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リストラ日記アーカイブ 2009年7月
読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

242 6月後半の読書
243 完全失業率とは
244 やっぱり倒産が増えている
245 寿命と余命について
246 自殺考
247 住宅ローンに苦しむ世代
248 7月前半の読書
249 7月のDVD

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6月後半の読書 2009年7月1日 (水)

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オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫) ディーン・クーンツ 2009/6/16
誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫) ジェフリー アーチャー 2009/6/19
誇りと復讐〈下〉 (新潮文庫) ジェフリー アーチャー 2009/6/23
なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか? (リュウ・ブックス アステ新書) 佐伯 照道 2009/6/26
トーキョー・プリズン (角川文庫): 柳 広司 2009/6/29


「誇りと復讐」原題:「A Prisoner of Birth」はジェフリー・アーチャーがよく描く貧困や逆境から見事に成功者へとつながっていく恒例になった長編ドラマだが、そのような一言では表せない様々な要素が詰まっていて楽しめる一品です。すでにご存じの通りアーチャーは議員時代に自らのスキャンダルに関係し、議会での偽証罪で刑務所に長く収監されていたことがあります。なので刑務所内のドラマはかなり真に迫っています。過去には詐欺にあって大金を盗まれたことをテーマにした「百万ドルをとり返せ」を書き、英国議員になったことで今度は首相を目指す小説「めざせダウニング街10番地」を描き、今度は刑務所に入ったことで刑務所の生活という、とにかく転んでも絶対にはただでは起きない人です。人間的にどうこういう人もいますが、正直言ってこの人の小説はすべてお勧めです。

「なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか?」は破産処理や企業再生をメインにおこなってきた大阪の弁護士の(自慢話が中心の)本です。いや、でも、もう66歳?にもなっているベテラン老弁護士が言ってることは(多少割り引いて読まなければならないものの)ある意味含蓄があります。家はお金持ちで親兄弟は医者ばかりで子供の頃から何不自由なく育ち、いい大学に入って弁護士になった人なので、数多くの底辺にいる庶民の痛みやお金の苦労がわかるのか?と言えばたぶんわかりっこないと思いますが、なにもボランティアで弁護士や破産管財人をやっているわけではないので、それでいいのだと思います。意味不明ですね。

「トーキョー・プリズン」は第二次世界大戦終結後のGHQが支配する日本の戦犯達が拘留されている巣鴨刑務所(スガモプリズン)が舞台で、かつ主人公がニュージーランド人の探偵という一風変わった設定の小説です。最後の最後でどんでん返しというか驚きの事実があきらかにされますが、私はずっと前に(小説を読み始めてすぐに)そうなることがなんとなくわかってしまいました。ちょっとカンのいいミステリー通なら同じく最後にビックリ!とはならないでしょう。でも著者は日本人、主人公はニュージーランド人、時代背景は終戦直後という今までにない組み合わせでなかなか新鮮な小説でした。



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完全失業率とは 2009年7月8日 (水)

243
2009年5月の完全失業者数は347万人で前年比77万人増加し、完全失業率は5.2%となりました。過去統計で最悪だったのがちょうど「首切り」の同義語として「リストラ」という言葉が日常化してきた2002年3月の5.7%、2003年3月と4月の5.8%でしたので、まだそこまでには達していませんが同水準に近づいてきたということでしょう。これでリーマンショック直後の2008年11月より7カ月連続で完全失業率は増加し続けています。

過去10年ぐらいの失業率の統計を見ると1年の中で失業率のピークは3月で(10年のうち8回)その後改善に向かっていく傾向がありましたが、今年に限っては3月より4月、4月より5月が悪化していますので、例年になく根が深く回復も遅くなりそうな気がします。

一般的に失業率というと日本では総務省が発表する「完全失業率」のことを指しますが、その元となる「完全失業」の定義は、お役人様独特のトリックがあり、一概に「日本は先進諸外国と比べるとまだマシだ」とは必ずしも言えないのです。ちなみに5月の失業率はアメリカ9.4%、フランス8.7%、英国7.2%、ドイツ7.7%、イタリア7.3%、オランダ3.2%、ロシア8.5%、韓国3.9%となっていますが、各国によって就労者と失業者の定義が違うため同列で比較することはできないのです。

日本でいう完全失業とは、

@15歳人口のうち学生など非労働力人口を除く労働者のうち
A月末1週間以上仕事をしたことのある人(就業者)を除き
Bしかも仕事を探していて、見つかればすぐに働ける状態の人
のことを言います。

