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スザンヌ女史の特別クリニック見学記


Balance in Movementのスザンヌ女史の特別レッスンを見学する機会がありました。
丁度近所の乗馬クラブを会場に出張レッスンがあり、それに参加する方からお誘いいただけたのがきっかけです。
もちろん私は特別レッスンを受けるレベルにありませんが、日頃バランスの悪さも自覚していますし、HPのネタになるか(^^;)と軽い気持ちで行って来ました。
当日は部班レッスンを4鞍とセミプライベートレッスンを1鞍見学、自分自身が参加したのはデモンストレーション&レクチャーです。

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グループレッスン

1鞍につき5.6人で部班形式、埒の外からスザンヌ女史が英語(ドイツ人の英語なので非常にわかりやすい)でレッスンし、直ちに同時通訳されます。この通訳ですが、スザンヌ女史の意図を素早く聞き取り馬術的な指示を同時通訳するというのは大変な事だと思いました。語学力もさることながら馬術的な知識も高くなくては不可能と思われます。今日本で両方を兼ね備えたこのレベルの方は何人居るのだろうかと余計な感心をしてしまいました。さすがです。

さて、レッスン内容は最初は常歩、その後速歩、最後は鐙上げでバランストレーニングを行います。見学した部班4鞍はそれぞれ微妙に内容が違っていましたが、共通するのは馬上で思い切って身体を動かすことや身体の各部をバラバラに動かすことです。これに近い事は経験したことはありますが、頭で思うのと実際に馬を動かしながら実行するのは難しいものです。

1レッスン30分ですがかなりハード、正反動を維持しながら馬上体操を続けます。そしてスザンヌ女史が一人一人乗り手の状態を解説したりアドバイスをします。極め付きは鐙上げの軽速歩、話には聞いたことがありますが、目の前で見たのは初めて、号令を聞いた時乗っている皆さんが「鐙を履いて軽速歩の間違いじゃないよね?(汗)」という顔をしたのを見逃しませんでした。(^^;)
よく鐙上げ軽速歩って「膝でしがみ付くから意味が無い」とか「あれはイジメ」とか聞きますけれど、流石特別レッスン参加者はちゃんと軽速歩になっていましたよ…!
これらの運動を通じてよりよいシートやバランスを乗り手自身が見つけ出すように導くレッスンだそうです。
グループレッスンの様子1鞍30分5.6人で受けます
左側にいるのがスザンヌ女史と主催者で通訳もこなす永見一平氏
乗り変わりの時には会場の乗馬クラブのスタッフが手伝います
レッスンごとにゼッケンは交換していました
速歩で馬の背に伏せます
これは「自転車こぎ」
「お手玉」左右同じ様に続けるのは難しそうでした
必殺!「鐙上げ軽速歩」座っている場面ですが…

スザンヌ女史のデモンストレーション&レクチャー

午前のレッスンが終わるとすぐにスザンヌ女史のデモンストレーションです。レッスンの見学は自由ですがデモンストレーションとレクチャーは有料です。
因みにカメラ撮影は可でしたがビデオ撮影は不可でした。ビデオかDVDを購入してねという事でしょう、当日購入すると女史のサイン付です。(^^;)

用意されていた馬に跨り準備運動をした後にいよいよデモンストレーションが始まります。馬を動かすのにはバランスの移動で可能と説明しながら実際に手綱を伸ばし脚を外して動かします。更に乗り手の身体の筋肉の緊張状態で馬がどう変化するか等悪い見本も交えながらデモンストレーション、特に悪い見本は耳が痛いながらも「なるほどー」と納得です。
スザンヌ女史は大変足の長い女性でした。(もっとまともな感想はないのか、と自分で突っ込み…)

昼食は近所にお店も無いし移動時間が無いので仕出しのお弁当を頼みクラブハウスでいただきました。量が多くてかなり満腹。
時間が押しているらしく休み時間も殆ど無く厩舎の上にある一室でレクチャーが始まります。
レッスンの時はそれ程人がいませんでしたが、レクチャー目当ての参加者が多かったらしく会場に人が入りきれないほどでこの日は40名余りでしたでしょうか。乗馬クラブのスタッフの方も参加しているようでした。
部屋が狭いので、目の前と言ってもいい位の場所にスザンヌ女史が立ち、彼女の作成したOHPシート(おぉまだ現役であるんですねー、パワーポイントだったらそれはそれでビックリですけど…)や可動式の骨格標本を使ってレクチャーです。因みにOHPはドイツ語で表示されますが通訳されますし日本語が書いてある紙も渡されました。
表題は「バランス・イン・ムーブメント=動きのバランス」です。

体格(骨盤の長さや胴の長さ)によるライダーのバランスの取り方の違いをサンプルを見せながらレクチャー。可動式の骨格標本を動かして馬上のライダーの動きを説明します。
最後に机の上に置かれた標本が何も支え無しに騎座でバランスを取って自立しているのが印象に残りました。
スザンヌ女史は騎乗もさることながら、理論だててのレクチャーも上手く本来の専門は体格(骨格)が影響する馬上のバランスの取り方ではないかさえ思えました。

女史と同時通訳の一平氏は息がぴったり
背も高いですが足も長い!足が余っちゃいます
脚と手綱を使わずに馬を動かすデモンストレーション 脚が離れているのがわかりますか?

セミプライベートレッスン

レクチャーの後、馬場に移動してグループレッスンが1回あり、その後はセミプライベートレッスンです。
こちらは1レッスン2名で行われます。
2名ですが離れて運動し、自分で馬を動かします。レッスン内容はグループの時と違い、長蹄跡や輪乗りの通過の歩数をカウントし歩度の詰め伸ばしをコントロールします。
グループレッスンは速歩迄でしたが、セミプライベートでは駈歩も行っていました。
駈歩を出したり速歩に落としたりを輪乗りで短い間隔で繰り返す内容でキツそう…。でも1鞍で2人なのでアドバイスも一層きめ細やかです。

グループレッスンもセミプライベートレッスンも参加者は騎乗前に診断書を提出し一日の最後にスザンヌ女史のアドバイスが記述(訳されているので日本語です)されて戻ってきていました。

最後に

今回縁あってクリニックを見学しましたが、確かに金額は張りますがなかなか良いレッスンだと思いました。(といっても私には無理…)
ある程度経験があるライダーには新鮮な体験になるのではと思います。
今回参加したことでレベルと指向は違うものの、馬上においての心がけやヒントになる事が沢山あり、一遍には無理ですが出来ることからすこしづつ実践しようと思っています。

注文することがあるとすれば、当日の行動がはっきり主催者側から指示が無かったこと、馬装などの準備や馬場へ引いていくことなど細かい事ですが、初めての参加者がどう行動するればいいかが説明不足でした。
結果時間的に押してしまったのでそのあたりは主催者と会場を提供している乗馬クラブの打ち合わせがもう少しあればいいと思いました。
それからスザンヌ女史が乗った馬はその後レッスンで使われていたので特殊な馬では無かった様でしたが、参加者と女史が同じ馬に乗ると言うのは良いと思いますがもう少し出来た馬だったら良かったのにとも余計な事を思いました。(女史が苦笑していたので(^^;))

当日は寒かったり暑かったり目まぐるしい一日で長丁場でしたが、充実していて誘ってくださった方に感謝しています。