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リストラ日記アーカイブ 2009年9月
読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

265 8月後半の読書 2009年9月1日 (火)
266 メールアドレス解約でわかったプロバイダの狡猾さ  2009年9月2日 (水)
267 メールはGoogleのGmail(Gメール)がやっぱりいいんじゃない? 2009年9月3日 (木)
268 火天の城など織田信長関連小説 2009年9月7日 (月)
269 ハードボイルド的男臭さ満点小説 2009年9月8日 (火)
270 なぜ日本人は海外メディアの評判を気にするのか? 2009年9月10日 (木)
271 9月前半の読書 その1 2009年9月14日 (月)
272 子供の教育費というものは 2009年9月16日 (水)
273 悪者にされた薬品達 2009年9月18日 (金)
274 映画「カムイ外伝」 2009年9月21日 (月)
275 シルバーウィークはDVD三昧 その1 2009年9月23日 (水)
276 エコと環境と自然の摂理 2009年9月24日 (木)
277 愚直な人々 2009年9月25日 (金)
278 西向く侍と漢字遊び 2009年9月29日 (火)
279 高速道路料金無料化? 2009年9月30日 (水)

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8月後半の読書 2009年9月1日 (火)
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リンカーン弁護士(講談社文庫) マイクル コナリー著
マイクル・コナリーの新シリーズで今度は刑事弁護士が主役です。複雑な人間関係とテンポのよいストーリー展開、陰のある主役、都合のいい仲間達(今度は別れた二人の妻)はいつものパターンですが、リラックスして読めるエンタテナー小説としては上出来です。男性版ハーレクイーン小説みたいな感じかな。読みやすいので出たらすぐに買ってしまうのは我ながらちょっともったいない気もするのだけど。しかし最近文庫でも翻訳本がやたらと高いような気がするのは私だけかな。

疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想 (中公新書) 茂木 健一郎著
テレビでお馴染みの茂木先生の新書。読みやすそうな簡単な話からいきなり「これからの人類が多様性やそれを育む持続可能性に自らの未来を託したいのであれば…」なんて話しに突然切り替わったりするので頭の体操にはいいのかも。内容を解説したり感想文が書けるほどは理解できませんでした。

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書) 佐々木 俊尚著
ミエミエの引っかけタイトルながら、内容もそこそこ衝撃的で、メディア関係者や広告業界、マスコミ志向の学生などは必読しておくべきでしょう。今はまだ余裕をカマしているテレビ会社、大新聞社ですが、その崩壊は2011年ということはないでしょうが、刻々と近づいているのがわかる本です。

百万遍 古都恋情 上・下(新潮文庫) 花村 萬月著
8月の日記にも書きましたが、40年ほど前の私の故郷がどどーんと登場してくる長編小説です。まだ京都市内を市電が縦横に走っている時代で、私もその市電で買い物やら通学によく使ってましたが、貧乏な主人公の足はこの市電か徒歩で、当時の私のように自転車やバイクで駆け回るということはなかったようです。

この「古都恋情」の前の「百万遍 青の時代」は3年前に読みましたが、その内容はもうかなり薄れてしまっていて、読み進めていくうちに「そうそう、そんなこともあったっけ?」てな感じで思い出しつつ読むはめになりました。できればほとんど忘却の彼方にあった青の時代を再読しておくべきだったかもしれません。まだ読んでない人は青の時代から一気に読むことをお勧めします。

読みにくい地名や変な地名は全国各所にありますが、「百万遍」「御池(おいけ)」「烏丸(からすま)」「蛸薬師(たこやくし)」「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」など京都人なら当たり前の地名も、知らない人には、地図を見ても簡単なようで正確な読み方はわからないと言われます。同じ円でも「円町(えんまち)」「円山(まるやま)」と分かれます。なので観光客から「鳥丸(とりまる)丸太町」へ行きたいんですが」と聞かれると、それは「烏丸(からすま)丸太町」だと京都人にはすぐに理解ができるのですが、その際の返答は「とりまる丸太町はね、東洞院あがって竹屋町を西に入ったとこだよ」とか、近いけどちょっと違う場所を教えてみたり、、、これを一般的には「いけず」と言うのです。

遊戯 (講談社文庫) 藤原伊織著
〔遺作〕収録
藤原伊織氏の書きかけのまま遺作となってしまった小説です。途中のいいところでバッサリと終わってしまっています。続きが読みたい病に罹りそうです。「テロリストのパラソル」「ひまわりの祝祭」「てのひらの闇」「シリウスの道」などとてもいい小説を書かれていました。2002年までは電通の社員で二足のわらじを長い間続けてましたが、広告業界を描いた「シリウスの道」は電通退職後の2004年頃から週刊誌の連載で書かれていましたね。

     

     

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メールアドレス解約でわかったプロバイダの狡猾さ  2009年9月2日 (水)
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インターネット(以下ネット)黎明前からパソコン通信と称するネット接続をおこなっていましたが、その当時はNECのPC-VANと富士通のNifty-Serveがいわゆる自民と民主の二大政党みたくなっていて、私もプライベートでNifty-Serveに加入していました。メールアドレス(以下アドレス)に該当するNiftyのIDは、不規則なアルファベット3文字+数字5文字で、Niftyから割り当てられたものでした。接続はアナログ回線でダイヤルアップする面倒な作業で、接続が長引くとあとでNTTからとんでもない料金を請求されるので、接続時間を短くするためメール本文はシンプルに、掲示板への書き込みは別途テキストを準備しておき接続と同時に一気にコピペとかやってました。

Windows95が登場しパソコン通信から本格的なネット時代へ突入しましたが、その魅力はラジオからいきなりカラーテレビに変わったようなもので、1996年に当時割高だったNiftyとは縁を切り、安いネットプロバイダと契約し、インターネットのアドレスを初めて取得しました。その時以来13年間メインで使ってきたアドレスを今回解約しました。

この13年間でプロバイダの栄枯盛衰は激しく、次々に新しい低料金のプロバイダができてはつぶれていきました。私が加入したプロバイダも、途中で親会社が変更になり、さらに2003年には巨人NTTコムのOCNに吸収されました。プロバイダの経営者が変わったり吸収されると、アドレスも変わることがありますが、幸いに今まで変更する必要はなく、当初からのアドレスと、加えて新しいプロバイダのアドレスが追加され、都合3つのアドレスを持っていました。今考えると吸収などでアドレスが変わるなら、継続しないでもっと安いプロバイダに乗り換えてしまうので、顧客を逃がさないよう継続できるのが当たり前なのかも知れません。

しかし古いアドレスはスパムメールが増えてくるというリスクがあります。スパム業者は一度送ったメールが送信エラーで返ってこなければそれは「生きているアドレス」と思うでしょうし、そもそもアドレスを決めた1996年当時はスパムなんて考えもしなかったので、できるだけシンプルでわかりやすいアドレスだったのが致命的です。また特定はできないものの、どこかで登録したアドレスが流出したこともあるでしょう。