つまり下記のような人は完全失業者には含まれません
・高校を退学または卒業しニートになって家にこもっている
・退職金があるのでしばらく就職活動せずに休んでいる
・何ヶ月も就職活動をしたが、見つからずに今は就職をあきらめて家事手伝いをしている
・就職活動せずにお小遣いをもらって家の商売を手伝っている
・月末の1週間だけアルバイトをしている

上記の中で長く就職活動をおこなったけど見つからずに仕事探しをあきらめたり、親にすがって家事手伝いをしているという人が結構多いように思いますが、それらの人を完全失業者から排除することで、見かけ上完全失業率を低く抑えることができるわけです。
この統計の取り方が国によって違うため、アメリカの失業率と日本のそれとは単純に比較ができません。強いて言うならば失業率が前月と比べて減っているのか、増えているのかが唯一比較の対象となるでしょう。

失業率は基本的に「失業者数/就業可能な人数」で求められるわけですが、もし失業率を少なく見せたいならば分母を上げるか、分子を減らすかその両方をおこなうかで調整が可能です。

例えば政府または厚労省は全国の職安に対して失業者の認定を厳しくするように指導するだけで、またはアルバイトやパートで不定期に働く人を就業中にしてしまうだけで、完全失業率にバイアスを意図的にかけることが可能となるわけですから、実態とはかけ離れている印象を持ってしまうのは仕方がない気がします。

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やっぱり倒産が増えている 2009年7月9日 (木)


244
想定されていたことですが、企業の倒産件数が急増しています。

2008年9月のリーマンショック以降、特に製造業を中心に業績が悪化していきましたが、まだ体力のある大手メーカーはともかく、下請けや孫請けの中小メーカーにとって、現在のように半年の間に極端に経済環境が変わり、しかも長期に渡ってしまうと持ちこたえきれなくなるのもわかります。また法改正に対応が遅れたり、過大な投資をおこなってしまった金融関係や不動産業といったところの倒産も増えています。

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倒産、6年ぶり8000件超す=大型倒産で負債4兆円突破−09年上期(時事通信)
東京商工リサーチが8日発表した2009年上半期(1〜6月)の全国企業倒産状況(負債額1000万円以上)によると、倒産件数は前年同期比8.2%増の 8169件で、上半期としては03年以来6年ぶりに8000件を上回った。負債総額は47.3%増の4兆6853億円で、5年ぶりに4兆円を突破。商工ローンSFCGや日本綜合地所など、負債100億円を超える大型倒産の増加が目立った。
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企業の倒産件数は、バブルが弾けた90年代後半から一気に上昇し、2000年(1〜12月)、2001年(同)、2002年(同)は3年連続して1万9千件を超える戦後2番目の高水準となりましたが、それをピークとしてその後は1万件を下回るまで減っていました。しかし2007年(同)から再び1万件を超えるようになり昨年2008年(同)は1万2千件の倒産がありました。今年の上半期(2009年1〜6月)の倒産は既に8000件を超えており、さらに今後不況が長引くと2002年のピークと同水準にまで達する可能性も出てきています。

企業倒産で一番苦しむのは債権者ではなく、その企業の従業員、特に家族をもち住宅ローンも払っている善良な生活者だろうと思います。ある日突然「倒産したので明日から来なくてよい」と言われても家族の生活をストップするわけにもいかず、そういう事態を想定した大きな貯蓄や保険を準備している人はまず少ないでしょう。多少なりとも期待していた退職金もなく、追い出されてしまうのですからたまったものではありません。

独身だったり親の家に同居している人はまだ救われますが、多くの中高年サラリーマンは、家族とともにその地位や収入に応じた生活を地域でおこなっているはずです。セーフティネットとしての失業保険は会社倒産の場合、割と速やかに支給されますが、この長引く不況時に何の準備もしていなかった中高年者が、失業保険が支給される数ヶ月の間に就職先を見つけることは簡単ではありませんし、失業保険だけでは住宅ローンや子供の教育費などをまかなえるとは思いません。

さらに再就職先が見つかったとしても、ほとんどの場合従来より給料や賞与が大きく下がることになります。特に賞与は1年間勤続しないともらえない覚悟が必要です。半年間勤務しないと有給休暇がもらえないところもありますので、慣れない仕事で心労や過労が祟ったとしてもおいそれと休むわけにはいきません。ほとんどの企業が設定している試用期間というのもあります。せっかく就職しても求められる以上のパフォーマンスが発揮できないと3カ月後に試用期間で終了(解雇)という厳しい現実も当然あります。

