天候・天気が悪くなると体調も悪くなる??

メニエール病と天候・気圧変化を考える

 2008年2月現在 加筆・編集途中 


 めまいアンケートの集計でも「台風や低気圧通過の前後」に3割近い人が『めまい』を起こすと回答しています。
私もその一人なのですが、天候(天気)が悪くなると体調不良(めまい、耳鳴り、浮遊感、だるさ、ハキケ等)が現れます。
2005年の統計取ってみましたが、おおよそ天気が悪くなる半数で自分の体調不良も現れます。
『天気が悪くなると体調も悪い!! それは なぜ??』
耳や、体が天候に左右される?

 気圧の変化かな??って前々から思っているのですが、そうでも無さそう??
腕時計に付いている気圧計で測ってみましたが、体調が悪くなった時の気圧変化は数時間で約−20hPaでした。
でも私が住んでいる土地の標高は約150m
ここから私が前に勤めていたのは海岸縁でしたので、0mとすると通勤で約18hPaにもなります。
(100mあたり12hPaとして計算)
通勤時間は片道約2時間半です。
でもそんなに毎日体調不良にはなりません。
旅行や遊びに海や山に行けばすぐに標高差200m近くなり20hPa以上に。
飛行機で東京〜九州・北海道など約1時間半程度のフライトでは耳が痛くなる事はたびたびありましたが、「めまい」は無く、離島便などの双発機でも同様でした。
しかも気圧が上がる「天候が良くなる」時には記憶にある限り体調不良は出ません。
なぜ?天候が悪くなる(気圧が下がる?)時だけなのでしょう??
(気圧が下がるときだけなのは私だけ?かもしれませんが・・・検証で気圧上昇でも体調不良を起こすことが判明
なにかヒミツがあるのでしょうか?
そして100%現れるわけでもないのはなぜなんでしょう??


 2008年8月、短期での集中降雨を『ゲリラ雷雨』『ゲリラ豪雨』などとマスコミでは呼称するようになり、天気予報会社では「ゲリラ雷雨メール」(携帯電話専用で有料)まで出すまでに。


 2007年4月20日に、Yahooトピックス・ニュース欄に『気象病』というのが出てました。(現在削除されています)
なんでも北海道の日本気象協会北海道支社が、短期間で前線通過がありその後のフェーン現象の為「車の運転や、夫婦げんかに注意を」と呼びかけたそうです。
初めて聞く「気象病」という病名?ですが、私もこの気象病なのかもしれません。
一応メニエルも含まれるそうです。
解説サイトも掲示してあったのでご参考に。
こことここです。



気圧の変化で体調不良は実際に起こるのか?


 気圧の変化で体調の変化が現れるのか調べたいので、自宅付近の気圧を観測していて公表しているHPを探したが、無かった。
学校や個人、企業のHPで公表しているところも有るのだが、私の住む八王子では発見出来ず。
仕方ないから「気象観測機器」を買おうと思ったのだけど、かなり高価!
安い気象データロガーでも4万円もする。

 「めまい」を再発した初期の時に、護身用(めまい用)として購入した腕時計がある。
カシオのプロトレック腕時計、「PRT−50BLJ」
1hPa単位で計測出来るのだけど、グラフとして横軸が2時間刻みで24時間分、縦軸10hPaで極端な気圧変化ではグラフが切れる。
しかも体調が良くなって見たときには24時間以上経っていてグラフに表れていないとかも頻発。

どうにか1時間単位の気圧値を公表しているところを探したが発見出来なかったので、
ちょっと遠いが、気象庁で発表しているデータとどの位「ズレ」があるか調べてみた。
2006年1月21〜25日、自宅で計測
気象庁では全国の気象情報を公開しているが、気圧データは気象台・測候所の場所のみ。
http://www.data.kishou.go.jp/etrn/index.html
地元の八王子にはアメダス施設があるが、アメダスでは気圧データは公開されていない。
なので、自宅から近い気象台・測候所は、
東京:距離42.69km標高6m
横浜:距離41.95km標高39m
秩父:距離40.18km標高232m
甲府:距離66.55km標高273m
河口湖:距離51.60km標高860m
富士山:距離61.66km標高3775m
八王子:距離2.60km標高123m(アメダスなので気圧データ無し)
自宅の標高は約150mで、ちょっぴり内陸。
なので、一番近くてちょっぴり内陸の『秩父』と比較してみた。

