、全部切り取って捧げる。それは脂尾、内臓を覆っている脂肪、
04 二つの腎臓とそれに付着する脂肪、腎臓とともに切り取った肝臓の小葉である。
05 祭司はこれを祭壇で燃やし、主に捧げて煙にする。これが「賠償の供え物」である。

06 祭司の家系につながる男子は、皆これを食べることができる。これは、聖域で食べねばならない。神聖なものであるからだ。
07 償いの供え物も、賠償の供え物も指示は同じである。供え物は、罪を贖う儀式を執行する祭司のものである。
08 祭司が全焼の供え物を捧げる場合、その皮は祭司のものになる。
09 かまどで焼いたり、平鍋や鉄板で作られた穀物の供え物はすべて、それを捧げる祭司のものである。
10 穀物の供え物は、オリーブ油を混ぜたものも乾いたものも、すべてアロンの子ら全員のものであり、公平に分けなければならない〉

【和解の供え物】

11 〈主に捧げる和解の供え物についての指示は次のとおり。
12 感謝の供え物として捧げる場合、供え物にする動物のほかに、オリーブ油を混ぜて焼いた小麦粉の輪形パン、オリーブ油を塗った薄焼きパン、上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜて練って輪形にした物を捧げる。
13 捧げる人は、この和解と感謝の供え物のほかに、さらに酵母を入れて作った輪形パンを捧げる。
14 彼はそれぞれの供え物から、一個ずつを供え物として主に捧げる。それは、供え物の血を祭壇に注ぎかける祭司のものとなる。

15 和解と感謝の供え物の肉は、捧げられた日に食べねばならない。少しでも、翌朝まで残してはならない。
16 ただし、和解の供え物を満願の供え物や、随意の供え物として捧げる場合には、捧げた日にそれを食べ、翌日も残りを食べるてもよい〉

【残った肉】

17 〈その残りの肉も、三日目には焼き捨てねばならない。
18 もしも、三日たった残りの肉を食べるならば、それを捧げた者は神に受け入れられない。また、その供え物は神への供え物と見なされず、不浄なものとなる。この肉を食べた者は、すべて罪を負わなければならない。

19 汚れたものに触れた肉は、いっさい食べてはならない。それは、焼き捨てられなければならない。清い者はすべて、肉を食べることができる。
20 しかし、汚れた状態にある者が、主に捧げられた和解の供え物の肉を食べたならば、その人は自分が属する民から断たれる。
:21 人体から生じた汚れ、汚れた動物、汚れた爬虫類など汚れたものに触れた後で、主に捧げられた和解の供え物の肉を食べるならば、その人は自分が属する民から断たれる〉

【牛・羊・山羊の脂肪】

22 主は、モーセに言った。
:23 〈イスラエル人に告げなさい。牛・羊・山羊の脂肪を食べてはならない。
24 自然に死んだ動物や、野獣に殺された動物の脂肪は、いかなる用途に使ってもよいが、食べてはならない。
25 燃やして主に捧げる動物の脂肪を食べる者は、自分が属する民から断たれる。

:26 あなたたちはどこに住もうとも、鳥や動物の血は、決して食用に供してはならない。
27 血を食用に供する者は、すべて自分が属する民から断たれる〉

【祭司の分け前】

28 主は、モーセに言った。
29 〈イスラエル人に、告げなさい。和解の供え物を主に捧げる者は、次のようにして主に捧げよ。
30 彼は、燃やして主に捧げる物を自分の手に持つ。すなわち、胸の肉に脂肪を載せて捧げる。胸の肉は、主の前に供え物とする。
31 祭司は、脂肪を祭壇で燃やして煙にするが、胸の肉はアロンとその子らのものとなる。

32 あなたたちはこの和解の供え物のうち、右後ろ肢を祭司に礼として与えなさい。
33 右後ろ肢は、アロンの子らのうちで、和解の供え物の血と脂肪を捧げる祭司のものである。
34 なぜならば、供え物の胸の肉と右後ろ肢は、イスラエルの民が捧げる和解の供え物のうちから、私が取り分けて、祭司アロンとその子らに与えたものだから。これは、イスラエル人が守るべき不変の定めである〉

【結び】

35 以上は、アロンとその子らが燃やして主に捧げる物のうちから、受け取るように定められた分である。祭司として、主(しゅ)に捧げた日に、定められた。
36 これは、主が彼らを祭司に任命した日に、これらの分を彼らに与えるようイスラエル人に命じられたもの。代々にわたって、守るべき不変の定めである。
::37 全焼の供え物・穀物の供え物・償いの供え物・賠償の供え物・任職の供え物・和解の供え物について、
38 主が、シナイ山においてモーセに命じた内容である。この日、主はシナイの荒野において、イスラエル人に以上の供え物を命じたのである。


第八章


【主の全員招集命令】

01 主は、モーセに言った。
02 〈アロンとその子らに、祭服・聖別の油・償いの供え物の雄牛一頭・雄羊二匹・酵母を入れないパンの篭を携えて来させなさい。
03 そして、民全員を出会いの幕屋の入り口に召集しなさい〉
04 モーセが、主の命じられたとおりに行い、民は出会いの幕屋の入り口に集まった。
05 モーセは民全員に向かって、これは主の命じられたことであると言った。

【アロンとその子らと祭壇の聖別】

06 モーセは、アロンとその子らを進み出させて、彼らを水で清めた。
07 アロンに長い服を着せ、飾り帯を付け、上着を着せ、その上にエフォドを掛けて付け帯で締めた。
08 次に、胸当てを付けさせ、それにウリムとトンミムを入れた。
09 頭にはターバンを巻かせ、その正面に聖別の印の黄金の花を付けた。主が、モーセに命じられたとおりである。
10 続いて、モーセは聖別の油を幕屋と、その中のすべてのものに注いで清めた。
11 その油の一部を祭壇に七度振りまき、祭壇とすべての祭具、洗盤およびその台に注ぎかけて聖別をした。

12 聖別の油の一部を、アロンの頭に注いで聖別をした。
13 主が命じたとおり、モーセはアロンの子らを進み出させ、長い服を着せ、飾り帯を締めて頭にターバンを巻いてやる。
14 モーセが、償いの供え物の雄牛を引いて来させると、アロンとその子らは手を供え物にする牛の頭に置く。
15 モーセは牛を屠り、血を取って指で祭壇の周りに塗って祭壇を清め、残りの血は祭壇の下に流した。モーセは、この罪を贖う儀式によって祭壇を聖別した。

【祭司の任職の準備】

16 次に、モーセは牛の内臓に付着する脂肪、肝臓の小葉、脂肪に覆われた二つの腎臓を取り、祭壇の上で燃やして煙にした。
17 牛の他の部分、つまり皮・肉・胃の中身などは、主の命じたとおり外で焼却をした。
18 次に、全焼の供え物の雄羊を引いて来させて、アロンとその子らはその頭に手を置いた。
19 モーセはそれを屠り、血を祭壇の周りに注ぎかけた。
20 そして、その羊を各部に分割し、頭と分割した各部と脂肪とを燃やした。
21 さらに、水で洗った内臓と四肢を祭壇で燃やし、雄羊全部を煙にした。これが主の命じた全焼の供え物であり、燃やして主に捧げる宥めの香りである。

22 モーセが、もう一匹の雄羊を任職の供え物として引いて来させ、アロンとその子らはその頭に手を置いた。
23 モーセはそれを屠り、その血の一部を取ってアロンの右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗った。
24 モーセは、さらにアロンの子らを進み出させ、血の一部を彼らの右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗った。そして、血を祭壇の周りに注ぎかけた。

【アロンと子らの任職】

25 次に、脂肪と脂尾と内臓に付着する脂肪、肝臓の小葉と脂肪に覆われた二つの腎臓と右後ろ肢を切り取った。
26 さらに、主の前に置いてあるパンの篭から、酵母を入れずに焼いた輪形パン一個、オリーブ油を混ぜて作った輪形パン一個、薄焼きパン一個を取り、脂肪と右後ろ肢の上に置いた。
27 これらすべてをアロンとその子らの手に捧げ持たせ、供え物として主の前に捧げさせた。
28 モーセは、彼らの手からこれらを受け取ると、全焼の供え物の上に載せ、祭壇で燃やして煙にした。これが任職の供え物であって、燃やして主に捧げる宥めの香りである。

29 次に、モーセは胸の肉を取り、主の供え物とした。主がモーセに命じられたとおり、これは任職の供え物の雄羊のうちからモーセが受けるべき分であった。
30 モーセは、聖別の油と祭壇の上にある血を取って、まずアロンとその子ら、次いで彼らの祭服に振りまいた。そして、アロンとその祭服、その子らとその祭服を聖別した。
31 モーセは、アロンとその子らに言った。命じたとおりに、あなたたちは供え物の肉を出会いの幕屋の入り口で煮て、それを任職の供え物の篭に入れてあるパンとともに食べなさい。
32 肉およびパンの残りは、焼却しなさい。

【任職中の注意事項】

33 あなたたちは、七日にわたる任職の期間が完了するまでは、出会いの幕屋の入り口を離れてはならない。任職式は、七日を要するからである。
34 今日執り行ったことは、あなたたちのために罪を贖う儀式を執行しなさいという主の命令による。
35 あなたたちは、出会いの幕屋の入り口にいて、七日間、昼夜を徹して主の定めたことを守り、死なないようにしなさい。私は、そのように命じられている。
36 アロンとその子らは、モーセを通して主が命じられたことすべてを忠実に実施した。


第九章


【主が現れる準備をする】

01 八日目にモーセは、アロンとその子ら、イスラエルの長老たちを呼び集めた。
02 そして、アロンに言った。無傷の若い雄牛を償いの供え物として、無傷の雄羊を全焼の供え物として、主の前に引いて来なさい。
03 イスラエル人に告げなさい。雄山羊を償いの供え物として、無傷で一歳の雄の子牛と小羊を全焼の供え物としなさい。
04 さらに、雄牛と雄羊を和解の供え物として主の前に捧げ、オリーブ油を混ぜた穀物を供え物としなさい。今日、主はあなたたちに現れる。
05 彼らが、モーセに命じられた供え物を出会いの幕屋の前に持って来ると、共同体全体は進み出て、主の前に立った。

06 モーセは、言った。これは主があなたたちに命じられたことであり、主の栄光があなたたちに現れるためである。
07 モーセは、アロンに言った。祭壇に進み出て、あなたの償いの供え物と全焼の供え物とを捧げ、あなたと民の罪を贖う儀式を行い、民の供え物を捧げて彼らの罪を贖う儀式を行いなさい。これは、主が命じられたことである。
08 アロンは祭壇に進み出て、自分の償いの供え物として若い雄牛を屠った。
09 アロンの子らが血をアロンに手渡すと、彼は指を血に浸して祭壇の周りに塗り、残りの血を祭壇の下に流した。

10 供え物の脂肪と腎臓と肝臓の小葉を、主がモーセに命じられたとおり、祭壇で燃やして煙にした。
11 しかし、その肉と皮は宿営の外で焼却をした。
12 アロンは次に、自分の全焼の供え物を屠った。アロンの子らが血を彼に渡すと、彼はそれを祭壇の周りに注ぎかけた。
13 彼らが分割をした供え物の各部と頭を渡すと、彼は祭壇で燃やして煙にした。
14 アロンは内臓と四肢を洗って、祭壇の全焼の供え物の上に置き、燃やして煙にした。

15 その後、アロンは民の供え物を捧げた。すなわち民の償いの供え物として雄山羊を取って屠り、前にしたと同じように、償いの儀式を行った。
16 全焼の供え物の動物を引いて来て、規定に従って捧げた。
17 穀物の供え物を捧げ、そのうちの一つかみを取り、朝の全焼の供え物に加えて祭壇で燃やして煙にした。
18 民の和解の供え物として雄牛と雄羊を屠った。アロンの子らがその血を渡すと、彼はそれを祭壇の周りに注ぎかけた。
19 彼らが雄牛と雄羊の脂肪、すなわち脂尾、内臓を覆う脂肪、腎臓、肝臓の小葉を、
20 胸の肉に載せて祭壇に運ぶと、アロンはその脂肪を燃やして煙にした。
21 また胸の肉と右後ろ肢は、主がモーセに命じたとおり主の前に供え物とした。