そしてOCNに吸収された旧プロバイダのメールについてはOCNは限定的なサービスしか提供をしてくれず、結果大量のスパムやウィルスが、次々とフィルタをすり抜けて送られてくる状態になりました。1日に届くメール約100通のうちスパムが95通という状態になり、さすがにこれ以上スパム対策に時間を使うのがバカらしくなり今回の解約に至りました。

メインで使っていたアドレスを変更するには、過去を清算しなければなりません。まずネット接続は以前からCATVのネット接続を利用しているので問題ありません。次に各Webサービスやメルマガ登録などに使っているアドレスの変更や連絡です。これが結構たいへんです。過去1年間ぐらいに届いたメールや使ったサービスを調べ、変更する必要のないものと、変更しなければ困るものを書き出します。例えばクレジットカードやネット証券、携帯電話会社、通販、オークション、ブログ、使っているWebサイト、各種メルマガ、友人、知人などです。

移行の準備が整うとOCNサイトで解約手続をおこないます。調べると毎月1日〜末日までが契約単位なので、月半ばで解約してもその月1ヶ月分はチャージされます。ならばあと3日間しかないけど8月末日で解約することにしました。解約ページはわかりにくく、ようやく探し当てて手続を始めると、まず「解約するとたいへんな影響が出るからね!」と大きな文字で脅しの言葉が羅列されます。ふんふん平気じゃわい!と解約手続を進めていくと、今度は「あなたには4500ポイントも貯まっていて解約すると無効になっちゃうよ〜ん」と甘〜い誘惑。今まで一度たりともポイントがあるなんて知らされなかったし通知も来ていない。ひどい!あまりにもひどい!そんなひどいところとは早く縁を切りたい。

で、Webサイトで解約の手続を終えると「メールは解約日後数日で停止する」旨の脅迫じみたメールが送られてきます。平気だも〜ん!と、その翌日「アドレスだけ残す250円の格安プランがあるけど、どうよ?」とメールが来た。う〜ん、知らなかった。5〜6年前にCATV接続にしてからメールしか使っていないから月250円でよかったハズじゃん!もう騙されまくり。しかし、わかっちゃないなぁ〜、スパムやウイルス対策に問題あるからやめるのだよ〜今回は。

13年間、毎月千数百円をクレジットカードの自動引き落としで、明細もなく、特典もなく、文句ひとつ言わず、ただ、ただ黙って支払い続けてきたのがやっと解消するこの清々しい気持ちはいったいなんだろう。(つづく)

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メールはGoogleのGmail(Gメール)がやっぱりいいんじゃない? 2009年9月3日 (木)
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前回で書きましたが、今回長きにわたって使い続けてきた有料のメールアドレス(以下アドレス)を解約するにあたり、私がその代わりに選んだのが無料のGoogle Gmailです。

すでに多くの方が使っていると思いますが、Googleが無料で提供してくれているWebメールシステムと付随するアドレスが「Gmail」というものです。もしまだ使っていない人で、有料のアドレスを使っているけど整理したいなと考えているならばこのGmailを私はお勧めします。下手な有料アドレスよりもずっといいかもしれません。

「メールはメールソフト(OutlookとかBecky!とか)を使って送受信し、受信したメールはメールソフトのフォルダに振り分けて保存しておく。PC本体やハードディスクを交換する時には、面倒だけどファイルやデータをエクスポート、インポートして可能な限り前と同じ環境に戻す」と言う人が実際は多いのではないかと思います。私も過去に何度となく同じ作業を繰り返してきましたが、結局古いメールは面倒なので移行しなかったりハードディスクのクラッシュで消えてしまったりして残っていません。

そしていま時代は確実にWebメールと呼ばれる仕組みに変わってきています。Webメールは名の通りインターネット上に存在し、IEなどブラウザで表示するメールシステムですので、最初のうちはちょっと取っつきにくくて慣れが必要ですが、使い込んでいくとこれが意外と便利なのです。もちろん無料とはいえ安全性、機密性、信頼性は非常に高いものと言われています。

まずネット環境が悪かった時代はともかく、今ならストレスなくネット上で作業ができるようになったので、PCの中にわざわざ送受信メールを保存しておかなくても、Googleが巨大な専用保管スペース(2009年8月現在で7ギガバイト)を無料で提供してくれていますので、それを使わない手はありません。元もと動画や巨大データをメールでやりとりするのは現実的ではないので、7ギガバイトもあれば通常の画像やテキスト中心のメールなら10年以上は楽に使えそうです。さらにこの容量は年々増えていってますので、かなり激しく使ったとしても数年後に容量が足りなくなった!ということはまず起きないと思います。

次にメールの送受信がWeb上ですべて完結しますので、例えばPC本体を買い替えたり、ハードディスクが壊れて交換しても、まったく影響はありません。もちろん過去に保存したメールやデータもすぐに取り出せ(検索はさすがに本家だけあって、とても素早く過去のメールを探せます)、データ移行などの手間もかかりません。自前のPCのハードディスクと違いクラッシュしてデータが消えてしまう可能性もはるかに少なく、バックアップも取られていますので安心です。これが最近流行になってきたクラウドコンピューティングの神髄ですね。

またGmailは他のメールの送受信を代わりにおこなったり(例えばGmailでYahoo!のアカウント名で相手に送信することなども可能)、逆にGmailに送られてくるメールを他のアドレスへ転送することも可能です(自分の携帯電話に転送とかも問題なくできます)。いくつものメールアドレスを別々で管理するのは時間もお金も無駄ですので、できるだけ集約するのがいいでしょう。旅行中や出張中などで返信ができないときには、送ってきた相手に自動で自分で作成した不在通知を送り返すこともできます。もっとも旅行に自前のPCを持ち歩かなくても、例えばネットカフェやホテルのビジネスセンターのような場所で、ネットにつながったPC環境さえあれば、メールの送受信は日本はもちろん世界中で可能です。

そしてWebメールはPCがウイルスに感染する機会を減らしてくれます。システム自体にスパムやウィルスを検知、判定する機能があるのと、個々に受信拒否やフィルタリングの設定が可能です。Webメールの場合、メールに添付されたファイルは通常メールのようにPC本体にダウンロードするわけではなくネットのサーバ上に存在しています。それをPC本体にダウンロードして起動をしない限りは基本的にウイルスに感染することはありません(ブラウザで感染してしまうものは除く)。

最後に無料のメールの場合、うるさい広告があちこちに表示されたり、登録アドレス宛に様々な広告メールが送られてくるんじゃないかと心配するのも当然ですが、その点もGoogleはスマートで、広告もあるのかないのかわからないぐらいシンプルで控えめな表示ですし、スパム的なメールは今のところまったく送られてきません。このあたりはプライバシィポリシィなどを見て判断してください。

どうですか?まるでGoogleからの回し者のようですが、本格的に使ってみて初めてその良さが実感できました。同じようなWebメールは、Yahoo!でもInfoseekでも楽天でもMicrosoftでもありますが、比べてみるとわかりますが、トータルで評価をするとやはりGoogle Gmailが一歩抜き出ているように思います。