結果は、『ほぼ同じ推移』と判明。

この「秩父」と体調の変化を比べてみよう。



黒い■が家の気圧計測値

赤い線は秩父観測所の気圧値

ほぼ同じ推移が解る


 2005年の8月に強い『めまい』を起こしてから、カレンダーに「体調不良の日」を記したものがある。
全ての体調不良を書き込んでいるわけでは無く、そういえば・・・・って書き込んでいた。

「秩父」の海面気圧データと比べてみる。

検証1
2005年8月14日18:00〜 強いめまい。
数年ぶりの強い「めまい」
この後から天候が悪くなると体調も悪くなる事が多くなる。

検証2
2005年8月23日10:00〜17:00 だるくて1日寝ていた。

 大きな気圧差ではない

検証3 (台風通過時)
2005年8月26日寝付けずに気圧計を見たら深夜4:00ごろ982hpaで最低圧
2005年8月27日12:00〜13:00 体が震度3程度揺れている
2005年8月28日調子悪く1日寝ていた、ハキケ有り
2005年8月29日だるく、浮遊感あり。夜にハキケが出るが昨日程ではない
2005年8月30日だいぶ良くなる

台風通過後の気圧が大きく変動した後に体調不良を起こす

検証4
2005年9月3日18:00〜19:00強いハキケ、この日は朝から軽いハキケ有り

検証5 (台風通過)
2005年9月5日一日中ハキケ有り
2005年9月6日朝ハキケ有り、下痢

台風通過前から体調不良

検証6 (風邪を併発?)
2005年9月20日朝からハキケ、午後からクラクラしてきて寝る、15:00ごろから雨

 20日の気圧変化は少ないが、前日は大きく下げている。

検証7 (風邪を併発?)
2005年9月26日だるく一日寝ている
2005年9月27日下痢、風邪が酷くなる

気圧上昇中の体調不良

風邪を併発

検証8 (風邪を併発?)
2005年10月15日風邪が酷く、頭痛、関節痛で寝ていた

 下げ幅はさほどでも無いが、10時頃から急に下がっている。

検証9 (風邪を併発?)
2005年10月22〜26日熱川旅行中に頭痛が酷くなり体のだるさが抜けない

台風なみな低気圧通過後に
旅行先でひどい頭痛

その後の気圧急上昇中も
体のだるさがぬけない
風邪に似た症状

検証10
2005年11月7日朝からだるく、昼ごろから寝ていたら夕立あり

検証11
2005年12月29日夕方から軽いハキケ有り

 あまり大きな気圧差では無い

 その為か?症状は軽い。

検証12
2006年1月13日午後から夜にかけてハキケあり、悪寒
2006年1月14日朝から浮遊感、午後から雨その間2時間位寝る

検証13
2006年1月21日16:00〜視点が定まらない、雪が降る

検証14
2006年1月23日18:00〜軽いハキケあり

 気圧急上昇後にハキケが出る

 気圧の急激な変化で体調不良が出るのが解る

検証15
2006年1月31日 一日中調子悪く、パラパラ雨、夕方から良くなる
2006年2月1〜2日 風邪に似た症状

検証14のグラフ同様
気圧の急激な変化で体調不良が起きている


今回の結果から、「気圧の急上昇も要注意」だと解った。


今までは、天候が悪くなった時だけ記憶に残っていたが、その後の天気にも気を付けたい。
まー、下がればその後に上がるのは必然。
でも、1日の内に平均的な気圧変化はどの位なのかを調べてみた。
たしか「大気潮汐」について詳しく書かれたHPがあったのだが、今検索したら出てこない。
夏と冬で違うって書いてあった記憶が・・・・
うる覚えなのでまた気象庁の「秩父」の気圧を季節ごと1週間分調べてみた。


2月

朝に比べ−4.3hPa下がり

その後4.3hPa上がる

一日で「V」字回復

5月

朝に比べ−5.2hPa下がり

その後4.7hPa上がる

一日で「V」字回復

8月

朝に比べ−3.2hPa下がり

その後4.0hPa上がる

2月に比べ「U」字回復

11月

朝に比べ−5.1hPa下がり

その後4.5hPa上がる

一日で「V」字回復

結果、夜に気圧が上がり、昼には下がる。
「大気潮汐」の説明HPが見つからないが、たしかこんなで合っていたと思う。
一日の変化を見ると、明け方が一番高く、日が出て温かくなると気圧が下がってくる。
夕方、日が沈む頃に上昇し始め、夜間に一度落ち着く。
明け方前にもう一度少し上昇する。

