ニャンでも分かる『パクリのすべて』用語辞典 前編

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愛称(世間一般) あいしょう
4音節を超えるバンド名や個人名は、売れてくると4音節以下の略称で呼ばれる。

(例)
サザン、ドリカム、ミスチル、オザケン、エレカシ、レボレボ、イエモン、キムタク、ポケビ、ブリグリ

バンド名にも拘りのあるL'Arc〜en〜Cielは、何故"ラルク"と呼ばれて黙っているのだろうか。

愛称(RD) あいしょう
RDが言いやすいように親しみを込めたニックネームで、元々そう名乗っていたものも含む。
中には、却って呼びにくくしてるものもある。

(例)
暴威、氷室狂介、愚霊(礼)、寒エル、西川、コント松本クン・稲葉クン、平目顔で平面胸のB地区が異常に長い(と噂されてる)女、マキちゃん、美止むー

当て字が多いが、RDは別に族やヤンキー上がりではない。

アウトロ Outro
イントロ(Intro)が曲の前奏なら、アウトロ(Outro)はその名の通り後奏、
つまり曲がエンディングへ向かうところの演奏のこと。
悪性洋楽オタク あくせいようがくおたく
自分の贔屓の「アーティスト」のパクリを指摘されて自我崩壊の恐怖にさらされた人たちが、自分が知らなかったことを棚に上げて、指摘した人に向かって放つ、断末魔の叫び。「○○の一つ覚え」とも言う。

こういうことを言う人って、良く考えたらパクリを見つけて喜んでいる連中が単純につまらない、と思っているだけかも。斜めから見るような音楽の楽しみ方をするなよ、って。だったら、いちいち突っ込まないで、放っておいて欲しい。俗悪番組に対してTV局に抗議電話を入れるオバさんと同じ。だったら最初からテレビ見なければいい。
アーティスト あーてぃすと
ただの歌手のこと。歌謡曲を気取って、J-POPと言うようなもの。

通説では、藤井フミヤ辺りが調子こいて言い出したのに、TV局がご機嫌を損ねないように尻馬に乗ったらしい。別に工藤静香が二科展に入選したとか、石井竜也が映画監督を務めたことを指してるわけではない。

昔はアイドルが突然、訳の分からないArtist転向宣言をやったものだ。

(例)
 菊池桃子→ラ・ムー、本田美奈子→Minako with Wild Cats

最近では、歌手という水準にすら達してない某声優が、Artist宣言をして顰蹙(ひんしゅく)を買ったのが記憶に新しい。

Vivienne WestwoodがBBCの番組にて。

司会「ヴィヴィアン、あなたやウォーホ−ル、ポップアーティストについて・・・」
「ノー、ノー。私はアーティストなんて呼ばれるのは嫌なの。私やウォーホールをアーティストだなんて言ったら、ミケランジェロやダビンチ、モーツァルトやバッハに申し訳ないでしょ」

ちなみにVivienne Westwoodとは、Sex Pistolsを売り出した、Punk Fashion Designer。
アニソン animation song
TVやビデオや映画のアニメ主題歌、挿入歌、イメージソングなどを指すが、
CD(ラジオ)ドラマやゲームの主題歌の類もこの中に入る。

かっては主人公の名前や必殺技を折り込んだ、いかにもアニソンらしいものが主流だったが、現在は、ビーイング系に代表される、アニメの内容とは無関係のJ-POPか、声優が歌う'70年代末期から'80年代に流行った、アイドル歌謡の二つに分類される。

特に声優モノは、"情報の非対称性"に守られているため指摘されないが、パクリの宝庫である。
RD あーるでぃ
Regret_Deeperの略。

他はひ・み・つ(はあと)。
アルペジオ あるぺじお
和音を一斉に鳴らすのではなく、任意の間隔でその和音の構成音を少しずつ"分散して"弾くこと。
別名分散和音。

アルペジオは、ハード・ロック系などは主にマイナー・キーのバラードで使用されることが多く、また音色もクリーン・トーンかアコースティックのギターが頻繁である。
ロック史上最も有名なアルペジオと言えば、LED ZEPPELINの「Starway to Heaven」だろう。
井の中の蛙 いのなかのかわず
多くの「J-POP」ファンのこと。

音楽シーンに限らず、昨今の日本のマスメディアの状況を考えると、こういう人たちが増えるのも致し方ないことなのかもしれない。

(参考:「好奇心」)
イントロ いんとろ
曲の歌いだしより前の部分にある特徴的な音の部分。
(なかには特徴的でないものもある)

リフと並び、パクリでよく使われる。
隠喩 いんゆ
詞の中に隠された意味。

「The Changing」、「Liar! Liar!」、「White key」、「ノルウェイの森」、「ロングアンドワインディングロード」、「ふわふわふるる」などの顕著。
打ち込み うちこみ
シンセサイザーやMIDI等に楽器の演奏データを入力し、自動演奏(シークエンス)すること、及びその入力。