※その後使い込んでいくとgoogleMAILはMicrosoftのIEでは動作が遅く使い物になりません。ブラウザをMozilla FirefoxかGoogle Chromeに替える(並行利用でOK)必要がありますね(2009年9月18日現在)

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火天の城など織田信長関連小説 2009年9月7日 (月)
268
小説火天の城 (文春文庫)は既に読みましたが、映画「火天の城」が9月12日から上映されます。

小説は山本兼一氏の著作で、物語の主人公は熱田神宮の宮大工の棟梁だった実在の人物岡部又右衛門。その岡部が織田信長に気に入られ、今までにない発想と工夫と壮絶な突貫工事で壮大な安土城を見事に造りあげますが、敵の多かった織田信長が明智光秀に謀殺されるや、安土城もあっけなく焼け落ちてしまうという歴史にフィクション(想像)を交えたドラマになったいます。

同じ安土城の築城を描いた小説で「天下城 (新潮文庫)」は佐々木譲氏の著作で、こちらは大工ではなく滋賀県坂本にある穴太(あのう)の石積職人が主人公です。まだ子供の頃に武田勢に領地や家族を奪われてしまい、金山で奴隷として働かされていた主人公は、幼なじみと一緒にようやく逃げ出せたものの、武士にも軍師にもなれず、ふとしたきっかけで比叡山延暦寺や多くの寺社や城などの石積みで広く知られている穴太衆の親方に見込まれ、やがて親方をしのぐ力量をつけ、こちらも織田信長に見込まれ安土城の石積みをまかされるというドラマです。

どちらが読み物として面白かったかと言えば、私は「天下城」に軍配ですが、今度の「火天の城」の映画は安土城と同じ広さにオープンセットを組み各地でロケをおこなった大作とのことで今からとても楽しみにしています。そういえば2週間ほど前に「世界ふしぎ発見!」で「戦国築城ミステリー幻の安土城」をやっていました。

今年(2009年)の春に行ってきた安土城天主跡


安土城の設計図や当時描かれた絵はまったく残ってはなく(当時の宣教師が描いた絵がバチカンに送られたそうですが発見されていません)、今でもその姿形には諸説あり、謎だらけという不思議な城です。それも奇抜で破天荒な織田信長自らが指揮をした戦闘用ではなく、京都にいた天皇までも住まわせようと考えた城ですので、きっと普通ではないという先入観がそうさせるのでしょう。

あと関連する小説として、織田信長と明智光秀の2名にスポットをあててその謎に迫った「信長の棺(文春文庫)加藤廣著」と「「本能寺」の真相 (講談社文庫)姉小路祐著」はいずれも本能寺や南蛮寺跡、安土城跡、鳳凰山本徳寺、愛宕神社、坂本城跡、比叡山延暦寺、日光東照宮、明智平などへすぐ飛んでいきたくなるような面白いミステリー小説です。著者の勝手な想像というか独善的な謎解きがかなり入っていますので、賛否は多いようですが、別に史実を書いているわけではないのですから、面白ければそれでいいのではないでしょうか。

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ハードボイルド的男臭さ満点小説 2009年9月8日 (火)
269
星の数ほどあるハードボイルド小説の中で、私が読んだものはほんの一握りに過ぎないことは承知しています。そもそもハードボイルドの定義とはなんぞや?と思ってググってみたところ、やはり頼りになるのはWikipediaで『元来は「堅ゆで卵」、つまり白身・黄身の両方ともしっかり凝固するまで茹でた鶏卵のこと。転じて、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す』とあります。「冷酷非情」ってところがミソでしょうが、当初の小説では「ハードボイルドの主人公=探偵」の図式ができていて、本来の意味では必ずしもそうではないのでしょうけど、主人公の多くは私立探偵ということになっています。ところで余談ですが国立とか公立の私立探偵ってあるのでしょうかね(笑)

私が今までに読んだハードボイルド小説は、古くは定番のダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラー、ロス・マクドナルドの有名どころと、その後、マイクル・Z・リューイン、ロバート・B・パーカー、ローレンス・ブロック、マイクル・コナリーなどです。

日本の作家では、生島治郎、原りょう、大藪春彦、大沢在昌、船戸与一、佐々木譲、北方謙三、志水辰夫、逢坂剛、藤田宜永、東直己、藤原伊織、香納諒一、真保裕一、石田衣良、島田一男などを数多く読んできましたが、中でも印象深いのは、原りょうの「沢崎シリーズ」と大沢在昌の「佐久間公シリーズ」でしょうか。この二つは同時期に読み進めると、どちらがどうだったか、こんがらがったりします。

「ハードボイルド=探偵」という決めならばそれには該当しませんが、一般的には警察小説と呼ばれる堂場瞬一の「刑事・鳴沢了シリーズ」「警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ」や今野敏、横山秀夫、佐々木譲、鳴海章などがハードボイルドチックでいいですね。同様にスパイ小説でもハードボイルド的なイアン・フレミングやケン・フォレット、フレデリック・フォーサイスなどは小説として外れはないです。また犯罪者が主人公の小説でバリー・アイスラーや楡周平、垣根涼介なども読み応えのある面白い作家です。

そんな作家と作品を並べてみると、自虐的に言えば、これはもう男性版ハーレクイーンという感じです。「主人公は死なない」「美女がパートナーとして登場する」「相棒に無茶苦茶な男がいる」「最近の小説では天才ハッカーが知人にいて電話局や警察などどこでも侵入できる」などで、結末はだいたい決まっているのに、読み出したら止まらないという点では同じ心理を突いた商品なのでしょう。

まぁそれはそれとして、私の一押しハードボイルド本の一覧を作ると

レイモンド・チャンドラー 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))
ロス・マクドナルド さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)
ロバート・B・パーカー 初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
ローレンス・ブロック 聖なる酒場の挽歌 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
マイクル・コナリー ラスト・コヨーテ(扶桑社ミステリー)
イアン・フレミング 007/カジノ・ロワイヤル(創元推理文庫)
フレデリック・フォーサイス 売国奴の持参金(角川文庫)
原りょう そして夜は甦る(ハヤカワ文庫)
藤原伊織 テロリストのパラソル(講談社文庫)
真保裕一 ボーダーライン(集英社文庫)
大沢在昌 追跡者の血統(角川文庫)
楡周平 Cの福音(角川文庫)
垣根涼介 ワイルド・ソウル(幻冬舎文庫)
堂場瞬一 雪虫 (中公文庫)刑事・鳴沢了シリーズ


てな感じです。

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なぜ日本人は海外メディアの評判を気にするのか? 2009年9月10日 (木)
270
日本で起きた事件や出来事が「海外ではこのように紹介(報道)されている」という報道が、最近ニュースや報道番組でよく登場します。以前はそのような意味のない報道は少なかったと思うのですが、日本のマスメディア(特にテレビ局)が安易に好んで取り上げています。これは日本の視聴者がそれを求めているのでおこなっているのか、それともメディアが価値のある情報だと勝手に判断をして取り上げているのかいったいどちらなのでしょう。

