海と旅
  ヨーロッパ最大の鉄道駅は? その1

 ヨーロッパ最大の鉄道駅は何処だかご存知だろうか?…。

 実は、パリの北駅なのである。一日の乗降客数、従業員数、国際列車、長距離列車 から郊外電車、相互乗り入れの郊外行き地下鉄急行…、総てにおいてこれ以上大き な駅はヨーロッパにはない。パリに住んでいると、ええーっあんなキタナイ駅が? …ということになってしまうのだが、ロンドンへ直行するユーロスター、ブリュッ セルとパリを1時間20分で結ぶターリスはブリュッセルで二手に分かれ片方はアン トワープ、ロッテルダム、デン・ハーグからアムステルダムへ向かい、もう一方は リエージュ、アーヒェンを経てケルンを繋ぐ。これにリール方面へ向かう国内のT GVが加わるから、北駅構内は時として特急のオンパレードとあいなる。加えてド イツ方面も、ケルン経由でベルリン、あるいはハンブルク経由で北欧へ向かう一連 の寝台列車も北駅が出発点となる。 そういえば、もう30年も昔になってしまったが、延々とシベリア鉄道で地球を這う ようにして日本に帰った時、2週間ほどの旅の出発点になったのがこのパリ北駅だ った。当時のソ連の寝台車には各車両毎にサモワールが付いていて、午前と午後の 二度、車掌さんがロシア茶を給仕に来てくれた。 (パリ発=木下健一)


パリ=ロンドンをノン・ストップで結ぶ特急ユーロスター。
特別ホームは既に「外国」なので、税関を越えて向こう側に行かなくてはならない。



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