ピョン助的 客席レポート!

 

2008年4月4日 東京ドームシティ内 JCBホール

チケット 10500円(全席指定)

※入場時に紙テープ10本と全キャン連2008会員証を特製巾着袋に入れてプレゼント!

◎ スペシャルゲスト

吉田照美、大橋照子、森雪之丞、近田春夫

◎ ビデオメッセージ

伊東四朗、小松政夫

◎ 演奏

MMP

※キャンディーズ本人の出演は無し!

 
1978年4月4日、後楽園球場でキャンディーズの涙の解散コンサートが行われた。
あれから30年。再びその地にファンたちが集い30周年を祝うイベントが開催された。名付けて
『全国キャンディーズ連盟2008 大同窓会』
当時からのファン、新たに加わったファン、合わせて2千名が参加した。

この記念すべきイベントの模様を不肖ピョン助が主観6割・客観4割でレポートいたします!
 

◆プロローグ

 そもそもは昨年暮れ、1人のキャンディーズファンが亡くなったことに端を発するそうです。その葬儀で久しぶりに顔を揃えた元全キャン連メンバーが、「30周年に何かやろう」と相談し、それを芸能プロダクション「アミューズ」会長で元キャンディーズマネージャーでもある大里洋吉さんに持ちかけたことからすべては始まります。
 大里さんといえば、77年の解散宣言の時、「せめてあと半年」と説得するプロダクションに対し、3人の方から「大里さんがマネージャー に戻ってくれるなら」と条件を付けた(そのころ大里さんはマネージャーを辞め「アミューズ」を立ち上げてた)という伝説もあるほど、キャンの3人から絶大の信頼を得ていた人物。そして現在大手芸能プロ会長。これほど頼りになる人物はいません。
 この他にも全く別ルートから大里会長に連絡を取ったファングループもあり、その熱意に押される形で動き出します。大里さん自身、今年6月で会長職を勇退されるそうで、その区切りの意味もあったでしょうし、それ以上に大里さんにとってもキャンディーズは特別な存在でありました。そこで全面プロデュースを引き受けてくださることになったのです。ちなみにこれは「アミューズ会長」としてではなく、大里洋吉個人としての参画でした。


 


入場口に並ぶファンとそれを取り囲む報道陣

【大発掘!】

今回のイベントにあたり、我々ファンにとって大変嬉しいことがありました。
 それは
ファイナル完全版のフィルムの発見です!ずっとファンの間で待望されながらもこれまで存在が確認されず、破棄されてしまったともいわれてきたものが、TBSの倉庫の奥底から“発掘”されたのです。これも大里さんの執念と実際に捜索してくださったTBS関係者のおかげですね。
 イベントはこのフィルムを元に構成されましたが、ファンとしては是非長年の宿願であった完全版DVD化を実現させて欲しいものですね
(イベント当日もロビーでそのための署名運動が行われていました)

◆再び伝説始動

 本格的に動き出したのは今年1月から。まずは会場探しから始まりました。白羽の矢が当たったのは後楽園跡地にオープンしたばかりの多目的ホール「JCBホール」。スタンディングなら3千人は入るという大型のホールです。今回は全席指定となるので定員は2千人ほどですが、まだどれだけ人が集まるかまったく未知数な段階でいきなりこんなホールを用意するとは大里さんの意気込みの強さがわかろうというものですね。
 さらにゲストの出演交渉、映像等の権利関係のクリアと編集作業、イベントの目玉である元MMPメンバーへの出演交渉とスケジュール調整(MMPメンバーへの交渉はリーダーだった渡辺茂樹さんが主に当たられたようです)。そしてイベントの告知と公式サイトの立ち上げ等々。これらすべてがこの1月からスタート。準備期間わずか3ヶ月というものでした。公式サイトでは発起人を募集。約100名のファンが名を連ねました(不肖ピョン助も登録させて頂きました)。 また、演出に取り入れるべくサイト内でファンから幅広く意見を集めていました。上からの押しつけではなく下からどんどん盛り上げていくという当時のキャンファン気質をよく知る大里さんならではの計らいですね。さらにブログでは発起人代表で作家の石黒謙吾さんが中心となりファンの気分を盛り上げてくれました。
 今回のイベントは何よりも大里さんの尽力によるところが大きいわけですが、石黒さんをはじめとするファン有志の協力も大きな力となりました。30年前の当時、全キャン連を中心とするキャンファンは、アイドルファンとしては異例の積極性と団結力をもってキャンディーズを支えました。そのパワーは30年経った今でもまったく変わりはないということを証明するイベントでもありました。