例えば「民主党勝利によって政権交代」は政治的、外交的に日本と関係のある諸外国にとっても影響があるので、外国で報道がされることがあるでしょう。しかし、それぞれの国で一般的に公平中立とは思えないようなメディアの報道を日本の一般国民が、ゴールデンアワーのニュースや報道番組でそれ(海外での報道)を知る必要が果たしてあるのでしょうか?またそれを報道したメディアの信頼性や偏向性について知らされることはありません。

もちろんこれから外交戦略を作っていく民主党の外交担当者や外務省の職員は、現地の領事館などを通じて、各国のメディアがどのように報道し、各メディアの論調について業務上知っておく必要があるでしょう。また外交ジャーナリストやニュースコメンテーターならば仕事柄情報を集めておくことも重要でしょう。しかしお茶の間(死後?)の一般視聴者がそれを知って何の意味があるのかがわかりません。

政治問題なら外国から回りまわって日本の経済や一般家庭になにか影響が起きるかもしれません。しかし「酒井法子が覚醒剤で逮捕」や「イチローがメジャー2000本安打」や「中村俊輔スペインリーグデビュー」を「香港(アメリカ、スペイン)で地元新聞がこのように書いています」とわざわざ流す必要性があるように思えません。

酒井法子が香港や台湾のファンにどう思われていようと、イチローがシアトルのファンやローカル紙の記者にどう評価されようが、俊輔が地元の低俗なスポーツ紙にどう書かれようと、日本に住む国民にとってはなんの意味もありません。知りたいのはイチローや中村俊輔が出場した試合で、彼らがどのような活躍をしたか、調子はいいのか悪いのかであって、外国の一部のファンや中立かどうかもわからない聞いたこともない怪しげなメディアにどう評価され、報道されていようとそんなことに関心があるわけがありません。その時間を使って、日本の国民が知っておくべき重要なことが他にもいっぱいあると思うのです。

このように海外メディアで報道されることが、いいことでも悪いことでも、そのまま「現地のメディアでは…」とまるで世界中がその話題で持ち切りのごとく、日本のマスコミが報道することが不思議でなりませんが、それには下記のいくつかの理由が考えられます。

(1)日本のメディアは外国での取材能力が貧弱なので、現地メディアに頼っている
(2)日本のメディアは主張がなく控えめで自分の意見が言えず、現地メディアに代わりに言ってもらう
(3)日本のメディアは海外メディアなら妄信的に価値ある情報だと国民に信用させることができると思っている
(4)日本のメディアは他人(外国人)の目をいつも気にする日本の国民性に合わせて、それを提供しているだけ
(5)外国メディアに取り上げてもらったことが誇らしく、日本のメディアはそれを紹介せずにはいられない

どれもこれも視聴者である日本国民を幼稚で小馬鹿にしたマスメディアの独りよがりです。
広い視野で世界の動き、様々な考え方、価値観などを正確に伝えるべき日本のマスメディアがこのようなことでは、いつまでたっても日本とその国民は世界に胸を張り堂々とした自己主張ができる大人の国にはなれないような気がします。

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9月前半の読書 その1 2009年9月14日 (月)
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秀吉の枷〈上〉(中)(下) (文春文庫) 加藤廣著
「秀吉の枷(かせ)」は著者の前作「信長の棺(文春文庫)」と時代はかぶっているものの主役が織田信長と豊臣秀吉で違うのでそれぞれ楽しめます。私は「信長の棺」が意外な結末に新鮮味があって面白いと思いました。あと既に単行本で発表されている明智光秀が主役の「明智左馬助の恋」とで本能寺三部作と呼ばれているそうです。いずれも現実に起きた歴史と作者のやや無理もありそうな推理とが織りなしていく戦国ロマンの小説であります。まぁ時代劇とか戦国時代の歴史に興味のない人には無縁でしょうけどね。

赤い指 (講談社文庫) 東野圭吾著
久々の東野圭吾でしたが、ハズレの少ない作家ですから、まぁそこそこ楽しめました。しかし最後の謎解きにはちょっと無理があるよなぁって読後の感想。まぁこれも東野圭吾。

どれくらいの愛情 (文春文庫) 白石一文著
元出版社編集者出身の白石一文の文庫になった小説は全部読んでいます。私と歳がひとつ違いの同年代の書く物語は残念ながら印象には残りませんが、なぜか読まずにいられない。時々無性に食べたくなる天下一品のこってりラーメンのような感じか、、、あっ、小説はこってりとはしていなくどちらかと言えばあっさり系の中編4作です。

凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな! (新潮新書) 多田正幸著
う〜む、新書はタイトルで決まる代表格かもしれませんが、やはりタイトルが面白そうだったので買いました。阪大出て丸紅に入って、親が貿易商やっていて、税理士の資格を軽くとっちゃう人が凡人なワケもなく、そのような人が「凡人起業」と言っても実感も信用も湧きませんなぁ。

     

   

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子供の教育費というものは 2009年9月16日 (水)
272
平均初婚年齢は男性30.2歳、女性28.5歳(2008年人口動態統計厚労省発表)です。再婚も含めると当然もっと高くなります。そして結婚後に無事第一子目ができ、その子が高校や大学へいく時の親の年齢はと言うと結婚後17〜24年後ぐらいが普通で、今結婚した人は、男性が47〜54歳頃、女性が45〜52歳頃にその時期を迎えることになります。しかし現実はというと男性の場合、年収が一番高いのは50歳頃でそれ以降は段々と(あるいは急速に)落ちていくのが普通なのです。

いま新しい民主党政権の公約では子供が中学校を卒業するまでは子育て支援金とやらで補助金を出すそうですが、3人の子供を育ててきた(今も継続中)経験から言うと、中学校を卒業するまでは子育てにそれほどのお金はかかりません。お金がかかるのは中学校卒業以降になります。

中学校は私立へ通わせる恵まれた一部のお金持ちはともかく普通は公立です。学費は無料で課外活動や部活動の費用もそうたいした費用ではありません。しかし高校となると、公立にしろ私立にしろ授業料(民主党の公約に公立高校の授業料無料化というのがありますが)の他に、通学費用、制服費用、教科書・教材費用、部活動の費用も中学校と比べるとはるかに高くなります。高校生だとさすがに携帯電話も買ってやる必要があるでしょう。私立高校の修学旅行は海外が当たり前になっていますので、その積み立て金もバカになりません。

これだけデフレが進んで物価が下がってきても、下がらないのが学校の入学金や授業料です。生徒の集まらない私立高校では、今後はっきりと「全国最安値の高校!」「公立よりも安い高校」を打ち出すべきでしょう。その代わり整備された野球グラウンドやテニスコートや体育館はなく、学校教育法ギリギリ最低必要限の原っぱで、教員は経験の少ない若手と、定年を過ぎたベテランの混成でそれぞれ1年間の契約職員(いずれも安く雇えるし継続するにはよい実績を出すことが必要)、部活動はすべて会費制(街のクラブやサークルと同じ)、修学旅行は海外ですが、H.I.Sと提携し、安いチケットを仕入れる関係で、出発日や使う航空会社、ホテル、経路などがまちまち。学年全員が揃うのは無理で、クラスごとにハワイ、ロス、オーストラリア、中国などを選び、クラス全員が揃うのは一回の夕食だけというツアー。H.I.Sにとっても将来の客を掴むことができるので協力が得られやすいでしょう。

