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  武蔵野線線路壁絵


 国分寺国分尼寺(こくぶんにじ)についての記述ではありますが、ここでにJR武蔵野線の高架部分の側壁に描かれていた絵について、改めて記録をしておきましょう。
 なぜならば、私には「本庄藍子さんを除いて、その作者のほとんどが中学生(当時)」だと思われたからです。そして、その年代でこのような素晴らしい作品ができるということに驚嘆しました。
 さらに、そのことを「創作ページ」の「青空ライブラリ(美術系)」の皆さんに知っていただきたいからです。

 ただし、このような使い方をすると問題になるかもしれません。なぜならば、絵を無断でデジカメで撮って、勝手にこのページに作品として使っているからです。つまり、ここには著作権侵害に関して疑わしいような写真が何枚かあるでしょう。
 もしかして、苦情がきたら困るなぁと思いながら、素晴らしい完成度なので手近に鑑賞をしたいのです。本来ならば、何回も足を運べばよいのでしょうが、老いてしまって足も不自由なためにそうもいきません。そんな次第ですから、作者の皆さんもよろしくご承知ください。



 下の素晴らしい絵は、国分寺市立第二中学校・美術部の安田要さん、本多美貴さん、菊池素之さん、有賀楓さん(楓は「かえで」と読むのでしょうか?)、福田このみさん、金原愛さん、打田雄大さん、平松るいさんが描いたものです。
 なお、タイトルは「国分寺」となっていました。
 国分寺の過去から未来に関するイメージが、彷彿としてくる美しい絵ではありませんか。



 下は、府中市立第十中学校の會田加奈子さん、浦和さやかさん、石井由希子さん、松本典子さんが描いた「」です。背景の雲形が、日本の襖絵や掛け軸などを思い出すデザインで落ち着きを与えています。
 何とも上品で、すばらしい構図です。蓮は白蓮でもないし、大賀蓮(おおがはす)の色でもありません。ほのかなピンク色で、とてもふくよかな感じがしませんか。



 下は、国分寺市立第四中学校美術クラブの阿蘇品佳奈さん、鈴木ほなみさん、矢島夏美さん、大健香奈さん、佐々木理砂さん、天野仁御さん、井高亜未さん、水谷友香さん、佐波舞音さん、茂木菜摘みさん、大縫由紀乃さん、山川量子さん、萩原藍さんが描いた「自由な壁」です。
 メルヘンチックな夢を描いた作品でしょう。中に埴輪がいたりするのは、やはり国分寺ですね。永楽通宝のまん中に空いている穴は、そこに本当の穴があるのです。それは、コンクリートの中から水抜きをするための穴なのです。まったく上手なデザインです。



 下は、国分寺市立第四中学校美術部の佐波舞音さん、青柳裕子さん、上田里沙さんが萩原藍さんの原画に基づいて描いた「月明かりの夜」です。このファンタジックの絵の中に、何とも不思議な感覚が潜んでいるようで感心します。ノジギクのような左の花三輪と目玉焼きのような白い部分をもった月が対峙(たいじ)しています。
 捻(ねじ)れた木の前に佇(たたず)んでいる空(から)の人力車は、何を意味するのでしょうか。
 私たちをどこか不思議な国へ誘(いざな)っているような気がしてなりません。
 それは、私だけの感覚なのでしょうか。



 下は、本庄藍子さんが描いた「閑居」です。
 閑居(かんきょ)とは、単に「静かな住まい」というだけの意味ではないでしょう。鴨長明(かものながあきら)が書いた文章のように、世俗から離れてしまって、心静かに暮らすことを意味するようです。つまり、隠遁に似た境地を言うのではないでしょうか。この絵からは、「幽玄の趣」さえを感じます。
 おそらく、墨絵などの筆法を利用した「日本古来の方式」や「狩野派の技法」などを考慮しているのではないでしょうか。そしてさらに、もしかしたら本庄藍子さん中学生ではなく、プロの画家ではないでしょうか。
 私は、この地味な色彩の中に、すばらしい造形のあることに驚かされます。



 いずれも、私の印象に強く残る作品です。
 そんなわけで、無断で私の思い出として、また皆さんに素晴らしい作品の参考としてここに載せました。ほとんどの人が中学生であるようです。そして、中学生でもすでに大家としての才能を見せてくれる人もいるということに、ここでご覧になって気がつく人も多いでしょう。
 また、数人で意見を言い合って作品を作ることは完成度がそれだけ高くなるようです。

 もしも、興味のある人は実際に行って見たり、あるいは原画を見せてもらうとよいかもしれません。原画については、東京国分寺ロータリークラブに問い合わせれば、何らかの回答が得られることでしょう。


Kuroda Kouta (2007.05.31/2007.10.10)