【主の栄光が現れる】

22 アロンは、手を上げて民を祝福した。彼は償いの供え物、全焼の供え物、和解の供え物を捧げ終えて、壇を下りた。
23 モーセとアロンは、出会いの幕屋に入った。彼らが出て来て民を祝福すると、主の栄光が民全員に現れた。
24 主の前から炎が出て、祭壇の上の全焼の供え物と脂肪とを焼き尽くした。これを見た民全員は、喜びの声をあげてひれ伏した。


第十章


【アロンの子らが死ぬ】

01 アロンの子ナダブとアビフは、それぞれ香炉を取って炭火を入れた。そして、その上に香を焚いて主の前に捧げた。しかし、それは主の命じたものではなく、規定に反した炭火であった。
02 すると、主の前から火が出て二人を焼いたので、彼らは主の前で死んだ。
03 モーセが、アロンに「『私に近づく者たちに、私が聖なることを示し、すべての民の前に栄光を現そう』と、主が言われたとおりだ」と言うと、アロンは黙した。

【モーセの警告】

04 モーセは、アロンの叔父ウジエルの子ミシャエルとエルツァファンを呼び寄せて「行って、従兄弟(いとこ)たちを聖所から外に運び出せ」と命じた。
05 彼らは進み出て、モーセの命令に従い、祭服を着たままの二人を外に運び出した。
06 モーセは、アロンとその子エルアザルとイタマルに言った。髪をほどいたり、衣服を裂いたりするな。さもないと、あなたたちまでが死を招き、さらに民全体に神の怒りが及ぶだろう。兄弟であるイスラエルの家は、すべて主の火によって焼き滅ぼされることを悲しむがよい。

07 あなたたちは、決して出会いの幕屋の入り口から出てはならない。さもないと、死を招くことになる。主の聖別の油を注がれた身だからである。彼らは、モーセの命じたとおりにした。

【主の警告】

08 主は、アロンに言った。
09 〈あなたであれ、あなたの子らであれ、出会いの幕屋に入るときは、ぶどう酒や強い酒を飲んではいけない。死を招かないためである。これは、代々守るべき不変の定めである。
10 あなたたちのなすべきことは、聖と俗、清いものと汚れたものを区別すること。
11 また、モーセを通じて私が命じたすべての掟を、イスラエル人に教えることである。

【食事方法の説明】

12 モーセは、アロンと生き残ったエルアザルとイタマルに命じた。主に燃やして捧げた穀物の残りで酵母を入れないパンを作り、祭壇の傍らで食べよ。神聖なものだからである。
13 それは、聖域で食べよ。主に燃やして捧げたものの残りで、あなたとあなたの子らに与えられた分である。私は、そう命じられている。
14 供え物の胸の肉と右後ろ肢は、あなたと、あなたの息子・娘が清い場所で食べることができる。イスラエル人が捧げる和解の供え物のうち、あなたとあなたの子らに与えられた分である。
15 供え物の右後ろ肢と供え物の胸の肉は、燃やして捧げる脂肪とともに主の前に供えよ。そうすれば、主が命じたとおり、あなたとあなたとともにいる子らに永久に与えられた分となる。

16 モーセは償いの供え物の雄山羊を捜し回ったが、既に燃やし尽くされていた。モーセは怒って、生き残ったアロンの子エルアザルとイタマルに問いただした。
17 「なぜ償いの供え物を聖域で食べなかったのか。あれは神聖なものであり、共同体の罪を取り除き、主の前で彼らの罪を贖う儀式を行うためにあなたたちに与えられている。
18 あなたたちは、血を聖所に持って行かなかったのだから、命じられたとおりに、聖所の中で食べるべきであった」
;19 アロンは、モーセに答えた「確かにあの者たちは、きょう償いの供え物と全焼の供え物を主の前に捧げました。しかし、このようなことが起きてしまいました。私が今日、償いの供え物を食べたとしたら、果たして主に喜ばれたでしょうか?」
20 モーセは、これを聞いて納得した。


第十一章


【清い動物】

01 主は、モーセとアロンに言った。
02 〈イスラエルの民に告げなさい。地上のあらゆる動物のうちで、あなたたちの食べてよい生き物は、
03 蹄(ひづめ)が分かれ、完全に割れており、しかも反芻(はんすう)するものである〉

【不浄な動物】

04 〈反芻するだけか、蹄が分かれただけの生き物は、食べてはならない。らくだは反芻するが、蹄が分かれていないから、汚れている。
05 岩狸は反芻するが、蹄が分かれていないから、汚れている。
06 野兎も反芻するが、蹄が分かれていないから、汚れている。
07 いのししは蹄が分かれ、完全に割れている。しかし、全く反芻をしないから、汚れている。
08 これらの動物の肉を食べてはならない。死骸に触れてはならない。これらは、汚れている〉

【魚類について】

09 〈水中の魚類のうち、鰭(ひれ)、鱗(うろこ)のあるものは、海のものでも、川のものでもすべて食べてよい。
10 しかし、鰭や鱗のないものは、海のものでも、川のものでも、水に群がるものでも、水の中の生き物はすべて汚らわしい。
11 それらは、汚らわしいものであり、その肉を食べてはならない。その死骸は、汚らわしいものとして扱え。
12 水の中にいて鰭や鱗のないものは、すべて汚らわしいものである〉

【鳥類について】

13 〈鳥類のうちで、次のものは汚らわしいものとして扱え。食べてはならない。それらは汚らわしいものである。禿鷲・髭鷲・黒禿鷲・
14 鳶(とび)・隼(はやぶさ)の類・
15 烏の類・
16 鷲みみずく・小みみずく・虎ふずく・鷹の類・
17 森ふくろう・魚みみずく・大このはずく・
18 小きんめふくろう・このはずく・みさご・
19 こうのとり・青鷺の類・やつがしら鳥・こうもり〉

【昆虫について】

;;20 〈羽があり、四本の足で動き、群れを成す昆虫は、すべて汚らわしい。
21 ただし、羽があり、四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは食べてよい。
22 すなわち、いなごの類・羽ながいなごの類・大いなごの類・小いなごの類は、食べてよい。
23 しかし、これ以外で羽があり、四本の足をもち、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである〉

【汚れるパターンと期間】

24 〈以下の場合、あなたたちは汚れる。
 死骸に触れる者は、すべて夕方まで汚れる。
25 また、死骸を持ち運ぶ者も、すべて夕方まで汚れる。衣服は水洗いしなさい。
26 蹄はあるが、それが完全に割れていないか、あるいは反芻しない動物は、すべて汚れている。それに触れる者も、すべて汚れる。
27 四本の足で歩くが、足の裏の膨らみで歩く野生の生き物は、すべて汚れている。その死骸に触れる者も、夕方まで汚れる。
28 死骸を持ち運ぶ者は、夕方まで汚れる。衣服は水洗いせよ。それらは汚れている。

::29 地上を這う爬虫類は、汚れている。もぐらねずみ・とびねずみ・とげ尾とかげの類・
30 やもり・大とかげ・とかげ・くすりとかげ・カメレオン。
31 以上は爬虫類の中で汚れたものであり、その死骸に触れる者は、すべて夕方まで汚れる〉

【特別な事情の汚れ】

32 〈これらの生き物が死んで、品物の上に落ちた場合。その品物が、木の器・衣服・皮・袋・その他の道具であるなら、汚れる。それは、水に浸しておかねばならない。夕方まで汚れるが、それ以後は清くなる。
33 その死骸が、土器の中に落ちた場合。その中のものは、すべて汚れる。その土器を壊しなさい。
34 この器の中にある水がかかった食物は、すべて汚れる。その器の水を飲んだ場合も、汚れる。
35 これらの死骸が、かまどや焜炉に落ちたならば、それらを壊しなさい。それは、汚れたものになるからである。

36 泉や溜め池に死骸が落ちた場合、その水は清いままである。ただし、その中の死骸に触れた者は汚れる。
37 それらの死骸が、種籾(たねもみ)に落ちた場合、種籾は清いままである。
38 しかし、種籾が水に浸されていて、その上に死骸が落ちた場合、種籾は汚れる。

39 食用の家畜が死んだとき、その死骸に触れた者は夕方まで汚れる。
40 その死骸の一部でも食べた者は、その衣服を水洗いせよ。その人は、夕方まで汚れている。死骸を持ち運んだ者も、衣服を水洗いせよ。夕方まで汚れているからだ〉

:::【爬虫類の汚れ】

41 〈地上を這う爬虫類は、すべて汚らわしい。食べてはならない。
42 すなわち、腹で這うもの、四本ないしさらに多くの足で歩くものなど、地上を這う爬虫類はすべて食べてはならない。汚らわしいものであるから。
43 あなたたちは、爬虫類によって自分自身を汚らわしいものとしてはならない。これらによって汚れたり、身を汚してはならない。
44 私は、あなたたちの神である。あなたたちは自分自身を聖別して、聖なる者となれ。私が、聖なる者だからである。地上を這う爬虫類によって、自分を汚してはならない〉

【汚れのまとめ】

:45 〈私は、あなたたちの神になるために、エジプト国からあなたたちを導き上った。私は聖なる者であるから、あなたたちも聖なる者となりなさい。
46 以上は、動物・鳥類・魚類・地上を這うすべての生き物についての指示である。
47 汚れたものと清いもの、食べてよい生き物と食べてはならない生き物とを区別するためである〉


第十二章


【産婦の清め】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。妊娠をして男児を出産したとき、産婦は月経による汚れの日数と同じ七日間汚れている。
:03 八日目には、その子の包皮に割礼をする。
04 産婦は、出血の汚れが清まるのに必要な三十三日の間、家に止まりなさい。その清めの期間が完了するまでは、聖なる物に触れたり、聖所に詣でたりしてはならない。
05 女児を出産したとき、産婦は月経による汚れの場合に準じて、十四日間汚れる。産婦は、出血の汚れが清まるのに必要な六十六日の間、家に止まる。

06 男児または女児を出産した産婦の清めの期間が完了したならば、産婦は一歳の雄羊一匹を全焼の供え物とし、家鳩または山鳩一羽を償いの供え物として、出会いの幕屋の入り口に携えて行き、祭司に渡す。
07 祭司が、それを主の前に捧げて、産婦のために贖いの儀式を行う。すると、彼女は出血の汚れから清められる。これが、男児もしくは女児を出産した産婦についての指示である。
08 なお、産婦が貧しくて小羊に手が届かない場合、二羽の山鳩または二羽の家鳩を携えて行き、一羽を全焼の供え物、もう一羽を償いの供え物とする。祭司が産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は清められる〉


第十三章


【皮膚病についての診断と軽い皮膚病】

01 主は、モーセとアロンに言った。
02 〈もし、皮膚に湿疹・斑点・疱疹が生じて、皮膚病の疑いがある場合、その人を祭司アロンのところか、彼の家系の祭司の一人のところに連れて行く。
03 祭司は、その人の皮膚の患部を調べる。患部の毛が白くなって、症状が皮下組織に深く及んでいるならば、それは重い皮膚病である。祭司は、調べた後その人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。
04 しかし、皮膚の疱疹が白くて症状が皮下組織に深く及んではおらず、患部の毛も白くなっていなければ、祭司は患者を一週間隔離する。

05 七日目に祭司が調べて、患部が以前のままで、広がっていなければ、もう一週間隔離する。
06 七日目に再び調べ、症状が治まっていて、広がっていなければ、祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す。それは、発疹にすぎない。その人は衣服を水洗いし、清くなる。
07 祭司に見てもらい、清いと言い渡された後に、その発疹が皮膚に広がったならば、その人はもう一度祭司のところに行く〉