また求人の買い手市場をいいことに最初は契約社員とか日給月給制でとかを採用の条件に提示されることもあります。断ればそれまでということで、泣く泣く条件を飲んだとしても、数年経っても条件が正社員登用とか昇給に変わるチャンスはまずないと思った方がよさそうです。逆に社業の景気如何や新卒社員採用や親会社からの天下りなどにより、余剰人員が出てしまい、一番切りやすい契約社員へと矛先が向けられる可能性だってあります。

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寿命と余命について 2009年7月11日 (土)

245
日本人の平均寿命は2005年のちょっと古いデータだが、男性78.7歳、女性85.7歳、男女合計平均82.3歳と世界でもっとも長寿を誇っているのはご存じの通りです。50年前の1955年では男性63.6歳、女性67.75歳だったのでそこから一気に20年ぐらい寿命が延びたわけです。戦争がなくなり、災害が減り、食糧(栄養)事情の改善や医療技術の発達が貢献したことは言うまでもありません。代わりに体に悪いとされている公害、食品添加物、農薬残留物、都会ストレス、長時間労働などや交通事故、殺人、自殺などが50年前と比べると増えているのでしょうけれど、それらをはるかに凌駕する進歩だったといえます。

この平均寿命82.3歳を元にして、様々な本に「50歳でも死ぬまでまだあと30年もある」「40歳はようやく人生の折り返し」などの表現で、「だから定年後に楽しめる趣味を持とう」とか「貯蓄をしておかないと悲惨な老後になる」とかへ話しがつながっていきます。

しかし平均寿命というのは0歳児の平均余命(平均であと何年生きられるか)ということなので、40歳には40歳の平均余命というものがあり、正しくは「50歳でも死ぬまでにはまだあと34年もある」「43歳はようやく人生の折り返し」ということになります。ちょっと細かすぎますかね。

ちなみに40歳の平均余命は男性39.93歳、女性46.44歳、50歳の平均余命は男性30.7歳、女性36.9歳、80歳の平均余命は男性8.39歳、女性11.23歳、100歳の平均余命は男性2.41歳、女性2.96歳ということです。(出典2004年厚労省)100歳まで生きるとあと(平均で)2〜3年は生きられるというのもビックリです。

いま読んでいる本に、商社でバリバリ働いている友人が「定年後は田舎にこもって複雑な人間関係のない農業をやって暮らすんだ」と夢を言っておきながら50歳で心不全によりポックリ逝ってしまったことが書かれていて、死というのは望む望まないに関係なく突然にやってくるものなので、あと寿命まで何年あるからと先延ばしをしたり、楽しみを後に取っておくというのが果たして人生にとっていいのか?という疑問を投げかけていました。

私も40過ぎの頃に学卒で入社した会社の同期社員が脳腫瘍に罹り、倒れて入院してから1カ月で亡くなってしまったことがありました。同じ寮生活をおくり、長く一緒に仕事や遊びをしてきましたので、妻も子供も残したままでのあっけない幕切れはたいへんなショックでした。

いつ死ぬかもわからないと思えば、いや、もっと極端に、明日死ぬとわかれば、今日1日ををどのようにすごすか?というやや哲学的な見方をもってみれば、今自分にとってなんが重要でなにが重要でないかという物差しがハッキリと浮かんでくるでしょう。少なくとも50歳を過ぎた今では20歳や30歳の頃と比べて間違いなく死地へ近づいていることをよく認識しておかなければならないなと自戒をこめて思うわけです。

そう考えると、確かに将来の不安を解消するために今を猛烈に働き、寝る間を惜しんで「貯蓄」や「勉強」「家族サービス」にいそしむのは決して悪いことだとは言いませんが、いつ来ても不思議でない自分の最期の時に「で、私の人生は?」との解ににやと笑って答えられなければ、ハイ残念でしたという結果となってしまうのでしょう。

「お金がなければやりたいことができない」「物欲を満たすことが人生最大の楽しみ」と言ってしまえばそれまでなのですが、お金や物だけで語る人生なんてつまらないと思いませんか?私は思います。

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自殺考 2009年7月12日 (日)