◆いよいよ当日

 発起人登録者に対し、事前にボランティアスタッフの募集がありました。おいらもせっかくなので参加。スタッフは16時半に集合ということでしたので、おいらは16時15分に現地に赴きました。入り口付近にはすでに大勢のファンが。そしてそれ以上に大勢のマスコミがいました。ほんとに凄かったです。あんなにたくさんのマスコミは見たことありません。あちこちで捕まってインタビューを受けているファンがいました。おいらはなるべく目立たないようにコソコソと・・・(笑)。

 受付で担当部署を割り振られます。おいらは応援パンフの配布係。他には巾着袋配布係、署名用紙配布係、3人への手紙を受け付ける係などなど。
 この辺ちょっと段取りの悪さを感じたものの、ひと通り説明を受け、なんとか17時には所定の部署へ着きます。本日の開場予定時刻は17時17分。これはご存じの通り30年前、ファイナルカーニバルが開演した時刻です。小さなこだわりですね。
 「開場しま〜す」の声と共に開場。まさに17時17分ジャスト。小さく歓声が上がります。おいらのすぐ横で女性レポーターが「今、開場しました。この時間は・・・」と説明している声が聞こえました。
 入場してくるお客さん、当然ですが40代50代が中心。自前のハッピや鉢巻き・ツナギなどを着て気合いの入りまくっている人も多い反面、サングラスやマスク、帽子を目深にかぶったりと怪しい人もちらほら。これは会社をサボったり家族に内緒で来てたりしててカメラに写りたくない方たちの変装ですね〜。 いえいえ、そういう“事情”がなくてもあの報道陣の数を見ればついつい顔を隠したくもなるというもの。かくいうおいらもロビーではサングラスをしてました(笑)。


ロビーで盛り上がるハッピ姿のファン。会場で販売された300枚限定(赤青黄各100)のハッピの他、自前で用意してきたファンも多数。


ステージ前からバルコニー席を見上げる

◆そして開演

 本日の開演は19時。おいらたちボランティアスタッフも18時45分には解放され、客席に入ります。この会場はアリーナ席と第1バルコニー〜第3バルコニーまでの4フロアという造りになっています(入り口のあるフロアが3階になり、2階、1階、アリーナと下へ降りていく形になります)。見た目でいうと日本武道館を 縦半分で割って小さくしたみたいな感じ? おいらはアリーナ席でしたが、各バルコニー席でもステージに近いのでよく見えたと思います。ステージ上は最前部に大スクリーンが貼ってあって後ろは見えなくなっています。 うしろを振り返ると第1バルコニーの中央にはPA席が設置され、向かってその左には白いパネルを立てた特別席が。おそらくはゲストの席でしょうか。

 10分前くらいから大スクリーンに映像が映し出されます。 まずは「暑中お見舞い申し上げます」でコールの練習。さらに客席でくつろぐお客さんの様子を映し出し、「ビールはおいしいですか?」などと字幕で ツッコミを入れるなど小さなギャグも織り交ぜ、会場を暖めます。
 そしていよいよ本番。19時ジャストにスタート。最初に映ったのは後楽園球場の客席。埋め尽くすキャンファン。もちろんファイナルの映像。BGMは「つばさ」 。そしてし聞こえてきた声は・・・チャッピーさん(渡辺茂樹)だ!
 そうです。キャンディーズが奈落へと消えたあと、いつまでもアンコールを止めないファンにチャッピーさんが挨拶をしたというあの伝説のシーンでした。噂には聞いていたチャッピーさんの最後の挨拶。初めて聞きました。すでにこの時点でもう感動!(笑)

 続いて第一部(?)、フィルムコンサート開始。ファイナルのオープニング「OPEN SESAME 」に合わせて3人が登場するシーンから始まり、前半の外国曲コーナー12曲を若干のカットはあるものの一気に流しました。

