★ 百発百中!偽装看破!某店某社も顔面蒼白!
  〜 超絶!江戸時代の美食家・北村幽庵の舌!!

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グルメ嗜好と食品偽装
1.フ ナ
2.羹 汁
3.お 茶
4.田 楽

 平成十九年(2007)十一月、東京の一流料理店を網羅?した旅行案内書『ミシュランガイド東京版』が初めて発売された。
 中でも驚きだったのが、東京には三ツ星料理店がパリの十店に次ぐ八店もあり、星の数だけ見ればパリをもしのぐ世界一のグルメ都市だったことである。

「時事チップス」ミシュラン関連記事
http://blogs.yahoo.co.jp/rekishi_chips/50559889.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rekishi_chips/50608153.html

 その一方で食品の偽装が相次いでいる。
 しかし日本の偽装は、外国のものとは次元が違うことにお気づきであろうか?
 そうである。そのほとんどが産地偽装や不当表示、多少の期限偽装など「食べられる範囲」の偽装なのである。発覚の発端も内部告発であり、購買客が食中毒を起こしたわけではない。

 偽装者の言い訳は共通している。
「もったいないと思った」
「まだ食べられると思った」
 品質は問題ではない!
 もったいないのであれば、まだ食べられるのであれば、初めから消費期限を長く設定しておくなり、賞味期限と消費期限の「二段設定」をしておけばいいではないか!
 問題なのは高品質を掲げながら、そうではなかったという点である。消費者のグルメ嗜好
(しこう)に付け込み、詐欺を行っていたという点である!
「もったいない」
 そんなものは建前である。
 本音はこうではなかろうか?
「どーせ、てめーらなんかに味はわからねーよ」

 日本人は富豪だけではなく庶民までグルメ嗜好である。
「当店コロッケの肉は牛ミンチ百パーセントでーす」
「わーい! 比内
(ひない)地鶏が安売りしてる〜」
「マジ? 但馬牛、安っ!」
 ただし「グルメ嗜好=グルメ」ではない。
「さすがに牛肉入りはいけるぜー」
「比内地鶏おいしいわ〜」
「これが但馬牛か! メチャうまっ!」
 グルメは偽装を見破ることができるが、グルメ嗜好は表記を鵜呑みにしてホンモノだと思ってしまうわけである。偽装事件がこれだけ蔓延
(まんえん)しているのは「国民総グルメ」ではなく「国民総グルメ嗜好」だからである。

 グルメ嗜好が悪いわけではない。
 そもそも日本の庶民は太古からグルメ嗜好ではなかった。
 長い間、グルメ嗜好は貴人の特権であり、庶民は食えりゃあ何でもよかったのである。
 それが江戸時代に入って庶民にまでグルメ嗜好が浸透した。長い太平の世の中が余裕とこだわりを生んだのである。平和になった証拠であり、賜物なのである。
「そばは音を立てて食べましょう」
「この料理はこのタレを付けて食べてください」
「塩だけで味わうと素材の良さが堪能できます」
 願うならば、世界中の人々がグルメ嗜好になってほしいものである。

*          *          *

 今回は江戸時代近江堅田(かたた。滋賀県大津市)の美食家を紹介したい。
 北村幽庵
(きたむらゆうあん。堅田の祐庵・幽安・柚庵・道遂)と聞いて御存知の方は少ないであろうが、幽庵焼(幽庵漬)の考案者だといえば、はたと手を打たれる方も多いかもしれない。
 彼の「神の舌」は圧巻である。
 彼が今の世にいてしまったら、恐るべき脅威である。
 偽装を旨とする某店某社の経営陣にとっては――。

[2007年11月末日執筆]
参考文献はコチラ

「美食家・北村幽庵」登場人物

【北村幽庵】きたむらゆうあん。近江堅田にその人ありといわれた高名な美食家。

【使用人】北村家の使用人。

【悪い恋人】使用人の恋人。えげつない女子。

【料理人】
北村家の料理人。
【旅人】
【通行人】
【料理店の主人】
【茶店の客たち】

【茶店の主人】
【茶店の板前】

【 侍 】クレーマー侍。幽庵の仇敵。

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