246
最近自殺者が増えていて「1日100人が自殺をして死んでいる」「年間3万人も自殺する国は日本以外にはない」ということを目立ちたがり屋の政治家がこれ見よがしに言っていますが、1億2000万人の人口の国と数百〜数千万の人口の国が自殺者総数で比べるのはナンセンスということを誰も言わないのはなぜでしょう?同様に日本の約10倍の人口を抱える中国では自殺率では日本より低いものの自殺人数からいうと年間20万人(1日550人以上!)を超えると言われています。

WHOで定めた自殺率というのは人口10万人に対して何人が自殺でなくなったかを率で表します。
日本の自殺者総数はそれまで年間1〜2万人程度だった自殺者がバブルが弾けた1998年に急激に増えて3万人を突破し、それ以降は10年間ずっと3万人前後で横ばい状態です。政治家が問題提起をするなら10年遅いわ!ということで、少しでもショッキングな話題を提供して、選挙に向けた目立つための宣伝をしている以外のなにものでもないでしょう。ちなみに私は4年前にこの問題について日記上(167 リストラ起業家物語2005年7月10日 (日))で書いていました。

次に自殺率(10万人あたりの自殺者の率)を高い国から順に並べると、

(1)リトアニア(05年)38.6%
(2)ベラルーシ(03年)35.1%
(3)ロシア(05年)32.2%
(4)スロベニア(06年)26.3%
(5)ハンガリー(05年)26.0%
(6)カザフスタン(05年)25.9%
(7)ラトビア(05年)24.5%
(8)日本(06年)23.7%
(9)ガイアナ(05年)22.9%
(10)ウクライナ(05年)22.6%
(11)韓国(06年)21.9%…05年は26.1%

と確かに先進国の中では群を抜いて高い数値です。(WHO 2008年調査)
しかし旧ソビエト連邦諸国を含めて東ヨーロッパの国の自殺率が高いのはどうしてなんでしょうかね?

他の先進国はというと
(19)フランス(05年)17.6%
(31)ドイツ(04年)13.0%
(42)アメリカ(05年)11.0%
(62)イタリア(03年)7.1%
(65)英国(05年)6.7%

イタリアやブラジルと言ったラテン系の国が自殺率が低いのはなんとなくわかりますが(差別や根拠があるわけではなく単に雰囲気で)、英国やアメリカのような生きるも死ぬも国民の自由をうたっている国が意外と低いのに驚きです。国によって統計の取り方が違う可能性(例えば遺書のない自殺は自殺とみなさないとか)があるので、なんともよくわかりませんが。別の例で言うと日本では交通事故死というのは交通事故で24時間以内に死亡した場合が対象で、2日後に亡くなったり、1カ月後にその怪我が原因でなくなっても交通事故死にはカウントされません。そのような統計の取り方(決め方)ひとつでお上の発表する数値はいくらでも都合よく変えられるということを知っておく必要があるでしょう。

さて自殺率の世界ベスト10がここ10年ほど常連である日本は、やはり先進国としては自殺大国なのかもしれません。それは日本に古来からある独特の死生観や「生きて恥をさらすより」という日本文化が影響しているのだと思いますが、自殺の原因で最も多いのは、「経済・生活的な問題」ではなく「健康(病苦)問題」ということになっています。ただその健康問題の詳細では「うつ病」がもっとも多く、その「うつ病」を発症させる原因の中に数多く含まれると推定できる「仕事のストレス」「転職」「失業」「定年退職」「ギャンブル」など経済・生活問題に端を発した原因がかなり多く含まれているのではないかと私は見ています。

自殺者数の年代別では60歳以上が最も多く(たぶん60歳以上というくくりが人口比でも一番多くなるので当然の結果です)、その次が50歳代(50〜59歳)です。もし60歳代(60〜69歳)、70歳代(70〜79歳)、80歳以上とに分けて自殺者数を年代別に見ることができれば、おそらく60歳代よりも50歳代のほうが自殺者が多いのではないかと思います。つまり住宅ローンや子供の教育費などでもっともお金がかかる時期でありながら、90年代後半のバブル崩壊後はずっと中高年者に対する風当たりが強く、年功序列の廃止、能力主義への転換によるリストラや大幅な収入源に怯えざるを得ない心休まらない日々が続いているという理由からです。

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住宅ローンに苦しむ世代 2009年7月15日 (水)

