[Term-inal]
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渋谷系用語辞典-


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櫻木景[SAKURAGI KEI] <人名>
大学卒業後、ポリスターに入社。WINKの宣伝担当を経て、牧村憲一と2人きりでフリッパーズ・ギターを担当。フリッパーズ・ギター解散後は、牧村憲一の命により、ポリスターの邦楽セクション内に発足したレーベル"トラットリア"のゼネラルプロデュースを担当。2002年のトラットリア閉鎖後、レーベル"felicity"を設立、2002年5月22日にdownyのアルバムをリリースして以来、スパノヴァ、スパングル・コール・リリ・ライン、カジヒデキ、高木正勝、ハイファナ、OOIOOなどの音源をリリースしている。
Siesta![シエスタ] <ファンジン>
Siesta!は柳沢小実が1997年5月15日、フリーペーパーの形態で創刊したファンジンの名称。柳沢はエッセイストとして活動、『ていねいな暮らし』『とっておきウィークエンド』『ふらりふらり帖』などを"Siesta! Books"シリーズで刊行している。『Siesta!』のリリースリストはこちら
渋谷系[SHIBUYAKEI] <ムーブメント>
1990年11月に開店したHMV渋谷店が1993年春に行った邦楽売り場拡大にあたり、既存の全国チェーン店にはない独自路線を打ち出すため担当マーチャンダイザーであった太田浩がとった"20代後半になっても聴ける邦楽ポップス"という路線、その特有の品揃えがそもそもの語意であったと考えてもいいだろう。1994年頃にはいわゆる流行語としても広く浸透する一方、そう総称されるミュージシャン側からの反発もあったことは事実であり、ピチカート・ファイヴやラヴ・タンバリンズらと同じく渋谷系グループと認識されていたオリジナル・ラヴのリーダーである田島貴男は1994年7月28日の渋谷公会堂で行われたツアー最終日のステージ上で「俺は渋谷系じゃない」と発言している。
下北系[SHIMOKITAKEI] <ムーブメント>
「渋谷系」の輪郭がかたまった90年代中期以降に現れた概念であり呼称。主に下北沢を中心に活動したギターポップ/ギターロック系のバンド群およびその音源を総称して使われることが多い。その音源の多くは、K.O.G.A、コアレコード、ゴッズポップ、LD&K、アンダーフラワーなどのインディ・レーベルよりリリースされた。2010年には、P.S.C.より下北系の総括的コンピレーションCD『GOOD LOVIN' -下北系ギター・ポップコンピレーション-』がリリース、Lucy Van Pelt、ROUND TABLE、PLECTRUM、northern bright、Folkflat、フリーボ、HARCO、GOMES THE HITMAN、Cymbals、RON RON CLOU、デキシード・ザ・エモンズ、yes, mama ok?、COLOR FILTER、NONA REEVES、空気公団の15組の音源を収録。
シャシャミン[SHASHAMIN] <人名>
1970年4月1日生まれ、本名は佐波圭一。ウィズエンターテイメント所属。"オモロマン"や"サザ波先生"名義でも活動。マンガ家、イラストレーター。1991年より1994年春の活動休止まで、ラップグループ"Cartoons"のMCを担当。スチャダラパー『スチャダラ外伝』(1994年)やかせきさいだぁ「ポップアート」(1998年)のCDジャケットのイラストなどを担当。2006年10月、マンガ家としての初の単独作品集『おしゃべりデリ坊、東京ド真ん中配達』(モンキィボンド)刊行。
信藤三雄[SHINDO MITSUO] <人名>
1948年東京生まれ。デパート業界誌の記者、デザイン事務所などの勤務を経て、フリーのデザイナーに。1985年には自身のスタジオ、コンテムポラリー・プロダクションを設立。松任谷由実のアルバムジャケット制作を機に、以降、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギター等の数々のジャケット・デザインやPVを手がける。いわゆる渋谷系のミュージシャンが編集感覚を武器に過去の音楽アーカイヴを現代的に再構築するのと同じように、1960〜1970年代のデザインをサンプリングし甦らせる。また、80年代にはマギー・シンを名乗り、スクーターズなるバンドでも活動、1998年4月にはコンテムポラリー・レコーズを設立、奥方であるもりばやしみほ率いるハイポジの音源をリリースしている。
ZOO <店舗>