余談はさておき、もちろん頭のいい子ばかりで、高校も大学も自宅から自転車で通学できる文系の国公立学校へ通ってくれれば問題はほとんどありません。しかし親にできなかったことを子供に押しつけるのはどうでしょう?また東大含め国公立大学へ子供を入学させられる家庭(世帯)というのは平均より高い年収を得ているという統計があります。つまりお金持ちは子供に十分な教育機会を与えられ安い国公立へ通わすことができ、その他多くの平均か平均より下の年収世帯は泣く泣く私立へ行かせるしかないという現実があるのです。

さて、その私立高校・大学へ通わせるしかない親の年齢ですが、今から約20年前の初婚年齢はというと、男性28歳、女性26歳でしたので、男性の45〜52歳が一子目の一番お金のかかる時期で、二子目や三子目がいればその後5〜10年、つまり男性の45〜62歳が子供の教育費が重くのしかかってくる年齢ということです。当然第一子目と二子目、二子目と三子目とが同時期にかぶってくることが多いでしょう。そしてさらにこの45〜60歳は持ち家の場合、ほとんど住宅ローンを支払っている時期とも重なります。親の家に同居とか、親の援助や遺産でキャッシュで買ったというのは都会に住む人ではまれでしょう。

とうことで、今の男性の50〜55歳というのは、平均像として一子目が私立大学生、二子目が私立高校生という子供の教育費、住宅ローン、経済環境悪化による給料削減、会社倒産、リストラなどで最大の悩み多き年齢と言うことになるのではないでしょうか。

今から結婚する人や結婚してこれから子供ができる人は、子育て支援金などの馬鹿げた政策に騙されないように、本来お金が必要になるのは、子育て支援がされなくなる、結婚後17〜24年後(子供二人だと17〜30年後)だということを知る必要があるという忠告と我が身の苦労の反省です。

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悪者にされた薬品 2009年9月18日 (金)
273
新型インフルエンザが予想通り猛威をふるっています。持病や既往歴のない人や若年層までにインフルエンザによると思われる死亡者が出ています。

思えば今年の春先には北米、南米を中心として海外でこの新型インフルエンザ(当初は豚インフルエンザと呼ばれていたが養豚所や食肉会社、スーパー、外食業界などからの強い要請もあり名称を変更)に日本ではひとりの死亡者も出ていないのに国民総パニック状態になり振り回されていた感がありました。

当時感染者が出た府県へ行く予定だった修学旅行が中止となり、海外からの帰国者は空港で全員が検査を受け、街ではマスクが売り切れて、春の観光シーズンを棒にふった旅行会社や観光地は大打撃を受けました。各種の催しが中止され、感染者の出た学校や地域はまるで放射能汚染地域であるかのような大げさな報道が毎日されていました。

そんな日本国民総ヒステリー状態が、世界中の笑いものとなり、新型インフルエンザが高い致死率ではなかったこと、いまあるワクチンが効くこと、日本だけ完全防備体制を敷いたところで国際化の中で感染者が出ることは避けられないこと、それになにより未曾有の不況で、それに追い打ちをかけるような各種規制や抑制をしたくないという政治的な判断もあり、この秋は感染者や死亡者の数が春とは比べてはるかに多いにもかかわらず、春に大騒ぎしたマスコミもこの秋は不思議なぐらい静観しています。

さてこの新型インフルエンザですが、現在では治療にはリレンザとタミフルという薬が使われています。このタミフルですが、数年前にはタミフル服用後に「異常行動を起こす」ということで大きな話題になりました。特に若年層が服用後にビルの窓から飛び降りたり、道路へ急に飛び出したりして悲惨な事故が続出しマスコミもこぞって報道していました。当然「タミフル=薬害」という位置づけです。現在もまだ裁判が続いているものもありますが、タミフルと異常行動の因果関係はまだ解明されていないようです。

薬である以上は副作用というものが必ずあります。それが人によって顕著に出る場合とそうでない場合や、古くは複合汚染に書かれていたように、複数の薬品や化合物の組み合わせにより起因することもあります。しかし当時はマスコミが一方的に被害者の側に立ち「タミフル=毒」「タミフル=死」を強く国民に印象づけてきました。その同じマスコミは現在シレッとして「タミフル=新型インフルエンザの唯一の特効薬」として、舌鋒鋭く追求してきた異常行動のことには一切触れず、タミフルが感染者増大の際に不足することがわかると「なぜもっと輸入しないのか?」「なぜもっと早くから準備しておかないのか?」などと国や医療体制を責めまくっています。笑えます。

タミフルにしてみれば、この数年の間の評価が180度変わったことに戸惑いが隠せないでしょう。実は同じようなことが殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)でもありました。50歳以上の人ならDDTが戦後から1980年頃まで殺虫剤として、また農薬として一般に普通に使われていたことを覚えているでしょう。DDTの良さはその安価なところにありました。ところが日本では1981年に発ガン性がある危険な化合物として使用が禁止され、それに代わりに高価な農薬や殺虫剤が新たに開発され現在に至っています。

しかし貧しい国や地域では安く普及していたDDTだから使えていたのが、高額になった農薬が使えず、そのためマラリアの被害が急増し(スリランカでは250万人のマラリアによる死亡者がDDT使用後はわずか31人まで減らすことができたが、DDTの使用禁止後5年で再び死者が250万人になった)、使用禁止にすることで逆に死亡者を増大させる本末転倒に至っています。さらに発ガン性の有無についても最近の研究では疑問があり、DDTの代わりに使われる強力な農薬の毒性のほうが問題になったりしています。現在はマラリア防止のために再びDDTを解禁する動きがありますが、まだ途上国だけに限られているようです。

これらの悲劇が起きた原因は、安く誰でも簡単に生産ができ、しかも効果が非常に高いDDTを悪者にして使用禁止に追い込むことで、新しく開発された別の高価な農薬や殺虫剤を世界中に売りたいがためのアメリカの策略だったとも言われています。DDTにとってはせっかく人類にとって役立っていたのに政治やカネにまみれて悪者にされてしまい、名誉回復もままならず気の毒な薬品といえるでしょう

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映画「カムイ外伝」 2009年9月21日 (月)
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白戸三平の漫画「カムイ外伝」の実写版映画を観に行きました。10代の頃に漫画本やテレビアニメでよく見ていましたが、今の時代に果たしてどうなの?って感じがしないでもないけれど、今や映画は若い人よりも中高年以上が多い感じなのでそれを狙った節もあります。若い人に時代劇、しかも主役が非人の忍者というのはイマイチピンとこないでしょうね。

「カムイ外伝」は元々の長編シリーズ「カムイ伝」の別シリーズとして主人公カムイに焦点をあてた少し大人向きの考えさせられることが多いエピソードを描いたものですが、私は外伝を先に知ってあとでカムイ伝を読んだような記憶があります。またテレビでは「忍風カムイ外伝」と題名で30分番組として放送されていました。