247
大不況の中、住宅ローン破綻が増えてきているそうです。

おそらく現在40代後半から50歳代の人は90年代のバブル絶頂期から崩壊後にマンションや一戸建ての住宅を購入した人が多いと思いますが、そのローンを25年〜30年返済にしていると、まだあと10年〜20年払い続ける計算になります。

今の50歳代は若い頃に「若いあいだは我慢しろ、年齢を重ねていくと収入が増えるから」と諭され、20代・30代より年収も増えて、子供の教育費も捻出しながら現役中にローン返済も問題なく終えられたはずの年功序列をずっと拠りどころにしてきたわけですが、いつの間にか「能力主義」「成果主義」をお題目にして高賃金の割に生産性の低い中高年者は賃金カット、リストラの憂き目にあってしまうことになりました。

そしてついに唯一の財産を手放さなくてはいけない状況に追い込まれてきています。そりゃ体力や集中力、理解力のある20代、30代と比べると50代は負けるわね。経験の差と言っても昔と違って今では新しい技術や環境に早く慣れて、斬新な発想ができることが能力だと変わってしまえば、やっぱり中高年者にとっては明らかに不利です。もちろん「まだまだ若い者には負けん!」という方も多いと思いますが、そう思っているのは案外自分だけで周りはそう思っていない場合が多いことも確かなようです。政治家や経営者の権力にしがみついている老害なんかはよく見かけるでしょう?

中高年になってから、給料や賞与が大幅に減ったり、最悪安定した収入がなくなってしまうと、まず家族を食わせることが優先なので、住宅ローンを支払うことができなくなります。しかし、普通の人はせっかく手に入れた住宅や生活環境をそう易々と手放すことはできないので、ローンを返すために消費者金融でお金を借りたり、場合によっては一発逆転を狙ってギャンブルに走ったりすることが多いようです。クレジット会社が高収益のため強く進めるリボルディング払いもそれに輪をかける結果となっています。すごく善良で真面目な人が追い詰められてこのような過ちを犯してしまいます。

そうなってしまうと、いよいよ住宅ローンの支払いが滞ってしまい、およそ10ヶ月間住宅ローンの支払いが停まってしまうと今度は金融機関の差し押さえとなり、裁判所命令による競売へと移っていってしまいます。そこで最近急に流行りだしたのが住宅の任意売却です。

任意売却とは住宅ローン・借入金などの支払いが困難になったとき、債務者(住宅の所有者)と債権者(金融機関)の間に仲介者(不動産会社等)が入り、不動産を競売にかけずに債務者・債権者・買主の納得のいく価格で売却を成立させることです。いまこの任意売却を専門に取り扱っている不動産会社が多くなってきました。まるで虫の死骸にゾロゾロ集まる蟻のようです。動物の死骸に群がるウジ虫かもしれません。

この任意売却は競売で売るよりは多少は高く売れることもあり、最終手段として知っておいて損はないのかもしれませんが、まずそうなる前に、

(1)住宅ローンを借りている金融機関に相談して期間延長を依頼し月々の返済額を減らす
(2)子供が既に働いているなら2世代ローンにして返済期間を延ばす
(3)金利の安いローンに借り換えをして少しでも返済額を下げる(最終手段)
(4)子供の教育費を奨学金(返済は卒業後とか)などに変更して住宅ローンを優先にする
(5)親兄弟、親戚から借りて繰り上げ返済をして返済額を下げる

など先に手を打つことが大事なのではないでしょうか。
私も1年前と比べると年間所得は20%ほど下がってしまいました。30代後半から40代前半の頃と比べると約30%以上も収入が下がってしまっています。住宅ローンの他、子供の教育費もかかり、シュミレーションをおこなうと、突発的な事故や病気または会社の倒産等で収入が絶たれない限りなんとか子供だけは卒業させられるかなと思っています。もしかのことを考えると保険も必要なのですが、今はその余裕すらないという感じです。

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7月前半の読書 2009年7月18日 (土)

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「いい人」をやめると楽になる  曽野綾子 祥伝社黄金文庫 2009/7/1
第三の買収  牛島信 幻冬舎文庫 2009/7/3
「51歳の左遷」からすべては始まった  大逆転のリーダーシップ論 川淵三郎 PHP新書 2009/7/6
ルパンの消息  横山秀夫 光文社文庫 2009/7/9
天下城〈上〉  上 佐々木譲 新潮文庫 2009/7/15

