ANA DHC-8-300 (2001〜2014)


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機種概要

DHC-8-300は、カナダのボンバルディア社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。
デハビランド・カナダの前作であるSTOL四発ターボプロップ旅客機のDHC-7に代わるモデルとして開発がスタートした。
DHC-7だけでなく、同クラスのフォッカーF27フレンドシップやYS-11の後継として導入したエアラインも多い。
本機種はDHC-8シリーズの基本型である100型の胴体を5.1m延長し、エンジンの出力は増えた機体重量に合わせて強化されている。
胴体の延長によりキャパシティが50〜56席クラスとなった本機種は、1200m滑走路で運用できる離着陸性能と合わせて使い勝手のよい機種として世界中で運航されている。
一方でコクピットやキャビンを含む機体システムは100型と共通性が高く、操縦資格が同一のため混成フリートでの運用も一般的だ。

ANAグループでは、エアーニッポン(ANK)がYS-11の後継として5機を発注して羽田発着の伊豆諸島路線と丘珠発着路線に投入した。
その後、プロペラ機の運航は新しく設立されたエアーニッポンネットワーク(AKX)に移管されている。
塗装は1機ごとに異なるフラワーカラーが施され、椿・ひまわり・すずらん・コスモス・はまなすの花が空港に咲き誇っていた。
しかし現在はANAグループのブランド統一に伴って、兄貴分のDHC-8-400と同じトリトンブルーに塗り替えられている。
機内はモノクラス56席で、右側最前列がボックスシートのようになっているのが特徴的である。
2010年7月からの丘珠空港撤退に伴い活躍の拠点を伊丹空港へ移しているが、運航わずか10年ほどで機材整理により退役が進められた。
最後に羽田−三宅島線の路線維持のため1機が残っていたが、ついに2014年3月をもって運航が調布発着の新中央航空に引き継がれ完全引退。
「Qちゃん」と呼ばれANAグループ最小の翼として活躍したことは、長く記憶にとどまることだろう。


全日空 DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 801K) 現行塗装

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 備考
JA 801K DHC-8-Q314 565 2001.03 2011.08 売却 現セノーヴスエナジー C-GBOS
元「椿」
JA 802K DHC-8-Q314 577 2001.11 2012.07 売却 現ノルディックアビエーション OY-CLY
元「ひまわり」
JA 803K DHC-8-Q314 583 2002.04 2012.11 売却 現ノルディックアビエーション OY-EDM
元「すずらん」
JA 804K DHC-8-Q314 591 2003.01 2014.05 売却 現ノルディックアビエーション OY-CUK
元「コスモス」
JA 805K DHC-8-Q314 592 2003.04 2012.02 売却 現ノルディックアビエーション OY-CJY
元「はまなす」

スペック
DHC-8-300 (国内線)
全長 27.4 m
全幅 25.7 m
全高 7.5 m
巡航速度 520 km/h
航続距離 1,000 km
最大離陸重量 19.0 t
エンジン PWC PW123B 2,150 SHP ×2
座席数 Y56

塗装バリエーション
エアーニッポンネットワーク DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 801K) つばき

エアーニッポンネットワーク DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 802K) ひまわり

エアーニッポンネットワーク DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 803K) すずらん

エアーニッポンネットワーク DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 804K) コスモス

エアーニッポンネットワーク DHC-8-300
BOMBARDIER DHC-8-Q314 (JA 805K) はまなす

参考文献

「ANA SKY STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2009-2010」 イカロス出版, 2009年


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