白戸三平と言えば甲賀流の忍者「サスケ」とこの「カムイ伝」が好きですが、同時代には「伊賀の影丸」「仮面の忍者 赤影」(横山光輝)、「忍者部隊月光」(吉田竜夫)、「忍者ハットリくん」(藤子不二雄)と言った忍者のアニメやテレビドラマが次々と放映されていて子供達には大人気でした。

で、実写版映画「カムイ外伝」ですが、「月はどっちに出ている」や「血と骨」の崔洋一監督、カムイ役には松山ケンイチ、その他小雪、伊藤英明、佐藤浩市、小林薫などが脇を固めています。また忍者moveiには欠かせないアクションシーンはワイヤーアクションの日本の大家谷垣健治となっている。少し期待できそう。

5連休中の中日ということと、19日からロードショーが始まったばかりということで、人出も多いかと心配して早めに映画館へ行ったけど、ハッキリ言って観客は半分ぐらい、、、なんじゃこりゃ?
やっぱり時代劇は流行らないんだなぁ〜。観客を見ると多くは中高年(45歳ぐらい以上)と子供(小・中学生)という組み合わせが目立ちます。うちもまさにそうです(嫌がる中学生の息子を無理矢理連れて観に行った)。小中学生が観たいのは「21世紀少年(最終章)」かもう終わったけどハリポタとかコナンとかなんですよねぇ、、、

映画は原作に割と忠実にまとめられていて、カムイのオリジナル技「変移抜刀霞斬り」や「飯綱落し」なども当然出てきます。でも、いかんせんCGがなっちゃいなくてハリウッド映画など大作の金をかけたCGに慣れてしまった目にはまったく興ざめです。忍者映画の場合だと当然人知を越えた派手なアクションが必要なのだけど、CGはダメダメ、ワイヤーアクションも9年も前のグリーン・デスティニーなどの中国映画すら越えられず、もう見飽きたって感じです。

興行成績がよければ第2作目もと言うことらしいですが、これではちょっと口コミで拡がるってこともなさそうで、残念ですが今回で終わりでしょう。可能性があるとすると、アメリカ人は忍者はたいへん好きなので、ハリウッド版実写カムイ外伝とかならあり得そうですが、、、忍者じゃないけどマッハGoGoGoやドラゴンボールなどの実写版が最近ありましたよね。

有り余るお金と暇を手にしている団塊世代に向けた昔の漫画やアニメのリメークは、忍者ハットリくん、ゲゲゲの鬼太郎、鉄人28号、ヤッターマン、怪人20面相(映画実写版はK-20)などがありましたが、今後も次々と出てくるような予感がします。いいのか悪いのか。

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シルバーウィークはDVD三昧 その1 2009年9月23日 (水)
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ワルキューレ 2008年米 監督:ブライアン・シンガー 主演:トム・クルーズ
感染列島 2009年 監督:瀬々敬久 主演:妻夫木聡
20世紀少年<第2章> 最後の希望 2009年 監督:堤幸彦 主演:常盤貴子
K-20 怪人二十面相・伝 2008年 監督:佐藤嗣麻子 主演:金城武
ルパン三世 VS 名探偵コナン 2009年 監督:亀垣一
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 2002年 監督:原恵一

「ワルキューレ」は数あるヒトラーの暗殺計画の中でも1944年7月20日に実行された実話を元にした映画です。ドイツ人将校役にトム・クルーズというのはいかにもハリウッド的配役ですが、アメリカ人は世界中で英語が使われていないと納得しないのでしょうが、ドイツ国内だけの出来事なのに英語でやりとりされるのはいくらエンタテーメントとは言えいかがなものでしょう。そういや昭和初期の日本を描いた映画「SAYURI」も舞台は日本国内だけど英語がメインでしたね。内容は結末はわかっているものの、緊迫した展開がなかなか面白く出来上がっています。

「感染列島」はちょうど新型インフルエンザで旬な話題で、パンデミックの予行演習的に見ておくといいかもしれません。ちょいとダレる部分もありますが、いつ数万人規模の感染死者がでないとも限らないこの映画のような事態を覚悟しておく必要もあるかも知れません。でもね、今から14年も前にできた1995年のアメリカ映画「アウトブレイク」の二番煎じですね。この映画のダスティン・ホフマンの活躍は今でもよく思い出します。

「20世紀少年第2章「最後の希望」」は先日テレビでもやってましたね。ともだちとは誰なのか?!というのを焦らしつつ、結局はこの第2章では明かさず、最終章へつなげていく手法は商売気を感じ得ませんが、wikiで検索すれば当然にネタバレしてるし。

「K-20怪人二十面相・伝」は大ヒット作の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の製作メンバーが集結して作ったと言うだけあってレトロ趣味たっぷりの懐かしい風景がいっぱいです。太平洋戦争に突入寸前で戦争を無事に回避した、平和だけども階級制度が残ったままのもうひとつの日本が舞台です。当然CGが多用されていますが、このチームのCGはいつみてもお見事ですねぇ。

「ルパン三世VS名探偵コナン」も既にテレビで放映されていましたね。アニメは滅多に見ないのですが、遠い昔小学生時代に読んだ「ルパン対ホームズ 怪盗ルパン」の小説なぞをちょっと思い出し、主役同士の戦いを見たくなり借りました。感想は、、、まぁこんなものでしょう。でも峰不二子(声優:増山江威子)がカワイイ!色っぺ〜!子供向けなのにぃ〜

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」は言わずと知れた今公開中の実写映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の原作となったアニメ映画です。ちょうど作者の臼井儀人氏が群馬の荒船山で遭難し亡くなられましたが、その追悼とかというわけではなく、たまたまBALLAD…の原作ということで興味を持って借りてきた次第です。文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞なども受賞した評価の高い大人が見てもまぁ楽しめる映画でした。

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エコと環境と自然の摂理 2009年9月24日 (木)
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エコだの環境だのと急に湧いたように叫ばれている毎日ですが、いったいどれだけの人にその本質が伝わっているのかと疑問に思います。もちろん私自身、生活や仕事でいっぱいいっぱいなのと、白状すると燃費のものすごく悪いクルマに乗っていて、未だに愛煙家でもあります。それ故に環境問題にもエコ活動にはまったく興味がなく、それに関して話ができるほどの知識がないことは承知しています。また自分がそうだからと言って他人もそうだと決めつけているわけではありません。

過去にマイクル・クライトン著「恐怖の存在」や武田邦彦著「偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する」の感想でも書いたのですが、今や環境問題やエコロジーは巨大なビジネスになっていて、金儲けの道具のひとつに過ぎなくなってきています。ただ他のビジネスと違って、エコや環境を念仏かコーランのように唱えていることで、それが何でも許される免罪符になってしまうことです。それだけに始末が悪いとも言えるのです。

それに加え、エコや環境を真剣に考え、ビジネスではなくボランティアや精神的な拠り所として真面目に取り組んでいる人達が実際に多く存在し、そういう人の中には新興宗教と同じように、のめり込むと他には何も見えなくなり、違う意見の人や環境を壊していると指摘された企業や団体を徹底的にやりこめ排除し、しかもそれが良いおこないだと信じて疑わないことなのです。