【重い皮膚病とそれが清くなる場合】

08 〈祭司が調べて、発疹が皮膚に広がっているならば、その人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。それは重い皮膚病である。
09 重い皮膚病にかかった疑いのある人は、祭司のもとに連れて行かれる。
10 祭司が調べて、皮膚に白い湿疹が生じ、その患部の毛が白くなっており、湿疹の部分の肉が爛れているならば、
11 慢性皮膚病にかかっている。祭司はその人に「あなたは汚れている」と言い渡す。その人が汚れているのは明らかであるから、隔離してみる必要はない。
12 もしも、この皮膚病が皮膚に生じていて、祭司が見るかぎり、頭から足の先まで患者の全身を覆っているようならば、
;13 祭司はそれを調べ、確かに全身を覆っているならば「患者は清い」と言い渡す。全身が白くなっていれば、その人は清いのである。

14 ただし、皮膚が爛(ただ)れ始めるときから、その人は汚れた者となる。
15 祭司は爛れた皮膚を見たならば、その人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。爛れた肉は汚れており、それは重い皮膚病である。
16 しかし、その爛れた肉が再び白くなるならば、その人は祭司のところに行く。
17 祭司が調べて、確かに患部が白くなっているならば「患者は清い」と言い渡す。その人は、清いのである〉

【皮膚病が再発した場合】

18 〈もし、皮膚に生じた炎症が一度治ってから、
19 その跡に再び炎症が起きて、白い湿疹か、赤みがかった白の疱疹ができたならば、その人は祭司にその個所を見せる。

20 祭司が調べて、確かに症状が皮下組織にまで及んでいて、その部分の毛が白くなっているならば、祭司はその人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。これは炎症の跡に生じた重い皮膚病である。
21 調べても、患部の毛が白くなっておらず、症状が皮下組織にまで及んでおらず治まっているならば、祭司はその人を一週間隔離する。
22 それが皮膚に広がるならば、祭司はその人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。それは重い皮膚病である。
23 もし、疱疹に変化がなく、広がらなければ、それは炎症の跡である。祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す〉

【火傷をした場合】

24 〈皮膚に火傷(やけど)をして、それが爛れ、赤みがかった白か、白の疱疹となった場合、
25 祭司がそれを調べ、疱疹の部分の毛が白く、それが皮下組織に深く及んでいるならば、それは火傷の跡に広がった重い皮膚病である。祭司はその人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。それは、重い皮膚病である。
26 しかし、調べてみて、疱疹の部分の毛が白くなっておらず、症状が皮下組織にまで及んでいずに治まっているならば、祭司はその人を一週間隔離して、
27 七日目に調べる。症状が皮膚に広がっているならば、祭司はその人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。それは重い皮膚病である。
28 しかし、その部分の疱疹に変化がなく、皮膚に広がることもなく治まっているならば、それは火傷の跡に生じた湿疹である。祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す。それは火傷の跡である〉

【頭・顎の皮膚病】

29 〈男でも女でも、頭か顎(あご)に皮膚病の症状が現れたときは、
30 祭司はそれを調べる。症状が皮下組織に深く及んでおり、その毛が薄く黄色みを帯びているならば、祭司はその人に「あなたは、汚れている」と言い渡す。それは白癬(はくせん)で、頭や顎にできる重い皮膚病である。
31 祭司が調べて、白癬の症状が皮下組織に深く及んでいるようには見えないが、その部分に黒い毛が全くなければ、祭司はこの患者を一週間隔離する。
32 七日目に調べて、白癬が広がっておらず、患部に黄色みを帯びた毛がなく、白癬が皮下組織に深く及んでいるように見えなければ、
33 患者は自分で患部の周りの毛をそり落とす。祭司は、その人をさらに一週間隔離する。
34 七日目に調べて、白癬が皮膚に広がっておらず、皮下組織に深く及んでいなければ、祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す。彼は衣服を水洗いし、清くなる〉

【白癬の再発】

35 〈もしも、その人が清められた後、白癬が再び皮膚に広がった場合、
36 祭司はそれを調べ、皮膚に広まっておれば、黄色みを帯びた毛を探すまでもない。その人は、汚れている。
37 しかし、白癬に変化がなく、そこに黒い毛が生えてきているならば、白癬は治ったのであり、患者は清い。祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す〉

【白皮症と禿げと頭部の症状】

38 〈男であれ、女であれ、皮膚に白い疱疹ができたならば、
39 祭司はその個所を調べる。その疱疹が鈍(にぶ)い白色ならば、それは白皮症が皮膚に広がっているのであって、その人は清い。

40 もし、頭部の毛が落ちて、後頭部が禿(は)げても、その人は清い。
41 もし、前頭部の毛が落ちて、そこが禿げても、その人は清い。
42 しかし、前頭部であれ、後頭部であれ、禿げたところに赤みがかった白い症状が出たならば、前頭部、後頭部を問わずそれは重い皮膚病である。
43 祭司はそれを調べ、皮膚に出る重い皮膚病に似た赤みがかった白い湿疹の症状が前頭部、あるいは後頭部に生じているならば、
44 その人は重い皮膚病にかかっており、汚れている。祭司はその人に「あなたは、確かに汚れている」と言い渡す。頭部にこの症状が出ているからである。
45 重い皮膚病にかかっている患者は、衣服を裂き、髪をほどき、口髭を覆い「私は汚れた者です。汚れた者です」と呼ばわらねばならない。
46 この症状があるかぎり、その人は汚れている。その人は独りで宿営の外に住まねばならない〉

【衣服の黴について】

47 〈衣服に黴(かび)が生じた場合、羊毛や、亜麻の衣服でも、
48 亜麻や羊毛の織り糸でも、あるいは革やどのような革製品でも、
49 青黴か赤黴が、衣服・革・織り糸・革製品などに生じたならば、それは黴の繁殖によるものであるから、祭司に見せなければならない。
50 祭司はそれを調べてから、一週間隔離する。
51 七日目に再び調べた結果、黴がその衣服や織り糸や、あるいは革や革が用いられているすべての製品に広がっているならば、それは悪性の黴であって、汚れている。
52 黴が生えているものは、それが衣服であれ、羊毛や亜麻の織り糸であれ、革製品であれ、焼き捨てる。それは悪性の黴の繁殖だから火で焼く。

53 もしも、祭司がそれを調べた結果、黴が衣服にも、織り糸にも、どのような革製品にも広がっていないならば、
54 祭司は、黴が生えている所を水洗いさせ、さらに一週間隔離する。
55 祭司は黴を水洗いさせた後、調べて、黴に変化が見られないならば、黴が広がっていなくても、それは汚れている。その腐食が表に出ていても裏に出ていても、火で焼かねばならない。
56 しかし、祭司が調べ、それを水洗いした後、黴の色が薄らいだならば、衣服や革や織り糸からその部分を切り取る。
57 その後再び、黴が衣服や織り糸やどのような革製品にも広がるならば、この黴の付いたものは焼き捨てなければならない。
58 しかし、水洗いした衣服や織り糸やすべての革製品から、黴が消え去ったならば、もう一度よく水洗いをすれば清くなる。

59 以上は、羊毛や亜麻の衣服、織り糸あるいは革製品に黴が生じた場合、それが清いか、汚れているかを言い渡すための指示である〉


第十四章


【重い皮膚病の清め】

01 主は、モーセに言った。
02 〈以下は、重い皮膚病を患った人が清めを受けるときの指示である。その人が祭司のもとに連れて来られると、
03 祭司は、宿営の外に出て来て調べる。患者の重い皮膚病が治っているならば、
04 祭司は清めの儀式をするため、その人に命じて、生きている清い鳥二羽・杉の枝・緋糸・ヒソプの枝を用意させる。
05 次に、祭司は新鮮な水を満たした土器の上で、鳥の一羽を殺すように命じる。
06 そして、杉の枝・緋糸・ヒソプ・生きているもう一羽の鳥を取り、さきに新鮮な水の上で殺された鳥の血に浸してから、
07 清めの儀式を受ける者に七度振りかけて清める。その後、この生きている鳥は野に放つ。

08 清めの儀式を受けた者は、衣服を水洗いして、体の毛を全部剃って身を洗うと清くなる。この後、彼は宿営に戻ることができる。しかし、七日間は自分の天幕の外にいなければならない。
09 彼は七日目に体の毛を全部、すなわち頭髪・髭(ひげ)・眉毛・その他の毛もすべて剃る。そして、衣服を水洗いし、身を洗う。こうして、彼は清くなる。
10 八日目に、彼は無傷の雄羊二匹・無傷の一歳の雌羊一匹・オリーブ油を混ぜた十分の三エファの上等の小麦粉の供え物・一ログのオリーブ油を調える。
11 清めの儀式を執行する祭司は、その儀式にあずかる者にこれらの供え物を持たせ、出会いの幕屋の入り口の主の前に立たせる。
12 祭司は雄羊の一匹を取り、それを一ログのオリーブ油とともに、賠償の供え物として主の前に供え物とする。

13 次に、この雄羊を償いの供え物や全焼の供え物を屠る聖域で屠る。この賠償の供え物は、償いの供え物と同様、祭司のものである。これは神聖なものである。
14 祭司は、この供え物の雄羊の血を取って、清めの儀式を受ける者の右の耳たぶ。右手の親指・右足の親指に塗る。
15 祭司は、一ログのオリーブ油の一部を取って自分の左の手のひらに注ぎ、
16 そこに右手の指を浸してその油を七度主の前に振りまく。
17 次に、手のひらに残ったオリーブ油の一部を、清めの儀式を受ける者の右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗り、さらに賠償の供え物の血の上にも塗る。
18 再び手のひらに残ったオリーブ油は、清めの儀式を受ける者の頭に塗る。祭司はこのようにして、彼のために主の前に贖いの儀式を行う。

19 祭司は、償いの供え物を捧げて、彼のために汚れを清める儀式を行う。最後に、全焼の供え物を屠る。
20 祭司は、全焼の供え物と穀物の供え物を祭壇で燃やして捧げる。祭司がこうして、彼のために贖いの儀式を行うと、彼は清くなる。
21 もしも、彼が貧しくて前記に手が届かないならば、自分の贖いの儀式のための供え物として賠償の供え物の雄羊一匹、さらに穀物の供え物のためにオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の一エファ、および一ログのオリーブ油を調える。
22 さらに、手が届く二羽の山鳩か、家鳩を取り、一羽を償いの供え物、他を全焼の供え物とする。

23 八日目に、彼は清めのためにこれらのものを祭司のいる出会いの幕屋の入り口に携える。
24 祭司は、賠償の供え物の雄羊と一ログのオリーブ油を取って、主の前に供え物とする。
25 次に、賠償の供え物の雄羊を屠り、その血を取って清めの儀式を受ける者の右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗る。
26 祭司は、自分の左の手のひらにオリーブ油を注ぐ。
27 そこに右手の指を浸して、その油を七度主の前に振りまく。

28 次に、手のひらのオリーブ油を、清めの儀式を受ける者の右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗り、さらに賠償の供え物の血の上にも塗る。
29 手のひらに残ったオリーブ油は、清めの儀式を受ける者の頭に塗って、主の前で彼のために贖いの儀式を行う。
30 最後に、手が届く山鳩か、家鳩のうちの一羽を、
31 償いの供え物とし、他の一羽を全焼の供え物とし、これに穀物の供え物を加える。祭司はこのようにして、彼のために主の前に贖いの儀式を行う。
32 以上は、重い皮膚病を患った人が清めを受けるときに、正規の供え物に手が届かない場合の指示である〉

【家屋に生じた黴の処置】

33 主は、モーセとアロンにこう言った。
34 〈あなたたちが所有地として私から与えられるカナンの土地に入るとき、あなたたちの所有地で家屋に黴が生じるならば、
35 家の主人は祭司に「黴らしきものが、私の家屋に生じました」と報告する。
36 祭司は、黴の状態を見に入る前に、その家屋の中にある物を屋外に出すようにと命じる。そのようにして、家屋の中にある物が全部汚れないようにしてから、家屋を調べるために入る。

