★ 相思相愛!一蓮托生!すべてを握る無敵の巫女!
 〜 怪僧道鏡に抗したもう一人の「和気」!和気王の変!!

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平城遷都千三百年祭
1.最強の巫女
2.事実上の夫婦
3.希代の策士
4.敵情偵察
5.二重スパイ
6.寝るしかない
7.和気王の変
8.魔女の墓標
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 奈良ブームである。
 今年
(平成二十二年)は平城遷都千三百年記念祭もあって、史跡めぐりブームであり、仏像ブームも続いている。
 中でも人気なのが興福寺阿修羅像で、色々なグッズが売り出されているという。
 あの顔は現代人から見ても美形なので、人気なのはうなずけるが、あれをイケメンだと思っている人が多いようである。
 確かあれは阿倍内親王がモデルだと、どこかで聞いたような気がするので、イケメンではなく、美女なのではあるまいか?
 まあ、性のない仏像でそんな論議をしてもせんなきことであるが。

 二年前(平成二十年)、平城遷都千三百年祭のマスコット「せんとくん」が誕生した(「平城味」参照)
 当時はずいぶん気持ち悪がられていたものだが、時を経て、今ではすっかり定着してしまった。
 最近は色々な「刺激物」がちまたやニュースをにぎわしているため、「あの程度のキモさ」では、みなすぐに慣れてしまうのであろう。

 と、いうわけで今回は奈良時代のお話にした。
 和気王
(わけおう・わけのおう。岡和気)の変――。
 マニアックな政変なので、御存じの方は少ないと思う。
 というより「和気王の変」という名では歴史辞典には載っていない。小規模な政変なので、名前がないのであろう。
 したがって「和気王の変」は仮名であるが、ほかには名づけようがないため、これでいくしかない。年代を取るなら「天平神護
(てんぴょうじんご)の変」であり、共犯者の名を取れば「紀益女(きのますめ)の変」であろう。
 いずれにせよ、今回の主人公は、紀寺
(きでら。l城寺。奈良県奈良市)の婢(はしため)から成り上がった無敵の巫女(みこ)・紀益女のほうである。

[2010年3月末日執筆]
参考文献はコチラ

「和気王の変」登場人物

【紀 益女】きのますめ。無敵の巫女。

【 和気王 】わけおう。益女の内縁夫。舎人親王の孫。

【不破内親王】ふわないしんのう。聖武天皇の皇女。称徳天皇の異母妹。

【吉備由利】きびのゆり。女官。称徳天皇の側近。
【法均尼(和気広虫)】ほうきんに(わけのひろむし)。女官。称徳天皇の側近。

【弓削浄人】ゆげのきよひと。参議。道鏡の弟。
【藤原田麻呂】ふじわらのたまろ。外衛大将。雄田麻呂の兄。
【藤原蔵下麻呂】ふじわらのくらじまろ。近衛大将。雄田麻呂の弟。

【粟田道麻呂】あわたのみちまろ。和気王の一味。
【大津大浦】おおつのおおうら。和気王の一味。
【石川永年】いしかわのながとし。和気王の一味。

【率川社の神官】
【名もなき死んでるオッサン】
【近衛府の兵士たち】
【外衛府の兵士たち】
【シカたち】

【称徳(孝謙)天皇】しょうとく(こうけん)てんのう。女帝。伝46・48代天皇。

【 道 鏡 】どうきょう。大臣禅師。称徳天皇の寵僧。

【藤原雄田麻呂(百川)】
ふじわらのおだまろ(ももかわ)。宮内少輔。希代の策士。