と、今日のニュースでこのような記事を見つけました。

「英BBC放送の司会者でもある動物学者のクリス・パッカム氏が、自然保護論者達はジャイアントパンダへの支援を断ち、そのまま絶滅させるべきだ、などと発言した。英誌「Radio Times」で語った」

前々からずっと不思議に思っていたのですが、絶滅危惧種を守ろうという運動があちこちでおこなわれています。人としての暖かみを感じ、しかも一見満足感の高い崇高なおこないのような気がします。

しかし、本来は人間が登場する以前から動植物はその環境に応じ変異もすれば絶滅もしていくのが自然の摂理なのです。人間が増えたことにより、動植物の住み処がなくなり、また乱獲されて絶滅していくのも自然の摂理ではないでしょうか。人間には知恵があるからと言って「人と動植物との共生」という美しい言葉で飾ろうと、毎日何万人もの命が飢餓や風土病など厳しい環境で消えてしまっているのを救えもできずに、人間の手と多額の費用をかけなければ生き残れない動植物を保護し守り続けることに意味があるのか私にはわかりません。

上記の記事の続き「パッカム氏は、ジャイアントパンダについて「不運なことに、大きくてかわいいし、WWF(世界自然保護基金)のシンボルでもある。われわれはパンダの保護に何百万ポンド(何億円)もつぎ込んできた」とした上で、「支援を断つべきだと思う。一定の尊厳をもって絶えるのを放っておこう」などと述べた。

なにかで「こんな絶滅危惧種の動物も守れないような人間はやがて滅びてしまう」ともっともらしい発言を聞いたことがあります。でも絶滅寸前の動植物を科学の力で繁殖させたり、天敵から守るためにオリの中に閉じこめるほうが自然の摂理に背いていることだと思わないのでしょうか。

もし動植物の絶滅が人口の増大に起因しているというのならば、また人間が地球のキャパシティを超えて膨れあがっている(それによる環境悪化も含む)というのであれば、まずそれを食い止める方策を考えなくてはなりません。いくら虎やパンダや鴇を保護しても、やがて保護している人間が淘汰されてしまうでしょう。

エコ活動や環境問題にしても、それ自体が先進国の自己満足や贅沢税になっていませんか?先進国の金儲けとワガママのために地球の環境を壊してきたのは間違いありません。なのでいまその贅沢税を支払わなければならないというのもわかります。食糧や医療が満足に行き渡らない国に環境問題やエコ活動を訴えても意味がないでしょう。その贅沢税はエコ活動や環境保護、絶滅危惧種の保護・繁殖に使うのではなく、エコ活動や環境保護ができない貧しい国のインフラ整備や教育、医療に使うべきなのではないでしょうか。

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愚直な人々 2009年9月25日 (金)
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「愚直」…愚かなまで真っ直ぐに。
辞書には「正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。」とある。

「愚直な生き方」をgoogle検索すると読売巨人の小笠原道大や高見盛などが上位に出てくるが、そのようなスター達に愚直は似合わない。FAをしたら日本屈指の人気球団からオファーがあり、それまで長髪+髭のトレードマークをサクッと脱ぎ捨てて、臨機応変にイメチェンできる天才バッター小笠原や、ファンを喜ばす術をよく知っていて、憎まれるほどには強くなくほどほどに強い、人気者の高見盛が愚直な人だとは思えない。

また「愚直」を検索すると執筆本からマイクロソフト社長の樋口泰行や政治家江田憲司の名前が上位にくる。う〜ん、、、イメージ狂っちゃうな。ハーバードでMBAを取得しアップルや日本HPやマイクロソフトなど蒼々たる高報酬の外資企業を渡り歩く樋口氏や、東大出の元通産官僚、官費でハーバード留学したあと辞めて自民党から立候補し、やがて無所属、みんなの党へと計算高く転々とする代議士江田氏が愚直なはずがなかろう。

「愚直さ」では「自民党の取り柄である愚直さが最後に勝利=与謝野財務相」というニュースが出てきた。アイロニーとしてもほどがあるだろうて。

小室哲哉に執行猶予判決が降りた際に裁判長は「初心に立ち返り、愚直に生きてほしい」と述べたそうだ。日本の音楽業界のてっぺんに上り詰めた天才音楽家には、愚直の意味さえちゃんと理解できるとは思えないが。せいぜい「今回はしくじっちゃったな、こんなに大騒ぎになるのなら、もう自分で詐欺はやりませんよ、たぶんね」ぐらいがせいぜいか。でも私は小室哲哉の作る曲は嫌いじゃなく、アルバムも持っているぐらいだから復活の応援はしているよ。

さて前置きが長くなったが、私の「愚直」のイメージは「人生において今まで派手派手しいことはなにひとつなく、スポーツ界や芸能界、政治家などはもってのほか、親の七光りや遺産もなく、ビジネスにおいて海外留学してMBAを取得するなど嘘くさい人生を歩むこともなく、ひたすら自分に与えられた目標に向かい、役目を地道にコツコツとこなし、真面目に30年以上も勤め上げ、誰かに認められるわけでもなく、社会的な名声など求めず、高い報酬が得られたわけでもない数多くの人々、そう我が同輩の姿」なのです。

そしてこの「愚直」こそ、今の日本では一番報われない人達ということになります。まず民主主義社会にあっては数の力には絶対に勝てません。つまり団塊の世代群とそのジュニア群は絶対的な力(=世論)を持つことになります。政治家や官僚もその世代に特に気に入られるための政策を作り、実行し、人気を得ることが日本の最良の施策となるわけです。文化やマスコミもその世代を中心にして作られていきます。

団塊の世代とそのジュニア達が多くを占める政治家や、利権を欲しいままにする官僚や役人、狡猾で悪知恵の働く会社の上司や部下達に、いいように扱われ、出世は遅く、目立つ仕事は与えられず、成果はすぐに横取りされ、不景気な時には真っ先に賃金カットや肩たたきの対象となり、時には若い連中から邪魔者扱いされ、笑いものにされながらも、日々を淡々と送ってきた愚直な人々。

この愚直な人々がやがて定年を迎え、ビジネスや家族の縛りから解放されたとき、どのような事が起きるか今から楽しみです。結局最後までなにも起きないかも知れません。しかし名刺(会社の役職)や蓄財では大きな差をつけられていても、趣味の世界や地域の人間関係では逆転をする可能性があります。仕事中毒や働き蜂と言われた団塊の世代と比べると、今まで無理や無茶をやってきていない分、健康面で有利でしょう。ずっと家族を大事にしてきたおかげで、妻や成人した子供達にも感謝され、いつも孫に囲まれてワイワイガヤガヤと賑やかな余生を長く送ることになるでしょう。

人によってその幸せの基準は違いますが、生まれながらに激しい競争と闘争に明け暮れた団塊の世代達とそれを乗り越えようとした団塊ジュニア達と比べると、とってもひ弱だけど真面目さと暖かさが取り柄の「愚直な人々」のリタイア後は、誰よりも充実した最高の幸福を味わえることを願っているのですが、さてどうでしょう?