37 そして、黴の状態を見る。家屋の壁に青黴か、赤黴が生じており、壁の内部にまで及んでいるように見えるならば、
38 祭司は家から出て、入り口に立って家屋を一週間封鎖する。
39 七日目に、祭司は再び来て見る。黴が家屋の壁に広がっているならば、
40 祭司は命じて、黴が生じている部分の石材を抜き取り、町の外にある汚れた場所に捨てさせる。
41 家屋の内側を削り取らせて、削り取ったしっくいを町の外にある汚れた場所に捨てさせる。
42 別の石材を取って元の石材の代わりに入れさせ、別のしっくいで家屋の内部を塗らせる。

43 しかし、石材を抜き取り、家屋の内側を削り取って、しっくいで塗った後でも、再び黴が生じて家屋に広がるならば、
44 祭司は来て調べる。黴が家屋に広がっているならば、それは悪性の黴であり、その家屋は汚れている。
45 それを打ち壊し、石材、木材、しっくいをすべて町の外にある汚れた場所に運び出させる。
46 封鎖期間中に、この家屋に入った者は、すべて夕方まで汚れる。
47 また、この家屋で寝たり、食べたりした者は衣服を水洗いする。

48 家屋をしっくいで塗り変えた後、祭司が見に来て、黴が広がっていなければ、祭司はその家屋を清いと宣言する。黴は治まったのである。
49 そして、この家屋の汚れを清めるために、二羽の鳥・杉の枝・緋糸・ヒソプを用意する。
50 まず、新鮮な水を満たした土器の上で鳥の一羽を殺す。
51 次に、杉の枝・ヒソプ・緋糸とともにもう一羽の生きている鳥を取って、さきに殺した鳥の血と新鮮な水に浸し、家屋に七度振りまく。
52 こうして、鳥の血・新鮮な水・生きた鳥・杉の枝・ヒソプ・緋糸をもって家屋を清める。
53 その後、祭司は生きている鳥を町の外の野に放つ。こうして、家屋のための贖いの儀式を行うと、家は清められる〉

【皮膚病・白癬・黴などのまとめ】

54 〈以上は、あらゆる重い皮膚病・白癬・
55 衣服の黴・家屋の黴・
56 湿疹・斑点・疱疹に関する、
57 汚れと清めの宣告の時についての指示である〉


第十五章


【男の汚れとその期間】

01 主は、モーセとアロンに言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。もし、尿道の炎症による漏出があるならば、その人は汚れている。
03 漏出による汚れは、以下のとおり。尿道から膿が出ている場合、尿道に膿がたまっている場合は汚れである。

04 漏出のある人の寝床や腰掛けは、ことごとく汚れている。
05 その寝床に触れた人は、自分の衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
06 漏出のある人の腰掛けに座った人も衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
07 漏出のある人に直接触れた人は衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
08 漏出のある人が清い人に唾をかけたならば、かけられた人は衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。

09 漏出のある人が乗った鞍は、すべて汚れる。
10 また、その人が敷いた物に触れた人は、夕方まで汚れる。また、それを持ち運ぶ人も衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
11 漏出のある人が手を洗わずに触れた人は、衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
12 漏出のある人が触れた土器はすべて打ち壊す。しかし、木製の容器はすべて水で洗う。
13 漏出のある人が、それが止まって清くなったならば、清めの期間の七日間を経た後、衣服を水洗いし、新鮮な水で身を洗うと、清くなる。

14 八日目に、彼は二羽の山鳩か家鳩を調え、出会いの幕屋の入り口で、主の前に出て、それを祭司に渡す。
15 祭司は、一羽を償いの供え物、他の一羽を全焼の供え物として主の前に捧げ、漏出の汚れを清めるために贖いの儀式を行う。

16 もしも、精の漏出があったならば、全身を水に浸して洗う。その人は、夕方まで汚れている。
17 その精が付着した衣服や革は、水洗いをする。それは、夕方まで汚れている。
18 精の漏出は、男と寝た女にも当てはまる。二人とも身を洗う。二人は、夕方まで汚れている〉

【女の汚れとその期間】

19 〈女性の生理が始まったならば、七日間は月経期間であり、この期間に彼女に触れた人は、すべて夕方まで汚れている。
20 生理期間中の女性が使った寝床や腰掛けは、すべて汚れる。
21 彼女の寝床に触れた人はすべて、衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
22 また、その腰掛けに触れた人はすべて、衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れている。
23 彼女の寝床や腰掛けを使って、それに触れたならば、その人は、夕方まで汚れている。
24 もしも、男が女と寝て月経の汚れを受けたならば、七日間汚れる。そして、その男が使った寝床は、すべて汚れる。

25 生理期間中でないときに、何日も出血があるか、あるいはその期間を過ぎても出血が止まないならば、その期間中は汚れており、生理期間中と同じように汚れる。
26 この期間中に彼女が使った寝床は、生理期間中使用した寝床と同様に汚れる。また、彼女が使った腰掛けも、月経によると同様に汚れる。
27 また、これらの物に触れた人はすべて汚れる。その人は衣服を水洗いし、身を洗う。その人は、夕方まで汚れる。
28 彼女が、出血の汚れから清くなり、七日間が過ぎたならば、その後は清くなる。

29 八日目に、彼女は二羽の山鳩か家鳩を調え、それを出会いの幕屋の入り口で祭司に渡す。
30 祭司は一羽を償いの供え物、他の一羽を全焼の供え物として主の前に捧げ、彼女の異常出血の汚れを清めるために贖いの儀式を行う〉

【汚れに関する結び】

31 〈あなたたちは、イスラエル人を戒めて汚れを受けないようにし、あなたたちの中にある私の住まいに彼らの汚れを持ち込んで、死を招かないようにしなさい。
32 以上は、尿道の炎症による漏出のある人、精の漏出のため汚れた人、
33 生理期間中の人など、男でも女でも体からの漏出のある人、また汚れた女と寝た男に関する指示である〉


第十六章


【アロンが至聖所に入るときの作法】

01 アロンの二人の息子が、主の前に近づいて死を招いた事件の直後のこと。
02 主は、モーセに言った。
 〈あなたの兄アロンに告げなさい。決められた時以外に、垂れ幕の奥の至聖所に入り、契約の箱の上にある贖いの座に近づいて、死を招かないように。私が贖いの座の上に、雲のうちに現れるからである。
03 アロンが至聖所に入るときは、次のようにしなさい。まず、償いの供え物として若い雄牛一頭、全焼の供え物として雄羊一匹を用意する。
04 彼は聖別した亜麻布の長い服を着け、その下に亜麻布のズボンをはいて肌を隠し、亜麻布の飾り帯を締め、頭に亜麻布のターバンを巻く。これらは聖なる衣服であり、彼は水で体を洗ってこれを着る。
05 次に、イスラエル人の共同体から償いの供え物として雄山羊二匹、全焼の供え物として雄羊一匹を受け取る。

06 アロンは、自分の償いの供え物のために雄牛を引いて来て、自分と一族のために贖いの儀式を行う。
07 次いで、雄山羊二匹を受け取り、出会いの幕屋の入り口の主の前に引いて来る。
08 アロンは、二匹の雄山羊について籤(くじ)を引き、一匹を主のもの、他の一匹をアザゼルのものと決める。
09 アロンは、籤で主のものに決まった雄山羊を償いの供え物に用いる。
10 籤でアザゼルのものに決まった雄山羊は、生きたまま主の前に留めておき、贖いの儀式を行い、荒野のアザゼルのもとへ追いやるためのものとする。
11 アロンは、自分の償いの供え物のための雄牛を引いて来て、自分と一族のために贖いの儀式を行うために、自分の償いの供え物の雄牛を屠る〉

【香炉に関する作法】

12 〈次に、主の前にある祭壇から炭火を取って香炉に満たし、細かい香草の香を両手にいっぱい携えて垂れ幕の奥に入り、
13 主の前で香を火にくべ、香の煙を雲のごとく漂わせ、掟の箱の上の贖いの座を覆わせる。死を招かぬためである。
14 次いで、雄牛の血を取って、指で贖いの座の東の面に振りまき、さらに血の一部を指で、贖いの座の前方に七度振りまく。
15 民の償いの供え物の雄山羊を屠り、その血を垂れ幕の奥に携え、さきの雄牛の血の場合と同じように、贖いの座の上と、前方に振りまく。
16 こうして彼は、イスラエル人のすべての罪による汚れと背きのゆえに、至聖所のために贖いの儀式を行う。彼は、人々のただ中にとどまり、さまざまの汚れにさらされている出会いの幕屋のためにも同じようにする〉

【雄山羊を荒野に追いやる】

17 〈彼が至聖所に入り贖いの儀式を行って、出て来るまでは、誰も出会いの幕屋に入ってはならない。彼は、自分と一族のために、またイスラエルの全会衆のために贖いの儀式を済ますと、
18 主の前にある祭壇に出て来て、そのために贖いの儀式を行う。彼は雄牛の血と雄山羊の血の一部を取って、祭壇の周りに塗り、
19 血の一部を指で七度祭壇に振りまいて、イスラエル人の汚れから清め聖別する。
20 至聖所・出会いの幕屋・祭壇のために贖いの儀式を済ますと、生かしておいた雄山羊を引いて来させる。
21 アロンは、この生きている雄山羊の頭に両手を置いて、イスラエル人のすべての罪責と背きと罪とを告白し、これらすべてを雄山羊の頭に移し、人に引かせて荒野の奥へ追いやる。
22 雄山羊は彼らのすべての罪責を背負って、無人の地に行く。雄山羊は、荒野に追いやられる〉

【アロンたちの最後の仕事】

23 〈アロンは出会いの幕屋に戻り、至聖所に入るときに身に着けていた亜麻布の衣服を脱いでそこに置き、
24 聖域で身を洗い、自分の衣服に着替え、外に出て自分の全焼の供え物と民の全焼の供え物を捧げ、自分と民のために贖いの儀式を行う。
25 それから、償いの供え物の脂肪を祭壇で燃やして煙にする。
26 アザゼルのための雄山羊を引いて行った者は、衣服を洗い、身を洗って後、初めて宿営に戻ることができる。

27 至聖所のための贖いの儀式を行うために、その血を携え入れられた償いの供え物の雄牛と雄山羊は、宿営の外に運び出し、皮・肉・胃の中身を焼却する。
28 この仕事をした人は衣服を洗い、身を洗って後、初めて宿営に戻ることができる〉

【安息日の定めと祭司のつとめ】

29 〈以下は、あなたたちの守るべき不変の定めである。
 第七の月の十日には、あなたたちは苦行をする。何の仕事もしてはならない。土地に生まれた者も、あなたたちのもとに寄留している者も同様である。
30 なぜなら、この日にあなたたちを清めるために贖いの儀式が行われ、あなたたちのすべての罪責が主の前に清められるからである。
31 あなたたちにとって最も厳かな安息日である。あなたたちは、苦行をする。これは、不変の定めである。

32 贖いの儀式は、聖別の油を注がれ、父の跡を継いで正規の祭司職に任じられた祭司が行うべきである。彼は聖別した亜麻布の衣服を着け、
33 至聖所・出会いの幕屋・祭壇を清め、祭司たちと民の全会衆のために贖いの儀式を行う。
34 これは、あなたたちの不変の定めである。年に一度、イスラエル人のためにそのすべての罪の贖いの儀式を行う〉
 モーセは、主の命じたとおりに行った。


第十七章


【とさつと生け贄】

01 主は、モーセに言った。
02 〈アロンとその子らおよびイスラエルのすべての人々に告げなさい。主が命じることは、次のとおり。
03 イスラエル人のうちの誰かが、宿営の内であれ、外であれ、牛・羊・山羊を屠っても、
04 それを出会いの幕屋の入り口に携えて来て、主の幕屋の前で供え物として主に捧げなければ、殺害者と見なされる。彼は流血の罪を犯したのであるから、民の中から断たれる。
05 従来イスラエル人が野外で屠っていたいけにえは、主への供え物として出会いの幕屋の入り口の祭司のもとに携えて行き、それを主への和解の供え物とすべきである。