しかし「打ち込み系の音」という表現では、それは生楽器では演奏できないテクノ的電子的な音を示す。
売上 うりあげ
マスコミでは出荷枚数のことを指す。

「だんご三兄弟」が「およげ!たいやきくん」を抜くと盛んに煽っていたが、出荷枚数が売上枚数に及ばない内に、ブームは終わってしまった。

ある調査によると、EP盤レコードの売上枚数を、シングルCDの売上枚数と比較するには、当時の物価や買い難さ等を考慮して、3倍掛けする必要があるそうだ。従って、「およげ!たいやきくん」をCD売上に換算すると、450万×3=1350万枚で、恐らく未来永劫破られないことが分かる。
(アルバムについては、事情が変わってるので、単純には換算できない。ちなみにLP盤の歴代1位は、寺尾聡「Reflection」である。)
影響 えいきょう
パクったということ。

"偶然似ただけ"、"オマージュ"のように、しばしば誤用されてる言葉の一つ。
Aメロ えいめろ
曲の前半部分の地味な部分。ない曲もある。

複雑な曲だとBメロ、Cメロなどもあり、それらとサビを組み合わせて楽曲を構成している。

Aメロだからといっていいメロディのことではない。
オーケストラヒット おーけすとらひっと
基本的には、シンセサイザーの音色の一つ。

BUGGLESのトレヴァー・ホーンがメジャーにしたもので、彼がプロデュースしたYESの復活作「OWNER OF A LONELY HEART」での使用が有名。
(マイケル・ジャクソンの「BAD」のイントロもそう。)

昔のジュリアナでも、その手のダンス・ミュージックに頻繁に使われていたが、今使われるとダサいような気がする。同じシンセの音色で「ストリングス」というものがあり、これは様々な弦楽器の集合体を再現しているが、「オーケストラヒット」は元々は複数のチューバで一斉に音を鳴らしたものである。

ちなみに、GM規格のMIDIでは、56番にこの音が設定されている。
オマージュ おまーじゅ
敬意を表し、ある特定のミュージシャン、楽曲に故意に似せた楽曲やフレーズを入れること。
またの名を"言い訳"
思い込み おもいこみ
1.主張内容   作詞、作曲を盗まれた。名誉も報酬も得ていない。
2.盗まれた全曲名の一覧表(告発の相手も分かっている範囲で記入)
(××氏が作詞、作曲、共同作詞した歌の一覧表。)

傘がない, 氷の世界, リバーサイドホテル、夢の中へ, 心もよう, 飾りじゃないのよ涙は、昴, チャンピオン, 君のひとみは10000ボルト、秋止符, 冬の稲妻, 遠くで汽笛を聞きながら、この空を飛べたら, あした天気になれ、悪女, 誘惑, わかれうた, 時刻表、冬が来る前に、恋人よ、春一番、北の宿から, 津軽海峡・冬景色、舟唄, 雨の慕情、さざんかの宿、雪国、昔の名前で出ています。

上記の一覧表に記載した歌は、はっきりと記憶しています。
まだ、ありますが、はっきりと記憶していないので記載しません。
私は譜面を書けません。
私は歌って聞かせました。
私の手元には譜面も録音テープもありません。
放送局にVTR、録音テープが残っていて、提出してくれたら証明できます。

#しかし、彼の言うことを本気で信じてる厨房がいるから、またビックリである。
オリジナル original
あるジャンルにおける、真に独創的な、新しい根源的な発想のこと。
しかし、ベンヤミンの言葉ではないが、20世紀以降の"複製時代の芸術"のカテゴリーの中で、どれだけこの言葉本来の意味が通用するか疑問である。(『ドロボー歌謡曲』より)
音楽雑誌 おんがくざっし
だいたいが広告と宣伝で目新しい切り口のものは少ない。
音楽ライター おんがくらいたー
ほとんどの場合、音楽を聴く目安にはならない人たちのこと。

知人に新進音楽ライターがいるが、彼は学生時代から傲岸不遜で、天上天下唯我独尊だったが、音楽に限らず、あらゆる事象に対する博識さ、喩えの妙は群を抜いていた。
歌詞 かし
メロディに付随してる、あってもなくてもいいもの。
ジャケットと並んで、深読みされることが多い。

(例)
 "変身だ 俺だってオリジナルなんだ 行き先なんて 決めたってしょうがないかも"
 "目立ちたい 認められたい 売れてみたい"
 "反省は時々する ごめんなさい もうしないつもり"
カバー かばー
すでに発表されている他人の楽曲を演奏、歌うこと。

総じてパクリきれなかったり、楽曲がたりなかったり、訴えられる前の予防線として行われる事が多い。

あるいはパクリの代償として行われることもある。
この手のもので一番有名なのは、
John Lennonがかつて「Come Together」でChuck Berryに裁判で敗訴した後、自身のアルバム(「Rock 'N Roll」)の中で元ネタ「You Can't Catch Me」をカバーさせられた例であろう。