1日の変化も朝から比べると、日中に3〜5hPa下がり、夕方から夜にかけて4〜5hPa上がる。
日常的に、朝→昼→夜で3〜5hPaの変化は起きているということが解る。
また、春や夏の気圧変化は「ゆるやか」な峰のラインを示すことが多いが、秋や冬の気圧変化は「V字」の様に鋭いラインを示す事が多い。
この事が「めまい」の多発時期と関連があるのかを調べていきたい。



 2006年末〜2007年3月までに不幸にも再度体調不良が出たので、カレンダーに書き込んだ体調日記と照らし合わせてみた。
気圧の大きな谷は5回あり、それぞれ秩父の海面気圧と比べてみる。

大きな谷は5回
@ 2006年末 

十年に一度の爆弾低気圧と報道された強い低気圧襲来

久々に天候悪化で体調不良を起こす
A 2007年始

再び十年に一度の爆弾低気圧と報道された低気圧襲来

体調不良が長く続く
B
C2007年3月上旬

かなりの気圧降下があるが、体調不良の記述はない
この程度では平気なのか?
D

 2006年末〜2007年始にかけて、 「十年に一度の爆弾低気圧」と報道された強い低気圧襲来、久々にクラクラとめまいを起こす。
また、フワフワ感・眼振・ハキケが長時間続き凹む。
3月初旬Cに大きな気圧降下があるが、日記の記述はなく、いつも通りだったと思われるが、体調が良かったという記述も無いので、記入忘れかも。

 今回の結果から、大きな気圧変化で体調不良を引き起こす事は間違いく、カレンダー日記にはCを除く4期間の体調不良が記されている。
また、カレンダー日記には体調不良があった時期の記述はこの4回しかなく、全て合致している。(風邪ひきを除く)
ただ、いつ頃から体調不良が起こり始めるかに明確なものは発見できない。
気圧低下の底辺近辺で強い体調変化を引き起こす事は判る。
しかし、Cの様に大きな気圧降下があるにもかかわらず体調変化の無かった?時期もあり、100%気圧変化だけで体調不良が起きてしまうとも言い切れない。



アンケートの考察


 「めまい」アンケートで、「めまい」がいつ出たのかを聞いてみたら面白い数値が出た。
私のHPアクセス数とは違った山になっている。
11月が突出していて、2〜3月が少ない。
それは「なぜ???」って考えていたときに、

年間の気圧差

を思い出した。


上のグラフを見て、秩父の年間平均海面気圧を出してみた。
とりあえず7年分



やっぱり「11月」が毎年突出している。


詳細を見ると面白い事が解る。
毎年まいとし
7〜8月頃から急上昇して11月に最高を記録した後、12〜1月には急降下。
そして2月に一度ちょっぴり上昇、少しの間安定、その後再度下降している。
(たぶん1月が急激に下がり過ぎるから2月に少し上げ戻るのか?)
それが数年も続いているのは なぜ??
気象のことは詳しくないから??だけど、
「めまい」を起こす人が「2〜3月に少ない」のはこの為なのか??


ちなみに2005年の秩父の詳細はこちら、
365+今年1月の計約400日分の「一日の平均」で出すと下のグラフ。

このグラフを見る限り、11月付近に大きな乱高下があるが、そこ以外でも同様。
2月は大きく上昇している。
ただ、「2月が上昇のみ」なのは??

この他に一日の気温差もグラフ化してみたが、アンケートと結びつくモノは?

あと、気象庁の資料はかなり昔のデーターも見ることが出来る。
ちなみに私が「初めまい」を起こした1989年前後はどうだったかというと。

今から17年ほど前のデータだが、1〜2月が最も高く、8月が最も低い。
あと8月からの上昇途中に一度11月に下がっている。
近年の気圧変化とは違っている。
何があったのか??

 次に発症の時間帯を考える。
昼間に少なく朝と夜間に多いのはなぜか?
自律神経の活発な時とそうでないときの差なのか??