06 祭司は、その血を出会いの幕屋の入り口にある主の祭壇に注ぎかけ、脂肪は主を宥める香りとして燃やして煙にする。
:07 彼らがかつて、淫行を行ったあの山羊の魔神に二度と供え物を捧げてはならない。これは彼らが代々にわたって守るべき不変の定めである。
08 また、彼らに言いなさい。イスラエルの家の者であれ、彼らのもとに寄留する者であれ、全焼の供え物または和解の供え物を捧げるとき、
09 それを主に捧げるのに出会いの幕屋の入り口に携えて行かない場合には、その者は民の中から断たれる〉

【血の意味と価値】

:10 〈イスラエル家の者であれ、彼らのもとに寄留する者であれ、血を食べる者があるならば、私はその者に顔を向けて、民の中から必ず彼を断つ。
11 生き物の命は、血の中にあるからである。私が血をあなたたちに与えたのは、祭壇の上であなたたちの命の贖いの儀式をするためである。血は、その中の命によって贖いをするのである。
12 私は、イスラエル人に言う。あなたたちも、あなたたちのもとに寄留する者も、誰も血を食べてはならない。
13 イスラエル人であれ、彼らのもとに寄留する者であれ、食用となる動物や鳥を捕獲したなら、血は注ぎ出して土で覆う。

14 すべての生き物の命は、その血である。それは、生きた体の内にあるからである。私は、イスラエル人に言う。いかなる生き物の血も、決して食べてはならない。すべての生き物の命は、その血だからである。それを食べる者は断たれる。
15 死んだ動物や、野獣にかみ殺された動物を食べる者は、土地に生まれた者であれ、寄留者であれ、その衣服を水洗いし、身を洗わないといけない。彼は、夕方まで汚れるが、その後は清くなる。
16 もしも、その衣服を水洗いもせず、身を洗わないならば、その者は罪責を負う〉


第十八章


【血族間のセックスを禁じる】

01 主は、モーセにこう言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。私は、あなたたちの神である。
03 あなたたちが、かつて住んでいたエジプト国の風習や、私がこれからあなたたちを連れて行くカナンの風習に従ってはならない。その掟に従ってはならない。
04 私の法を行い、私の掟を守り、それに従って歩みなさい。私は、あなたたちの神である。
05 私の掟と法とを守りなさい。これらを行う人は、それによって命を得ることができる。私は、主である。

06 肉親の女性に近づいて、これを犯してはならない。私は、主である。
07 母を犯し、父を辱めてはならない。彼女は、あなたの実母である。母を犯してはならない。
08 父の妻を犯してはならない。父を辱めることだからである。
09 姉妹は、異父姉妹、異母姉妹、同じ家で育ったか他の家で育ったかを問わず、彼女たちを犯して、辱めてはならない。
10 孫娘を犯して、辱めてはならない。自分自身を辱めることだからである。

11 父のもとに生まれた父の妻の娘を犯してはならない。彼女は、あなたの姉妹である。彼女を辱めてはならない。
12 父方の伯母・叔母を犯してはならない。彼女は、あなたの父の肉親である。
13 母方の伯母・叔母を犯してはならない。彼女は、あなたの母の肉親である。
14 伯父・叔父の妻を犯してはならない。伯父・叔父の妻に近づいてはならない。彼女は、あなたの伯母・叔母である。

15 嫁を犯してはならない。彼女は息子の妻である。彼女を犯してはならない。
16 兄弟の妻を犯してはならない。兄弟を辱めることになるからである。
17 あなたは一人の女性とその娘との両者を犯してはならない。またその孫娘を取って、彼女たちを犯してはならない。彼女たちはあなたの肉親であり、そのようなことは恥ずべき行為である。
18 あなたは妻の存命中に、その姉妹をめとってこれを犯し、妻を苦しめてはならない〉

セックスをしてはいけない場合と相手

19 〈月経の汚れを持つ女性に近づいて、これを犯してはならない。
20 人の妻と寝て、それによって身を汚してはならない。
21 自分の子を一人たりとも火の中を通らせてモレク神に捧げ、あなたの神の名を汚してはならない。私は、主である。
22 女と寝るように、男と寝てはならない。それは、厭(いと)うべきことである。

23 動物と交わって、身を汚してはならない。女性も動物に近づいて、交わってはならない。これは、秩序を乱す行為である。
24 以上のいかなる性行為によっても、身を汚してはならない。これらは、私が追放しようとしている国々が行って、身を汚していることである。
25 これらの行為によってこの土地は汚され、私はこの地をその罪のゆえに罰し、この地はそこに住む者を吐き出したのである。
26 あなたたちは私の掟と法とを守り、土地に生まれた者であろうと、あなたたちのもとに寄留する者であろうと、以上に挙げた厭うべきことをすべてしてはならない〉

【厭うべきことをすると断たれる】

27 〈あなたたちがこれから向かう土地の住民は、これらすべての厭うべきことをしたため、その土地は汚れている。
28 あなたたちもその土地を汚すならば、先住民を吐き出したと同じように、土地があなたたちを吐き出すであろう。
29 これらの厭うべきことの一つでも行う者は、行う者が誰であっても、民の中から断たれる。
30 それゆえ、あなたたちは必ず私の命令を守りなさい。これまで行われてきた厭うべき風習の一つでも行って、身を汚してはならない。私は、あなたたちの神である〉


第十九章


【宗教上の決まり】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人の共同体全体に告げなさい。あなたたちは、聖なる者となりなさい。あなたたちの神である私は、聖なる者である。
:03 父と母とを敬いなさい。私の安息日を守りなさい。私は、あなたたちの神ある。
04 偶像を仰いではならない。神々の偶像を鋳造してはならない。私はあなたたちの神である。

05 和解の供え物を捧げるときは、それが主に受け入れられるように捧げなさい。
06 供え物の肉は、捧げた当日とその翌日に食べなければならない。三日目まで残ったものは、焼き捨てよ。
07 もしも、三日目にわずかでも食べるなら、それは不浄なことであって、受け入れられることではない。
08 それを食べた者は、責めを負う。主に捧げられた聖なるものを汚したからである。その人は、民の中から断たれる。

09 穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を、すべて拾い集めてはならない。
10 ぶどうも、摘み尽くしてはならない。ぶどう畑の落ちた実を、すべて拾い集めてはならない。それらは、貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。私はあなたたちの神である〉

【道徳上の決まり】

11 〈あなたたちは、盗んではならない。嘘をついてはならない。互いに欺いてはならない。
12 私の名を用いて、偽り誓ってはならない。それによって、あなたの神の名を汚してはならない。私は、主である。
13 あなたは、隣人を虐げてはならない。奪い取ってはならない。雇い人の労賃の支払いを、翌朝まで延ばしてはならない。
14 耳の聞こえぬ者を悪く言ったり、目の見えぬ者の前に障害物を置いてはならない。あなたの神を畏れなさい。私は、主である。
15 あなたたちは、不正な裁判をしてはならない。あなたは弱い者を偏ってかばったり、力ある者におもねってはならない。同胞を正しく裁きなさい。
16 民の間で中傷をしたり、隣人の生命にかかわる偽証をしてはならない。私は、主である。

17 心の中で、兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさい。そうすれば、彼の罪を負うことはない。
::18 復讐をしてはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように、隣人を愛しなさい。私は、主である。
19 あなたたちは、私の掟を守りなさい。二種の家畜を交配させたり、一つの畑に、二種の種を蒔いてはならない。また、二種の糸で織った衣服を身に着けてはならない。
20 もしも、男が女奴隷と寝た場合、その女が別の男の奴隷になるはずでありながら、まだ金も支払われておらず、自由の身にもなっていないならば、男は、損害賠償金を支払わねばならない。しかし、二人の行為は死罪に当たらない。彼女は、自由の身ではなかったからである。
21 男は罰として、主に賠償の供え物の雄羊を出会いの幕屋の入り口に携えて行く。
22 祭司が供え物の雄羊をもって、彼の犯した罪のために主の前で贖いの儀式を行うと、彼の罪は赦される〉

【果樹の制約と肉の制限ともみあげについて】

23 〈あなたたちが入ろうとしている土地で、果樹を植えるときは、その実は無割礼のものと見なさねばならない。それは三年の間、無割礼のものであるから、それを食べてはならない。
24 四年目にすべての実は聖なるものとなり、主への賛美の供え物となる。
25 五年目にあなたたちはその実を食べることができる。こうすれば収穫は増し加えられる。私は、あなたたちの神主である。
26 あなたたちは血を含んだ肉を食べてはならない。占いや呪術を行ってはならない。
27 もみあげをそり落としたり、髭の両端をそってはならない〉

【死者や霊媒に対するタブーなど】

28 〈死者を悼んで身を傷つけたり、入れ墨をしてはならない。私は、主である。
29 あなたの娘に、遊女のすることをさせて汚してはならない。あなたの土地をそれによって汚し、恥ずべきことで満たしてはならない。
30 私の安息日を守り、私の聖所を敬いなさい。私は、主である。

31 霊媒を訪れたり、口寄せを尋ねたりして、汚れを受けてはならない。私は、あなたたちの神である。
::32 白髪の人の前では起立し、長老を尊び、あなたの神を畏れなさい。私は、主である。
33 寄留者があなたの土地に住んでいるなら、彼らを虐げてはならない。
34 あなたたちのもとに寄留する者を、あなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい。なぜなら、あなたたちもエジプト国においては寄留者であったからである。私は、あなたたちの神である〉

【正しい秤の使用】

35 〈あなたたちは、不正な物差し・秤・升を用いてはならない。
36 正しい天秤・正しい重り・正しい升・正しい容器を用いなさい。私は、あなたたちをエジプト国から導き出したあなたたちの神である。
37 私のすべての掟、すべての法を守り、それを行いなさい。私は、主である〉


第二十章


【モレク神や口寄せ・霊媒はいけない】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に言いなさい。イスラエル人であれ、イスラエルに寄留する者であれ、誰であっても、自分の子をモレク神に捧げる者は、必ず死刑に処せられる。国の民は、彼を石で打ち殺す。
03 私は、その者に私の顔を向け、民の中から断つ。自分の子をモレク神に捧げ、私の聖所を汚し、私の聖なる名を冒涜したからである。
04 もしも国の民が、自分の子をモレク神に捧げる者を黙認し、殺さないならば、
05 私が、その者と家族に顔を向け、彼および彼に倣ってモレク神を求めて淫行を行うすべての者を民の中から断つ。

06 口寄せや霊媒を訪れて、これを求めて淫行を行う者があれば、私はその者に私の顔を向け、彼を民の中から断つ。
07 自らを清く保ち、聖なる者となりなさい。私はあなたたちの神だからである。
08 私の掟を忠実に守りなさい。私は主であって、あなたたちを聖なる者とする〉

【父母を呪ったり、姦淫をするものなどは死刑】

09 〈自分の父母を呪う者は、必ず死刑に処せられる。父母を呪うことは、死罪に当たる。
10 人の妻と姦淫する者、すなわち隣人の妻と姦淫する者は、姦淫した男も女も必ず死刑に処せられる。
11 父の妻と寝る者は、父を辱める者であるから、両者ともに必ず死刑に処せられる。彼らの行為は、死罪に当たる。
12 嫁と寝る者は、両者ともに必ず死刑に処せられる。この秩序を乱す行為は、死罪に当たる。

13 女と寝るように男と寝る者は、両者ともにいとうべきことをしたのであり、必ず死刑に処せられる。彼らの行為は、死罪に当たる。
14 一人の女とその母とをともに娶(めと)る者は、恥ずべきことをしたのであり、三者ともに焼き殺される。あなたたちの中に、恥ずべきことがあってはならない〉

【その他の恥ずべき行為は罰せられる】

15 〈動物と交わった男は、必ず死刑に処せられる。その動物も、殺さねばならない。
16 いかなる動物とであれ、これに近づいて交わる女と、その動物を殺さねばならない。彼らは、必ず死刑に処せられる。彼らの行為は、死罪に当たる。

