1990年頃製 Bill Lawrence BT4M-100

ビル・ローレンスのシンラインモデル。L-500を2機搭載している。ボディーは一見真っ黒に見えるが実はダークグリーンのシースルー塗装になっている。ボディー材はアッシュのようだ。
ビル・ローレンスのギターは原則的にネックポケットに機種名もしくはそれに近い記載があり機種を同定する際の参考になるのだが,このギターのネックポケットには"EGR"としか記載されておらず,本体から機種名の割り出しができない。またカタログ,過去の雑誌,ネット情報なども一通り調べたがやはり機種名は確認できなかった。ネックポケットの"EGR"は塗装仕様を表す略号だがなんの略だかよく分からない。おそらく"エメラルドグリーン"だと思う。エメラルドにしては色が黒過ぎるが,黒みが薄い部分を見るとエメラルドに近い色調を感じさせる。他の機種に流用できないユニークボディー場合はこのようにカラー仕様だけが記載されていることが多い。
入手してから2年以上たっても機種名を確定できる情報がなかった。しかしやっと最近(2011年3月)O氏からの情報によりBT4M-100であることが確認された,この場を借りて御礼申し上げます。
L-500を2機搭載したシンラインの音というのは,L-500を使ったことのある人なら想像できるだろう。
本来L-500というPUはハイとミッドに音の密度が高くローは薄い。いや実際にはローがそれほど薄いわけではないのだが,ミッドとハイが濃すぎるのでローの影が薄くなっているといった方がいいだろう。もっとローが出て甘い音にならないか,そう思うギタリストも少なくないだろう。トーンを絞ればいいだろうなどという答えは愚の骨頂,ラーメンのスープがしょっぱいなら湯を足せと云っているのと同じ,旨みも薄れてしまう。
このシンラインはその悩みを解決してくれる。L-500の音の尖り加減とシンラインボディーが作り出す甘さ加減の絶妙な配合比が陶酔するような音を作り出す。なかなかない音だ。