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西向く侍と漢字遊び 2009年9月29日 (火)
278
雑学ネタなのですが、小学校の時代に教えられた「にしむくさむらい(西向く侍)」、つまり31日以外の月(小の月)のことですが、最初に聞いたときから、に=2、し=4、む=6、く=9は理解できたのですが、なぜ「侍(サムライ)」なのか、その意味がさっぱりわからず、さらに30日しかない11月はどこへいってしまったんだと?と誰も教えてくれず(親に何度か聞いたと思うのですが)、ずっと不思議でなりませんでした。

もうすでに多くの人が知っているとおり、11月を漢数字にすると「十一月」でそれを縦に並べると「士」に似た文字となり、その「士」はサムライとも呼ぶことから、この言葉は来ているのですね。それで「にしむくさむらい」で2,4,6,9,11月がすべて揃うと言うことを実は恥ずかしながら最近知ったようなわけです。親にしてみれば小学生に「士」をサムライと読むことなど説明するのが面倒だったんじゃないかなと今になって思ったり。

ちなみにこの交互に大の月と小の月が並ぶ(7月と8月、12月と1月は連続して31日ですが)、現在多くの世界で使われているグレゴリウス暦ですが、その元となったユリウス暦(ローマ帝国のユリウス・シーザーにちなむ)からこのような大小の月が決まったそうです。さらにその起源は太陰暦で、太陰暦のこうした交互にある大の月と小の月を太陽暦のユリウス暦から取り入れたそうです。

ちなみに8月が交互ではなく大の月になった原因は7月のユリウス(Julius→July)・シーザーの月に対抗して8月に自分の月にして名前を残そうとしたローマ皇帝アウグストゥス(Augustus→August)が、シーザーの7月よりも日数が少ないのを許せず大の月に変えてしまったの由来とか言われていますが(私も中学校の英語の時間に教師からそう聞いた)、最近の研究ではどうも違っているようですね。

では2月がなぜ28日(4年に一度の閏年は29日)かというと、いろんな事情があるそうです。…
では済まないので、ひとつだけ上げるとすると「昔は2月が年末で3月から新年だった。そのため、1年の最後の月で調整をした」ということらしいです。

先程の「士」=十一月で思い出したのだけど、同じく私が小学生の頃の流行歌で「悲しみは駆け足でやってくる」(アン真理子作詞)というのがありました。1969年の発売だそうで私が小学生6年生の頃になります。歌の出だしが「明日という字は明るい日と書くのね」という名文?があってその題名よりもよく知られています。

で、その歌詞の二番はというと「若いという字は苦しい字に似てるわ」と歌詞同様ちょっと苦しいのですが、その歌詞のインパクトは1番よりあるかもしれません。こういう言葉遊びが好きだったので、小・中学校の頃から小説を読むのが好きだったのも自然なことなのでしょう。

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高速道路料金無料化? 2009年9月30日 (水)
279
高速道路の無料化についていろいろな議論がなされています。新聞社による世論調査では約70%の人が完全無料化には反対ということで、民主党もこの流れに逆らうわけにはいかないでしょう。もちろん民主党も「完全無料」をやろうとしているのではなく、地方の高速から順々にと言っているので、すべての高速道路が一気に無料になることはありませんし、最終的には都市部は有料、地方部は無料というところに落ち着くのではと思っています。地方部とは概ね現在の休日特別1000円均一区間のことです。

外国と道がつながっているわけでもないので「外国の高速道路はほとんどが無料だ」とか「最近は外国も有料化の方向に向かっている」などの議論や、CO2の問題は車の走行台数と古い排気ガスの汚い車がどれだけの割合で走っているかにより大きく変わるので「高速無料は市街地の渋滞が減ってCO2削減に効果あり」や「高速無料化にすると車の利用が増えてCO2削減に逆行している」というような議論はあまり意味がないと思っています。

そんなことよりも、ちょっと考えてみてください。

そもそも通行料とはどういった根拠で支払わなくてはいけないのでしょうか?



考えられるのは

(1)高速道路の建設費(土地の購入費含む)の回収
(2)高速道路のメンテナンス費用

なのですが、実のところは、本当は一番でかい(たぶん)のは、、、

(3)元準公務員だった旧道路公団(現在は3つの地域道路会社)の1万名近い社員への人件費
(4)旧道路公団とその関連団体へのお役人様天下り費用(給料、退職金、接待交際費、送迎のハイヤー、個室に秘書など含む)
(5)道路族政治家や関係省庁、およびお役人様の関連するファミリー企業への気前のよい支払

などですね。土地代の買収費や工事代金は巨額ですが、いったん買ってしまうとそれ以上は発生しません。でも人件費というのは、何年も何十年も延々と支払が続くわけですから、土地代なんかよりもはるかに巨額なものになっていきます。ただ過去何十年もそういう仕組みで積み上げてきた高速道路の建設費の負債は約40兆円でまぁちょっとしたものです。その中には必要ではなかった政治的な理由で造られた高速道路の建設も相当含まれているのですが。

しかしこんな美味しい集金と利権の構造を旧道路公団も関連団体も道路族も官僚もファミリー企業も簡単に手放すわけはないでしょう。高速道路行政は、どこまでが税金で、どこまでが通行料収入か不明瞭なまま、しかも元々の原資たる土地は国(=国民)のものでありながら、まるで自分達の財産であるかのように、「ありゃ?お役人様の接待経費を使い過ぎちゃった!」と思えば「通行料の値上げ」だの「新しく高速を造って新たに税金を引き出そう」ということで今まで丸く収まっていたのです。

そんな旧道路公団は元々は国民の財産であるはずの土地を使って自由に商売をしてきましたが、よ〜く考えると道路なんか本来無料が当たり前じゃない?ということにやっと多くの国民が気がついたというわけなのです。

高速道路無料化に対しての反対意見の中に「通行料金をなくせば税金が投入される」というのがありますが、元々自動車を買ったり使ったりすると自動車取得税、自動車重量税、自動車税、ガソリン税等多額の税金を取られます。車を購入するときやガソリンを入れるたびにかかってくる消費税も先程の税金の上に乗っかってかかってきますので、完全な税金の2重取りでぼったくりです。

それらの税金が道路関連を含め上記に記したような無駄なコストにも使われていますので、不要と思われる(3)(4)(5)を圧縮したり、なくしてしまったり、民間に委託して効率を上げれば、新たな財源などなくても十分にまかなえるものと思います。だって国が買って国の資産(=国民の財産)とした使用料が無料の土地(道路)を使っているのですよ。それにいったいどれだけのコストがかかるというのでしょうか?ハァハァ、、、

とちょっと怒りで興奮してしまいましたが、そのようなわけなので、私は民主党の高速道路無料化には一部有料化を含め当然賛成です。そのために旧道路公団の働かない役員や社員がクビになってもちっとも心は痛みません。また不味くて高くてサービスの悪いサービスエリアのレストランがつぶれ、小綺麗なファミレスやマックが浸食してきても悲しむことはまったくありません。

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