;17 自分の姉妹、すなわち父または母の娘を娶り、その姉妹の裸を見、女はその兄弟の裸を見るならば、これは恥ずべき行為であり、彼らは民の目の前で断たれる。彼は自分の姉妹を犯した罪を負わねばならない。
18 生理期間中の女と寝て、これを犯した者は、女の血の源をあらわにし、女は自分の血の源をあらわにしたのであって、両者ともに民の中から断たれる。
19 伯母・叔母を犯してはならない。そうしたら、肉親を辱める行為の罪を負わねばならない。
20 伯母・叔母と寝て、伯父・叔父を辱めるならば、罰を受け、男も女も子に恵まれることなく死ぬ。
21 兄弟の妻をめとる者は、汚らわしいことをして、兄弟を辱めたのであり、男も女も子に恵まれることはない〉

【掟と法の結び】

22 〈あなたたちは、私のすべての掟と法を忠実に守りなさい。そうすれば、私があなたたちを住まわせるために導き入れる国から、吐き出されることはない。
23 あなたたちの前から、私が追い払おうとしている国の風習に従ってはならない。彼らの行為は、すべて私の嫌悪するものである。
24 私は、あなたたちに言う。あなたたちは、彼らの土地を得るであろう。私は、それをあなたたちに得させるであろう。それは、乳と蜜の流れる土地である。私はあなたたちの神である。私は、あなたたちと諸国の民を分かつ。

25 あなたたちは、清い動物と汚れた動物、清い鳥と汚れた鳥とを区別しなければならない。動物・鳥・すべて地上を這うものによって、自らを憎むべきものにしてはならない。これらは、私が汚れたものとして、あなたたちに区別することを教えている。
26 あなたたちは、私のものとなり、聖なる者となりなさい。主なる私は、聖なる者だからである。私は、あなたたちを私のものとするために、諸国の民から区別したのである。
27 男であれ、女であれ、口寄せや霊媒は、必ず死刑に処せられる。彼らを石で打ち殺せ。彼らの行為は、死罪に当たる〉


第二十一章


【祭司の聖徳についての掟】

01 主は、モーセに言った。
 〈アロンの子である祭司たちに告げなさい。親族の遺体に触れて、身を汚してはならない。
02 ただし、近親、すなわち父母・息子・娘・兄弟・
03 同居している未婚の姉妹の場合は許される。
04 間違っても、親族の遺体に触れて、身を汚すことがあってはならない。
05 祭司は、頭髪の一部を剃り上げたり、髭の両端を剃り落としたり、身を傷つけたりしてはならない。

06 神に属する聖なる者であるように、神の名を汚さないようにしなければならない。祭司は、燃やして主に捧げる神の食物を携えるのであるから、聖なる者でなければならない。
07 遊女となって身を汚した女、あるいは離縁された女を娶ってはならない。祭司は、神に属する聖なる者だからである。
08 あなたは、彼を聖なる者とせよ。神の食物を捧げる身だからである。彼は、あなたに属する聖なる者でなければならない。私はあなたたちを聖別する主、聖なる者だからである。

09 祭司の娘が遊女となって身を汚すならば、彼女は父を汚す者であるから、彼女を焼き殺さねばならない。
10 同僚の祭司たちの上位に立ち、聖別の油を頭に注がれ、祭司の職に任ぜられ、そのための祭服を着る身となった者は、髪をほどいたり、衣服を裂いたりしてはならない。
11 自分の父母の遺体であっても、近づいて身を汚してはならない。

12 聖所を離れて、神の聖所を汚してはならない。彼は、神の聖別の油を頭に注がれている者だからである。私は、主である。
13 祭司は、処女を娶らなければならない。
14 寡婦(やもめ)・離縁された女・遊女となって身を汚した女などを娶ってはならない。一族から、処女を娶らねばならない。
15 一族に汚れた子孫を残してはならない。私は、彼を聖別した主だからである〉

【祭司職の妨げ】

16 主は、モーセに言った。
17 〈アロンに告げなさい。あなたの子孫のうちで、障害のある者は、代々にわたって、神に食物を捧げる務めをしてはならない。
18 誰でも、障害のある者、すなわち目や足の不自由な者・鼻に欠陥のある者・手足の不釣り合いの者・
19 手足の折れた者・
:20 背中にこぶのある者・目が弱く欠陥のある者・できものや疥癬のある者・睾丸のつぶれた者など。

21 祭司アロンの子孫のうちで、以上の障害のある者は誰でも、主に燃やして捧げる供え物の務めをしてはならない。彼には障害があるから、神に食物を捧げる務めをしてはならない。
22 しかし、神の食物として捧げられたものは、神聖なる物も聖なる供え物も食べることができる。
23 彼には障害があるから、垂れ幕の前に進み出たり、祭壇に近づいたりして、私の聖所を汚してはならない。私が、それらを聖別した主だからである〉

24 モーセは、以上のことをアロン・その子ら・イスラエルのすべての人々に告げた。


第二十二章


【供え物をする人の資格】

01 主は、モーセに言った。
02 〈アロンとその子らに告げなさい。聖なる私の名を汚さぬよう、イスラエル人が私に奉納する聖なる供え物に、細心の注意を払いなさい。私は、主である。
03 また彼らに告げなさい。あなたたちの子孫のうち誰であれ、イスラエル人が主に奉納する聖なる供え物に汚れたまま近づく者は、永久に私の前から断たれるであろう。私は、主である。
04 アロンの子孫であって、皮膚病にかかっている者や、漏出のある者は、清くなるまでは聖なる供え物を食べてはならない。死体に触れて汚れた者、精の漏出があった者、
:05 あるいは人を汚れさせる爬虫類、人を汚れさせる人間に触れた者は、その汚れの種類を問わず、
06 すべてその日の夕方まで汚れている。彼は身を洗うまでは聖なる供え物を食べることができない。

07 日没になれば、彼は清くなる。それ以後は、聖なる供え物を食べることができる。それは、彼の食物だからである。
08 死んだ動物や、野獣にかみ殺された動物を食べて、身を汚してはならない。私は、主である。
09 私の命令を守りなさい。それを破って罪を負い、それを汚して死を招いてはならない。私は、彼らを聖別する主である。

10 一般の人は、誰も聖なる供え物を食べてはならない。祭司のもとに滞在している者や雇い人も、食べてはならない。
11 ただし、祭司が金を出して買い取った奴隷は、それを食べることができる。また、家で生まれた奴隷も祭司の食物を食べることができる。
12 しかし、祭司の娘であっても一般人と結婚した者は、祭司が礼物として受けた聖なる供え物に与(あずか)ることはできない。
13 彼女が子のないままで、寡婦となるか、離婚させられるかして父の家に戻り、娘であった時と同じになっている場合は、父の食物を食べることができる。一般の人は、誰もそれに与ることはできない。
14 過って聖なる供え物を食べた場合、その人は、それと同量の聖なる供え物のほかに、その価の五分の一を加えて祭司に渡す。

15 祭司は、イスラエル人が主に捧げる聖なる供え物を汚したり、
16 それを人に食べさせて、彼らに賠償の責めを負わせてはならない。私は、彼らを聖別する主だからである〉

【捧げられる生け贄の資格】

17 主は、モーセに言った。
18 〈アロンとその子らおよびイスラエルのすべての人々に告げなさい。イスラエル家の人であれ、イスラエルに寄留する者であれ、満願の供え物あるいは随意の供え物として、焼き尽くして捧げるときは、
19 主に受け入れられるように、傷のない牛・羊・山羊の雄を取る。
20 あなたたちは、傷のあるものを捧げてはならない。それは、主に受け入れられないからである。

21 和解の供え物を主に捧げ、満願の供え物、あるいは随意の供え物として誓いを果たす場合には、神に受け入れられるように傷のない牛または羊を取る。どのような傷があってもいけない。
22 目がつぶれたり、足が折れたり、傷ついたりしているもの、こぶのあるもの、できものや疥癬のあるものなど、このような動物を主に捧げてはならない。そのいずれも祭壇で燃やして、主に捧げてはならない。
23 牛や羊で手足の不釣り合いのものや、発育不全なものは随意の供え物とすることはできるが、満願の供え物としては受け入れられない。
24 睾丸が押しつぶされていたり、破れていたり、引き裂かれたり、切り取られたものを主に捧げてはならない。あなたたちの国で、このようなことをしてはならない。
25 あなたたちは、これらの動物を外国人から入手して神の食物として捧げてはならない。それらの動物は、傷や欠陥のあるもので、決して受け入れられない〉

26 また、主はモーセに言った。
27 〈牛・羊・山羊が生まれたときは、七日の間その母親のもとに置きなさい。八日目以後は、主に燃やして捧げる供え物として受け入れられる。
28 あなたたちは、牛または羊を屠るとき、親と子を同じ日に屠ってはならない。
29 和解と感謝の供え物を主に捧げるときは、それらが受け入れられるように捧げる。
30 その肉はその日のうちに食べ、翌日まで残してはならない。私は、主である。

31 あなたたちは、私の戒めを忠実に守りなさい。私は、主である。
32 あなたたちは、聖なる私の名を汚してはならない。私はイスラエル人のうちにあって、聖別されている。私は、あなたたちを聖別する主である。
33 私はあなたたちの神となるために、エジプト国からあなたたちを導き出した者である。私は、主である〉


第二十三章


【イスラエル人の安息日】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。あなたたちが、イスラエル人を聖なる集会に召集すべき主の祝日は、次のとおりである。

03 六日の間仕事をする。七日目は最も厳かな安息日であり、聖なる集会の日である。あなたたちはいかなる仕事もしてはならない。どこに住もうとも、これは主のための安息日である。
04 以下は主の祝日であり、その日あなたたちはイスラエル人を聖なる集会に召集しなければならない〉

:【過ぎ越しの祭り・種なしパンの祭り】

05 〈第一の月の十四日の夕暮れが、主の過ぎ越しである。
06 同じ月の十五日は主の種なしパンの祭りである。あなたたちは七日の間、酵母を入れないパンを食べる。
07 初日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。
08 七日間、燃やして主に捧げる供え物を続けて、七日目に聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない〉

【初穂の祭り】

09 主は、モーセに言った。
10 〈イスラエル人に告げなさい。私が与える土地に入って、穀物を収穫したならば、あなたたちは初穂を祭司のもとに携えなさい。
11 祭司は、それを主に受け入れられるよう前に差し出す。祭司は、安息日の翌日にそれを差し出さねばならない。
12 この初穂を差し出す日には、傷のない一歳の雄羊を全焼の供え物として主に捧げる。
13 これとともに穀物の供え物、すなわち、十分の二エファの上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜたものを燃やして、主に捧げる宥めの香りとする。さらに、四分の一ヒンのぶどう酒を供え物として捧げる。

14 これらの物をあなたたちの神に捧げるその日までは、あなたたちはパン・炒り麦・ひき割り麦を食べてはならない。これは、あなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである〉

【七週の祭り】

15 〈あなたたちは安息日の翌日、すなわち、初穂を携え供え物とする日から数え始め、満七週間を経る。
16 その七週間を経た翌日まで、五十日を数えたならば、主に新穀の供え物を捧げる。
17 各自の家から、十分の二エファの上等の小麦粉に酵母を入れて焼いたパン二個を携えて、供え物とする。これは、主に捧げる初物である。
18 このパンのほかに、傷のない一歳の雄の小羊を七匹・若い雄牛一頭・雄羊二匹を捧げる。これらは、穀物の供え物やぶどう酒の供え物とともに主に捧げる全焼の供え物であり、燃やして主に捧げる宥めの香りである。

19 また、雄山羊一匹を償いの供え物とし、一歳の雄の小羊二匹を和解の供え物として捧げる。
20 祭司は、これらを初物のパンとともに供え物として、主の前に差し出す。二匹の雄の小羊は、主に聖別されたものとして祭司のものとなる。
21 あなたたちは、この日に集会を開きなさい。あなたたちの聖なる集会である。いかなる仕事もしてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである。

22 畑から穀物を刈り取るときは、その畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者や寄留者のために、残しておきなさい。私は、あなたたちの神である〉

【正月の祭り】

23 主は、モーセに言った。
24 〈イスラエル人に告げなさい。第七の月の一日は安息の日として守り、角笛を吹き鳴らして記念し、聖なる集会の日としなさい。
25 あなたたちは、いかなる仕事もしてはならない。燃やして主に捧げる供え物を携えなさい〉