意味もなく突然カバーをすると、邪推される羽目になる。

(例)
True Kiss Destinationの「Africa」は、やはり名曲「Sa Yo Na Ra」がTOTOから猛烈にクレーム来て、 "うちの曲をどれか正式にカバーしろ"ってなことを極秘で言われてたんじゃないか、と思ったりするわけです。でないと、こんな総スカンくらうことがミエミエのカバーを"彼"がするはずないと思うんですが。
カモネギ かもねぎ
J−POPを支える考えなしの購買層のこと。

この人たちのおかげで、"脅迫商法"や"柳の下の泥鰌"が成立するのである。

造り物の怪物を高い入場料を取って、見世物にしていた19世紀英国の興行師P・T・バーナムが、
何故、観客の誰一人として、彼の悪ふざけに腹を立てずに興行が大成功するのかと尋ねられた彼の答え。
"騙されることを自ら望むお人好しは、次から次と生まれてくる。"

(参考:「タイアップ」、「柳の下の泥鰌」)
逆パクリ ぎゃくぱくり
洋楽が邦楽をパクること。

気づいた人間は一様に、
"偶然似ただけ"とか、"元ネタが同じ"なだけだろうと認めたがらないことが多い。

「逆」という言葉に洋楽至上主義の悪しき弊害を感じる。
「洋→邦」の流れしか認めたくないというのは、まだまだ甘いなと思う。
競演 きょうえん
昔は"夢の…"という枕言葉がついたもの。

(例) 高中正義とサンタナ、忌野清志郎と坂本龍一

今は、誰が何人集まっても"枯れ木も山の賑わい"という侘しさを感じる。

(例) こねっと、つんくと浜崎あゆみ

よくJ-POPに海外の大物Musicianが参加することがあるが、あれはパクリの代償行為なのだろうか…。

偶然似ただけ ぐうぜんにただけ
限られたコード進行やありふれたメロディ展開上、確かにそうなることはあるが、
都合のいい様に誤用されているケースがほとんどである。
口パク くちぱく
歌番組に出演して、CDやテープを流して、ボーカルは歌ったフリをしてること。
広義の意味では、演奏のフリも含まれる。
別に"口でパクル"という意味ではない。

SMAPを始めとする、激しいアクションを伴うジャニーズ系は、Liveでも口パクと、何が何だか分からないことをしている。
その為、森且行脱退後のLiveでは、ステージにはいない人の声が聴こえたらしい(笑)。

ブリグリの川瀬智子は、コンディション不良で散々な歌を披露してくれるが、口パクだけはしないという、ちょっと変わったプロ根性の持ち主である。
クレジット credit
著作権表示。
作詞、作曲、編曲者の名前の標記のこと。

J-POPではしばしば、ただの編曲者が、原作者が海外で連絡を取るのが面倒なせいか、作曲者のクレジットを兼ねてることがある(苦笑)。

まれに相手からクレームがつくと、こっそり共作に変わってることがある。

(例)
八神純子「パープル・タウン」、岩崎宏美「聖女たちのララバイ」

警告 warning
To the guitarist or the composer of ELT,
My name is ××. I'd like to mention your song "All Alone". You know RANDY RHOADS, don't you?
There is no doubt that you'd known the song "Goodbye To Romance" by RANDY RHOADS (featuring OZZY OSBOURNE).
Why did you STEAL the guitar solo? Have you ever said anything about the fact to your fans? (Speaking honestly, I'm not a fan of yours. So I've never read any interviews with you.)
If you've mentioned RANDY, it would be O.K.. But if you haven't, I think you should tell your fans the fact.
You have your own Web site. Why don't you use it? I must tell Ms. Delores Rhoads (RANDY's mother) about this problem. What you did is almost criminal.
Give me a response, using e-mail.
(E.L.T.オフィシャルBBSの書き込みより)
好奇心 こうきしん
J-POPファンに欠けている、音楽を聴く上で必要な資質の一つ。

例えばJAMは小6の頃に聴いたのかな。そうしたらやっぱりルーツをたどるとWHOに行くでしょ。で、次はSMALL FACES。そして"MODS"ということで、MOTOWNを聴き始めたりする。好きなアーティストが出来る度に、その元になったミュージシャンのことまで知りたくなるじゃないですか。
(GREAT3の片寄明人氏談)
(参考:「井の中の蛙」)
コード code
曲の展開、雰囲気を決める、音楽上非常に重要なもの。

3和音から成る明るい響きのメジャー、暗い響きのマイナーの2種類を基本とし、そのコードに付加して独特の緊張感を得るテンション(6th、7th、11thなど)や、4th、更に明るいアーギュメント、更に暗いディミニッシュなど、様々な種類がある。
また、メジャーかマイナーかを決定するコード上3rdの音を排除した「パワー・コード」は、ディストーションのかかったギターを弾く際によく使われる。

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