山下直樹が店長をつとめたクラブの名称。下北沢南口商店街通り沿いにあったセントラルビル地下にあった。1986年にオープンした下北ナイトクラブより、1988年4月に改称。曜日ごとに、かける音楽を特定し、月曜はヒップホップ、ファンクを中心とした、ブラック系オールジャンルの"チェイン・ギャング"、火曜はスカ〜70年代のルーツ・レゲエを中心とした"ZOOT"、木曜はハウス〜テクノ、ギターポップ〜80年代のクロスオーバーの"バブルマン"という名称の夜を提供していた。毎月第2土曜には、LBネイションによる"LBまつり"、第4土曜はビブラストーンのDr.トミーらによる"ジャングル・パーティー"がそれぞれ開催され人気を集めていた。そして第3金曜は1989年より瀧見憲司が主催するネオアコなどのUKモノ中心の"ラヴ・パレード"が行われ、お客としてゲストDJとして小山田圭吾やカヒミ・カリィも参加していた。そのほかここでは、岡崎京子も何度かDJで回していた。1992年末、2週間の改修工事による休業を経て、スリッツに改称。
スウェディッシュ・ポップ[SWEDISH POP] <ムーブメント>
1990年代中頃の日本に突如巻き起こったスウェーデン産のポップスの総称。SOAPレコーズのエッグストーンや、タンバリン・スタジオ周辺アーチストであったカーディガンズやクラウドベリー・ジャムなどがそのブームの代表的バンド。カーディガンズが1995年に発表したアルバム『ライフ』は日本国内でも大ヒット。このブームを先導してきたカジヒデキはアルバム『TEA』(1998年1月28日発売)などを、タンバリン・スタジオで録音している。
スリッツ[SLITS] <店舗>
ZOOより改修工事を経て改称したクラブ。ZOO時代より、リニューアルを経てよりライヴハウスに近い店舗に。毎週月曜は、キミドリのクボタタケシ、四街道ネイチャーの北沢幾積による"カンフュージョン"を開催。ほかの開催イベントに、三谷昌平による"フォークニク"など。1995年末、改装のために閉店するも、新店舗が決まらずそのまま無期休業状態に。
世界同時渋谷化
1995年、スウェーデンの音楽雑誌『POP』が信藤三雄を取材したり、カーディガンズのメンバーがフリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴのファンであることが判明したり、ヴァネッサ・パラディの音楽趣味が渋谷の若者と似ていることから、川勝正幸が思いついたジョークまじりのフレーズ。
ゼスト[ZEST] <店舗>
渋谷・宇田川町にあった輸入アナログ・CDショップ。1986年7月31日開店、2005年6月ごろ閉店。元はノア渋谷5階にあり、のち東急ハンズの向かいの和隆ビルに移転。故・永沼佐知子が店長であった時代はノイズ・アヴァンギャルド中心の品揃えであったが、若林店長に交代後はネオアコ〜インディ・ポップに強い店舗に。瀧見憲司(クルーエル・レコード主宰)、仲真史(トランペット・トランペット・レコード〜エスカレーターレコード主宰)、神田朋樹(リブロディジア)、加地秀基(ブリッジ)、松野光紀(FREDO)、丹羽宏彰(DJ)、梶本聡(ミニコミ「Finger Poppin'[フィンガー・ポッピン]」主宰、現BABY RECORDS[ベイビー・レコーズ]店長)、中村義響(ユトレヒト)、イナズマKこと土屋恵介(ライター)らが店員やバイヤーとして在籍していた。1998年10月30日には、京都三条高倉に京都店が開店、こちらでは高橋孝博(HALFBY)が勤務していた。
相馬章宏[SOMA AKIHIRO] <人名>
デザイナー。コンコルドグラフィックス[CONCORDE GRAPHICS]主宰。ロボショップマニア(「Smile & Shine」)、ラウンド・テーブル(「パーフェクトワールド」など)などのCDジャケットのデザインを手がける。『バァフアウト!』〜『米国音楽』と、雑誌を渡っての連載「travel in mind」のデザイン・写真をてがける。
ソリトンSide-B[Soliton Side-B] <TV番組>
1995年4月8日から1996年3月23日まで全42回、毎週土曜23時からNHK教育テレビで放送された番組。NHK系で放送されてきたサブカルチャー・トーク番組『YOU』『土曜倶楽部』の流れを汲むテイストで若者を中心に人気を博す。高野寛と緒川たまきが司会をつとめ、毎回ひとつのテーマについてのトークを展開。ゲストとして、甲田益也子、テイ・トウワ、かの香織、石野卓球、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、岡田徹、戸田誠司、D.M.X、ハラミドリらが出演。1995年10月7日放送の"RAP in JAPAN"をテーマとした第22回では、スチャダラパーとビッケ(トーキョー・ナンバーワン・ソウル・セット)をゲストに迎え、近田春夫のインタビューや、下北沢スリッツでのLBまつりの模様を交え、当時Jポップシーンに台頭してきたラップミュージックについてのトークを繰り広げた。そして、1995年10月14日放送の第23回では、野宮真貴(ピチカート・ファイヴ)とのトーク、コモエスタ八重樫によるレコード紹介、信藤三雄や夏木マリのインタビュー、高野寛によるフリッパーズ・ギター「Coffee-Milk Crazy」のカバーの演奏など渋谷系を全面的に特集した。


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