【罪償の日】

26 主は、モーセに言った。
27 〈第七の月の十日は償い日である。聖なる集会を開きなさい。あなたたちは苦行をし、燃やして主に捧げる供え物を携えなさい。
28 この日には、いかなる仕事もしてはならない。この日は償い日であり、あなたたちの神の前において、あなたたちの罪の贖いの儀式を行う日である。
29 この日に苦行をしない者は、民の中から断たれる。
30 また、この日に仕事をする者は誰であれ、私はその者を民の中から滅ぼす。

31 あなたたちは、いかなる仕事もしてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである。
32 この日は、あなたたちの最も厳かな安息日であり、あなたたちは苦行をせねばならない。この月の九日の夕暮れから、翌日の夕暮れまでを安息日として安息しなさい〉

【幕屋の祭り】

33 主は、モーセに言った。
34 〈イスラエル人に告げなさい。第七の月の十五日から、主のために七日間の仮庵祭が始まる。
35 初日に、聖なる集会を開きなさい。いかなる仕事もしてはならない。
36 七日の間、燃やして主に物を捧げ続ける。八日目には聖なる集会を開き、燃やして主に物を捧げる。これは聖なる集まりである。あなたたちはいかなる仕事もしてはならない。
37 以上が、イスラエル人を聖なる集会に召集すべき主の祝日である。あなたたちはこれらの定められた日に、燃やして主に捧げる全焼の供え物、穀物の供え物、和解の供え物、ぶどう酒の供え物を捧げる。
38 このほかに主の安息日、主に捧げるさまざまの供え物、満願の供え物、随意の供え物がある。

39 なお、第七の月の十五日、あなたたちが農作物を収穫するときは、七日間、主の祭りを祝いなさい。初日にも、八日目にも、安息の日を守りなさい。
40 初日には、立派な木の実・なつめやしの葉・茂った木の枝・川柳の枝を取って来て、あなたたちの神、主の前に七日間、喜び祝う。
41 毎年七日の間、これを主の祭りとして祝う。第七の月にこの祭りを祝うことは、代々にわたって守るべき不変の定めである。
42 あなたたちは七日間、仮庵に住まねばならない。イスラエルの土地に生まれた者は、すべて仮庵に住まねばならない。
43 それは、私がイスラエル人をエジプト国から導き出したときに、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたたちの代々の人々が忘れないためである。私は、あなたたちの神である〉

44 モーセは、以上の主の祝日をイスラエル人に告げた。


第二十四章


【消えない火】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に命じて、オリーブを砕いて取った純粋の油を灯火(ともしび)に用いるために持って来させ、常夜灯にしなさい。
03 それを出会いの幕屋にある掟の箱を隔てる垂れ幕の手前に備え付けなさい。アロンは主の前に、夕暮れから朝まで絶やすことなく火を灯しておく。これは、代々にわたってあなたたちの守るべき不変の定めである。
04 アロンは、主の前に絶やすことなく火をともすために、純金の燭台の上に灯火皿を備え付ける〉

【十二のパン菓子】

05 〈あなたは、上等の小麦粉を用意して、それぞれ十分の二エファの分量の輪形パンを十二個焼く。
06 それを六個ずつ二列に並べ、純金の机の上に置いて主の前に供える。
07 各列には、純粋の香料を添える。それをパンのしるしとして、燃やして主に捧げる。
08 アロンは、イスラエル人による供え物として、安息日ごとに主の前に絶えることなく供える。これは永遠の契約である。

09 このパンはアロンとその子らのものであり、彼らはそれを聖域で食べねばならない。それは、神聖なものだからである。燃やして主に捧げる物のうちで、これは彼のものである。これは不変の定めである〉

【神を呪うこと】

10 イスラエル人の間に、イスラエル人を母とし、エジプト人を父に持つ男がいた。この男が宿営において、一人の生粋のイスラエル人と争った。
11 イスラエル人を母に持つこの男が、主の名を口にして冒涜した。人々は、彼をモーセのところに連行した。母の名はシェロミトといい、ダン族のディブリの娘であった。
12 人々は彼を留置して、主ご自身の判決が示されるのを待った。

13 主は、モーセに言った。
14 〈冒涜した男を宿営の外に連れ出し、冒涜の言葉を聞いた者全員が手を男の頭に置いてから、共同体全体が彼を石で打ち殺す。
15 あなたは、イスラエル人に告げなさい。神を冒涜する者は誰でも、その罪を負う。
16 主の名を呪う者は、死刑に処せられる。共同体全体が、彼を石で打ち殺す。神の名を呪うならば、寄留する者も土地に生まれた者も同じく、死刑に処せられる。

17 人を打ち殺した者は、誰であっても必ず死刑に処せられる。
:18 家畜を打ち殺す者は、その償いをする。命には、命をもって償う。
19 人に傷害を加えた者は、それと同一の傷害を受けねばならない。
::20 骨折には骨折を、目には目を、歯には歯をもって人に与えたと同じ傷害を受けねばならない。
21 家畜を打ち殺す者は、それを償うことができるが、人を打ち殺す者は死刑に処せられる。
22 あなたたちに対する刑罰は寄留する者にも、土地に生まれた者にも、同様に適用される。私はあなたたちの神である〉

23 モーセがイスラエル人に告げ終えると、彼らは神を冒涜した男を宿営の外に連れ出して、石で打ち殺した。イスラエル人は、主がモーセに命じられたとおりに行った。


第二十五章


【安息の年】

01 主は、シナイ山でモーセに言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。あなたたちが私の与える土地に入ったならば、主のための安息をその土地にも与えなさい。
03 六年の間は畑に種を蒔き、ぶどう畑の手入れをし、収穫することができる。
04 しかし、七年目には全き安息を土地に与えねばならない。これは、主のための安息である。畑に種を蒔いてはならない。ぶどう畑の手入れをしてはならない。

05 休閑中の畑に生じた穀物を収穫したり、手入れせずにおいたぶどう畑の実を集めてはならない。土地に全き安息を与えねばならない。
06 安息の年に畑に生じたものは、あなたたちの食物となる。あなたをはじめ、あなたの男女の奴隷、雇い人やあなたのもとに宿っている滞在者、
07 あなたの家畜や野生の動物のために、地の産物はすべて食物となる〉

【ヨベルの年】

08 〈あなたは安息の年を七回、すなわち七年を七度数えなさい。七を七倍した年は、四十九年である。
09 その年の第七の月の十日の償い日に、雄羊の角笛を鳴り響かせる。あなたたちは国中に角笛を吹き鳴らす。
10 この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。それが、ヨベルの年である。あなたたちは、おのおのその先祖伝来の所有地に帰り、家族のもとに帰る。

11 五十年目は、あなたたちのヨベルの年である。種蒔くことも、休閑中の畑に生じた穀物を収穫することも、手入れせずにおいたぶどう畑の実を集めることもしてはならない。
12 この年は、聖なるヨベルの年だからである。あなたたちは、野に生じたものを食物とする。
13 ヨベルの年には、おのおのその所有地の返却を受ける。
14 あなたたちが人と土地を売買するときは、互いに損害を与えてはならない。
15 あなたは、ヨベル以来の年数を数えて人から買う。すなわち、その人は残る収穫年数に従ってあなたに売る。
16 その年数が多ければ、それだけ価格は高くなり、少なければそれだけ安くなる。その人は、収穫できる年数によってあなたに売るのである〉

【ヨベルの年のきまり】

17 〈相手に損害を与えてはならない。あなたの神を畏れなさい。私は、あなたたちの神だからである。
18 あなたたちは私の掟を行い、私の法を忠実に守りなさい。そうすれば、この国で平穏に暮らすことができる。
19 土地は実りを生じ、あなたたちは十分に食べ、平穏に暮らすことができる。
20 「七年目に種も蒔いてはならない。収穫もしてはならない。それでは、どうして食べていけるだろうか」とあなたたちは言うか?
21 私は、六年目にあなたたちのために祝福を与え、その年に三年分の収穫を与える。
22 あなたたちは、八年目になお古い収穫の中から種を蒔き、食べつなぎ、九年目に新しい収穫を得るまでそれに頼ることができる。

23 土地を売らねばならないときにも、土地を買い戻す権利を放棄してはならない。土地は私のものであり、あなたたちは私の土地に寄留し、滞在する者にすぎない。
24 あなたたちの所有地においてはどこでも、土地を買い戻す権利を認めねばならない。
:25 もしも、同胞の一人が貧しくなったため、自分の所有地の一部を売ったならば、それを買い戻す義務を負う親戚が来て、売った土地を買い戻さねばならない。
26 その人のために買い戻す人がいなかった場合でも、その人自身が後に豊かになって、自分で買い戻すことができるようになったならば、
27 その人は売ってからの年数を数え、次のヨベルの年までに残る年数に従って計算して、買った人に支払えば、自分の所有地の返却を受けることができる。
28 買い戻す力がないならば、それはヨベルの年まで、買った人の手にあるが、ヨベルの年には手放されるので、その人は自分の所有地の返却を受けることができる〉

【城壁で囲まれた町の家屋のきまりとレビ人の場合】

29 〈城壁で囲まれた町の中の家屋を売った場合、その人はその年の終わりまでは、それを買い戻す権利を持つ。この権利は、その期間だけのものである。
30 それが一年未満に買い戻されなければ、城壁で囲まれた町の中の家屋を買い戻す権利は放棄され、それは買った人とその子孫のものとなり、ヨベルの年になっても手放す必要はない。
31 しかし、城壁で囲まれていない村の家屋は畑地と見なされるので、買い戻す権利が続き、ヨベルの年には手放されねばならない。

32 レビ人の町、すなわち彼らの所有する町の家屋については、レビ人はいつでも買い戻す権利を保有する。
33 レビ人が別のレビ人から家屋を買い戻す場合も、ヨベルの年にはその家を立ち去って、もとのレビ人の所有に戻る。レビ人の町の家屋は、イスラエル人の中にあって、レビ人の所有物だからである。
34 彼らの町の領域内にある牧草地は、売ることができない。それは、彼らの永久の所有物だからである〉

【貧しい同胞や奴隷に関するきまり】

35 〈もしも同胞が貧しく、自分で生計を立てることができないときは、寄留者ないし滞在者を助けるようにその人を助け、ともに生活できるようにしなさい。
:36 あなたは、その人から利子も利息も取ってはならない。あなたの神を畏れ、同胞があなたとともに生きられるようにしなさい。
37 その人に金や食糧を貸す場合、利子や利息を取ってはならない。
38 私は、あなたたちの神である。私はカナンの土地を与えて、あなたたちの神となるために、エジプト国から導き出した者である。
39 もし同胞が貧しく、あなたに身売りしたならば、その人をあなたの奴隷として働かせてはならない。
40 雇い人か滞在者としてともに住まわせ、ヨベルの年まであなたのもとで働かせよ。
41 その時が来れば、その人もその子供も、あなたのもとを離れて、家族のもとに帰り、先祖伝来の所有地の返却を受けることができる。

::42 エジプト国から私が導き出した者は、すべて私の奴隷である。彼らは、奴隷として売られてはならない。
43 あなたは、彼らを過酷に踏みにじってはならない。あなたの神を畏れなさい。
44 しかし、あなたの男女の奴隷が、周辺の国々から得た者である場合は、それを奴隷として買うことができる。
45 あなたたちのもとに宿る滞在者の子供や、この国で彼らに生まれた家族を奴隷として買い、それを財産とすることもできる。
46 彼らをあなたの息子の代まで財産として受け継がせ、永久に奴隷として働かせることもできる。しかし、あなたたちの同胞であるイスラエル人を、互いに過酷に踏みにじってはならない〉