「「いい人」をやめると楽になる」は6月に読んだ「他人と深く関わらずに生きるには」にも通ずるところがある本ですが、曽野綾子大先生を含めて作家と呼ばれる人達は学校の先生や医者、政治家、芸術家などと同じで周りから「先生」と呼ばれる職業で、いずれも一般人とは明らかに違う性格、価値観の人が多いのですが、それを披露していただきありがたく「ふ〜ん」と読ませていただくものです。「他人と〜」を書いた池田清彦氏も同じく(大学の)先生だが、まだ一般社会とのつながりがわずかでもあるようで、心に届いてきます。小説家のエッセーや指南書?は読むだけ無駄かな。

牛島信氏の本はほとんど読んできましたが、そろそろパターンが決まってきて壁にぶつかっているんじゃないかと素人目に思ったり。作家というより今後は評論家やコメンテーターの道が合っているのかも知れません。

「51歳の左遷」〜は日本サッカー協会名誉会長川淵氏の著書。まだ川淵チェアマンと呼ばれていた10年ぐらい前に慈恵医大の待合室で見かけたことがあります。51歳というのにビビッときて思わず買いましたが、やっぱり大きなことを成し遂げてこられた方の話しは多少の自慢話は仕方がないにしても役立つことも豊富です。

ルパンの消息はミステリーの旗手横山秀夫氏の小説だが「ルパン」というタイトルにビビッと(しつこい)きて購入。内容はしっかり読み込まないと結構複雑。だけど面白かった。しかしちょっとありえねぇ〜。

またまた買ってしまいました佐々木譲。天下城は三年前に出版されていた時代小説だけど、主人公は信長でも家康でも秀吉でもなく(3人とも登場しますが)単なる石積み職人。時代の寵児達の中で、様々な石垣を作っていく職人を中心にして、現在ではもう見られない各地の城の特徴が明らかになり、戦国絵巻が再現されていきます。前半はややかったるい話しが続きますが、信長、秀吉が登場してくると一気に盛り上がりを見せていきます。現在まだ下巻の読書中ですが、読み終えるのがもったいないです。




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7月のDVD 2009年7月21日 (火)

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007 / 慰めの報酬  2008年英 監督:マーク・フォースター
007シリーズでは古くは共産圏国から南米の麻薬王、東アジアの軍事大国、イスラム系テロリスト、メディアを駆使して世界制覇を目指すメディア王など様々な敵が登場しますが、今回は時代を反映してエコロジーをうたう環境NPO団体。南米の国の水資源を支配して巨額の富を得ようとする起業家が敵となりますが、それに前作で殺された(ジェームズ・ボンドに車で轢かせた)恋人の父親やCIAなども絡んだいつものパターンと言ってしまえばそれまでなんですが。しかしCIAや警察に包囲されても難なく逃げ遂せたりできるのは、アニメのルパン3世並みです。今回はボンド自身捕まって拷問を受けるという危機はなかったですが、肺の中まで石油まみれで死んでしまう美女はゴールドフィンガーの時の全身金粉で窒息と違ってちょっと哀れを誘います(殺されることはどちらも気の毒だが)。最後にはその石油を使った仕返しもちゃんとしますけどね。

おくりびと  2008年日本 監督:滝田洋二郎
アカデミー賞を受賞して一気に有名になった映画ですが、もし受賞してなければ、普通の秀作ということで終わったのでしょうか。夫婦や親子の絆や、死者の尊厳などについて考えさせられることもありましたが、重くもなく適度なコミカルさもありと秀作には違いありません。ただ、つなぎの場面や不要と思えるような場面も多く、見ていて退屈することもしばしばあり、もっとテンポよく作れなかったのかなと残念に思うところも。ただこの納棺師という仕事に世界で初めてスポットライトをあてた映画化もしれませんね。もう10年以上前に見たKISSED(1996年カナダ)などのように葬儀屋が舞台となっているものは他にも何本もあるのでしょうけど。

252 生存者あり  2008年日本 監督:水田伸生
もともとテレビドラマとして制作したドラマを別立てで制作した映画は多くの場合よくも悪くもテレビドラマ的で、映画としてみたいと思う人にはつまらなく思えるものですが、これもやはりそうです。ただ声の出ない障害を持った小さな子供が絶体絶命の父親を想う気持ち(と叫び)をクライマックスでの盛り上げに使うのは明らかに観客を泣かせようとするのがみえみえでまったく承伏できません。しかし不覚というか子供を持つ親としては当然に涙が溢れてしまいましたがこれは反則技で卑怯です。

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