 そのあとスペシャルゲストの登場。吉田照美さんと大橋照子さん。どちらも当時キャンディーズとともにラジオ番組をされていた方。このあとはこの2人の進行でイベントは進んでいきます。
 「(ラジオの)スタジオに入る時は疲れ切った感じの3人が、本番になるととたんに元気に弾けまくる。サービス精神旺盛な3人でした」(吉田)
「“えぐれの会”の副会長にされちゃったんですよー。ひどいでしょ。会長はミキちゃんだったんだけど、ミキちゃんは“私よりランの方がエグれてるよ”なんて言ってました」(大橋)というような話を交えながら、次々に曲を紹介。「キャンディーズ」「あなたに夢中」「恋のあやつり人形」「銀河系まで飛んでいけ」(※注)などヒット曲や人気の高かった曲、またDVDには収録されていないソロ曲(買い物ブギ、MOON LIGHT、私の彼を紹介します)などの映像がどんどん流されます。そのたびに盛り上がる客席。また、ゲストにはチャッピーさんや、森雪之丞さんが登場。 あいざき進也のバックバンドとして結成されたMMPにキャンディーズのバックをやってくれるように大里さんから要請され「女性アイドルのバックは出来ない」と発言したとされることに対し、「覚えていない」と主張するチャッピーさん(笑)。「駆け出しの作家だった自分がキャンディーズの作家陣に加われたことは大きな勉強になった」と殊勝なコメントをされた森さん。

 さらに伊東四朗さん、小松政夫さんがVTRでコメント。「ズンズンチャーカ、ズンズンチャン♪なんて全部あの子たちが考えてたんですよ」なんてコメントのあとに「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」のまさにそのシーンが流れ、会場はドッと沸きます。
 さらに映像は続き、再びMC席にゲストが登場。近田春夫さんです(すいません、おいらこの人、名前すら知りませんでした。なにしろラジオは全く聞かない人間なので(^^;)。なんでもファイナルの時、現場で実況放送をしていたとかで、その時は自分のいたブースがせまくてステージがほとんど見えなかったと言っていました。
 この近田さんがものすごいテンションで、「お前ら座ってんじゃねー!」と煽りまくります(笑)。これにつられて今まで座っていた観客は総立ち。ますます盛り上がります。


ステージには懐かしのロゴが・・・

※注 当日は映像・生演奏合わせて39曲(37曲説もあり)流れたそうですが、曲目・曲順まともに覚えていません。正確にお伝えできなくて申し訳ありませんが、それだけ興奮していたのだということでご容赦くださいませ〜(^^;。

埋め尽くす紙テープ
ステージ前は紙テープの海

◆MMP登場!

 そしていよいよ、ほとんどのファンの方が一番楽しみにしていたのではないかと思われる瞬間がやってきました。 「暑中お見舞い申し上げます」のエンディングから映像の音に別の音がかぶさってきます。そして次の「危い土曜日」では完全に生演奏。 白いスクリーンの後ろが照明で明るくなり、動き回る人影が映り込み、次の瞬間スクリーンがバッと取り払われると・・・
 ステージ中央には白い無人のマイクスタンドが3本。そしてその後ろに…
 待ってました!MMPの登場です。 なにしろおいら、ファイナルはおろか、当時1度もナマでキャンディーズを見ることの無かったものですから、ライブ体験者が口を揃えて褒めちぎるMMPの再結成は最大の楽しみでした。
 MMPの生演奏のコーナーでは代役のボーカルを立てるという案も出ていましたが、結局それは止めたようです。おいらもこれで正解だと思いました。
 その代わりMMPのうしろにはスクリーンが設置され、そこにはファイナルを中心としたキャンディーズが唄う映像が映し出され、その歌声にシンクロさせる形でMMPが演奏していました。この辺の技術についてはおいらは素人なのでよくわかりませんが、見事にシンクロしていて「すごいな」と思いました(途中若干ずれていた部分があったのはご愛敬(笑))。 新田一郎さんの“トランペット回し”も見られたし、もう大満足です(^^)。

 そしてお待ちかねの「SUPER CANDIES」。もちろんおいら初体験。ボーカルはもちろん西慎嗣さん。頭はロマンスグレーになり、ちょっとお腹の出てきた西さんですがそのだみ声・・・いや失礼、ハスキーボイスは(笑)、レコードで聞いたそのまんまでした。
 「C・A・N・D・I・E・S! ぅぱぁぅぱぁぅぱぁキャンディーズ!」
 