【買い戻しのきまりなど】

47 〈もしも、あなたのもとに住む寄留者・滞在者が豊かになり、あなたの同胞が貧しくなって、あなたのもとに住む寄留者ないしはその家族の者に身売りしたときは、
48 身売りをした後でも、その人は買い戻しの権利を保有する。その人の兄弟は、誰でもその人を買い戻すことができる。
49 伯父・叔父とか、いとこも買い戻すことができる。その人の一族の血縁の者も、買い戻すことができる。その人が自分でその力を持つようになったときには、自分自身を買い戻すこともできる。
50 その人は、自分を買い取る人とともに、自分が買われた年からヨベルの年までを数えて、その年数によって自分の価を決める。これから彼のもとで働くはずの期間の労賃を、日雇い労賃の率で算定する。
51 ヨベルの年までの年数が長ければ、その年数に応じて、身売りした金額との差額を、買い戻し金として支払う。
52 ヨベルの年までの年数が短くても、同様の算定をし、買い戻し金として支払う。

53 その人を買い取った者は、年々雇用される雇い人並みに扱い、あなたの前でその人を過酷に踏みにじってはならない。
54 もしも、その人が身売りしたままで買い戻されなかった場合、ヨベルの年にはその人も、その子供たちも手放される。
::55 イスラエル人は私の奴隷であり、彼らは私の奴隷であって、エジプト国から私が導き出した者だからである。私はあなたたちの神である〉


第二十六章


【神の掟を守る人への祝福】

01 〈あなたたちは、偶像を造ってはならない。彫像・石柱・石像を国内に建てて、それを拝んではならない。私は、あなたたちの神だからである。
02 あなたたちは、私の安息日を守り、私の聖所を敬いなさい。私は、主である。
03 あなたたちが私の掟に従って歩み、私の戒めを忠実に守るならば、
04 私は、時季に応じて雨を与える。それによって、大地は作物を実らせ、野の木は実を付ける。
05 穀物の収穫には、ぶどうの収穫が続っく。ぶどうの収穫には、種蒔きが続く。あなたたちは食物に飽き足り、国のうちで平穏に暮らすことができる。

06 私は国に平安を与え、あなたたちは脅かされることなく安眠することができる。私はまた、猛獣を国から一掃し、剣が国を荒廃させることはない。
07 あなたたちは敵を追撃し、剣にかけて滅ぼす。
08 あなたたちは五人で百人の敵を、百人で一万の敵を追撃し、剣にかけて滅ぼす。
09 私はあなたたちを顧み、あなたたちに子を生ませ、その数を増し、あなたたちと私の契約を立てる。
10 あなたたちは前年の穀物を食べ尽くさぬうちに、それを倉から運び出して、新穀を倉に納めるようになる。

11 私は、あなたたちのただ中に私の住まいを置き、あなたたちを退けることはない。
12 私は、あなたたちのうちを巡り歩き、あなたたちの神となり、あなたたちは私の民となる。
13 私は、あなたたちが奴隷にされていたエジプト国から導き出したあなたたちの神である。私は、あなたたちの軛(くびき)を打ち砕き、あなたたちがまっすぐに立って歩けるようにした〉

【神の掟に背く人への呪い】

14 〈私の言葉を聞かず、これらすべての戒めを守らず、
15 私の掟を捨て、私の法を捨て、何一つ私の戒めに従わず、私の契約を破るならば、
16 私は、必ずあなたたちにこうする。あなたたちの上に恐怖を臨ませ、肺病・失明・衰弱をもたらす熱病にかからせる。あなたたちは、種を蒔いて空しい。敵が、それを食べ尽くすからだ。
17 私は、顔をあなたたちに向けて攻める。あなたたちは敵に打ち破られ、あなたたちを憎む者に踏みにじられ、追う者もないのに逃げ去らねばならない。
18 このような目に遭っても、まだ私の言葉を聞かないならば、あなたたちの罪に七倍の罰を加えて懲らしめる。

19 私は、あなたたちの誇りとする力を砕き、天を鉄のようにし、地を赤銅のようにする。
20 それゆえ、あなたたちの努力は空しく、地に作物は実らず、地上の木には実がならない。
21 それでも、まだ私に反抗し、私の言葉を聞こうとしないならば、あなたたちの罪に七倍の災いを加える。
22 私は、あなたたちの間に野獣を放つ。野獣は、あなたたちの子供を奪い取り、家畜を滅ぼし、あなたたちの数を減らす。こうして、街道は荒れ果てる。
23 それでもなお、まだ私の懲らしめが分からず、反抗するならば、
24 私もまた、あなたたちに立ち向かい、あなたたちの罪に七倍の災いを下す〉

【戦争を引き起こす場合】

::25 〈私は、契約違反の罰として戦争を引き起こし、あなたたちが町に引き揚げるなら、あなたたちの間に疫病をはやらせ、あなたたちはついに敵の手に渡される。
26 私があなたたちのパンの備えを砕くときには、十人の女たちがパンを焼くにも、わずか一つの竈(かまど)で足りるほどになる。焼いたパンを量って配っても、あなたたちは食べて満腹することはない。
27 それでも、まだ私の言葉を聞かず、反抗するならば、
28 私は激しい怒りをもって立ち向かい、あなたたちの罪に七倍の懲らしめを加える。
29 あなたたちは、自分の息子や娘の肉を食べるようになる〉

【契約違反の呪い】

30 私は、あなたたちの聖なる高台を破壊し、香炉台を打ち壊し、倒れた偶像の上にあなたたちの死体を捨てる。私は、あなたたちを退ける。
31 私はあなたたちの町々を廃虚とし、聖所を荒らし、あなたたちがそこで捧げる宥めの香りを受け入れない。
32 私は国を荒らし、そこを占領した敵は、それを見て驚く。
33 私は、あなたたちを異国に追い散らし、抜き身の剣をもって後を追う。あなたたちの国は荒れ果て、町々は廃虚と化す。
34 国が打ち捨てられ、あなたたちが敵の国にいる間、土地は安息し、その安息を楽しむ。
35 土地は、打ち捨てられている間、あなたたちがかつて住んでいたころには得られなかった安息を得る。

36 私は、あなたたちのうちで生き残った者の心を敵の国々で怯えさせる。彼らは、風に舞う木の葉の音にも怯え、剣に追われる者のように逃げ、追う者もないのに倒れる。
37 彼らは追う者もいないのに、剣に追われるように逃げてつまずく。そして、折り重なって倒れる。あなたたちは、敵の前に立ち上がることがない。
38 あなたたちは異国で滅び、敵の国はあなたたちを食い尽くす。
39 生き残った者も、敵の国々で自分の罪のために痩せ衰え、さらには先祖の罪のために、彼らと同じように痩せ衰える〉

【神の慈愛】

40 〈しかし、もし彼らが自分と自分の先祖の罪、すなわち、私を欺いて、反抗した罪を告白するならば、
41 たとえ私が彼らに立ち向かい、敵の国に連れ去っていても、彼らのかたくなな心が打ち砕かれ、罪の罰を心から受け入れるならば、
42 そのときは、私はヤコブとの私の契約、イサクとの私の契約、さらにはアブラハムとの私の契約を思い起こし、かの土地を思い起こす。
43 彼らが後にした土地は、打ち捨てられている間、安息を楽しんでいる。彼らは私の法を捨て、私の掟を退けたから、罪の罰を心から受け入れねばならない。
44 それにもかかわらず、彼らが敵の国にいる間も、私は彼らを捨てず、退けず、彼らを滅ぼし尽くさず、彼らと結んだ私の契約を破らない。私は、彼らの神だからである。

45 私は、彼らの先祖と結んだ契約を彼らのために思い起こす。彼らは、私がその神となるために、かつて国々の目の前でエジプト国から導き出した者である。私は、主である〉

46 以上は、主がシナイ山においてモーセを通して、ご自分とイスラエル人との間に定めた掟と法と律法である。


第二十七章


【終身誓願が人間の場合の代価】

01 主は、モーセに言った。
02 〈イスラエル人に告げなさい。もし、終身誓願に相当する代価を、満願の供え物として主に捧げる場合、
03 その相当額は、二十歳から六十歳までの男子であれば、聖所シェケルで銀五十シェケルである。

04 もし女子であれば、その相当額は銀三十シェケル。
05 五歳から二十歳の人の相当額は、男子銀二十シェケル、女子銀十シェケル。
06 また、一か月から五歳の子は、男子銀五シェケル、女子銀三シェケル。
07 六十歳以上の人は、男子銀十五シェケル、女子銀十シェケル。

08 もしも貧しくて、相当額が支払えない場合は、彼を祭司の前に立たせる。祭司が、彼の支払額を定める。すなわち、彼が満願の供え物を捧げる資力に応じて祭司が決定する〉

【動物の場合】

09 〈主への供え物として家畜を携える場合、主に捧げるものはすべて、聖なるものとなる。
10 それを他のものと替えたり、良いものを悪いものに、あるいは悪いものを良いものに替えてはならない。もしも、その家畜を他の家畜と替えるならば、それも、替えたものも、聖なるものとなる。
11 それが、主への供え物として捧げることのできない汚れた家畜であれば、それを祭司のもとに引いて行く。
12 祭司は、それを評価する。その相当額は、祭司の良し悪しの評価いかんによる。
13 それをどうしても買い戻したいと思うならば、その相当額に五分の一を加えて支払わねばならない〉

【家の場合】

14 〈自分の家屋を聖なるものとして主に捧げる場合、祭司がその良し悪しを評価する。祭司が、それを評価することによって、その価は確定する。
15 奉納した人が、それを買い戻そうとするならば、その相当額の銀に五分の一を加えて支払わねばならない。そうすれば、彼のものになる〉

【畑の場合】

16 〈先祖伝来の畑の一部を主に捧げる場合、そこに蒔かれる種の量に応じて相当額が決められる。一ホメルの大麦の種が蒔かれる土地は、銀五十シェケルである。
17 その畑をヨベルの年から奉納する場合には、この相当額で確定される。
18 しかし、ヨベルの年以後にそれを捧げる場合、祭司は次のヨベルの年までに残る年数によって価を評価し、それに応じて確定している畑の相当額から差し引く。
19 捧げる人がそれを買い戻そうとするならば、その相当額の銀に五分の一を加えて支払えば、彼のものになる。
20 しかし、それを買い戻さずに他人に転売したら、再びそれを買い戻すことはできない。

21 ヨベルの年が来ると、それは永久に神に奉納された畑と同様に、主に属する聖なるものとなり、先祖伝来の畑として祭司のものになる。
22 もしも、先祖伝来の畑でなく、購入した畑を主に捧げる場合は、
23 祭司は、ヨベルの年までの年数によって相当額を評価する。捧げる者はその日、決められた相当額を捧げ、その畑は主に属する聖なるものとなる。
24 ヨベルの年が来ると、その畑はこの先祖伝来の畑を売った元の所有者に戻る。
25 以上の相当額はすべて、聖所シェケルによる。一シェケルは、二十ゲラである〉

【特定の規則】

26 〈家畜の初子は、生まれたときから主のものである。それが牛であれ、羊であれ、誰もそれを捧げることはできない。それは、すでに主のものである。
27 もしも、それが汚れた動物の場合は、その初子の相当額に、さらにその五分の一を加えて買い戻すことができる。もし、買い戻さないならば、その相当額で売ることができる。
28 自分の持ち物のうちから、永久に主のものとして奉納したすべての物は、人であれ、家畜であれ、先祖伝来の畑であれ、それを売ったり、買い戻したりすることはできない。永久に供え物はすべて、神聖なものとして主に属する。
29 特に、永久に神に奉納された供え物が人である場合は、その人を買い戻すことはできず、必ず殺さねばならない。

30 土地から取れる収穫量の十分の一は、穀物であれ、果実であれ、主のものである。それは聖なるもので、主に属す。
31 もし、十分の一の一部を買い戻したいときは、それに五分の一を加えて支払わなければならない。
32 牛や羊の群れの十分の一については、牧者の杖の下をくぐる十頭目のものはすべて、聖なるもので主に属する。
33 この十分の一の家畜を見て、その良し悪しを判断したり、それを他のものと取り替えたりしてはならない。もし、他のものと取り替えるならば、それも取り替えたものも聖なるものとなり、買い戻すことはできない〉

34 以上は、主がシナイ山において、モーセを通してイスラエル人に示された戒めである。


Kuroda Kouta (2005.11.11/2007.02.13)