昼間は「交感神経」が働き、動的。
朝夜は「副交感神経」が働き、静的・休息。
この切り替えが何らかの影響で悪くなっているのか?

私の場合は、活動中よりも休憩中に「めまい」や「耳鳴り」が大きくなる事が多い。
特に朝から「下痢」の時は要注意。
自律神経失調で下痢してると思われるが、そのまま一日中体調不良が続くことが多い。
再発したては朝から「めまい」が起こることも多かった。

果たして気圧の変化も朝夕に大きくなるが関係は??


秩父の気圧変化のみのデータで考えているので、
『全国的にはどうなのか??』
というのを、今後調べて見ようと思う。



「めまい」注意予報??


企業や放送局が、天気予報を出している。
それと同じように

「めまい」注意予報

を出せないか??
出して欲しいと前々から思っている。

医療関係の会社や、放送局、新聞社などが独自に「健康天気予報」みたいなのを出している。
リュウマチ、関節炎、喘息などは結構な数の発信局が有るが、
「めまい」限定は今のところ発見出来ていない。
天気予報会社の有料情報で有るかも(依頼すればやってくれそう?)だが、無料で送ってくれそうもない。

ネット検索したら無料で、しかもメールで携帯へ「雨降り」を教えてくれるところを発見。
その名も「雨降り始めーる」
名前がナイス笑い。
登録地点に、雨が降り始める数時間前からメールを送ってくれるというモノ。
毎朝、指定時間に一日の予報も送ってくれる。
こちらから見に行かなくても予報を送ってくれるのが良い。
この雨降り予報メールが実際に「めまい予報」に使えるか実証実験してみる。

送信(着信)時間 雨降り予報時間 アメダスの結果 自分の体調 結果
1月21日01時58分 04時30分頃〜 07時〜地元雪 16時頃から視点が定まらないなど
1月22日18時48分 21時30分頃〜 0mm 良い ×
1月31日07時10分 09時10分頃〜 0mm 一日中調子悪い
1月31日14時29分 17時10分頃〜 地元パラパラ雨 一日中調子悪い
2月01日02時18分 04時50分頃〜 08時〜数ミリ 風邪に似た症状
2月04日16時48分 18時30分頃〜 0mm 良い ×
2月06日19時19分 22時00分頃〜 24時〜数ミリ 夕方から耳の閉塞感あり

 2006年2月、自身が「せき喘息」なるものにかかってしまい、体調不良が『めまい』なのか、『喘息』によるモノなのか??となってしまった。
また、前年の強い発作からかなりの時間が経ち、天候での体調不良も判別しづらくなってきていた為、『めまい予報』にこの天気予報が有用かどうか判断出来なくなっています。
不幸にも・・・また『強いめまい』が再発した時に再開したいと思います。


考察


お世話になっている医師へメールにて質問したら回答して頂きました。

回答は以下に。

福田さんへの回答ですが、昔から天気が悪くなるときに症状が悪化する人が多いのはよく知られています。中でも低気圧が近づいてくるときのほうが悪いようです。この理由は明らかにはなっていませんが、前線の通過とめまい発作の関係を418例について検討した結果、前線通過日を最大として山型の発作頻度分布図が得られることが報告されています、この中ではメニエール病の患者は内耳だけでなく自律神経の機能にも左右差があり、この自律神経の機能の左右差は前線の通過や気象と密接に関係しているため前線が通過すると自律神経の左右差が大きくなるのが原因であるとされています。これから考えると体調が非常に良いとき(自律神経機能が良好)は気圧が変化してもあまり症状が出ませんが体調が悪いとき(自律神経機能が悪い)は気圧の変化に敏感となって症状が出ると考えられます。
これ以外にも気圧の変化が内耳圧の変化に影響し、内リンパ水腫の状態を変えることは十分考えられますがいずれも確実な証拠はないのが現状です。ただ、症状としては昔からよく知られておりますので福田さんだけでなく多くのメニエール病のひとに共通するものと思います。
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/113_i.htm

との返事を頂きました。
ありがとうございます。



参考資料・文献


気象の辞典 平凡出版 より引用


気圧の日変化、年変化 (P172)