会場が1つになってかけ声をかけます。ものすごい熱気です、このおじさん達(笑)。
 そして乱れ飛ぶ紙テープ。これはもうMMP登場前から飛び交っているのですが、とにかくものすごい量です。入り口で配った10本の他、自前で持ち込んでいる人もいるので3万本くらいは飛んだのではないでしょうか。おいらも投げました。もらった10本を半分にちぎって20本分にして(席が舞台に近かったのでこれで充分届くのだ)。「春一番」では何故か涙が出ました。
 さらに紙テープといえばこの曲。「哀愁のシンフォニー」。サビのところでいっせいにダァーーーッ!! もちろんおいらは初体験。凄かったです。そして最後はファイナルと同じく「あこがれ」〜挨拶〜「つばさ」の流れ。あの挨拶は何度見ても泣いちゃいますねー(ぐすっ)。そして「つばさ」で最後の1本の紙テープを投げ込んで、「ああ満足〜」。
 と思ったらアンコール! ファイナルでは出来なかったアンコール。で、また「哀愁のインフォニー」。げえぇぇ、紙テープもう無いよぉ〜。隣の人にもらったり落ちてるのを拾ったりしてなんとかこれを乗り切り(笑)、「春一番」で本当のラスト。おいらの目には無人のマイクの後ろに確かにラン・スー・ミキの3人が立っているのが見えました。
 

「僕たちの中にはずっとキャンディーズがいた」の横断幕
客席にはこんな横断幕も

◆そしてエンディングへ

 この時点で終演予定時刻の21時半を大きく回っていました。最後は出演者がみんなステージに上がって挨拶。発起人代表の石黒さんも呼ばれて挨拶。かなり興奮されている様子で「キャンディーズは“私たちは幸せでした”と過去形でいいましたが、僕はあえて“僕たちは幸せです”と現在進行形で言いたい」(要約)と語り場内大拍手。
 そして今度は石黒さんが大里さんにステージに上がるよう呼びかけます。すぐには来ようとしない大里さんに対し、客席から大里コール。ようやくステージに姿を現した大里さん、目が潤んでいます。 女性ファン(スタッフ?)から花束をもらい、ちょっと照れくさそう。
 「入場料高くてごめんなさい」と言ってました。確かに最初は高いと思いましたが、終わってしまえばそんな思いは吹き飛んでましたよー(^^)。「キャンディーズの3人も本当に今日は来たがっていました。悔しがっていました。でも約束だから仕方ない・・・」という話でした。このイベントの模様はすべてビデオに収めて3人に届けるそうです。
 期待されたサプライズ、3人の登場はもちろんビデオや文書でのメッセージも一切ありませんでした。もしサプライズがあれば、それはそれで盛り上がったと思いますが、おいらはこれでも充分だと感じました。30年経ってもまったく色あせないキャンファンのパワー。当時のあの熱狂を疑似体験できただけでもおいらには素晴らしいイベントです。
 最終的にすべて終了したのは22時半。開場から5時間を超える長丁場でした。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、そして参加したすべての皆さん、お疲れ様でした。想い出に残る素晴らしいイベントをありがとう! 次回は? 35周年??(笑)

〜〜〜 P.S.〜〜〜

今回のイベントが発表されるより遥か以前、まだ1年前とか2年前の段階。
「もうすぐ30周年だね」「何かあるかな」「当日は後楽園に行って万歳三唱でもしようか」なんて話をしていました。もしかして記念CDとかDVDとかが発売になるかも知れないなんて予想もしてました。というより、「何かあるとしてもそのくらいだろうな」くらいの思いでした。それがまさかこんな凄いイベントが開催されるとは! まったく思いもよらぬこと。最高のプレゼントでした。内容についていろいろ意見のある方もいらしたかもしれませんが、おいらはごく単純に、そして純粋に楽しむことが出来ました。 そしてキャンディーズのファンでいて本当によかったと思いました。
このイベントを実現させてくださったすべての皆様に言わせてください。ありがとうございましたぁ〜!!m(_ _)m

全キャン連2008会員証
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