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 飛鳥時代の彫刻 救世観音と百済観音

仏像の見方
1.信仰の対象として
 宗教彫刻(超越的なものの表現)として見るみかた
 人体彫刻(美術の基準)として見るみかた
2.仏像のかたち 経典、儀軌 4つの種類
 1.如来 仏陀 真理を悟ったもの 悟りを開いた後の姿
 2.菩薩 悟りを開くため、衆生を済度するするために修業中のもの 出家前の釈迦の姿
 3.明王 密教の教理から生まれたもの 如来の忿怒の相
 4.天部 仏法を守護するインドの諸神
 姿勢 1.立像(りゅうぞう) 2.坐像 3.その他 半跏思惟像 交脚像など
 着衣 1.通肩 2.偏袒右肩
3.材料技法 塑像的発想(+)と彫刻的発想(−) 金銅、塑像、乾漆と木彫
4.後世の補修に注意 原型と現状

飛鳥時代の彫刻
538 仏教公伝 百済から金明天皇に仏像、経典、仏具
 釈迦仏金銅像 “相貌端厳”『日本書紀』
587 蘇我馬子が物部守屋を滅ぼす(崇仏派と廃仏派の対立は『日本書紀』の説)
588(崇峻元年) 百済から技術者(寺工、瓦博士、画工)、仏舎利、僧
596 蘇我馬子 飛鳥寺(法興寺、後に元輿寺)建立 日本最初の本格的寺院
609(推古十七) 飛鳥寺中金堂飛鳥大仏 金銅丈六仏像 鞍作止利(くらつくりのとり)

●法隆寺金堂釈迦三尊像
釈迦三尊像 623(推古三一) 聖徳太子と母后、妃の菩提のため 鞍作止利作
釈迦如来坐像と左脇侍菩薩 向背177cm 金銅造鍍金
光背裏刻銘 一辺34cm 日本書道史の重要史料 奈良前期毛彫り説あり(鈴木勉氏など)
止利様式 中国北朝 北魏後半の彫刻様式の影響 龍門石窟賓陽中洞
 正面性(レリーフ的) 左右対称 幾何形 かたく直線的な衣文 厳しい精神性
 杏仁形の目 アルカイック・スマイル 厳しさとやさしさのまじった表情
 手の印相 左:与願印 右:施無畏印 
 光背 三重 蓮華、唐草、火焔
 台座 宣字座
止利様の例 ◎法隆寺戊子 (628推古三六) 銘釈迦三尊像 ◎同大宝蔵殿菩薩立像 ◎同献納宝物より145,149,155号(東博法隆寺館に展示)
●法隆寺金堂四天王立像 7C半 山口大口費(おおぐちのあたい)作(広目天刻銘)
 六朝造像の影響 大阪四天王寺との関連

救世観音と百済観音
救世観音菩薩立像 ●法隆寺夢殿 救世観音菩薩立像 7C前  金箔 178.9cm
 聖徳太子在世中に造立された「御影救世観音像」『法隆寺東院縁起』739
 両手で宝珠 強い精神性 霊気の発散 12C以降明治まで秘仏
救世観音菩薩立像 ●法隆寺 百済観音菩薩立像 7C半 楠 木屎漆に彩色 210.9cm
 光背の支柱に竹のデザイン やさしさ やわらかさ
 木屎漆(こくそうるし) 麦漆に木の粉や繊維をまぜたもの
 百済 中国南朝の影響

入門書
西村公朝、飛鳥園 やさしい仏像の見方 (とんぼの本) 新潮社 1983年
水野敬三郎 奈良・京都の古寺めぐり─仏像のみかた 岩波書店 1985年
 ジュニア向けだがしっかりした内容、改版あり
奈良六大寺大観 法隆寺 岩波書店 1970-73年(1979年-再刊)
和田萃 飛鳥 ― 歴史と風土を歩く ― 岩波新書 2003年
展覧会
国宝 法隆寺金堂展
2008年6月14日(土)〜7月21日(月)(終了) 奈良国立博物館
法隆寺−日本仏教美術の黎明−
平成16年4月24日(土)〜6月13日(日)(終了) 奈良国立博物館
参考サイト
奈良文化財研究所 飛鳥資料館
法隆寺論争 100年のいま 朝日新聞奈良のページから

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 日本美術史ノート 飛鳥時代の彫刻   2002.5写 

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