 ある地点の気圧の値は1日の間で規則的に変化する。
これを気圧の日変化と呼ぶ。
日変化は半日周期と1日周期の変化があり、地表面近くでは前者が卓越し、特に熱帯地方で著しい。
午前10時と午後10時に極大、午前4時と午後4時に極小が現れ、1.0〜1.5hPaの振幅をもつ。
陸地では夕方の極小が際だって大きく、振動は非対称になる。
緯度が高くなると共に半日周期の変化はその日の天気や高・低気圧の通過で乱されて不明瞭となる。
この海の潮汐に似た大気の振動は「大気潮汐」と呼ばれている。
半日周期の波は月よりも太陽による成分が大きい。
このため、現在では大気潮汐の原因を万有引力よりも成層圏のオゾンや下層大気の水蒸気が吸収する太陽放射熱で大気内に励起される振動に求める説が有力である。
大陸内部では大気下層が冬は低温度に、夏は高温度になるために気圧の年変化が明瞭になる。


大気潮汐(たいきちょうせき)atmospheric tides (P327)

 月の引力および太陽放射によって起こる大気の潮汐。
一日潮と半日潮とがある。
高・低気圧の影響を受けない低緯度地方の気圧を時刻別に平均して一日中の変化を調べると、最高値は地方時の午前10時と午後10時に現れ、1日を基本周期とする規則的変化のほかに、その倍振動である半日周期が卓越する。
これらの周期の振幅は赤道上で最も大きく、1日周期は0.59hpa、半日周期は1.2hPaの振幅である。
しかし、低緯度地方以外ではこれらの振幅はきわめて小さい。
B.ハウルウィッツが296の観測所の気圧を用いて算出した結果によると、全地球上の半日周期の振幅は、高緯度地方では約0.1hPa、中緯度地方では約0.5hPa程度である。
上層風の半日周期の振幅は、対流圏で約10cm/sにすぎないが、成層圏では約50cm/s、さらに高度60kmでは10m/sのけたとなり、高層では大きい。
 大気潮汐による気圧変化は太陽時および太陰時に対して規則正しい日変化を示し、太陽日に関連する太陽潮と太陰日に関連する太陰潮とがある。
太陽潮には24時間、12時間、8時間、6時間周期などの潮汐があるが、半日周期の振幅が大きく、規則正しい。
一方、太陰潮は半日周期だけである。
 地球と月、太陽の相対的な位置関係は約24時間の周期で変化し、そのために半日程度の周期をもつ潮汐はおもに月の引力によって起こり、その周期は約12時間26分である。
 半日周期の震幅が1日周期の振幅より約2倍も大きいことは、すでに1882年J.Jトムソンによって指摘され、太陽の引力によるものではないかと考えられた。
しかし、月より小さな起潮汐で月の20倍もある振動が生ずるのは、大気に12時間の固有振動周期があって共鳴を起こすためと考えられた。
1936年C.L.ペケリスはある仮定のもとに大気に約12時間の固有振動周期があることを証明し、問題は解決したかに見えた。
しかし、第2次大戦後のロケット観測によって仮定が成り立たないことがわかった。
そして共鳴説にかわるものとして、1963年S.T.パトラーらによって、対流圏の水蒸気による赤外線の吸収と中層大気によるオゾン層の紫外線吸収のため強制振動が生ずるとの説が出された。
このため、大気潮汐は普通の意味の潮汐ではなく、熱潮汐と呼ばれる。
大気の温度が1日を周期として変化することが原因となって潮汐と同じように大規模な気圧の波がつくられ、半日周期と1日周期の熱潮汐は内部慣性重力波として上方に伝搬し、中間圏以上ではっきり現れる。



・昭和51年度分担研究報告書
 分担研究者 安田 宏一 (浜の町病院)
  その3 メニエール病発作が多発する気象条件
    −2年度目の集計−
・昭和54年度分担研究報告
  浜の町病院平衡神経科 安田 宏一
   メニエール病発作の多発する日の気象条件
    −福岡市における5年間の観察から−
・天気
  1984 Vol.31,No.6
   メニエール病発作の気象学的考察
    山鹿 延
・平成5年度研究報告書
   気象とメニエール病発作との関連性について(第2報)
    渡辺行雄 (富山医薬大耳鼻咽喉科)



初版2006年2月
2007年4月加筆

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