「手放される純血犬たち」
FileNo.13

「手放される純血犬たち」

以前に「犬種の話し」でも、純血犬と雑種犬の話しを少し書きました。
少しでも「純血じゃないと」なんて思っている方にMIXの素晴らしさをしってほしくて。。。

最近はインターネット関係が年々ものすごい勢いで成長していますよね。
今までは家で生まれてしまった子犬、飼えなくなってしまった犬を当たり前のように保健所に
持ちこんでいた人たちも、「とりあえず里親探しでもしてみるか」とネットで募集を掛けている
ようです。それはとても嬉しいことです。
*根本的な部分 ―不妊手術をしないから生まれてしまった
            ―生まれても別に保健所や里親に渡せばいいからどうでもいい
            ―流行で飼ったがやはり飼いきれない
は解決されていませんが、里親を探す努力もせずに保健所へ連れていかれる犬の数は
多少は減っているのではないでしょうか。

皆さんは、純血犬・MIX犬に、犬としての違いがあると感じますか?
それを感じている方がもしいらっしゃるとしたら、その方は並外れた感覚の持ち主さんなので
しょうね。残念ながら私には、純血とMIXの犬としての違いなんて全然感じることが
できないのです。同じ犬に見えますし、同じ能力を持っているとしか思えません。

ところが、『純血犬じゃないと犬じゃない』と考えている方が意外に多いのです。
ちょっとした事情で、今、私個人は小型、子犬しか預かれない環境にいます。そんな関係で
小型愛玩犬種(純血)の保護預りが続いたのですが、里親募集の掲載をかけると、必ず
『血統書はついていますか?』という問い合わせが届くのです。
血統書ってそんなに大事ですか?何のために血統書を必要とするのですか?
当然、保護団体やボランティアで保護されている犬たちは、避妊去勢手術を絶対条件とし、
成犬の場合は大半は避妊去勢後に譲渡しますので、繁殖には使えません。
さてさて、その他に一体何に血統書を使うのかしら。私にはさっぱり分かりません。
でも、どうやら・・・『犬』として血統書が必要と感じている方が多いようなのです。
血統書がないと犬じゃないですかね??
多くの純血犬、MIX犬と接してきましたが、私には、血統書のない純血犬も、MIX犬も
ぜ〜んぶ同じ犬っていう種類に見えるんですが、全部同じ犬、ですよね?

     「頭の良い大人しい種類の子犬がいい」なんて問い合わせをよく頂きます。
          いえいえ違うんです、頭の良い大人しい種類の子犬なんていません。
     「子供と仲良く遊べる種類の子犬がいい」なんて問い合わせもあります。
          違うんです、違うんです、子供が大好きな犬種なんて決まってないんです。

犬と生活する、ってそうじゃないですよね?
犬と生活を共にするということは、あなたが犬に人間社会のルールを教えてあげること。
そして犬から犬社会ってどんなものなのかを教えてもらうこと。

生活のルールを教えてあげれば、「頭の良い大人しい種類」の犬になりますし、小さな子供
との遊び方を教えてあげれば「子供と仲良く遊べる種類」の犬になるわけです。
この種類は大人しい、頭がイイと聞いた。で犬を購入しちゃったりするととんでもないことになって
しまうわけですね。だって教えてあげなきゃ人間社会のルールが分かるわけないですもの。

で、ここで「純血犬」「MIX犬」に差はあるか?ということですが、ないでしょう。
あるわけがないです。同じ犬ですもの。
純血犬は現在の体型、姿になった理由があります。その理由と教えたいトレーニングを上手
に組み合わせた場合は、すぐに出来るようになり、「ほれみろ、純血だからできるんだ」なんて
言われてしまいそうですが、じゃあそれをMIX犬にやらせた場合、できないと思いますか?
同じ種類の純血犬でも一匹一匹性格が違いますからトレーニング方法が違います。
そのコにあったトレーニングをしてあげないといけませんよね。
同じようにMIX犬でも一匹一匹そのコにあったトレーニングをしてあげれば、
同じように上手に覚えてくれます。